実は犬に牛乳を与えるとお腹を壊しやすいことは知っていますか?ですが、ヤギミルクだと犬の内臓に負担をかけないことから飼い主さんたちから人気を集めています。今回のMOFFME記事では、犬にヤギミルクを与えることのメリットなどを紹介します。
この記事の目次
目次を閉じる犬にヤギミルクを与えても大丈夫?ヤギミルクのメリットなど
- 下痢になりにくい、栄養価も高い?
- ヤギミルクの栄養素
- 与えることによるメリット
- 与える際の注意点
犬にヤギミルクを与えても大丈夫!
栄養価が高く、下痢になりづらいヤギミルクは、赤ちゃんから高齢犬まで飲めるので、愛犬に与えても大丈夫な食品です。
- 下痢になりにくく、栄養価も高い
- ヤギミルクの栄養素
ヤギミルクは下痢になりにくく、栄養価も高い
牛乳を飲んで犬が下痢になるのは、乳糖を分解するときの酵素が足りない乳糖不耐症が原因かもしれません。
ヤギミルクと牛乳は、同じくらい乳糖が入っています。
ヤギミルクは、脂肪球が小さく、タンパク質の性質変化もないため、胃や肝臓に負担をかけません。
ゆっくり消化することで、大腸に運ばれる速度も遅く下痢になりにくいです。
ヤギミルクは、タンパク質やアミノ酸などの栄養素が入っているため、食欲不振や偏食がある犬の栄養補給ができます。
ヤギミルクの栄養素
犬の健康維持に役立つ成分が、たくさん入っているヤギミルク。
視力や聴力、心筋、腎臓の維持に役立つタウリンは、人の母乳と同じくらいの量が入っており、牛乳の20倍。
血圧調整や中性脂肪の減少、糖尿病予防などに効果があります。
ナトリウムと一緒にからだの細胞の浸透圧を保持しているカリウムは、牛乳の1.5倍。心臓病や筋肉機能の調整などに必要です。
また、カリウムは、ナトリウムが腎臓に吸収されるのを抑え、尿から排出させる作用もあります。
カルシウムと結合し、運んでくれるガゼイン。
ヤギミルクの中には、3種類のガセインがあり、成長期のからだに重要な栄養要素です。
ヤギミルクには、体内で腎臓で造られる造血ホルモンに必要なエリスロポエチンという糖タンパク質。
脂肪を分解してエネルギーに変えるCLA、鉄分、葉酸などの愛犬に必要な栄養素が入っています。
犬にヤギミルクを与えることのメリットを紹介
ヤギミルクを愛犬に与えるメリットは、たくさんあります。
ヤギミルクは牛乳とちがい、下痢になりにくいこともメリットのひとつです。
他にも牛乳アレルギーの症状がでにくく、太りにくいのに、高栄養であることなどがあげられます。
また、ミルク自体が、あまい香りとおいしい味のため、犬にもよろこんで飲んでくれる傾向があります。
いいことばかりのヤギミルクのメリットを4項目にわけ、詳しく紹介します。
4項目
- 低アレルゲン
- 肥満リスクが低い
- 水分補給
- 栄養補給
犬にヤギミルクを与えることのメリット①低アレルゲン
牛乳アレルギーの抗原は、αガゼインです。ヤギミルクは牛乳より、αガゼインが少ないため、低アレルゲンといえます。
アレルギーを引き起こすαガゼインより、βガゼインの方が多く、ヤギミルクのタンパク質の主体です。
βガゼインは、犬と人の母乳とヤギミルクに多く含まれています。
ヤギミルクは低アレルゲンですから、栄養補給や嗜好品として、与えられるミルクになります。
しかし、はじめて与えるときは、少しづつ注意しながら与えましょう。
犬にヤギミルクを与えることのメリット②肥満リスクが低い
牛乳より消化しやすいヤギミルクは肥満になりにくいと考えられています。
ヤギミルクの乳脂肪球は、牛乳の6分の1と小さく、消化されやすいこと。
脂肪がたまるのを抑える効果がある不鎖脂肪酸が含まれていることです。
不鎖脂肪酸は、一般的なオイルと比べると消化吸収が早くエネルギーになりやすいので、脂肪がたまりにくいオイルです。
他にも、脂肪を分解する不飽和脂肪酸も含まれています。
ヤギミルクの肥満のリスクが低くても、飲みすぎると肥満のもとになるので、与える量は守りましょう。
犬にヤギミルクを与えることのメリット③水分補給
嗜好性がたかく、独特のあまい香りがするヤギミルクは、犬の水分補給にピッタリです。
愛犬が健康であれば、水分不足を感じたら自然に水を飲みます。
ただ、年齢を重ねた犬や季節や空調でからだが冷える、とのどの渇きに気づきにくい場合があります。
水を欲していない犬に、水を飲ませるのは大変です。
甘いにおいがするヤギミルクは、おいしい味もついているので、飲んでくれます。
ヤギミルクは、水分補給におすすめです。
犬にヤギミルクを与えることのメリット④栄養補給
ヤギミルクには、愛犬に必要な栄養素が含まれており、夏バテや食欲不振のときの栄養補給におすすめです。
牛乳に比べ、ヤギミルクは栄養価が高く、アレルギーや下痢になりにくいので、子犬~高齢犬まで与えることができます。
商品の種類もいろいろあり、そのまま与えるミルクタイプやフートトッピングに粉末タイプ、ご褒美用のおやつタイプがあります。
愛犬の健康維持や食欲不振などのときは、栄養補給としてヤギミルクは効果的です。
犬にヤギミルクを与える際の注意点を紹介
どんなによい食材でも、からだに入れるときは注意すべき点があります。
食べ物によっては、服薬と相性が悪いものや症状を悪化させてしまうものもあります。
ヤギミルクも例外ではありません。
ヤギミルクの豊富な栄養素が、薬や病気、からだに合わないことだってあるからです。
この項目では、ヤギミルクを与える際の注意点について、詳しく紹介します。
4項目
- 持病持ち
- 慢性腎不全
- アレルギー
- カロリーオーバー
犬にヤギミルクを与える際の注意点①持病持ち
持病の治療により、食事制限,食事療法、服薬されている場合は、ヤギミルクを与えてもよいか獣医師に確認しましょう。
栄養価の高いヤギミルクは、糖質や脂質の他にもビタミンやミネラルなど、さまざまな栄養素がふくまれています。
薬によっては、ヤギミルクの栄養素が薬の効果を減らし、からだに負担をかけることがあるからです。
持病や薬によっては、相性が悪い栄養素もありますので、獣医師に確認することをおすすめします。
犬にヤギミルクを与える際の注意点②慢性腎不全
腎臓病が進行した状態を腎不全といいます。
慢性と急性があり、腎臓病の犬には、腎臓に負担をかけない食事制限が必要です。
特に気を気をつける栄養素は、リンになります。
慢性腎不全は、腎臓機能が少なくなっている状態です。たくさんのリンを摂取した場合、腎臓に負担をかけてしまいます。
ヤギミルクには子ヤギの成長のために、骨を強くするカルシウムとリンが、ふくまれています。
腎臓病を発病したときは、ヤギミルクを与えてもよいか獣医師に確認しましょう。
犬にヤギミルクを与える際の注意点③アレルギー
牛乳アレルギーは、人にも犬にもあり、牛乳アレルギーはαガゼインが原因で引き起ります。
ヤギミルクは、牛乳と比べて、αガゼインの含有量が少なくアレルギー症状はでにくいです。しかし、αガゼインは少なくてもヤギミルクに含まれています。
絶対アレルギー症状が出ないミルクではありません。
喘息や目の腫れ、じんましんなどの症状がある場合は、アレルギー症状の可能性があります。
ヤギミルクを与え異変があった場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。
犬にヤギミルクを与える際の注意点④カロリーオーバー
栄養豊富なヤギミルクは、たくさん与えるとカロリーオーバーになり、肥満にの原因です。
甘くておいしく、栄養価も高いヤギミルクが大好きな愛犬も多いのではないでしょうか。
どんなに肥満になりにくい栄養素が含まれていても、食べ過ぎると太ってしまうのは、人も犬も同じです。
犬は、与えた分をすべて食べることが多く、食べ過ぎてしまうので注意しましょう。
愛犬を肥満にしないためにも、飼い主がいつも適量を意識して与えましょう。
まとめ:犬にヤギミルクを与えても大丈夫!
- ヤギミルクは下痢になりにくく、栄養価が高いの?
- ヤギミルクの栄養素は?
- 与えることによるメリット 4項目
- 与える際の注意点 4項目