本記事では犬の包皮炎について紹介しています。包皮炎の症状や原因、手術等の治療方法、予防方法、保険の適用等を紹介します。軽度の包皮炎では自然治癒することもありますが、その治療法には抗生物質等の内服薬の投与や包皮内の洗浄・消毒などがあります。包皮炎は犬種や年齢に関係なくなる恐れがあるため、常に気をつける必要があります。
この記事の目次
目次を閉じる犬の包皮炎とは?
オス犬を飼っていると包皮の先から黄色~緑色がかったクリーム状の膿が出ているのを見たことはありませんか。
犬自身が陰茎を気にして執拗に舐めるようになり、普段とは違う様子に飼い主さんは不安になりますよね。
何か重大な病気にかかっているのか、
ストレスが溜まってしまっての行動なのか、
痛いのか、痒いのか、
言葉を話せないだけに居ても立っても居られなくなるかもしれません。
もしかしたらその症状は包皮炎かもしれません。
今回「MOFFME」では
- オス犬に多い包皮炎とは
- 包皮炎の原因と治療方法
- 犬種・年齢と包皮炎の関係
- ペット保険と包皮炎
について詳しく解説していきます。
まずは落ち着いて、ご自身の犬の症状を確認してみましょう。
ぜひ最後までお読みいただき包皮炎について理解を深めていただければと思います。
またMOFFMEでは、ペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。
雄の生殖器の病気で細菌が増殖することで炎症が起きる病気
包皮とは陰茎(おちんちん)の頭部を覆い保護している皮膚のことをいいます。
犬の包皮炎の症状
包皮炎になると犬には以下のような症状がでます。
包皮炎かなと思った場合、以下の症状を確認してみましょう。
- 見た目:放屁の先から膿(黄色や白色、時には緑色のクリーム状のもの)が出る
- 行動:陰部を気にして執拗に舐める/炎症を起こして陰部が痛むためおしっこが細切れになる
- 匂い:個体によっては嫌な匂いがすることも
犬の包皮炎の原因
包皮炎になる原因としてはいくつか考えられますが、内的なものと外的なものがあります。
以下、代表的なものを上げてみます。
- 精神的なストレスや栄養不足などによる免疫力の低下
- 若い犬など、分泌物が多いことによる常在菌の繁殖
- 過剰なマウンティングにより陰部にキズがつき菌が繁殖
- 排泄後、雑菌の多い地面に陰茎の先の毛が地面についてしまったり、尿が毛に付着してしまったりする
犬の包皮炎の治療・手術方法は抗生物質等の内服薬と自然治癒?
犬の包皮炎の治療は症状の度合いによってさまざまです。
以下に治療法をご紹介します。
自然治癒
何度も再発するようであれば去勢して分泌物を減らす方法もあります。
洗浄
犬の包皮炎の予防法は洗浄や消毒?
犬の包皮炎の予防方法はあるのでしょうか。
細菌性の病気ですので普段から気をつけていればある程度の予防は可能です。
排尿後、散歩後陰部を洗浄する
洗浄方法はぬるま湯で陰茎をつまんで、包皮内をやさしく洗います。
包皮の先の毛を短くする
毛が長いと地面に接触し細菌が繁殖しやすくなります。病院で相談の上、定期的にカットをするのも予防になります。
去勢手術を行う
分泌物が多い場合は去勢手術をして分泌物を軽減することも有効です。
包皮炎にかかりやすい犬種や年齢は?
包皮炎は他の犬からうつることはありません。
またすぐに命に関わる病気ではありません。
しかしながら一度治っても再発することがあり、尿道炎や膀胱炎などほかの病気を引き起こす可能性もあります。
ではどんな犬種や年齢が包皮炎にかかりやすいのか気になると思います。
原因とともに見ていきましょう。
包皮炎にかかりやすい犬種
包皮炎にかかりやすい年齢
犬の包皮炎はペット保険で補償される?
犬の包皮炎はペット保険で補償されるのでしょうか。
また包皮炎の治療費はどれだけかかるのでしょうか。
軽度であれば診察費のみで洗浄方法の教えてもらい経過観察することになります。
また治療が必要になり内服薬の処方等の治療が入った場合でも2000円~8000円ほどでしょう。これで1~2週間様子をみることになります。
膿の量が多く洗浄が必要になった場合はさらに、内服薬に1500円から4000円ほど追加になるかもしれません。
ペット保険にご加入であれば、補償の対象になるかはペット保険によって異なりますのでご加入の保険会社に確認してみましょう。
ただし、入院・手術のみ補償される商品であれば通院にかかる費用は補償対象外となり、治療費が50%補償される商品であれば治療費が全額補償となるわけではありません。
まとめ:犬の包皮炎について
犬の包皮炎について見てきましたが、いかがでしょうか。
今回の記事をまとめると
- 犬の包皮炎は常在菌が異常繁殖することによって陰部に炎症がおこる病気
- 包皮炎の治療は消毒と抗生物質・去勢手術も。予防は陰部の洗浄
- 包皮炎は犬種・年齢に関係なくかかる病気
- 包皮炎がペット保険の補償対象かどうかは商品による