犬好きのみなさんは『ローデシアンリッジバック』というわんちゃんをご存知でしょうか。ローデシアンリッジバックはかつてライオン狩りをしていたと言われている大型犬です。今回のMOFFME記事では、ローデシアンリッジバックを紹介します。
この記事の目次
目次を閉じるローデシアンリッジバックの特徴や性格、飼い方を詳しく紹介!
ローデシアンリッジバックと言えば、どのような犬種を思い浮かべますか?
垂れ下がった耳に、しなやかで逞しい身体つき。
勇猛果敢で独立性もあり、ライオン狩りをしていたことから別名「ライオンドッグ」と呼ばれています。
飼い主に忠実でライオンドッグと呼ばれるほど果敢な性格は欧米では人気の犬種です。
しかし、日本で飼われている数は数十頭とかなり希少な存在だと言われています。
そこで今回MOFFMEでは、日本では珍しいローデシアンリッジバックの特徴や性格、飼い方などを詳しくご紹介します。
- ローデシアンリッジバックの基本情報
- ローデシアんリッジバックの性格や特徴
- ローデシアンリッジバックの飼い方
この記事を読めばローデシアンリッジバックの魅力に気付くことができるはずです。
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ローデシアンリッジバックの基本情報を紹介
ローデシアンリッジバックはスマートでありながら筋骨逞しく力強い大型犬です。
依然としてその勇敢さから狩猟犬として使用されてきましたが、警察犬や家庭犬として評価されています。
そんなライオン狩りをしていたことから勇敢で自立心の高い犬として知られる、別名「ライオンドッグ」と呼ばれているローデシアンリッジバックの基本情報について解説いたします。
- ローデシアンリッジバックの基礎知識
- ローデシアンリッジバックの歴史
ローデシアンリッジバックの基礎知識
ローデシアンリッジバックはアフリカ南部が原産とする唯一の公認犬種の大型犬です。
大型で筋肉質が美しいハウンド犬。
- 体高はオスが63〜69cm、メスが61〜66cm。
- 体重はオスが36.5kg前後、メスが32kg前後。
平均寿命は10〜12年ほどと言われています。
体格はスラリと均整の取れた体型ですが、筋肉質で逞しい身体つきをしています。
赤毛の短毛種で、犬名の由来にもなった背中の一直線の逆毛(リッジ)が特徴的です。
自立心が高く、ライオン狩りをしていたことから、別名「ライオンドッグ」とも呼ばれています。
ローデシアンリッジバックの歴史
ローデシアンリッジバックのもととなった原種は、南アフリカに16世紀ごろから存在したといわれます。
原住民ホッテントット族が猟犬として飼育していた背中に逆毛のある犬種と、16〜17世紀に移住してきたヨーロッパ人によって持ち込まれたグレートデン、マスティフ、ブラッドハウンド、セントハウンドなどといった他犬種との交配によって生まれました。
もともと人を襲うカバやゾウなどの猛獣を狩ることを専門的に使われていましたが、品種として固定された19世紀後半になると非常に勇敢で力強いことからライオンを狩ることに用いられたのです。
日本でも飼育されていますが、ジャパンケネルクラブに登録されているのは希少で近年では2009年と2010年に国内登録が行われました。
アフリカではローデシアンが勇敢で粘り強いのは「戦士の魂と蛇を有しているためである」という言い伝えがあります。
粘り強く正確な攻撃ができるのは背中に蛇を背負って生まれてきたからであるという言い伝えで、生まれつき背負った蛇というのはリッジバックのことです。
ローデシアンリッジバックの性格や特徴を紹介
ここまで、ローデシアンリッジバックの基礎知識や歴史について触れてきたなかで、カバやゾウに始まり、ライオンなどの猛獣を恐れない果敢な面がわかりました。
ローデシアンリッジバックはライオン狩りをしていたことで獰猛なイメージを持たれた方もいらっしゃるかもしれません。
では、ローデシアンリッジバックは獰猛な犬種なのでしょうか?
実は、とても従順で賢い犬種なのです。
下記では、
- ローデシアンリッジバックの性格
- ローデシアんリッジバックの特徴
について詳しくみていきましょう。
ローデシアンリッジバックの性格
ローデシアンリッジバックの性格は、物怖じしない性格で、ときに飼い主や家族を守ろうとするところがあります。
そのため、飼い主や家族に対して忠実で従順なところがあり、常に飼い主の側に居ることを好みます。
その半面、見知らぬ人や物に対しての興味はあまりなく、無理に家族以外のものと関わらせようとすると飼い主に対して強く吠え立てたり、噛まれることがあるので注意が必要です。
また、学習能力は高いですが、頑固で自我を押し通そうとする一面もあるため、正しい主従関係を作ることが重要になります。
落ち着きがあり、知的で自己判断力に長け、自立心が強いことから現代でも警察犬や狩猟犬、番犬として活躍しており、正しいしつけを行なうことで家庭犬としても素晴らしいパートナーとなってくれる犬種です。
ローデシアンリッジバックはその外見や歴史から凶暴な犬のイメージを持たれることもありますが、どちらかといえばのんびり過ごすことを好む傾向があり、性格は温和で理由なく攻撃的になることはありません。
ローデシアンリッジバックの特徴
ローデシアンリッジバックの特徴は上記で述べたとおり、均整の取れた筋肉質な身体に、背中の首から尻尾の付け根にかけて走っている逆毛「リッジ(隆起線)」です。
この毛はローデシアンリッジバックの最大の特徴と言える毛で、他の毛とは逆方向に生えており、より強調的に見えます。
耳は垂れ下がっており、短毛種です。
毛色は「ウィートン」と呼ばれる小麦色で、レッドウィートンと呼ばれるブラウンに近い濃い毛色からライトウィートンと呼ばれる薄い毛色まで様々で、鼻も黒いものと茶色い色のものがいます。
また、胸の白い毛は容認されますが、過度な白毛や全体にわたる黒毛は好まれません。
ローデシアンリッジバックに似た犬種
- タイリッジバックドッグ
- ショートヘアードハンガリアンビズラ
ローデシアンリッジバックの飼い方を紹介
ローデシアンリッジバックはとても忠実で有能な犬種であることがわかりました。
正しいしつけや訓練次第で、従順なパートナーなパートナーになり得るローデシアンリッジバック。
彼らはどのような環境下で暮らせばいいのか、運動、しつけなど、どのように行えばいいのか気になりますよね。
下記ではそんなローデシアンリッジバックの飼い方についてまとめました。
- ローデシアンリッジバックの飼い方①環境
- ローデシアンリッジバックの飼い方②運動
- ローデシアンリッジバックの飼い方③しつけ
- ローデシアンリッジバックの飼い方④餌
- ローデシアンリッジバックの飼い方⑤ケア
ローデシアンリッジバックの飼い方①環境
ローデシアンリッジバックは大型犬に分類される大きな体を持っていますが、屋外で飼うことをおすすめしません。
なぜなら、彼らは常に飼い主や家族の側に居ることを望むためです。
ただ、運動量も多いため、家の中と屋外を行き来できる庭がある環境が望ましいでしょう。
また、無駄吠えはしないものの、鳴き声が大きく、活発に動くことから集合住宅などには不向きと言えます。
ローデシアンリッジバックの飼い方②運動
ローデシアンリッジバックは非常に運動量の多い犬です。
毎日30分程度の散歩やランニングを1日2回、また、ドッグランなどの広々とした場所で自由に遊ばせることも必要で、運動不足になるとストレスにより様々な問題行動を起こしてしまいます。
毎日たっぷり運動させましょう。
ローデシアンリッジバックの飼い方③しつけ
ローデシアンリッジバックは非常に利口で温厚な犬種ではありますが、正しい主従関係を築くために厳しいしつけが必要とされます。
飼い主に主従関係を築く技量がなければ、その独立心と利口さの高さから飼い主を見下し、時には支配的な態度をとる可能性があります。
子犬からの辛抱強いしつけがより心強い愛犬になるでしょう。
子犬の頃は必ずフェンスなどに囲まれた場所で遊ばせるようにしてください。
初めて犬を飼う方はもちろん、大型犬を初めて飼うという方はローデシアンリッジバックと一緒にドッグトレーニングを受けましょう。
ローデシアンリッジバックの飼い方④餌
主食にはフードと水で栄養バランスが摂れるように作られている総合栄養食を与えましょう。
一般食は嗜好性を重視して作られているので主食には不向きです。
パッケージに「総合栄養食」と記載されているものの中からご自身の犬に合ったものを選びましょう。
手作りフードは、愛犬のことを思いながら作る楽しさや、飼い主さんが与えるという安心感もあります。
しかし、栄養バランスを保つのは簡単ではないため、必要ならばサプリメント等で補う方法も取ってみましょう。
ローデシアンリッジバックの飼い方⑤ケア
ローデシアンリッジバックは短毛種で被毛のお手入れには手間はかかりません。
1週間に1回程度のブラッシングで良いでしょう。
爪はある程度伸びてきたらカットしてあげてください。
爪切りよりも電動爪やすりが推奨されています。
ローデシアンリッジバックのかかりやすい病気として、変形性関節症や股関節形成不全など大型犬に発症しやすい関節疾患があります。
また、ホルモンが低下する甲状腺機能低下症を発症しやすいと言われています。
胴体に現れる左右非対称の脱毛や皮膚疾患の併発にも注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、
- ローデシアンリッジバックはアフリカ南部が原産の公認犬種
- ローデシアンリッジバックの特徴は背中に走る一筋の逆毛「リッジ(隆起線)」
- ローデシアンリッジバックの性格は飼い主に忠実で温和、独立心が高く頑固な一面も
- 正しい主従関係を築くために厳しいしつけが必要
- ローデシアンリッジバックは屋外と部屋を行き来できる庭のある環境で飼い、毎日1時間程度の散歩やランニングをさせる
ということを解説してきました。
ローデシアンリッジバックは飼い主に忠実で情愛深く利口な犬種です。
「見た目」で犬種を選ぶ日本では平均的に人気の少ない犬種でありますが、欧米では人気の家庭犬です。
ローデシアンリッジバックの入手は一般的に難しく、輸入や専門のブリーダー、里親制度を利用するという入手方法があります。
大手ペットショップでも取り扱いは少ないとされており、事前に問い合わせてみるとよいでしょう。
「ライオンドッグ」としての異名を持つローデシアンリッジバック。
しっかりとしつければ頼もしい相棒として側にいてくれるはずです。