日本原産の犬種といえば、秋田犬・北海道犬・甲斐犬・土佐犬などですよね。ですが、実は琉球犬という日本原産の犬もいます。とても魅力的な琉球犬を聞いたことがない方は意外と多いかと思います。今回のMOFFME記事では、琉球犬を詳しく紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる琉球犬って知ってる?琉球犬の特徴や飼い方を詳しく紹介します
- そもそも琉球犬とはどんな犬なのかを解説
- 琉球犬の基礎知識
- 琉球犬の歴史
- 琉球犬の特徴を紹介
- 琉球犬の特徴:爪
- 琉球犬の特徴:舌
- 琉球犬の特徴:大きさ
- 琉球犬の特徴:毛色
- 琉球犬の特徴:性格
- 琉球犬の迎え方と飼い方を紹介
- 琉球犬の迎え方
- 琉球犬の飼い方
- しつけは早めに行おう!
- まとめ
そもそも琉球犬とはどんな犬なのかを解説
日本では現在いろんな種類のワンちゃんが飼われていますが、琉球犬とはいったいどんな犬なのでしょうか?
琉球という名前からわかるように、琉球犬は沖縄原産の犬種になります。
ただ、名前から沖縄にいる犬ということは何となく想像できますが、それ以外の詳しいことは知らない方が多いと思います。
ここでは琉球犬について、より深く知ってもらうために
- 琉球犬の基礎知識
- 琉球犬の歴史
琉球犬の基礎知識
琉球犬は沖縄で生まれた犬種です。
読み方は「りゅうきゅうけん」または「りゅうきゅういぬ」で海外では「Ryukyu Inu」として知られています。
沖縄県では琉球犬のことを「トゥラー(虎毛の琉球犬)」または「アイカン(赤毛の琉球犬)」と呼んでいて、昔は狩猟犬として活躍していました。
ちなみに日本原産の犬で有名な日本犬は
琉球犬の歴史
琉球犬は、縄文時代初期に九州地方から渡ってきたマタギ犬(山岳狩猟犬)がルーツといわれています。
太平洋戦争により絶滅の危機に瀕した琉球犬。
現在では「琉球犬保存会」に保護され、1995年には沖縄県の指定天然記念物として登録されました。(日本犬保存会には登録されていません。)
北海道犬と琉球犬は遺伝子的に非常に似ています。
理由として、本州では弥生時代に渡来人とともにやってきた犬の血が多く混じっているのに対し、北海道と沖縄ではそれらの犬の影響が少なかったからと考えられています。
琉球犬の特徴を紹介
琉球犬は固有の特徴を持っている地犬ということで、他の犬種にはあまり見られない特徴があります。
- 琉球犬の特徴:爪
- 琉球犬の特徴:舌
- 琉球犬の特徴:大きさ
- 琉球犬の特徴:毛色
- 琉球犬の特徴:性格
琉球犬の特徴:爪
琉球犬の大きな特徴としてあげられるのが爪です。
通常の犬は前足にある「狼爪(ろうそう)」が琉球犬は後ろ足にあります。
「狼爪(ろうそう)」とは、地面と接触している爪から少し離れた高い位置にある爪で、犬の親指にあたる部分です。
後ろ足に狼爪があるのは狼や縄文犬の特徴で、琉球犬にも同じく後ろ足にあります。
ただし、現在では後ろ足に狼爪を持っている琉球犬が減ってきていて、後ろ足に狼爪を持った琉球犬は貴重な存在になっています。
琉球犬の特徴:舌
琉球犬の大きな特徴としてあげられるのが爪と、もう1つが舌です。
琉球犬には「舌斑(ぜっぱん)」といわれる舌に黒い模様があります。
北海道犬にも同じ特徴が見られ、古い歴史を持つ犬種に多くみられる特徴です。
「舌斑(ぜっぱん)」はシミのようなもので、人間でいうと「蒙古斑(もうこはん)」や「ホクロ」のようなもので特に健康に支障をきたすものではないです。
詳しい原因はわかっていませんが、舌斑は遺伝の影響が高いと考えられています。
琉球犬の特徴:大きさ
琉球犬は大きさの分類でいうと中型犬になります。
飼われている数が多く、イメージしやすい柴犬と比較してみましょう。
琉球犬サイズ
オス | メス | |
---|---|---|
体高 | 約49~55cm | 約46~52cm |
体重 | 約14kg | 約13kg |
オス | メス | |
---|---|---|
体高 | 約38~41cm | 約35~38cm |
体重 | 約10kg | 約9kg |
琉球犬の特徴:毛色
沖縄では虎模様のことを「トゥラー」と呼びます。
琉球犬はこの虎模様(トゥラー)と毛色に応じて「赤トゥラー」「黒トゥラー」「白トゥラー」と呼ばれています。
なかには赤毛一色の「アイカン」と呼ばれる琉球犬もいます。
琉球犬の毛は、硬く短毛のダブルコートと呼ばれる被毛になっています。
アンダーコート(下毛)とオーバーコート(上毛)の二重構造になっていますが、密生にはなっていません。
通常のダブルコートの犬と違い、毛が密生していなく耐熱性優れているので、沖縄の暑さにも耐えられる体になっています。
琉球犬の特徴:性格
琉球犬は温和で人懐っこい性格をしています。
飼い主にとても忠実で、勇敢な面も持ち合わせています。
もともと猪や鳥などを狩猟する猟犬だったこともあり、縄張り意識が高く、動物などに過敏に反応してしまう傾向があります。
嗅覚が鋭く、勇敢で動きも俊敏のため、番犬に向いている犬種といえるかもしれません。
もと狩猟犬ということで怖いイメージを持つかもしれませんが、基本的には大人しく友好的で、飼い主にとても従順な性格をしています。
琉球犬の迎え方と飼い方を紹介
ここでは琉球犬をペットとして飼いたいと思っている方に向けて、事前知識として知っておいた方が良いことを紹介します。
- 琉球犬の迎え方
- 琉球犬の飼い方
- しつけは早めに行おう!
琉球犬の迎え方
そもそも琉球犬は頭数が少なく、沖縄県の指定天然記念物にも指定されていることもあり、ペットショップで見かけることはありません。
また、琉球犬のブリーダーさんも少ないので、ブリーダーさんを見つけることも難しいのが現状です。
以前は「琉球保存会」という1990年に設立された団体が、琉球犬の繁殖活動をしていましたが、現在は会員の高齢化により休止の状態になっています。
ただし、琉球保存会に代わり、個人の方や別の団体が繁殖活動に取り組んでいます。
琉球犬を迎えたい方は、保護活動や繁殖活動をしている個人や団体に連絡を取ってみましょう。
一般的に飼われている犬種と違い、譲渡条件が厳しい可能性がありますが、飼育条件を満たしていればお迎えできる可能性はあります。
琉球犬の飼い方
琉球犬はもともと狩猟犬だったため、運動は欠かせません。
運動不足対策としては毎日2回、30分程度の散歩をするようにしましょう。
注意点として散歩中はリードを外さないように気をつけてください。
狩りの習性で、動物に過敏に反応して追いかけまわす子もいます。
突然引っ張られて転倒することがないように注意してください。
これは琉球犬に限ったことではありませんが、外でリードは外さないようにしましょう。たまに、公園などでリードを外して犬と遊んでいる方がいますが、危険なので絶対にやめてください。
他の方の迷惑になるのは勿論、犬自身も危険な目にあう可能性があります。
そもそもリードを付けずに外に出すことは、地域によって条例違反になる場合もあるので、基本的にノーリードはやめましょう。
しつけは早めに行おう!
琉球犬のしつけに関しては、他の犬と基本的には変わらないです。
ただし、一般的に飼われている犬より狩猟本能が強いので、狩りの習性による問題行動を起こさないように早めにしつけを行いましょう。
犬は生後3週齢頃から「社会化期」が始まります。
社会化とは社会に順応することで、社会化期の期間中に飼い主以外の人間や動物、車や自転車などのいろんな物や音に慣れさせることで、後々の問題行動が少なくなります。
この社会化期にいろんな経験をさせることで、人見知りがなく、生活するうえでのストレスにもある程度強い犬になります。
社会化期の期間は生後3週齢から生後6か月までで、6ヵ月を過ぎると段々新しいことを受け入れるのが難しくなっていきます。
このことから問題行動への対策として、しつけはいろんな事を受け入れやすい子犬のうちに、早めに行ってください。
まとめ・琉球犬はどんな犬?
今回の記事では沖縄原産の犬種の琉球犬について紹介しました。
紹介した内容は
- そもそも琉球犬とはどんな犬なのかを解説
- 琉球犬の基礎知識
- 琉球犬の歴史
- 琉球犬の特徴を紹介
- 琉球犬の特徴:爪
- 琉球犬の特徴:舌
- 琉球犬の特徴:大きさ
- 琉球犬の特徴:毛色
- 琉球犬の特徴:性格
- 琉球犬の迎え方と飼い方を紹介
- 琉球犬の迎え方
- 琉球犬の飼い方
- しつけは早めに行おう!