【募集人監修】ペット保険の審査に落ちた理由は?審査なしのペット保険はある?のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. 審査に落ちた理由は「年齢」「病気」「申告内容」のどれかである可能性が高い
  2. 審査なしで加入できるペット保険はない
  3. 以下のボタンからペット保険を一括で比較可能

ペットの犬や猫をペット保険に加入させる際には、健康状態の告知や告知内容の審査が必要です。審査に落ちたという人も少なくありません。本記事はペット保険加入時の告知内容や審査に落ちた理由、落ちないためにはどうすべきかについて解説します。ぜひ最後までお読みください。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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ペット保険の審査に落ちた理由は何?審査では何を見ているの?


記事モデル:むぎ丸

こんにちは、MOFFME編集部で損害保険募集人の森下です。

この記事のテーマは「ペット保険の審査」についてです。

ペット保険の加入時には審査があり、誰でも入れるわけではありません。加入するためには審査に通らなければいけないのです。

加入時以外にも、契約の更新時にも審査が必要になる場合もあります。

MOFFME利用者の中にも、理由も分からず審査に落ちたという方は少なくありません。

これから加入を考えている方や更新が控えている方は、どうすれば落とされないか知りたいですよね。

今回「MOFFME」では、
  • ペット保険の審査内容
  • ペット保険の審査に落ちた理由
  • 審査なしで加入できるのか
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、ペット保険の審査の不安を解消出来るかと思います。ぜひ、最後までご覧ください。

また、MOFFMEでは「ペット保険のランキング」についても紹介しています。気になる方は一緒にお読みください。
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ペット保険の告知内容や審査について詳しく解説


ペット保険への加入を考えたとき、まず初めに告知事項を申告して審査を受けることになります。


告知事項とは、保険会社が公平性を保つためにペットが保険に加入できる健康状態かを申告する事項です。


私たちが生命保険などに加入するのと同じで、基本的にどのペット保険でも告知事項の提出を受けて審査をします。


この告知事項は正確に申告する義務があり、もし違反とみなされた場合はペット保険の契約解除や保険金を受け取ることができなくなってしまいます。


以下では、告知事項でどんなことを申告し審査されるのか、もし違反をした場合どんなことになってしまうのか詳しく説明していきます。

審査で聞かれる告知事項の主な内容は?

告知事項の内容は保険会社によって変わってきますが主に、保険申し込み時のペットの健康状態や過去にかかったことのある傷病歴について聞かれます。


主に以下の内容を申告することになります。

  • 生年月日
  • 体重
  • 種類
  • 品種
  • これまでの傷病歴
  • 現在の健康状態
  • 過去3ヶ月以内の動物病院の受診歴
  • 他社のペット保険の有無
数年前に動物病院にかかったことを忘れてしまい、曖昧な記憶の方もいらっしゃるかもしれません。

そんな時のためにも常日頃ペットの健康状態を把握し、しっかりメモしておく必要がありいます。

もし、疑問点や不明な点があれば動物病院や担当の獣医師などに聞くと確実です。

ペット保険で告知内容の審査が必要な理由とは

ペット保険で告知が必要な理由は、加入者間で公平性を保つためです。


もし告知する必要が無く、病気にかかりやすいペットがそのままペット保険へ加入したとします。


他のペットは健康なため、ほとんど保険を利用することが無いかもしれませんが、病気にかかりやすいペットは治療費が高額になり、その分補償を多く受けることになります。そうなると、加入者間の公平性が保てなくなってしまいます。


また、保険金を支払うペットが増えてしまうと、保険会社自体が破綻してしまう可能性も出てきてしまいます。


ペットが健康であることを確認するために、告知と審査が必要なのです。

告知義務に違反した場合どうなるのか

数年前の病気やケガを覚えていなかったり曖昧な記憶で正確な申告が出来なかった場合もあるかもしれませんが、告知義務違反と判断されたらどうなるのでしょうか。

告知義務違反と判断された場合、
  • 保険契約の停止
  • 保険金の支払いが発生したとしても、支払われなくなる
  • 保険料の上乗せがあった場合、追加の請求をされる
違反が発覚すれば、必要になったときに補償が受けられないことになります。

もし加入時の審査を通り抜けても、保険金請求時の審査で落とされてしまうこともあります。

違反するつもりがなくても、間違ったことや必要な情報の未記入があれば、違反に当たるので注意が必要です。

告知事項を申告する際、なにか不明点があったり分からないことがあれば動物病院担当の獣医師に確認するのが確実です。

審査は、プロが動物病院に確認するなどして入念に行われます。違反のメリットは1つもないため、正直に告知しましょう。

以下の記事で、ペット保険の告知内容について詳しく解説しています。気になる方は参考にしてください。
告知のサムネイル画像

【専門家監修】ペット保険の告知義務違反はバレる!どこまでが既往症?

補足:加入時以外にも審査されるタイミングはある?

実は加入時の引受審査以外にも審査が入ることがあります。

  • 保険金請求時
  • 契約更新時

ペットが病気をして、その治療費の補償を請求した時にも審査が行われます。


告知義務内容に虚偽がなかったか、治療内容が既往症に関連するものではないかなど、動物病院への確認などを通し審査されます。


また、ペット保険を継続させるためには、毎年契約を更新する必要があります。この更新時にも審査が入る可能性があります。


前年、保険金の請求があった場合や、慢性の病気にかかった場合に行われることが多いです。


審査の結果として、

  • 前年度にかかった病気に対し、「特定疾病補償対象外特約」をつけられ、次年度から補償対象外とする
  • 他の病気を併発したり、命に危険のある病気にかかった場合は、最悪契約更新を断られる場合がある
  • 保険金の請求回数などに応じて、次年度の保険料の割増、割引を行う
といった対応が取られます。

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ペット保険に特約はある?賠償責任特約の必要性、重複等の注意点とは

補足:加入時や保険金請求時の審査にかかる期間は?

ペット保険に加入する流れ

ペット保険に加入する流れ審査にはどれだけの期間がかかるのでしょうか?


まず、ペット保険に申し込むと、補償が始まるまでに、審査の期間と待機期間があります。


この間に病気や怪我をしても、治療費に対して保険金は振り込まれません。


審査には約10日〜1ヶ月ほどかかります。加入時の審査にかかる期間は保険会社によって異なります。


また、保険金請求時の審査は、およそ20日〜30日程度かかります。


ただし治療から時間が経って請求手続きをすると、審査に時間がかかってしまい、保険金が振り込まれるのが遅くなってしまいます。早く振り込まれないと困るという方は、治療後すぐに請求手続きを済ませましょう。


また、窓口精算を利用すれば審査にかかる期間はなくなります。治療費を支払う際に、すでに補償額が差し引かれているためです。


待機期間や窓口精算についての詳しい解説は、以下の記事に載っています。気になる方はぜひ一緒にお読みください。

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ペット保険の審査に落ちた理由は?


ペットが健康な状態かどうかは、申告された告知事項などを基に審査をされます。正確な告知申告をしたにも関わらず、条件に満たないと審査に落ちてしまうこともあります。


理由としては、ペット保険に申し込んだ時点でのペットの年齢病歴受診歴が考えられます。


ここでは、ペットが何歳くらいだと加入できないのか、どんな病歴があると落ちてしまうのかを解説します。審査に落ちてしまう前に、加入を考えたらまずこちらを確認してみてください。

審査に落ちた理由①申し込んだときのペットの年齢

ペットも人間と同様に、年齢を重ねていくと病気やケガをしやすくなります。そのため、動物病院へ足を運ぶ機会も増えていくことでしょう。


そんな時、ペット保険に入ろうと思ってもペットの年齢によっては加入できないことがあります。


ペット保険は保険会社によって異なりますが、7歳~12歳を加入年齢の上限に設定しているところが多いです。


また、ペットを譲り受けた時や保護から飼育することになった場合、正確な年齢がわからないこともあるでしょう。その場合は、動物病院や獣医師が推定の年齢を教えてくれるので確認してみてください。


若くて元気なうちに加入することが1番ですが、遅くても7,8歳ころには検討し、加入できる保険会社を決めましょう。


また、ペット保険は毎年契約を更新する必要があるのですが、更新可能年齢に上限があり、更新時の審査に引っ掛かる場合もあります。


ペット保険の年齢制限については、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方は参考にしてください。

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審査に落ちた理由②ペットの既往症や先天性疾患

ペットに既往症や先天性疾患があると、加入できないか、もしくは条件付きの契約になる場合があります。


条件付きの契約というのは、すでにかかってしまっている病気の治療費は補償しないという契約のことです。


ペットの保険も、人間の保険と同じようにこれまでの既往歴や保険加入時の健康状態を申告して保険に入れるかどうか審査されます。


次に契約ができない病気条件付きでの契約になる病気を、それぞれ解説します。


契約不可の病気

  • 悪性腫瘍(がん)
  • 糖尿病
  • 肝硬変
  • 甲状腺疾患
  • 猫伝染性腹膜炎
  • 猫白血病ウィルス感染症(FeLV)
  • 猫後天性免疫不全症候群(FIV)
  • 副腎皮質機能低下症(アジソン病)
  • 脳・神経疾患
  • フィラリア感染症

ペット保険会社によって異なりはありますが、これらの病気は1度でも患った既往歴があると契約が難しいとされています。


条件付き契約になる病気

  • 股関節形成不全
  • 緑内障
  • 白内障
  • 尿結石
  • 膀胱炎
  • てんかん様発作
  • 痙攣発作
  • アレルギー性皮膚炎
  • アトピー性皮膚炎
  • 慢性外耳炎
  • パテラ(膝蓋骨脱臼)

これらの病気を患ったことがあっても、保険会社により呼び名の違いはありますが、「特定傷病補償外特約」という、その病気の治療に関しては補償しない代わりにペット保険へ加入できますよ、という特約を付帯すれば加入できる場合があります。


このほかにもペット保険会社によって、条件付きで加入できる病気は変わってきますので気になるペット保険があれば確認してみましょう。


すでに病気を持っている場合について、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方は参考にしてください。

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犬や猫がすでに病気でも入れるペット保険はある?加入条件は?

審査に落ちた理由③過去の受診歴を忘れている

ほとんどの保険会社の告知内容には、過去〜ヶ月以内に動物病院にかかりましたか、という項目があります。


それをよく確認せずに、記入しなかったことで審査で落ちてしまうケースは多いです。


例えば病気ではなく、下痢や嘔吐などで受診した場合でも記入は必要です。また、例え記入したとしても、その受診歴が理由で落とされることもあります。


したがって、ペット保険の加入を検討している方は、無闇に動物病院に行かないというのも手だと思います


もちろん、ペットが明らかに苦しそうであったり、異常がある場合には病院に連れて行ってください。


ただ、下痢であれば、数日で治ることが多いため、受診しなくても良い場合が多いです。


下痢になった時に診察を受けるべきか否かを判断する基準について、「ライト動物病院」のサイトに詳しく記載されています。

補足:ペット保険の加入審査に落ちないためには?

残念ながら、審査に落ちないコツなどはありません。


しかし、審査を通過する可能性をあげることは可能です。そのために、既往症を抱える前に加入するという当たり前のことが大切です。


やはり、ペットが歳をとってから加入しようと考えていると、その前に病気にかかってしまい、審査で落とされる、またはその病気が補償対象外になるケースが多いです。

理想は生まれてすぐの健康な状態で加入してしまうことです。

また、ペット保険は掛け捨てなので、病気や怪我の多い幼年期や高齢期だけ保険をかけるという方法も悪くないと思います。

しかしこの場合、保険をかけていない時期に病気を抱えてしまうと、
  • 治療費が全額自己負担
  • その後加入しようとすると、その病気が補償対象外になる、最悪加入できないこともある
ということになるので、注意が必要です。

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審査なしで加入できるペット保険はある?



ペット保険における審査の重要性はお分かりいただけた方はもうお気づきかもしれませんが、審査なしで加入できるペット保険はありません


加入の大前提として、ペットが健康であることが挙げられるので、必ず加入時には審査を行う必要があります。


また、ペット保険は毎年契約を更新する必要があるのですが、更新可能かどうかを審査される場合もあります。


その年に病気などで補償を受けた場合、審査される可能性が高くなります。もし、慢性的な病気にかかってしまうと、審査で更新不可になってしまう可能性もあります。

健康診断なしで加入できるペット保険も多い?

ペット保険に加入するのに、現在のペットの健康状態を知るため健康診断書の提出を求められることがあります。

一部の種類や年齢によっては健康診断を受ける必要がある場合があります。

しかし、健康診断書を提出する必要はないところが多いです。基本的には飼い主による健康状態の申告で、ペット保険会社が審査をし、引受判断を下します。

また、どのような種類だと健康診断書が必要なのかも見てみましょう。

一例ですので気になるペット保険がある場合は規約などをしっかりチェックしてください。

健康診断書が必要な種類(犬)
上記の犬種については健康診断書が必要になります。

さらに、犬の場合5歳猫の場合8歳から健康診断書を求められる場合があります。

1度ペット保険を解約して再度加入したい場合は種類、年齢関係なく健康診断が必要なところが多いです。

加入時の健康診断について、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方は参考にしてください。
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まとめ:犬や猫がペット保険に加入するときの審査について

いかがでしたか?ここではペット保険に加入するときの審査についてご紹介しました。


この記事のポイントは、

  • ペット保険に告知義務があるのは、加入者間の公平性を保つため
  • ペット保険の告知事項は、生年月日・体重・種類・傷病歴など保険会社によって違う
  • 告知義務違反となってしまった場合、保険金が支払われないことや契約解除の場合もある
  • ペット保険の審査に落ちた理由は、年齢や病歴、受診歴であることがほとんど
  • ペット保険に加入時、健康診断の提出の必要なしの場合が多い

になります。


告知義務違反はトラブルの原因となるため、既往症などは正直に申告するようにしましょう。


MOFFMEでは他にも保険に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。

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