犬好きの方なら『アイヌ犬』というわんちゃんをご存知かもしれません。アイヌ犬は別名北海道犬と呼ばれ、天然記念物にも指定されています。今回のMOFFME記事では、アイヌ犬の性格や特徴、飼育ポイントなど詳しく紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じるアイヌ犬について詳しく紹介!アイヌ犬の性格や特徴など解説
近年では日本犬が国内外から注目され、高い人気が出ていますよね。
現在、日本犬として認められているのは6種類で、いずれも天然記念物に指定されています。
そこで、今回のMOFFME記事では、日本犬の1つである「アイヌ犬」という犬種を徹底的に解説します。
- 基本情報
- 性格と特徴
- 飼育のポイントとおすすめのドックフードの紹介
アイヌ犬というと聞き覚えがないと思うかもしれませんが、「北海道犬」と言えば知っているという方も多いのではないでしょうか?
某CMで起用されたことで知名度がグッと上がった北海道犬ですが、歴史や犬の性格など知らないことはまだまだあるはずです。
日本が誇る犬の魅力に触れ、アイヌ犬のことをもっと知るために最後まで見てみてくださいね。
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アイヌ犬の基本情報を紹介
まずはアイヌ犬に関する基本的なことから見ていきましょう。
- 基本情報
- その他の日本犬との違い
- 歴史
アイヌ犬の基本情報
現在では北海道犬と呼ばれているアイヌ犬は、その名からも分かるようにアイヌの人々と生活を共にしてきた犬です。
大きさは中型犬に分類されていますが、思っているより大きく感じるためか大型犬だと勘違いされることもあるようですね。
これと同じ理由で柴犬も中型犬と思われることがありますが、こちらは小型犬に分類されています。
また、北海道犬には以下のような系統があります。
- 阿寒系統
- 渡島系統
- 千歳系統
- 厚真系統
- メリオ系統
- 日高系統
この他にも系統はありますが、今残っているは千歳系統と若干のメリオ系統のみとなっているようです。
寿命は丈夫で長生きすることが多いため、13~15歳が平均と言われています。
ただし、寒さには非常に強いですが、暑さにはめっぽう弱い犬です。
高温多湿な地域で飼う場合は、皮膚疾患や熱中症に注意するようにしてください。
他にも白内障になりやすいと言われているので、高齢になったら定期的に健康診断を受けたりしてすぐに異変に気付けるようにしましょう。
アイヌ犬と日本犬の違いを紹介
アイヌ犬の歴史
アイヌ犬の祖先は東北地方から北海道にやってきた「マタギ犬」だと言われています。
縄文時代頃に北海道に渡るアイヌ民族と共にやってきたとされ、それからは狩猟犬として人々と暮らし生活を支えてきました。
現在は某携帯会社のCMキャラクターとして人気になっている犬ですが、実は100年以上前にも全国的に名が知られることになる、とある事件がありました。
その事件とは「八甲田雪中行軍遭難事件」という、1902年に起きた世界最大級と言われる山岳遭難事故です。
遭難した人々を捜索し、大きな活躍を見せたことからその名が全国に広まり、注目されました。
名称が「北海道犬」に変更されたのは、1973年にアイヌ犬を国の天然記念物に指定したことが理由とされています。
今では北海道犬で統一され、全国的にもその名が広まっていますが、まだアイヌ犬と呼ぶこともあるようですよ。
ただ、どちらにしても同じ犬であることに変わりはありません。
アイヌ犬の性格と特徴を紹介
「アイヌ犬と日本犬の違いを紹介」でも少しだけ紹介しましたが、ここではさらに詳しく以下の内容で解説していきます。
- 性格
- 被毛
- 体
アイヌ犬の性格
飼い主には非常に忠実で従順な性格をしています。
自分が主人と認めた人以外には心を開かないこともあり、それ以外の人には強い警戒心を見せ、時に吠えることもあります。
また、狩猟犬として生活してきたためか、とても勇敢で熊にも立ち向かっていくことがあると言われています。
そのため、現在でも番犬として高い評価を受けているようですよ。
ただ、ここまで見ると怖そうだと思ってしまいますが、普段はとても穏やかで愛情深い可愛らしい犬です。
子犬の頃からたくさん愛情を注ぎ、他の犬とも触れ合う機会を持たせることで社交的な性格にすることもできますよ。
また、長年寒い地域で暮らしていたため、寒さに強くて忍耐強さもある犬種です。
アイヌ犬の特徴:被毛
アイヌ犬の被毛は寒さに対応できるよう密度が高く、ボリューム感のあるダブルコートになっています。
毛の長さは短いので特にトリミングの必要はありません。
しかし皮膚は弱いため、週に2,3回はブラッシングをして抜け毛をきちんと取る必要があります。
高温多湿な地域や夏は特に注意するようにしましょう。
毛色の種類はとても多く、日本犬の中でも特に豊富と言われています。
- 黒
- 白
- 赤
- 虎
- 胡麻
- 黒褐色
- 狼灰
アイヌ犬の特徴:体
筋肉質で胸板が厚く、足もがっしりとしていて力強い印象を与える体をしています。
耳は小さめの立ち耳で少し離れた位置にあり、目は目尻の下がった可愛らしい顔つきです。
また、上でも紹介したように舌には舌斑というシミのような模様が出る子もいるため、アイヌ犬の大きな特徴と言われています。
その他、体の特徴は以下を参考にしてみてください。
- 体高:オス 約47cm~53cm/メス 約42cm~48cm
- 体重:約20kg~30kg(オス・メス両方)
- 尻尾:半円状の差し尾、巻き尾
- サイズ;中型犬
アイヌ犬の飼育ポイントやおすすめドッグフードを紹介
最後に解説していくのは、アイヌ犬を飼う際に大切となる点3つです。
- 子犬の価格
- おすすめのドッグフード
- 飼育のポイント
アイヌ犬の子犬の価格は?
子犬の価格の相場は25万円前後となっています。
価格は年齢や毛色、血統、顔などによって左右されるため、気になる子を見つけたらよく確認するようにしましょう。
また、アイヌ犬と出会うには以下の方法があります。
- ペットショップ
- ブリーダー
- 保健所や保護団体
アイヌ犬におすすめなフード:カナガンドッグフード
カナガンには良質なチキンが50%以上使われています。
使用されているチキンの生肉は人間が食べられるほど上質で新鮮な物なので、できるだけ安全なフードを与えたいと考えている方にもおすすめです。
また、カナガンには以下のような栄養が含まれていますよ。
- タンパク質
- ビタミン類(A、B群、Eなど)
- ミネラル類(鉄、亜鉛、ヨウ素、銅など)
- オメガ3脂肪酸
- EPA
- DHA
- 食物繊維
アイヌ犬の飼育ポイント
運動
アイヌ犬は狩猟犬だったこともあり、運動量が非常に多い犬です。
そのため、散歩などの時間が短いとストレスが溜まることがあるため注意してください。
1日の散歩の目安は朝・夕の2回、30分~1時間程度行うと良いでしょう。
また、アイヌ犬は走り回ることが好きな犬種です。
散歩だけではなく、ドッグランや公園などで思いっきり体を動かせる機会を作ってあげると良いストレス発散にもなりますよ。
飼育環境
古くから北海道という寒い地域で生活をしてきたため、寒さには耐性があります。
しかし、暑さには弱いので、エアコンなどを上手に活用して過ごしやすい環境を作ってあげましょう。
外飼いするのであれば日よけや涼しく過ごせる場所など、避難できる所を忘れずに作ってくださいね。
また、外飼い・室内飼い共に、熱中症にならないようにいつでも水が飲めるようにすることも重要なポイントです。
冬は過度な防寒対策は必要ないですが、底冷えしないように程よく温まれる場所を用意してあげると良いでしょう。
しつけ
子犬の時からいろいろな人や犬と触れ合わせたり、楽しい経験をたくさんさせて攻撃的にならないようにしつけることが大切です。
飼い主にはとても忠実で従順な犬種なので、まずは信頼関係を築き、「お手」や「待て」、「呼び戻し」といった基本的なしつけから行っていきましょう。
愛情をたっぷり注ぐことは大切なことですが、甘やかしてしまうと手の付けられない子になるため気を付けてくださいね。
お手入れ
換毛期になると抜け毛が非常に多くなり毛玉ができやすくなるので、この時期はできるだけ毎日ブラッシングをして抜け毛を取り除くようにしてください。
それ以外の時期は上でも解説した通り、週に2,3回を目安にお手入れをしてあげましょう。
また、アイヌ犬は皮膚が弱いため、放置していると皮膚病やアレルギーになる恐れがあります。
お手入れや皮膚のチェックをして異常がないか確認することも忘れないようにしましょう。
まとめ
- 古くから狩猟犬としてアイヌの人々と生活してきた由緒正しい日本犬
- 寒さにはとても強いが暑さにはめっぽう弱い
- 山岳遭難事故で活躍を見せたことがある
- 運動量が多いため朝・夕の散歩は必須
- 飼い主以外には心開かないことがある
- 皮膚が弱く抜け毛も多いため、換毛期は毎日ブラッシングをしよう
- ペットショップでの取り扱いはほとんどない
- アイヌ犬を飼いたい人はブリーダーを探そう