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日本猫といえば、三毛猫、キジトラ、黒猫、白猫など日本人に馴染み深い猫ちゃんたちが浮かぶかと思います。ですが、海外では逆に日本猫はとても珍しく、コアなファンが多いです。今回のMOFFME記事では、日本猫に純血種がいるのか、そして各日本猫を紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる日本猫に純血種はいるの?日本猫の特徴や性格を詳しく紹介します
- 日本猫の純血種はいるのか?いないのか?
- 日本猫の歴史
- 日本猫の種類
- 日本猫の食事としつけのポイント
日本猫に純血種がいないのは本当か
残念ながら純血種は存在しないと言われています。
日本猫の定義はふたつあり、ひとつは「奈良時代に唐から輸入された日本古来の猫」です。もう一つの定義は「日本に生息している(混血種を含む)猫」です。
第二次世界大戦以降、特に1950年台にペルシャ猫やシャム猫などの洋猫の人気が高まり、交配が行われる様になりました。
つまり、日本猫と呼ばれている猫種は純血種として認められている訳ではなく、「古くから日本に住んでいる、日本猫の血を受け継いだ雑種猫」と言う訳です。
しかし、日本猫の純血は存在しませんが、日本猫を基に交配された「ジャパニーズボブテイル」と呼ばれる猫種は正式に血統種として認められました。
このジャパニーズボブテイルについては、次の見出しで紹介します。
日本猫の純血種はほぼ存在しない
前途の通り、純血種はほぼ存在しません。
しかし、1976年にCFA(猫種登録団体)によって「ジャパニーズボブテイル」と言う猫種が公式に認められました。
日本猫に魅了されたアメリカ人女性が母国へ日本猫を持ち帰ったことが起源とされています。ポンポンの様に丸まった尻尾が特徴です。
その他の身体的特徴は、胴が長く、筋肉質ですが大きくはありません。脚は細長く丈夫で、運動に適しています。
あくまでも日本猫がルーツとであり、日本猫の純血種とは言えません。しかし、日本の猫が海外でも愛されていると言う”証”だと言えます。
日本猫の歴史を紹介
猫の歴史は長く、最も古い説によると、紀元前から日本に生息していたのではないか、と言われています。
奈良時代になると、唐から仏教が伝来した際、書物を害獣(ネズミ)から守る為に猫も一緒に連れて来られました。それが日本猫のルーツと言われています。
その後、長い日本の歴史において、様々な文献や書物に猫が登場するようになりました。
一時は室内で首輪に繋がれていました。ネズミの数が急に増加したことを受けて、再び猫を放し飼いにする風潮に戻り、近年まで続いていました。
日本猫の種類を紹介
日本猫は毛色の種類が多い事が特徴です。全体的に言える事としては、全身の毛はあまり長くありません。尻尾は細くて長いか、極端に短いと言われています。
以下では、代表的な毛色を分類して紹介します。
単色(ソリッドカラー)の日本猫
- 白猫
- 黒猫
- キジトラ
- 茶トラ
- サバトラ
- サビ猫
- ブチ猫
- 三毛猫
日本猫の種類①白猫
全身に他の色が混じっていない白い毛色が特徴です。オッドアイ(左右で目の色が異なる事)の場合が多いです。
アルビノと間違えられる事が多くあります。アルビノの場合は目の血管が透けている為、赤いのが特徴ですが、白猫の目の色は青か金なので、目の色で見分ける事ができます。
白い色が自然環境では目立つ為、外敵に襲われる事も多く警戒心が強い性格です。他の毛色の日本猫と比較して、生きていくことが大変でした。
それ故に知能もより高いと言われています。
日本猫の種類②黒猫
黒い色の毛色です。胸や腹の一部に白色が混じる場合と、全身が真っ黒のカラスネコとに分類されます。
目の色は大半が黄色ですが、ごく稀に青い目の黒猫も存在します。クールな見た目とは逆に甘えん坊で人懐っこい性格です。
江戸時代には福猫として崇められていたそうです。しかし、人懐っこい性格も相まってか、「福猫に素通りされると縁起が悪い」と言われた所以です。
その事が「黒猫が横切ると不吉」と形を変えた迷信として現代に伝わっているのではないかと言われています。
日本猫の種類③キジトラ
茶色を基に黒色の縞模様が特徴の毛色をしています。
白猫とは逆に保護色と呼ばれており、自然環境に擬態しやすく身を隠しやすい特徴を持っています。
外敵に襲われにくく、危険に晒される事が少ない為、逆に獲物を狙いやすいと言うアドバンテージがあります。
他の毛色と比較して好奇心が旺盛です。その為、人懐っこく甘えん坊な性格をしています。
日本猫の種類④茶トラ
トラ柄を総称して「マッカレルタビー」と言います。”マッカレル”=”鯖”・”タビー”=”縞模様”で「鯖に似た縞模様」から名付けられました。
茶トラはそんな中でも、オレンジに近い赤い色を基に、濃い目の赤い縞模様が入った、暖色系の毛色をしています。
茶トラの出生はオスがほとんどで、メスは珍しいと言われています。体つきはがっちりしており、性格は活発で行動的です。
同時に飼い主に母性を求める甘えん坊で、人懐っこい面も持っています。
日本猫の種類⑤サバトラ
マッカレルタビー(茶トラをご参照ください。)の中でも特に鯖に似ていることから、日本では「サバトラ」と呼ばれる様になりました。灰色を基に黒色の縞模様が特徴的な毛色です。
戦後、日本に入ってきた洋猫との交配が、ルーツとされており、日本ではやや希少な存在です。
人に懐きやすい性格と、警戒心の強い性格と二極化しており、両極端と言えます。
一説ではもともと野性的だった性格が、様々な猫種と交配するうちに性格が変化したのではないかと言われています。
日本猫の種類⑥サビ猫
サビ猫は、赤と黒が交互に入り混じった様な模様で、赤茶色の錆に似ていることから、そう呼ばれる様になりました。
一方で、日にあたると鮮やかなべっこう色になる事から、べっこう飴に例えられ、「べっこう」と言う異名を持ちます。
三毛猫の一種と言われており、茶トラとは反対に、出生のほとんどはメスが生まれます。
約0.003%(1/30,000)の確率でメスの染色体を持つオスが生まれると言われていますが、その為か、オス・メスを問わず「おとなしく、賢い」性格です。
日本猫の種類⑦ブチ猫
ブチ猫は白と黒の2色の毛色を持つ猫です。顔の額に漢数字の「八」に見える様に色が分かれている個体を「ハチワレ」と呼ばれており、親しまれています。
ブチ猫の魅力は白と黒が織りなす「2色の軌跡」と言えるかもしれません。例えば、靴下を履いている様に見えたり、タキシードを着ている様に見えたりなど、見ているだけで楽しませてくれる存在です。
性格は白が多いと白黒と呼ばれ、白猫に近いとされており警戒心が強いと言えます。一方黒が多い黒白は、黒猫に近いと言われており、やんちゃで好奇心が旺盛です。
日本猫の種類⑧三毛猫
読んで字のごとく「白、黒、茶(赤茶)」3色の毛色を持つ猫です。中でも、白が多く他2色が少ない毛色を「トビ三毛」、黒と茶色が縞模様になっている毛色を「縞三毛」と言います。
サビ猫と同様に遺伝子の理由でメスが多く生まれます。オスは約0.01%(1/10,000)と希少です。
メスが多いこともあり、性格は猫らしいツンデレの代表格で、プライドが高いお姫様気質、気まぐれですが、賢いと言えます。
母性が強く、子猫を大切に守る一面を見せることもあります。
日本猫の食事としつけのポイントを解説
日本猫だからと言う理由で特別な飼育方法、食事、しつけは必要ありません。他の猫と同じ猫ですから、猫に合った食事、しつけを行えば十分です。
食事はドライフードとウェットフード、総合栄養食と一般食に分類されます。
ドライフードは水分含有率が10%以下、ウェットフードは水分含有率が75%以上の物を言います。
総合栄養食とは、そのフードと水だけで健康を維持する為に必要な栄養をバランス良く補えるフードの事です。一方、一般食は総合栄養食と一緒に与えるおかずの様な役割で、間食やおやつも含みます。
「しつけ」についてですが、犬と違い、猫には不要と言う意見があるのも確かです。
しかし、猫と飼い主、お互いに良い環境を築く上では、トイレといたずらに対するしつけは欠かせません。この後でポイントを説明したいと思います。
日本猫の食事のポイント
ドライフードの特徴(水分含有率が10%以下)
- 重量当たりの栄養価が高い
- 開封後も保存が効く
- 水分を一緒に摂る必要がある
- 総合栄養食が多い
- 缶やレトルトが多い
- 風味が良く食べやすい
- 食事と一緒に水分も摂りやすい
- 開封後の劣化が早い
- 一般食が多い
日本猫のしつけのポイント
猫にはトイレといたずらに対するしつけが必要です。
猫は綺麗好きで知られる動物です。トイレに排泄物が残っていると排泄を嫌がります。トイレは小まめに掃除して、常に綺麗になる様に環境を整えましょう。
いたずらへの対策は、いたずらされない様にあらかじめ対策を講じることです。
- 家具など、転倒防止対策を行う
- 食べ物を放置しない
- フタがついたゴミ箱を設置する
- 壊れやすい物を高いところに置かない
- 入って欲しくない部屋のドアを閉める
まとめ
- 日本猫に純血種は存在しない
- はっきりした記録は奈良時代、仏教と一緒に唐から輸入された
- 毛色は大まかに8種類
- 食事は総合栄養食を中心に、一般食を補助的に加えて与える
- しつけはトイレを清潔に
- いたずら防止は過度に叱責しない など
これから日本猫をペットとして家族に迎え入れようとしている方、参考になりましたか?
また、既に日本猫が家族の一員にいらっしゃる方にも、お役に立てれば幸いです。
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