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アメリカンピットブルテリアという犬をご存知でしょうか。他の犬や人を怪我させてしまうといった事故からさまざまな国や地域での飼育が禁止されています。ですが、しっかりと飼育することができればとても友好的です。今回はアメリカンピットブルテリアを紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

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アメリカンピットブルテリアについて詳しく解説!性格や寿命など

がっしりとした骨格と筋肉で、愛嬌のある顔が人気のアメリカンピットブルテリアを飼いたいを思う方は多いでしょう。近年ではペット用に改良されてはいますが、主従関係をきちんと教え込むことができるベテラン飼育者でなければ飼育は難しい犬種です。外国では、地域によって飼育が禁止されている地域もあります。

今回のMOFFME記事では、

  • アメリカンピットブルテリアの特徴
  • アメリカンピットブルテリアを迎え入れる方法
  • アメリカンピットブルテリアを飼う前に揃えておくもの

について詳しく解説します。


大型犬のような見た目で闘争心が強く、狂暴なイメージがあるかもしれません。実際は飼い主に忠実で忠誠心が高く、家族には愛情深い一面もある犬種です。


犬に関するランキングに登場することが少ないため、アメリカンピットブルテリアに対する理解を深めることは難しいかもしれません。この記事を読んでどんな犬なのかを理解しましょう。


MOFFMEでは「アメリカンピットブルテリアのペット保険ランキング」についても紹介しておりますので、そちらもご覧ください。 

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アメリカンピットブルテリアの特徴を紹介


アメリカンピットブルテリアの正式名称は、「アメリカン・ピット・ブル・テリア」です。闘犬の「スタッフォードシャー・ブル・テリア」と「ブルドッグ」を交配し、アメリカで発症した犬種です。

無理な繁殖が原因で、疾病にかかりやすいといわれています。また闘犬の性格上、痛みに強く我慢強いことから、早期発見が難しいケースも少なくありません。

力強い骨格と筋肉を合わせ持ち、滑らかで艶のある被毛が特徴的な見た目です。日頃の生活でスキンシップを多くとり、愛情を注いであげましょう。

ここではアメリカンピットブルテリアの特徴として、

  • 大きさ
  • 被毛
  • 寿命
  • 性格
について解説します。

アメリカンピットブルテリアの特徴①大きさ

アメリカンピットブルテリアの体高はオスが43㎝~53㎝、メスが43㎝~51㎝で、オスの体重は16㎏~27㎏、メスが13㎏~23㎏です。その風貌から大型犬と思われがちですが、中型犬に分類され個体差が大きいブルドッグです。


大き目で丸みを帯びた頭部、離れた両目、大きくしっかりしたアゴ、半立ちの耳、尻尾は中くらいの長さで垂れているのが特徴です。


しっかりした骨格や筋肉が特徴で体長が体高より長く、胸幅と肩幅があります。一般社団法人ジャパンケネルクラブでは犬種として認められておらず、ミックス犬に分類されます。

アメリカンピットブルテリアの特徴②被毛

アメリカンピットブルテリアの被毛は、短毛でダブルコートです。毛色の種類は白や黒、ブリンドルなどあらゆる種類の毛色が存在します。


ダブルコートとは、太くてしっかりした毛で皮膚を守るオーバーコートと、柔らかい毛で保温の役割を持つアンダーコートがある被毛のことです。


そのため、換毛期になると抜け毛が目立ちます。獣毛ブラシなどでブラッシングしてあげましょう。温かいタオルなどで拭いてあげると抜け毛が取れやすくなり、お手入れも楽になりますよ。


ビットブルの毛並みは、日ごろの生活からしっかりブラッシングすることで、滑らかでツヤのある美しい被毛を保てます。

アメリカンピットブルテリアの特徴③寿命

寿命は、8年~14年前後とされています。ただし、闘犬として多くのビットブルが死亡していることや、飼育制限の管理外でも飼われているケースが多いことから正確なデータは取りにくいのが現実です。


またビットブルは、基礎犬の疾患傾向が高かったことや無理に繁殖を行われていた影響で疾患が出やすい傾向があります。特に気を付けたい病気は緑内障白内障チェリーアイなどの目の病気です。


その他にも、皮膚病や心臓病、腫瘍などが発症しやすいとされています。闘犬のため痛みに強くガマン強いことが多いため、発見が遅れる可能性もありますので注意が必要です。

アメリカンピットブルテリアの特徴④性格

アメリカンピットブルテリアの性格の特徴は、

  • 闘争心が強い
  • 服従心が高い
  • 陽気で無邪気
  • 愛情深い

です。


小さい動物だけでなく大きな相手にも攻撃的な一面もあり、闘争心が強いイメージがあるかもしれません。しかし基本的には飼い主への忠誠心や愛情深さを持ち、非常に陽気で明るい面も持ち合わせています。


高い賢さもあり、訓練によるしつけに対する理解も早い犬種です。独占欲も強く、飼い主がほかの犬を可愛がっているとヤキモチを焼く場面もあるでしょう。

アメリカンピットブルテリアを迎え入れる方法を紹介


アメリカンピットブルテリアは、高い忠誠心と陽気な性格を持つ反面、とても力強い体格を持っています。しっかりと主従関係を教え込んだり、充分な運動を確保してあげたりしなければ、ストレスから問題行動を起こす可能性もあります。


ここではアメリカンピットブルテリアを迎え入れる方法として、

  • アメリカンピットブルテリアを迎え入れる際の費用
  • アメリカンピットブルテリアをどこから迎え入れる?
  • アメリカンピットブルテリアを飼うのに向いている人

について詳しく解説します。


誰でも飼える犬種ではありませんので、アメリカンピットブルテリアの特性をよく理解したうえで迎え入れるか検討しましょう。

アメリカンピットブルテリアを迎え入れる際の費用

アメリカンピットブルテリアを迎え入れる際の費用は、10万円~20万円程度を考えておくといいでしょう。もしも、チャンピオン犬が親などの場合は、20万円~30万円以上になるケースもあります。


アメリカンピットブルテリアは場合によっては人間を傷つける可能性があります。きちんとしたしつけを行うためにも、経験豊富なブリーダーから購入しましょう。


迎え入れる際は、値段よりもしつけのしやすさや性格、購入もとの体制も視野に入れてください。もちろん購入費用だけでなく、フードやトイレ用品、日用品や病院代がかかることも想定しておきましょう。

アメリカンピットブルテリアをどこから迎え入れる?

アメリカンピットブルテリアは、主に「ブリーダーから」または「里親として」迎え入れるのが一般的です。ビットブルはの飼育は容易ではないため、飼育歴や知識に富んだブリーダーから迎え入れることをおすすめします。


特に、購入後なんのフォローもないペットショップからの購入は控えましょう。必ず専門のブリーダーで、しつけなどのアフターフォローもしてくれるところから迎え入れましょう。


ブリーダーから迎え入れる場合は、実際に会いに行くことで性格も見極められますし、飼育に関するアドバイスを聞くこともできますよ。

アメリカンピットブルテリアを飼うのに向いている人

アメリカンピットブルテリアを飼うのに必要なことは、ビットブルの特性を理解することと、充分な運動をさせてあげられることです。


ビットブルは、飼育経験がある方でも難しい犬種のひとつで、子犬のころから一貫性を持ったしつけが必要です。常に飼い主が主で、ビットブルが従の関係を忠実に守らせなければなりません。


しつけに行き詰った場合は無理をせず、専門家の力を借りて飼育することが、愛犬にとっての幸せになります。


また、ビットブルはもともと使役犬として働いていたため、充分な運動をしなければストレスから問題行動を起こす可能性もあります。1日2回、それぞれ1時間~2時間程度の運動を目安に考えておきましょう。


最も人間の死亡事故が多く、非常に危険な犬種であることを理解してから飼うようにしてください。

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アメリカンピットブルテリアを飼う前に揃えておくものを紹介


アメリカンピットブルテリアを迎え入れる前には、必要なものを揃えておきましょう。迎え入れてから慌ててケージや食器類などを揃えなくてもいいように、事前に準備しておくことをおすすめします。


ここではアメリカンピットブルテリアを飼う前に揃えておくものとして、

  • ケージ
  • 食器類
  • 首輪
  • トイレ用品
  • ケア用品
  • おもちゃ
について詳しく解説します。


ここで紹介する物は必要最低限ですので、ほかにも安心して眠るためのベッドや、お出かけ用のクレートが必要な場合もあるでしょう。また、人間の居住スペースを仕切るための柵などが必要な場合もあります。


どんな環境で飼うかをよく考え、必要なものは事前に用意しておくことをおすすめします。

揃えておくもの①ケージ

ケージは、頑丈なものを準備しておきましょう。アメリカンピットブルテリアは噛む力がとても強いため、壊れにくいアルミやステンレスなどのケージがおすすめです。プラスチック製や木製のものは壊れやすいためおすすめしません。


ビットブルの体高は43㎝~53㎝、体重は13㎏~27㎏が一般的なので、ケージのサイズは体高の1.5倍~2倍程度のものを用意する必要があります。愛犬が横になったり立ったりするのに十分な広さを確保しましょう。

揃えておくもの②食器類

食器は、噛む力が強いアメリカンピットブルテリアでも傷がつきにくいステンレス製のボウルタイプがおすすめです。耐久性があり、壊れにくいものを用意しましょう。


ビットブルには、しっかりとした骨格や筋肉を維持するために、動物性たんぱく質を効率よく摂れるフードを選びましょう。


水飲みはボウルタイプでも問題ありませんが、大量に水を飲むことを防いだり衛生面の事も考えたりすると、給水ボトルタイプが適しているかもしれません。

揃えておくもの③首輪

アメリカンピットブルテリアは引っ張る力が強いため、首輪やリードは壊れにくいものを用意しましょう。


充分な運動量を確保する必要があるため、毎日の散歩は欠かせません。毎日2回、それぞれ1時間~2時間の散歩が必要です。


散歩だけでなく自由に走り回れるドッグランでの運動も必要です。できれば、自由に屋外に出られる環境を作ってあげるのがベストです。


引っ張ることをトレーニングしたい場合は、金属製のチョークチェーンを使っている飼い主も少なくありません。

揃えておくもの④トイレ用品

トイレ用品も用意しておく必要があります。


トイレシートは、ワイドサイズのトイレシートを2枚並べて使うことをおすすめします。より大きいものを1枚で使用すると無駄に使ってしまうケースがあるためです。


2枚用意し、片方が汚れたら取り替えてあげれば衛生的かつ経済的な使い方ができます。犬はその場で回って体勢を決めて排泄するので、余裕を持ったトイレスペースを用意してあげましょう。

揃えておくもの⑤ケア用品

アメリカンピットブルテリアをキレイに保つためのケア用品も準備しましょう。必要最低限の用品として獣毛ブラシ、ペット用シャンプー、イヤークリーナーがあれば問題なくケアできるでしょう。


獣毛ブラシは血行促進にもなりますので定期的なブラッシングに必要です。シャンプーは必ずペット用のものを用意してください。人間用のシャンプーは皮膚トラブルの原因になる可能性があります。


ビットブルは半立ち耳のため、耳の中に汚れがたまりやすい形状です。イヤークリーナーは耳の中を清潔に保つために使います。

揃えておくもの⑥おもちゃ

アメリカンピットブルテリアは噛む力がとても強いため、用意するおもちゃはすぐに壊れることを想定して準備しましょう。一般的なビニール製のおもちゃは破れてしまいますし、テニスボールなどは繊維部分が壊れてしまいます。


耐久性のあるゴム製のボールなどであれば、しつけと遊びが両立できるのでおすすめです。屋外で遊ぶ場合は、ラグビーボールの形をしたおもちゃを用意すると、運動量を増やせるので試してみてください。


市販のガムで1日も持たない場合は、鹿の角などを用意すると長持ちします。万が一飲み込んでしまっても安心な天然のものを用意しましょう。

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まとめ

本記事では、

  • アメリカンピットブルテリアの特徴
  • アメリカンピットブルテリアを迎え入れる方法
  • アメリカンピットブルテリアを飼う前に揃えておくもの
について解説してきました。

アメリカンピットブルテリアは、とても服従心が高く家族にも愛情深い人気の犬種です。その反面、力強い体格や闘犬の性格上、飼育に特段の注意が必要なのも事実です。

ランキングに登場することが少ないため、アメリカンピットブルテリアに対する理解を深めることは難しいかもしれません。それでも、特性をよく理解したうえで迎え入れてあげることが愛犬の幸せにつながります。

子犬を迎え入れてから、しつけがうまくできなかったり問題行動につながったりすることがないよう、迎え入れる前によく検討しましょう。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!