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ペット保険の加入条件は、主に「年齢」「既往症・既往歴」「犬種」の3つから構成されています。ペットが高齢になってしまうと、保険への新規加入を断られてしまいます。加入条件は各ペット保険によって異なっているため、ここでは各ペット保険の加入条件を紹介していきます。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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ペット保険に加入条件はある?病気発覚後でも加入できるのか解説!

ペットが病院やケガで動物病院を受診した時、治療費の補助をしてくれるペット保険。ペットを飼っている方は、この先の加入を考えている方も多いのではないでしょうか?


病気を補償してもらうためのペット保険ですが、加入したいと思った時のペットの健康状態が契約に関係してくることをご存知ですか?


今回「MOFFME」では、

  • ペット保険に入るときに必要な加入条件について!告知事項とは?
  • スムーズにペット保険に入るのに注意しておきたいこととは?
  • 補足:加入条件でペット保険への加入や更新を断られた!他の保険なら加入できる?
  • ペット保険加入に一番いい時期とは?おすすめのタイミング

について解説します。


実は、ペット保険の加入にはそれぞれの保険で条件が決められています。これを加入条件と言いますが、詳しくはどんな条件なのでしょうか。


人間の医療保険と同じくこれまでの既往歴が大きく関係してきますので、病気になってからでも入れる保険があるのかについてもご紹介していきます。


MOFFMEでは「ペット保険ランキングの一括比較」を行っているのでぜひご確認ください。

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ペット保険の加入条件とは?告知事項について解説!


皆さん動物病院で診察を受けた時、ペット保険なしで通院すると治療費の多さに驚いたという経験があるのではないでしょうか。ペット保険は、そんな悩みを軽減してくれるシステムです。


動物病院の治療費に活用できるとなると、「通院中でもペット保険に入れるの?」といった疑問が生まれてきますよね。じつは、ペット保険はどんな状況でも入れるわけではありません


ペット保険に入れるのは基本的にペットが健康な時なのです。


ここでは、

  • ペット保険で加入の対象となっているのは犬か猫が多い
  • ペットの年齢も加入条件の一つに含まれる
  • 犬の保険では犬種も告知内容になっている
  • 病気発覚後や治療中でもペット保険に入ることはできる?

について解説していきます。


問題なく加入を進めるには、保険会社から求められる加入条件に加え、今までの疾病や持病を申告する告知事項をクリアしていく必要があります。


まずはこれらの項目についてどんなものがあるのか、一つづつ知っていきましょう。

加入条件の対象となる動物は基本的に犬か猫!

ペット保険の加入対象動物は基本的に犬か猫になります。


うさきやハムスターをはじめとしたエキゾチックアニマルのペット保険も用意されていますが、犬や猫と比べて保険のラインナップが限られている現状です、


2019年のアニコム損保の調査によると、エキゾチックアニマルにかけた年間の費用で一番高いのはうさぎで、年間88,410円、割合として一番高いのは怪我や病気の治療費という調査結果が出ています。


このことからエキゾチックアニマルでもペット保険の加入を検討することは大切です。

以下の「十」でエキゾチックアニマルのペット保険の詳細が分かる記事を紹介しているので、ぜひご確認ください。

加入条件のひとつに加入対象年齢がある!

ペットの種類と共に、ペット保険の基本的な加入条件として指定されているのが年齢です。加入条件として提示される対象年齢とは、年齢は新規加入ができる年齢のことです。


そのため、補償が継続できる年齢とは異なります。ペット保険に加入後は、何事もなければ年齢関係なく補償してくれるところがほとんどですので、その点は安心できますね。


対象年齢は保険によって実に様々ですが、持病を持ちやすくなる高齢期になると入れる保険が減ってくることは確かです。また、対象年齢を高く設定している場合でもその時にペットの健康に問題があると加入制限がかかってしまうこともあります。


保険により加入できる年齢は違ってきますので入りたい保険がある場合は早めに検討しましょう。


また、対象年齢が低めの保険では別枠で高齢向けのプランを提供しているところもあります。高齢でも、今から入れる保険を探しているという方は、ぜひチェックしてみてください。

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犬や猫が高齢でも入れるペット保険を紹介!持病があっても大丈夫?

犬の場合は犬種も告知内容に含まれる!

加入条件とは別で、飼い主さんが提出をする告知事項には犬種の申告も含まれます。犬種の申告には、その犬に合わせた保険料の設定をする目的があります。


動物病院での治療は、体の大きい犬であればあるほど治療の費用がかかるのが一般的です。そのため、保険料は基本的に犬の大きさで上下するのです。


また、ミックス犬の場合は成犬時の体重、犬以外の猫や小動物といったペットでは種類により保険料が決定されます。また、加入の審査には影響しませんが、犬種によってかかりやすい病気が分かっています。


保険によっては補償対象外になっている病気があるので、保険を検討する際には事前に調べておきましょう。特に椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼(パテラ)、先天性疾患などは補償対象外になっていることが多いので、フレンチブルドッグ、ヨークシャーテリア、ダックスフント、スコティッシュフォールドなど該当の疾病にかかりやすい犬種・猫種は注意が必要です。


この他にも病気にかかりやすい犬種を飼っている方は、ぜひ一度犬の保険は必要かについて話し合っておきましょう。

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【専門家監修】ペット保険の告知義務違反はバレる!どこまでが既往症?

すでに病気の場合や、病気になってからでもペット保険に加入できる?

先にもご紹介した通り、ペット保険の契約をするには告知事項で今までの疾病や持病を申告する必要があります。この申告は、加入にどんな影響を与えるのでしょうか?


実は、加入条件をクリアしても告知事項で申告した内容によっては保険に加入できないことがあります。理由としては、加入時にすでに病気になっている場合や過去に病気にかかったことがある場合などです。


ですが、病気の内容によっては条件付きの加入という方法でペット保険の契約ができることもあります。加入できる可能性のある病気、加入が難しい病気、それぞれどんなものがあるのか解説します。


告知内容によっては加入できる病気やケガの例

告知内容で病歴を申告して、加入できると判断される条件は2種類あります。


1つめは、完治していて再発の可能性がないということ。


2つめは、加入は認められるが一部の病気やケガは補償されないというものです。


この場合は条件付きの加入になり、加入後も該当の病気について補償されることはありません。加入ができる可能性があるのは以下のような疾患です。

保険会社の規約にはこういった病気の一覧が表記されていますので、気になる場合は確認しておきましょう。神経症状をおこしやすいてんかんや、尿毒症などを併発しやすい尿結石膀胱炎は早期の治療によって悪化を防ぐことができます。

病気が発覚する前にペット保険を契約していれば補償してもらえる病気ですので、早めの加入をおすすめします。

また、怪我や良性腫瘍ついては原因がはっきりしていて再発の可能性も低いため加入がしやすくなります。交通事故にあったが外傷なしで、他の臓器にも影響が及ばないという場合なども加入できることが多くなります。

しかし、今まで患った症状が保険で加入OKとされていたとしても自己判断ができるわけではありません。加入ができるかどうかの判断は保険会社が行うため、一度告知事項の提出をすることは必須になってきます。

加入できない病気やケガの例

保険の条件によって加入できるできないが変わってくる疾患もありますが、どの保険でも加入を断られてしまう病気もあります。そういった病気の特徴は、再発の可能性が高い、他の病気を併発する可能性が高いといったものです。

加入ができない病気は以下の通りです。
  • 悪性腫瘍(がん)
  • 糖尿病
  • 肝硬変
  • 甲状腺疾患
  • 猫伝染性腹膜炎
  • 猫後天性免疫不全症候群(FIV)
  • 猫白血病ウィルス感染症(FeLV)
  • 脳・神経疾患フィラリア感染症
  • クッシング症候群
  • アジソン病
  • 腎不全
  • 心疾患
  • 免疫介在性血小板減少症
  • 免疫介在性溶血性貧血など
このように再発の可能性がある病気が多いですが、この中にも事前に保険に加入していればその年は保険金を受け取れる病気が多数あります。

糖尿病もその対象ですが、治療を怠っていると、体重の減少やふらつきなどの末期症状に至るまでのスピードが上がってしまいます。

また、いざ治療を始めると定期的なインスリン費用がかかってくるため、1年目だけでも補償を受けられると負担の大きさが格段に違ってきます。

その他の病気から移行してくることも多い悪性腫瘍(がん)や重症になりやすい心臓病についても加入していた年は補償が受けられます。

ペット保険に加入していたにも関わらず補償されないのは、白血病フィラリア症などの予防で防げる病気や先天性の疾患と覚えておきましょう。

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犬や猫がすでに病気でも入れるペット保険はある?加入条件は?

ペット保険にスムーズに加入するには?注意点について解説!


加入に際する条件や告知事項がそろったら、その他の契約に関する準備も整えておきましょう。そうすることで、スムーズに手続きを進めることができます。


こちらでは、

  • 必要な場合は健康診断やワクチン接種を済ませておく
  • 毎月の保険料をどんな方法で支払うか決めておく
  • 待機期間を含めどの程度で補償が開始されるか知っておく

を解説していきます。


事前準備の中でも、動物病院に出向く必要があるものに関しては特に早めに準備しておきましょう。また、ペット保険には契約開始までの待機期間があるため手続きが完了してもすぐに補償が開始されるわけではありません。


待機期間の条件や期間をよく確認して、補償開始に備えましょう。

健康診断やワクチン接種を事前にしておく

ペット保険に加入する際、加入時の健康を証明するための検診やワクチン接種必要です。


とはいえ健康なペットが保険に加入する場合、最初の提出書類として健康診断書を求められることはほとんどありません。それでも必要な理由は、保険加入後に告知内容と違う病気が見つかるとその後の保険継続が難しくなることや、ワクチン接種で防げる病気はペット保険で補償されないからです。


そのため、健康で検診不要と思われるような場合でも事前に受けておくと安心です。また、告知内容によっては保険会社が個別で健康診断対象と判断することがあります。


その際は、速やかに動物病院での検診を行い健康診断書を提出しなければなりません。重ねて、以前に病気にかかったことがあるが完治しているという時には医師が発行する完治証明書が必要になることもあります。


ワクチンの証明書も、最初の段階で提出を求められることはほぼありません。ワクチン摂取証明書が必要になるのは、ワクチンで防げる病気にかかってしまった時などです。


告知内容は、ほとんどの項目が飼い主さんの自己申告です。補償を受けるために誤った内容を告知することは絶対にNGです。過去まで遡って、しっかり告知内容を確認しましょう。

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【獣医師が教える】ペット保険で犬猫の健康診断費用の補償はできる?

保険料の支払い方法を事前に決めておく

ペット保険に申し込む際に、支払い方法についてもいくつか選択肢がありますので事前に決めておくと良いでしょう。支払いの方法は大きくわけて2つで、クレジットカード支払いと口座振替です。


また、保険料は毎月発生しますが払い込みは年額一括払い月払いで選択ができます。年払いにすると割引を受けられることもありますので要チェックです。


ペット保険は、対面での申し込みよりインターネットや書類郵送での契約が多いのが現状です。この2つに、違いはあるのでしょうか?


まず郵送についてですが、こちらは最初に資料請求をする必要があるのでじっくり資料を読み込んでから契約したい人におススメです。また、口座振替の申し込みは書類の提出が必要になります。


インターネットでも申し込みまではできますが、結局別で口座の用紙を記入する二度手間になる可能性がありますので口座振替を希望している場合は郵送がおすすめです。


反対に、インターネット申し込みは早さと手軽さが最大のメリットです。クレジットカードでの申し込みであれば、さらに早くから補償を受けられることもありますのでお急ぎの方におすすめです。


インターネットでの申し込みで、割引を実施している保険もありますので確認してみてください。

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ペット保険の請求方法とは?請求の流れや期限、必要書類等を徹底解説

補償開始と待機期間について把握しておく

「申し込みが終わったのに、いざ病院を受診したら保険が使えない!」こういったことにならないように理解しておきたいのが、補償開始時期待機期間についてです。


ペット保険の保険会社では、それぞれに待機期間という条件が設定されています。具体的に待機期間とは、申し込みから補償が開始されるまでの保険金請求ができない期間のことです。


待機期間は、主に契約時に病気が潜伏している可能性や告知事項の虚偽申請が起こらないようにするために設けられています。期間は一般的に1か月程度で、ガンなどの病気に対しては120日程待機期間を設けている保険もあります。


ただし、ケガについてはあまりそういった懸念がないことから保険開始日から補償を受けられることがあります。保険会社によって対応が違うので、事前にチェックしておきましょう。


飼い主さんが注意するべきなのは、保険開始日と補償の開始日が違うということです。保険開始日は契約が完了した日、補償開始日は保険開始日から待期期間を終えた日のことです。


言葉がややこしいので、実際どこから補償が受けられるのか分からなくなりがちですが、実際に補償を受けられるのは補償開始日からです。加入する保険の待機期間については良く調べておきましょう。

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ペット保険はいつから適用されるの?知らないとトラブルのもと!

補足:ペット保険の加入を断られた、更新できない!そんな場合、他社のペット保険に加入できる?

ペット保険では、契約時点で加入を断られたり前年の病歴から更新できないといった問題が生じることがあります。契約や更新についてはそれぞれ規定があるので仕方のないことですが、できれば改めて保険に入っておきたいですよね。


そんな時、条件を見極めれば他社の保険に入りなおすことも可能です。新たに保険を探すときにポイントにするのが、その時かかっている病気でも入れる保険かどうかです。


何らかの理由で保険の加入を断られた場合、審査なしで次の保険に入ることは難しいでしょう。しかし、保険によって加入不可の条件に指定している病気は違います。


ある保険ではダメでも、もう一方では受け入れ可能といった可能性も十分にあるので諦めずに合う保険を探してみてください。ただし、加入条件のところでもご紹介した通りどの保険でも加入が難しい病気もありますので注意しましょう。

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ペット保険の乗り換え・見直しのポイントや注意点を紹介!

ペット保険に加入するのはいつがいいのか?最適なタイミングについて解説!


ご紹介してきた通り、加入条件や告知事項によってペットがスムーズにペット保険に加入できるかどうかは変わってきます。本当にペット保険が必要か、ペットが健康な時は迷うものです。


しかし、ペットも人間と同じで高齢になればなるほどいろいろな面でのリスクが上がってきます。当然そうなれば動物病院を受診することも多くなりますが、病気やケガが発生した後では選べるペット保険も減ってしまうのです。


そのため、ペット保険への加入は健康な若い時が一番おすすめです。


たくさんの種類があるペット保険は、それぞれにメリットや特徴があり自由に選べるかどうかで使いやすさは全く違ってきてしまいます。せっかく加入するのであれば使いやすい保険が良いですよね。


ペット保険は、病気やケガの治療費を賄えるだけでなく、もしもの時の飼い主さんの心の負担を軽くするという役目も担っています。大切な家族であるペットの治療を心置きなく続けていく為の備えとして、今一度ペット保険に入るべきか検討してみてください。

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【獣医師執筆】ペット保険の失敗しない選び方|5つのポイントを紹介

まとめ:ペット保険の加入条件を確認してなるべく早い段階で加入しよう!

ここまでペット保険の加入条件や告知事項についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ペット保険の検討を始めたら、まずは希望の保険の加入条件を確認しましょう。


この記事では、

  • ペット保険に入るときに必要なのは?加入条件や告知事項について
  • 注意点を知ってペット保険の加入をスムーズに進めよう!
  • 補足:加入や更新を断られた場合は他のペット保険に加入できる?
  • ペット保険はいつ入る?一番おすすめの加入時期について

を解説してきました。


本来、ペット保険は使わずに済むほうがペットが健康な証拠です。しかしペットの高齢化が進んでいる今、いつ何が起こるかは分かりません。


ペットの病気やケガと上手に付き合っていくには、やはりペット保険の存在が心強い支えになります。できるだけ選択肢を増やせるように、検討や加入は早めにしておきましょう。


MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険について詳しく解説しておりますので、そちらもぜひ参考にしてみてください!

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