内容をまとめると
- 多くのペット保険会社の新規加入年齢制限は8〜12歳まで!
- 13歳以上でも新規加入を受け付けている保険は1つのみ!
- 病気をしたり疑いが見つかってからでは新規加入が難しいため、健康なうちに加入を検討しよう
- ペット保険の加入を検討している方は、ペット保険のお見積もりを受けるのがおすすめ!
高齢な犬や猫を飼っている方は、まだペット保険に加入できるのか気になりませんか?この記事では高齢でも入れるペット保険やその保険料、高齢なペットがかかりやすい病気の治療費や通院費を紹介します。この記事を読めば、飼っているペットがペット保険に加入できるか分かります。
この記事の目次
目次を閉じる犬や猫が高齢でもペット保険に加入できる?おすすめは?
日本は高齢化社会と言われ久しいですが、実はペットの世界でも高齢化が進んでいることをご存知ですか?
一般社団法人ペットフード協会が2020年に実施した「全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の平均寿命は14.48歳、猫の平均寿命は15.45歳です。
これは10年前と比較すると、犬は0.5歳、猫は1歳も伸びているのです。
ここで心配になるのが、老後のペットの治療費ではないでしょうか?
ペットの治療費は人間と違い、全て自己負担になってしまいます。
ペット保険に加入していれば治療費を半分以上補償してくれるのですが、中には飼っている犬や猫が高齢で加入できるか分からない、という方もいらっしゃいます。
実はペット保険の加入可能年齢は8歳〜12歳というところが多く、意外と高齢になっても加入はできるのです。
そこでこの記事では、
- 高齢でも入れるペット保険
- 高齢の犬や猫にかかる保険料
- 持病を持っていても加入できるのか
- 高齢の犬や猫がかかりやすい病気やその治療費
- 高齢の犬や猫がペット保険加入時に気をつけたいこと
以上のことを紹介します。
この記事を読むことで、高齢な犬や猫を飼っている方は、どのようなペット保険に加入すべきか判断できるようになります。
また、MOFFMEでは保険料や補償内容を比較できます。ペットの種類や年齢を入れるだけで、簡単に見積もりを出すことが可能です。
高齢の犬や猫が加入できるペット保険を紹介!おすすめは?
犬や猫は種類にもよりますが、平均寿命を考えると大体8〜10歳になると高齢と判断されます。
そう考えると意外に高齢なペットでも入れるペット保険は多いです。
中でも注目したいのが、8歳以上であれば何歳でも加入できる商品もあることです。
これはつまり、年齢制限がないということを意味しています。
ペット保険業界でも、高齢化社会に適応する動きが起きていると言えるのではないでしょうか。
加入できる保険会社の詳細を知りたい方は、ペット保険の比較サイトから確認が可能です。
高齢でもペットが加入できる保険はどこ?
基本的にペット保険には新規加入の年齢制限が設けられています。そのため、高齢なペットでは加入できないということも多々あります。
では、高齢になっても加入できるペット保険は具体的にどこがあるのでしょうか?
そこで、8歳以上でもペット保険に加入することができるペット保険会社を表にまとめました。
保険会社 | 年齢制限 | 保険プラン |
---|---|---|
PS保険 | 8歳11ヶ月まで | 50/70/100%補償 |
FPC | 9歳未満(保険契約の開始時点) | 50/70%補償 |
日本ペット少額短期保険 | 満10歳未満 | 50/70%補償(90%補償は不可) |
au損保 | 満10歳未満 | 50/70%補償 |
楽天損保 | 10歳11ヶ月まで | 50/70%補償(手術特化プランも可) |
SBIいきいき少額短期保険 | 満12歳未満 | 50/70%補償 |
アイペット損保 | 12歳11か月まで | 50/70%補償(手術特化プランも可) |
アニコム損保 (「どうぶつ建保しにあ」のみ) | 8歳以上(上限なし) | 50/70%補償 |
しかし、年齢が上がるにつれて、ペット保険の選択肢が少なくなってきます。特に13歳を超えてしまった場合、手術に特化した保険しか加入できないという状況になってしまいます。
犬や猫が高齢でもペット保険を更新することはできる?
ペット保険は掛け捨てのため、毎年契約を更新する必要があります。
案外それが知られておらず、ペットが亡くなるまで加入し続けられるものだと思われがちです。
ただ、幸運なことに、ほとんどのペット保険では終身での契約が可能です。例え高齢のペットが加入しても、最後まで継続することができます。
しかし中には、12歳までしか継続できないといったように、更新可能年齢が設定されているものもあるので、加入前に確認しておくべきポイントです。
また、ペットが慢性の病気や、他の病気を引き起こすリスクのある重篤な病気にかかってしまうと、次期以降の更新が拒否される可能性、または次期以降その病気に対する補償をしないという条件をつけられる可能性があります。
もちろん契約時の規約には書いてあるのですが、それを知らずに契約を打ち切られた方も少なくありません。
病気に備えるための保険なのに、病気になったら更新ができなくなるというのはおかしいとは思いますが、現状そのようなケースもあるのです。
補足:犬や猫が持病を持っていてもペット保険には加入できる?
ペット保険に加入できない条件には、年齢以外にも特定の病気などにかかってしまっていると加入できない場合があります。
保険会社によって違いがありますが、保険に加入できなくなってしまう特定の病気には以下のようなものがあります。
- がん
- 糖尿病
- 肝硬変
- 甲状腺疾患
- 腎不全
- 心疾患
- 椎間板ヘルニア
- 脳・神経疾患
- フィラリア感染症
- ウィルス感染症
他にも保険会社によっては加入できない病気が設定されている場合があるので、加入する保険会社の規約などを一度詳しく読んでみることをおすすめします。
ただし、保険会社によっては、これらの病気でも入れる場合があります。
かかっている病気の治療費は補償対象外となる特約を付けることで、病気でも入れるようになる場合もあるので、病気にかかってしまっている場合は保険会社に確認するようにしましょう。
持病持ちのペットが保険に加入できるかどうかについて、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方は参考にしてください。
高齢の犬や猫がかかりやすい病気とその治療費や通院費
犬や猫は高齢でもペット保険に加入できることは分かりましたが、具体的にどういった病気に備えれば良いのでしょうか?
病名 | 症状 | 治療費 |
---|---|---|
がん | しこり・腫れ 元気がない 食欲不振 下痢や嘔吐 | 380,000円〜 |
糖尿病 | 水を飲む量が増える 尿量が増える | 約40,000円(入院、検査、注射など) 毎月20,000~30,000円(インスリン投与など) |
腎不全 | 尿量が少ない、またはでない | 約87,000円 |
椎間板ヘルニア | うまく歩けない 尿を漏らす | 350,000円〜(手術をした場合) |
高齢の犬や猫はペット保険に加入する必要はあるのか?
紹介した通り、ペットの治療費はかなり高額になるのです。
そのため、ペット保険に加入しておけば、費用の心配をせずにペットにより良い選択をしてあげることができます。
日本獣医師協会が平成27年に実施した「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査」によると、犬と猫のどちらも13歳以上になると、動物病院にかける費用が急激に上がることがわかっています。
犬が月に平均9,801円、猫が7,991円ということです。これは平均なので、それ以上にかかる場合も十分に考えられます。
やはり、高齢のペットにこそ保険をかけてあげるべきだということがわかりますね。例えば、手術が必要ながんのように数十万円かかる治療でも、ペット保険に入っていることでかなり受けやすくなるでしょう。
ペット保険は掛け捨ての保険です。ペットが重い病気にもならなかった場合、支払った保険料の方が多くなってしまうこともあると思います。
その時に、保険料が無駄になったと思うのではなく、ペットが最後まで重い病気にならなくて良かったと思ってあげることが大切なのではないでしょうか。
高齢の犬や猫がペット保険加入時に気をつけるべきポイント
高齢に犬や猫がペット保険を選ぶ際に気をつけるべきポイントとして、
- 保険金請求方法
- 告知義務
などがあります。
それぞれについて詳しく説明していきます。
保険金請求方法
請求方法には、窓口精算型と直接請求型の2種類があります。
窓口精算型では、ペット用の保険証を動物病院に提示し、治療費から補償額を引いた額だけを支払えば良いので、後日保険金を請求する必要がありません。
告知義務
加入する前には、しっかりと現在のペットの状態を知らせる必要があります。
ペット保険に加入している方の公平性を保つためです。
嘘の内容やを告知したり、必要な内容を告知しなかったりすると、告知義務違反となります。
そうなると保険金が受け取れない、最悪解約ということも考えられるので、過去の診療歴や既往症などは、かかっている動物病院などに確認することが大切です。
高齢のペットが保険に入るときに注意するべき点とは?
ここまで、高齢のペットが入れる保険や詳しい補償内容について紹介してきました。高齢のペットを保険に入れる際には、確認しておくべきことがたくさんあります。
他にも保険に入る前に注意しておくべきことがあるので、詳しく紹介していきます。
- ペットが高齢だと保険料が高くなる
- ペットが高齢だと補償対象が少なくなるかも
注意点①ペットが高齢だと保険料が高くなる
高齢でも加入できるペット保険があることをご紹介してきましたが、保険料はどれくらいなのでしょうか?
結論から言いますと、保険料は会社によって大きく異なります。
注意点②ペットが高齢だと補償対象が少なくなるかも
ペットが高齢である場合、過去に疾患を患っている可能性があります。過去に治療歴があっても保険に加入することができると先述しましたが、補償対象は少なくなってしまいます。
一度かかったことのある病気は対象外になってしまうので、病気にかかっていないうちに保険に入ることをおすすめします。
また高齢になってからペットを保険に入れようとしても、ペット保険には新規加入年齢に上限があるため選択肢が狭まってしまいます。
自分にあった保険をしっかり選べるように、まだ若いからと安心せず早いうちから検討しましょう。
高齢ペットを保険に入れるときの疑問点を解消!
ここまで、高齢のペットを保険に入れるときの注意点やペット保険の補償内容などを紹介してきました。
ここでは、高齢のペットを保険に入れる際に気になる疑問点や高齢のペットを飼っている方が知っておくべきことについて解説していきます。
- 高齢のペットが保険に加入する際に必要なものとは?
- ペットの年齢によって選ぶべき保険は変わる?
- 犬や猫の年齢が不詳の場合はペット保険に加入できる?
- 高齢な犬や猫の飼育における注意点とは?
以上の疑問点について詳しく解説していきます。
高齢ペットが保険に加入する際に必要なものとは?
ペット保険に加入するときに必要な書類は、一般的には加入申込書と告知書、写真付き保険証がある場合はその写真ですが、高齢ペットが保険に加入するときには他に必要なものがあるのでしょうか。
保険会社によって違いがありますが、健康診断書や年齢確認書(血統書、ワクチン接種証明書など)が必要になります。
高齢になれば飼い主が健康と思っていても、飼い主が気づかない疾患がある場合がありますので、告知書と合わせて健康診断書が求められます。
また、血統書やワクチン接種証明書などがなくペットの年齢が不明な場合は、動物病院で推定年齢を証明する書類を作成してもらい、保険会社に提出する必要があります。
ペットの年齢によって選ぶべき保険は変わる?
ペットの年齢やライフステージによって、選ぶべき保険は変わってきます。
それは若いときになりやすい病気やケガと、歳をとってからなりやすい病気やケガが違うためです。
それぞれの年齢ごとに気をつけるべき病気やケガを紹介します。
幼犬・猫期
幼いうちは免疫が弱く、風邪や皮膚病といった感染症や下痢などになりやすくなっています。また好奇心が旺盛な時期でもあるため、誤飲や誤食にも注意が必要です。
ちょっとしたことでも病院に行けるよう、補償回数に制限がない保険がおすすめです。
成犬・猫期
免疫や体力が安定しますが、適度な運動や食事がなされていないと生活習慣病になりやすくなります。元気な時期ではありますが、ペット保険をしっかり検討することをおすすめします。
中年期
人間でいう成人病のようなものになりやすい時期です。糖尿病や白内障などの発症が多く見られる時期でもあるため、半年から1年に1回は定期検診に行くようにしましょう。
これから病気が増えてくることが考えられる時期でもあるため、補償範囲が広い保険がおすすめです。
老犬・猫期
8歳以降はシニア期となり、様々な病気になりやすくなります。大きな病気になっても安心なように、入院や手術の補償が手厚い保険が良いでしょう。
入れる保険も少なくなってきますので、この時期より前には保険に入っておくことが大切です。
犬や猫の年齢が不詳の場合はペット保険に加入できる?
ペットの生年月日は血統書やワクチン接種証明書などを見れば確認できると思いますが、中には里親として受け取った場合や、友人などから譲り受けた場合、生年月日や年齢が正確に分からない、ということもあるかと思います。
年齢がわからないけど、ペット保険に加入できるの?と不安に感じてしまうかもしれませんが、安心してください。その場合の年齢の調べ方があります。
獣医さんから推定年齢を確認し、証明してもらえば良いのです。飼い主さんが適当に付けた年齢や生年月日ではいけません。
保険の契約の際には生年月日が必要になるので、獣医さんに推定年齢の判断をしてもらい、その範囲内で飼い主さんが誕生日を決めてあげるといいです。
保険に加入する場合、告知義務というものがあります。
もし飼い主さんが適当に付けた生年月日が事実と異なると判断された場合、契約を解除されてしまったり、保険金を支払われなくなってしまう事もあります。
そのため、年齢不明のペットをペット保険に加入させたい場合は、必ず獣医さんに推定年齢を確認してもらい、証明してもらうようにしてください。
高齢な犬や猫の飼育における注意点とは?
ペットが高齢になってくると、今まで当たり前のようにやってきたことができなくなります。
飼い主はそれに気づいてあげることが大切です。
- 餌の硬さ
- 段差
- 室温
- 健康診断
今まで登れていた階段が登れなくなってきます。できるだけフラットな環境で生活させてあげましょう。
免疫や代謝が落ちてきて、寒暖の変化に弱くなってきます。適温を保てるよう、エアコンなどを使って調節してください。
また、ペットの健康診断には行っているでしょうか?ペットがシニア期(約6〜7歳)に入ったら、半年に1回は連れて行ってあげましょう。病気の早期発見につながります。
健康診断の内容や費用などについては、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方は参考にしてください。
まとめ:犬や猫が高齢でもペット保険には加入できる!
いかがでしたか?ここでは高齢なペットのペット保険についてご紹介しました。
この記事のポイントは、
- 高齢の犬や猫でもペット保険に加入することはできる
- 高齢なペットの保険料は月4,000円前後
- 更新可能年齢に注意
- 持病を持っていても、病気によっては条件付きで加入できる
- 犬や猫が高齢でも、ペット保険に加入する必要は十分にある
ということです。
犬や猫が高齢になると大きな病気になりやすく、ペット保険への必要性は高まってきます。
例え高齢でも、持病でも入れるペット保険はあるので、もう加入できないと思っていた方は、諦めずに探してみましょう。
MOFFMEでは他にも保険に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。