猫は大きく長毛種と短毛種に分けられます。今回のMOFFME記事では、長毛種の猫の性格や特徴、飼い方などを詳しく紹介していきます。もふもふの毛がとても魅力な長毛種猫。今回の記事を通して、より長毛種猫の魅力に気づいていただけたら幸いです。
この記事の目次
目次を閉じる猫の長毛種を詳しく紹介!各長毛種の性格や特徴、飼い方など
ふわふわとした優雅さが特徴的な、長毛種の猫。「これから猫を飼おうと考えている」という方には、その魅力に惹かれて長毛種の子を家族に迎えようとしている方もいるかもしれません。
でも、長毛種の猫は、短毛種の子たちと比べるとトリミングなどのお手入れが欠かせない、抜け毛の片付けが大変などの独特の悩みもあります。
今回、「MOFFME」では、
- 代表的な長毛種猫
- 猫の長毛種のケア方法
- 猫の長毛種と短毛種の性格を比較
代表的な長毛種猫を紹介
長毛種と一口に言っても、その種類は様々。
ふんわりした見た目の通りに「長毛種は穏やかでおとなしい子が多い」と言われることもありますが、中には活発で好奇心旺盛で気まぐれと、一般的に想像される「猫のイメージ」に合致する子もいます。
では実際に長毛種の猫には、どんな子たちがいるのでしょうか。
ここからは、長毛種の中でも代表的な
- ペルシャ
- メインクーン
- ラグドール
- ノルウェージャンフォレストキャット
- スコティッシュフォールド
- サイベリアン
- ソマリ
長毛種猫①ペルシャ
ペルシャはふさふさの長い毛に全身が覆われており、低い鼻や短めの足が特徴的な猫種です。
専門のブリーダーや愛好家も多いペルシャは「猫の王様」と呼ばれることもあり、長毛種の猫と聞いて、真っ先に想像する方も多いのではないでしょうか。
多様な毛色と瞳の色は、それぞれに個性を表しつつ異なる魅力を見せてくれます。猫たちの美しさを競うキャットショーにおいては、イギリスで初めて行われた大規模なショーにも出ていた記録があるほどで、歴史の中で長く愛されてきた猫の一種です。
性格も穏やかなことが多く、おっとりとして静かな振る舞いは、その見た目と相まってまさに「上品」と称するにふさわしいものです。
長毛種猫②メインクーン
メインクーンは大きな体にふわふわとした毛、そしてネズミ退治の「ワーキングキャット」として人と暮らしてきた歴史を持つ猫です。
その名の通りアメリカのメイン州原産のメインクーンは、昔から人の営みの中にいたためか、性格は人懐こく友好的な子が多いとされています。また、物覚えがよく好奇心も旺盛なため、根気強く教えてあげれば芸を覚えてくれることも。
ただし、活発で運動量が多いため、飼い主さんはメインクーンが体力を持て余さないように遊びに付き合ってあげたり、十分運動できるスペースを確保してあげることが大切になってきます
長毛種猫③ラグドール
「ぬいぐるみ人形」という意味の名前を持つラグドールは、その名の通り、人に抱えられることを好む子が多い猫種です。
品種改良によって比較的最近生まれた猫種で、その特徴は温和で従順な性格から来る飼いやすさでしょう。小さな子どもがいるご家庭や、初めて猫を飼うという方に人気の猫種でもあります。
成長すると猫としてはとても大きな体格の持ち主になりますが、抱っこしているときの幸福感も、それに見合うだけの大きさを感じられます。
一方であまり活発ではないため、猫がせわしなく遊んでいるところを見ていたい、というのをラグドールに期待するのは難しいかもしれません。
長毛種猫④ノルウェージャンフォレストキャット
ノルウェージャンフォレストキャットは、原産国ノルウェーの寒さに耐えるために、がっしりした体を厚い毛皮とふさふさの毛並みで覆った、大型の猫種です。
その歴史は古く、ノルウェーに伝わる北欧神話の絵画にもノルウェージャンフォレストキャットの姿を見ることができるほど。
性格は穏やかで甘えん坊ですが、運動を好む活発な一面も併せ持っています。
その性質から、一人で遊ぶよりも、飼い主さんや同居しているペットたちに遊んでもらおうと甘えに行くことが多くなるでしょう。中には水遊びを好む子もいて、「犬みたいな猫」と言われることも。
長毛種猫⑤スコティッシュフォールド
「折れ曲がった」を意味する「フォールド(Fold)」が含まれた名前のとおり、折れ曲がった耳が特徴的なのが、スコティッシュフォールド。
しかし、全てのスコティッシュフォールドの耳が折れ曲がっているわけではありません。特徴的な耳は突然変異した個体から遺伝で引き継いできたもので、中には耳が折り曲がらず立ったままのスコティッシュフォールドも存在します。
短い首や丸い顔に、小柄な体格。成猫になっても丸っこくずんぐりむっくりした独特な見た目でおっとりとした暮らしぶりは、微笑ましい愛嬌に満ち溢れています。
それに加えて、性格も人懐こく甘えん坊であることから、家庭の中で一緒に暮らしていくにはうってつけの猫種でしょう。
長毛種猫⑥サイベリアン
「シベリア」から由来した名前を持ったサイベリアンは、極寒のロシアで生きてきた証拠でもある大きく屈強な体を持つ猫種です。
その賢さや好奇心の強さ、運動量の多さからは、ネズミ捕りのために飼われた狩りをする猫だった頃の姿を垣間見ることができるでしょう。大きな体からは想像もできないほどの俊敏さには、飼い主さんも驚かされるかもしれません。
また、猫にしては珍しく水をあまり怖がらない猫種でもあります。小さい頃から慣らしておけば、暑さに弱いサイベリアンと一緒に水場で涼を取る事も不可能ではありません。
長毛種猫⑦ソマリ
アビシニアンという短毛種の猫種から突然変異で生まれた長毛の個体を、新たな長毛種として残したのがソマリです。
祖先であるアビシニアンがそうであるように、性格は甘えん坊で、好奇心旺盛。
長毛種の中では比較的手入れのしやすい毛並みで、飼い主さんに懐きやすくしつけもしやすい、とても飼いやすい猫種ではありますが、賢さの裏返しでやや神経質な面もあります。
中には、同居している他の猫や犬などに飼い主さんが構っていると、嫉妬してしまう子もいるほど。あまり鳴かないソマリが鳴くのは、飼い主さんに何かをしてほしい時と言われています。頻繁に呼んでくるようであれば、ストレスが溜まっているのではないか、気にかけてあげましょう。
猫の長毛種のケア方法を紹介
猫自身も自分で毛づくろいをしてくれますが、長毛種の猫は毛並みが複雑で、短毛種の猫と比べると、自力での毛づくろいではケアが足りなくなってしまうことが多いです。
毛玉ができたり、汚れが取れていなかったり、猫だけでは足りない分は、飼い主さんが注意深く見てあげなければいけません。
ここからは、猫の長毛種のケアについて
- 定期的なトリミングが大事
- 猫の長毛種のケア方法①シャンプー
- 猫の長毛種のケア方法②ブラッシング
- 猫の長毛種のケア方法③カット
定期的なトリミングが大事
トリミングと言うとカットのイメージが強いですが、日本では、シャンプーやブラッシング、爪切りなども含めて「トリミング」と呼ぶことが多いです。
猫は自分で毛づくろい(グルーミング)をするのが特徴。しかし、全身を自分で舐める毛づくろいは、体に付着している汚れや病原菌などを舐め取ってしまうリスクもはらんでいます。
ペットサロンのような専門店でなくても、動物病院でトリミングしてもらえる場合もあります。愛猫の健康状態のチェックや病気の早期発見にも役立つため、トリミングは定期的に行いましょう。
猫の長毛種のケア方法①シャンプー
おそらく多くの人が想像するように、動物にシャンプーをしてあげるのは難しいものです。
水が嫌いだったり、ドライヤーの音を怖がったりと理由は様々ですが、長々とシャンプーをするのは、それだけ愛猫を不安にさせ、ストレスをかける原因にもなります。
大切なのは、シャンプーは怖くないと猫に知っておいてもらうことです。
飼い主さんが行う場合でも、トリマーさんにお願いする場合でも、将来シャンプーが必要になりそうな猫種をお迎えした場合は、小さい頃からシャンプーに慣らしておきましょう。
猫の長毛種のケア方法②ブラッシング
長毛種の猫たちは、どうしても毛玉ができやすくなりがちです。また、毛づくろい中に長い毛をたくさん飲んでしまうと、吐き戻す頻度も多くなってしまします。
そうならないためにも、お家でもやりやすいブラッシングでこまめにケアをしてあげましょう。理想は、毎日時間を取ってブラッシングしてあげられることでしょう。
しかし、丁寧にやる場合は、コームやスリッカーブラシ、ピンブラシなどを使い分けることになり、時間もかかります。
まずは愛猫に「ブラッシング=楽しいスキンシップ」と理解してもらうことが重要です。嫌がる部分には無理に触れない、飽きられたらそこでやめるなど、「必要だから押し付ける」ということが無いようにしましょう。
猫の長毛種のケア方法③カット
猫の長毛種と短毛種の性格を比較
当然ながら、猫にも一匹一匹性格の違いがあります。甘えん坊の子もいれば、あまり人に懐かない子、やんちゃな子もおとなしい子もいます。
必ずしも「この猫種はこういう性格!」と断言することはできませんが、それでも、これまで続いてきている猫の血統は、それぞれの環境で紡がれてきたもの。
人と共に生きてきたり、野で狩りをしてきたり。どんな場所で育ってきた猫種なのかで、性格にもある程度の傾向が生まれました。
ここからは、
- 猫の短毛種:性格
- 猫の長毛種:性格
猫の短毛種:性格
猫の短毛種は、野良猫などにもよく見られ、おそらくは多くの人が想像する「猫」のイメージを持っている傾向があります。
すなわち、活発で気まぐれ、好奇心旺盛な性格の子が多いのが、短毛種の傾向です。
これは、人の手によって保護されてきた長毛種の猫たちに比べると、短毛種は野生で生きてきた血筋が多いためとされています。
自らの力で生きていくためには、おとなしさや穏やかさといったものよりも、獲物を取って縄張りを守れるだけの積極性が必要だったのでしょう。
しかし、野生の血が濃いからと言って、人に懐かないわけではありません。生活圏が人と重なりがちな猫は、距離の遠近こそありますが、人に興味を持ってくれる事が多いのです。
猫の長毛種:性格
猫の長毛種が静かに伏せて眠る姿は、優雅という言葉がぴったり似合います。裕福な人が膝の上で眠るふわふわの猫を愛でている、なんて姿を映画やドラマで見たことのある人もいるのではないでしょうか。
長毛種の猫は、それだけおとなしく物静かで、おおらかなタイプの子が多い傾向にあります。
その見た目に惹かれて、人は古くから長毛種の猫をキャットショー(猫の品評会)に出してきました。人に飼われ育てられることで、長毛種の猫たちは、活発に動き回らない穏やかな性格でも血統を残してこられたのです。
ただし、それはあくまでも一部の長毛種の話。中には短毛種にも負けないほど活発でやんちゃな長毛種もいます。その姿からはきっと、長毛種が人の生活に馴染む前の野生を感じられることでしょう。
まとめ
今回は、長毛種の猫について、その猫種や長毛種ならではの必要なケア、大まかな性格について紹介しました。
- 猫の長毛種を詳しく紹介!各長毛種の性格や特徴、飼い方など
- 代表的な長毛種猫を紹介
- 猫の長毛種のケア方法を紹介
- 猫の長毛種と短毛種の性格を比較
ふわふわとした愛らしい見た目に、一緒に暮らしやすい性格。ペットとして、長毛種の猫はいずれも人気が高い猫種です。
しかし、「長毛種だから」とくくってしまうのはあまり良いことではありません。猫は一匹一匹が違う生き物で、性格や好みなども、それぞれが違うものを持っているのです。
猫を飼う、あるいは飼わずとも接する機会があった時は、猫全体に持っているイメージだけで考えるのではなく、その猫のことをちゃんと考えてあげましょう。
「MOFFME」では、これ以外にも猫について知るための記事を多数掲載しています。ぜひご覧ください!