ダルメシアンは遊び好きで聡明ですが、神経質な性格で「101匹わんちゃん」のモデルとして有名です。本記事ではダルメシアンの歴史や特徴、オス・メスの性格の違い、価格、飼い方のコツ、注意点等を紹介しています。また、寿命やかかりやすい病気、保険等も紹介しています。
この記事の目次
目次を閉じるダルメシアンの性格や特徴は?しつけが難しいのは本当か
- ダルメシアンの性格や歴史、特徴について
- ダルメシアンをお迎えする前の準備やお迎え方法
- ダルメシアンの飼い方のコツやしつけ方
- ダルメシアンの寿命やかかりやすい病気
ダルメシアンの性格や特徴は?遊び好きで聡明だが神経質な性格!
ダルメシアンの性格としては、
- 遊び好き
- 聡明
- 好奇心旺盛
- 神経質
- 警戒心が強い
と何とも複雑な性格をしています。
体力もあり、非常に活発な犬なので、外で遊ぶのが大好きな犬です。
好奇心旺盛なため、新しいおもちゃを与えるととても喜びます。
その一方、神経質な性格や、警戒心が強いため、家族以外の知らない人や他の犬に対しては攻撃性を示してしまう事もあるようです。
また、聡明で記憶力も良いと言われており、しつけもしやすいと言われています。
しかし、記憶力が良いということは、いいことも覚えていれば、悪いことも覚えている、ということです。
飼い主さんに叩かれたり、叱るときに大きな声で何度も怒鳴られたりすると、そのことを覚えて飼い主さんに不信感を抱くようになってしまいます。
ダルメシアンに接するときは、恐怖を植え付けないよう注意が必要です。
ダルメシアンの歴史
ダルメシアンの特徴
ダルメシアンの特徴は、なんと言っても白地に黒の水玉模様のある被毛になります。
被毛の色は
- ホワイト×ブラック
- ホワイト×レバー
が一般的な色になります。
その他の色として、レモンやオレンジ、トリコロールなど変わった色のダルメシアンも稀にいるようです。
被毛は短毛ですが、ビロードのような滑らかな肌触りが特徴です。
体は筋肉質でがっしりしており、耳は垂れ耳になります。
大きさとしては、
- 体高 オス56~61cm メス54~59cm
- 体重 オス27~32kg メス24~29kg
ほどになります。
日本では大型犬に分類されますが、大型犬の中では比較的小さい犬で、国によっては中型犬に分類されることもあるようです。
オス・メス別にダルメシアンの性格を紹介!
ダルメシアンの性格は、オスとメスで少し違いがあるようです。
ダルメシアンのオスの性格
ダルメシアンのオスは、甘えん坊な性格をしている子が多いと言われています。
しかし、他のオス犬に対しては攻撃的な一面もあり、しつけをしっかりと行う必要があるようです。
ダルメシアンのメスの性格
ダルメシアンのメスはとても母性愛の強い性格をしていると言われています。
オスに比べて大人しい性格をしているので、初めてダルメシアンの飼育をする場合、メスの方がいいかもしれません。
ダルメシアンは101匹わんちゃんに登場!被毛は必ず水玉模様?
ダルメシアンと言うと、101匹ワンちゃんを思い出す方も多いのではないでしょうか。
白地に黒い水玉模様のワンちゃんたちが沢山出てくる映画です。
あの水玉模様、生まれたばかりのころからすでにあるのでしょうか?
実は、ダルメシアンの生まれたばかりの赤ちゃんは、真っ白い色をしています。
生後4週間くらいまで真っ白で、その後徐々に黒い水玉が現れてきます。
被毛は必ず水玉模様、という訳ではなく、赤ちゃんの間は水玉模様が無い状態になるようです。
さらに驚くことに、白は地色ではないそうです。
本来ならば黒が地色になるのですが、パイポールド遺伝子という遺伝子の作用により、メラニンが抑制され、真っ白の子犬が産まれてくるそうです。
その後ティッキング遺伝子という遺伝子の作用で、黒い水玉が現れ始めます。
ダルメシアンのお迎え・購入方法は?価格や選び方も紹介!
これからダルメシアンをお迎えしようと思っている方もいるかと思います。
ダルメシアンのお迎え・購入方法
ダルメシアンをお迎えする前に準備したいものとして、
- ケージ
- ベッド
- トイレシート・トレー
- ドッグフード
- お皿
- 首輪・リード
- クレート
などがあります。
ケージやベッドなどは子犬がかじっても壊れないように、丈夫なものを選ぶようにしましょう。
また、お皿は少し重みのあるものでないと、食べているときに動いてしまうので、重さのあるお皿を選ぶようにしましょう。
首輪やリードはお迎えした後にその子に似合うものを購入するのもいいですが、少しでも早く首輪に慣れてもらうためにも、柔らかい素材のものを準備しておくといいようです。
また、これら以外にもそのうち必要になるシャンプーや爪切りなどのお手入れグッズや、おもちゃなども準備しておいてもいいと思います。
ダルメシアンを購入する方法としては、ペットショップで購入する方法を思い浮かべる方が多いかと思います。
しかし、ダルメシアンは流通量が少ないため、ペットショップにいることはかなり稀になるようです。
では、どのように購入するのがいいのでしょうか?
ペットショップから購入する
犬を購入する先として一番最初に思い浮かべるのがペットショップではないでしょうか?
しかし、ダルメシアンは流通量が少なく、いきなりペットショップにダルメシアンを探しに行って、会えることは稀です。
ペットショップで購入を考えている場合、行く前にダルメシアンがいるかどうかを確認することをおすすめします。
いない場合はその後の予定を聞いてみるのもいと思います。
ブリーダーから購入する
ダルメシアンを直接ブリーダーから購入する方法です。
インターネットで探すことができるので、近くにダルメシアンのブリーダーがいないか検索してみましょう。
中には悪質なブリーダーもいるので注意が必要です。
犬舎を見せてもらえなかったり、親犬に会わせてもらえないような場合、悪質なブリーダーの可能性もあるので、気をつけるようにしましょう。
里親としてお迎えする
ダルメシアンを里親としてお迎えすることもできます。
里親の場合、子犬からではなく成犬の場合がほとんどです。
しかし、一つでも多くの命が救えることを考えると、里親も悪くないかもしれません。
ダルメシアンの価格や選び方
ダルメシアンの一般的な販売値段としては、12万円~20万円になるようです。
ダルメシアンの値段は黒い水玉模様で決まることが多いようです。
黒い水玉模様がバランスよく入っていると価格が高くなる傾向にあります。
黒い水玉模様のことを「スポット」と呼び、スポットは2~3cmの大きさになります。
それ以上に大きなものは「パッチ」と呼ばれ、このパッチが入っていると価格が低くなる傾向にあるようです。
特に顔や耳にパッチがある場合、価格がかなり安くなると言われています。
ダルメシアンは30%の確率で聴覚障害を持つと言われていますが、顔や耳にパッチがある個体は、聴覚障害になりにくいと言われています。
ドッグショーなどに出す予定がある場合は、顔にパッチの無い子が望ましいですが、それ以外の場合、顔にパッチがあっても個性的で可愛らしいのではないでしょうか。
子犬を選ぶ際の注意点としては、こちらの呼びかけに反応しているかを確認するようにしましょう。
ダルメシアンは聴覚障害の発症確率が高く、中には耳の聞こえない子もいます。
このような子はしつけが難しいので、しっかりと確認するようにしましょう。
また、ブリーダーから購入する場合、犬舎を見せてもらうのはもちろん、できれば親犬を見せてもらい、性格や病気の有無も確認するといいようです。
ダルメシアンの飼い方のコツ、注意点、しつけ方を解説!
ダルメシアンは頭が良いので病気を持っていなければ飼うのが大変ではありません。
飼い方のコツは
- 十分に運動をさせる
- コミュニケーションしながら遊ぶ時間を確保
- ドッグフードは適量を食べさせる
- 寒さ対策と暑さ対策
- お手入れの仕方
- しつけの方法
です。
ダルメシアンを家にお迎えしてから困らないためにコツを把握してください。
しっかりポイントを抑えておくとダルメシアンを安心してお迎えできます。
ダルメシアンの飼い方のコツは?運動量等に注意!
ダルメシアンはとても活発な犬種です。
伴走犬を務めたこともある犬種なので凄く体力があります。
そのため毎日、運動量の確保がダルメシアンをうまく飼うコツの1つです。
運動量の目安として1日2回、各1時間くらいは散歩をさせましょう。
十分に運動をさせないとストレスを抱えてしまいます。
無駄に吠えたり、室内を荒らしたりする行為はストレスを溜めているサインなので叱る前に運動量を増やしてみてください。
ダルメシアンは遊び好きです。
聡明でコミュニケーションも大好きな犬種です。
散歩の他に一緒に遊んであげる時間も確保すると良好な関係を築けます。
運動量を多く取り入れる必要があるダルメシアンにはタンパク質が多いドッグフードを1日3回、310g程度を食べさせましょう。
また寒暖差に弱いので屋外ではなく、室内で飼いましょう。
特にダルメシアンの毛は短いので冬の寒さ対策は重要です。
ダルメシアンのお手入れ方法は?頻度も紹介!
ダルメシアンの毛はしっかりした剛毛ですが短いです。
他の犬種と比べて抜け毛が少ないのが特徴です。
皮膚が強くないのでブラッシングし過ぎに注意しなければなりません。
そのため肌に優しいラバーブラシがおすすめです。
ダルメシアンのブラッシングは週に1~2回で十分です。
ただし毛が生え変わる時期は抜け毛が増えます。
春と秋の年に2回、毛が生え変わる時期を迎えますのでその間はケアする必要があります。
毛が生え変わる時期は獣毛ブラシを使用してください。
皮膚をマッサージするように優しくブラッシングをして毛の絡みもほぐしてあげましょう。
ブラッシングは血行を良くして汚れを落とす以外にツヤを出す効果があります。
またダルメシアンはたれ耳のため、耳掃除も定期的に行うのを忘れないようにしましょう。
ダルメシアンのしつけ方は?しつけの注意点も解説!
ダルメシアンは聡明で頭が良い分、記憶力も高い犬種です。
そのためしつけやすいといわれています。
聡明なので子犬の時期からしつけることで悪さをしません。
ポイントは強く叱らずに褒めてしつけることです。
強く叱ってしまうと嫌な記憶がインプットされて、飼い主との信頼関係に影響する恐れがあります。
強く叱るのではなく、ダルメシアンがわかるように身振り手振りを使って少し大げさなくらいアピールしましょう。
そうすることでダルメシアンは「これは悪いことなんだな」と覚えてくれます。
またしつけるときに何をしても言うことを聞かない場合があります。
ダルメシアンは難聴になりやすい犬種のため、もしかしたら耳が聞こえていない可能性が考えられます。
見極めるには飼い主の観察力が大事です。
どんなにしつけても言うことをきかないときは獣医に診てもらいましょう。
ダルメシアンの寿命やかかりやすい病気は?ペット保険も解説!
ダルメシアンの選び方で少しご紹介しましたが、ダルメシアンは30%の確率で聴覚障害を持つと言われています。
では、その他にかかりやすい病気などはあるのでしょうか?
また、ダルメシアンは大型犬に分類されていますが、寿命は短いのでしょうか?
さらに、ここではダルメシアンのペット保険についてもご紹介します。
ダルメシアンの寿命やかかりやすい病気
ダルメシアンの寿命は10~13年と言われています。
一般的な大型犬の平均寿命と同じ感じになります。
小型犬や中型犬と比べてしまうと、寿命が短く感じるかもしれません。
かかりやすい病気としては、
- 聴覚障害
- 尿路結石
- 皮膚病
などになります。
聴覚障害
ダルメシアンは20~30%の確率で聴覚障害を持っていると言われています。
これはダルメシアンの特徴である水玉模様と深く関係があるようです。
ダルメシアンは生まれてくるときは真っ白で、メラニンの生成が抑えられている状態になります。
その後、徐々にメラニン色素が生成され始め、水玉模様となって現れます。
メラニンが影響するのは被毛の色だけでなく、正常な聴覚を得ることにも影響しています。
そのため、顔や耳に水玉模様やパッチが多くあるダルメシアンは、聴覚障害の可能性が低いと言われています。
尿路結石
ダルメシアンは犬の中で唯一、尿酸を排出する犬種になります。尿酸は水に溶けにくい性質をもつため、結晶化しやすい為、尿路結石にかかりやすくなります。
特にダルメシアンのオスは尿路結石にかかりやすく、6歳以上のオスの30%に何らかの症状が確認されていると言われています。
尿路結石の予防法としては、
- プリン体の摂取を控える
- 水分補給をこまめに行う
などになります。
治療法としては、症状が軽い場合は食事療法になりますが、症状が重いと手術が必要になる可能性もあります。
手術の場合の治療費としては、10~20万円のことが多いようです。中には手術・入院で60万円以上かかったケースもあるようです。
皮膚病
ダルメシアンは短毛で、シングルコートの被毛なので、抜け毛は少なそうですが、シングルコートのわりには抜け毛の多い犬種になるようです。
毎日ブラッシングを行う必要はありませんが、週に2回くらいのブラッシングを心がけましょう。
ブラッシングをサボってしまうと皮膚病の原因となってしまう可能性もあるので、気をつけてください。
皮膚病の予防方法としては、適度なブラッシングと正しいスキンケアになります。
皮膚病は1度の通院で7,000円程かかることが多いようです。
ダルメシアンのペット保険について
ダルメシアンは比較的病気にかかりやすい犬種になるため、治療費も思った以上にかかってしまう事が多くなります。
そのような場合に備えて、ペット保険に加入しておくことをおすすめします。
ダルメシアンは多くのペット保険会社で大型犬に分類されます。
となります。
入院・通院・手術など、補償内容によって保険料は変わってくるので、家計やワンちゃんに合ったペット保険をお選びください。
保険料は一般的に、小型犬よりも大型犬の方が高くなる傾向にあります。
ペット保険は種類がいろいろあり、フルカバータイプのものは保険料が高くなりますが、手術特化型保険などは保険料を抑えて加入することができます。
手術の補償だけでもあると、飼い主さんの負担もかなり軽くなると思うので、ぜひペット保険の検討をしてください。
また、ペット保険には「賠償責任特約」というものを付帯することができます。
これは、飼っている犬がものを壊してしまったり、人に怪我を負わせてしまった場合、補償してくれる保険になります。
ダルメシアンは体も大きく、他の人や犬に対して警戒心の強い一面もあるため、ペット保険に加入する際は、「賠償責任特約」も付帯することをおすすめします。
まとめ:ダルメシアンの性格や特徴について
いかがでしたでしょうか?
ここではダルメシアンの性格についてご紹介しました。
ここでご紹介したことは、
- ダルメシアンの性格は、遊び好き・聡明・神経質
- ダルメシアンは馬車の伴走犬や番犬、猟犬として活躍していた
- ダルメシアンにはホワイト×ブラック・ホワイト×レバーの色がある
- ダルメシアンのオスは甘えん坊な性格、メスは母性愛の強い性格をしている
- ダルメシアンの生まれたばかりの赤ちゃんは真っ白
- ダルメシアンの販売価格は12万円~20万円
- ダルメシアンを飼うコツは社交性を見に着けることと運動
- ダルメシアンの寿命は10~13年
- かかりやすい病気は聴覚障害・尿路結石・皮膚病
になります。
ダルメシアンは日本での流通量がとても少ないため、なかなか出会えないかもしれません。
出会えた時は、最後まで責任をもってかわいがってあげるようにしてください。
ペットショップでペット保険への加入を勧められることがあるかもしれませんが、安易にペット保険へ加入することは避けてください。
ご自身でしっかりと調べた上で、きちんと自分に合ったペット保険へ加入するようにしましょう。