
猫が誤飲したかわからない時、飼い主が無理に吐かせるのではなく、適切な対処法を行うために、まずは病院に連れて行きましょう。誤飲したかわからない、ということが無いよう、猫が飲み込みしやすい物は、猫の手が届かない所に置いておきましょう。
この記事の目次
目次を閉じる猫が誤飲したかわからない。誤飲したかの判別方法を紹介!
猫は、誤飲したかわからないような小さいものをよく飲み込んでしまう動物です。
留守番をしているときや飼い主さんが目を離したときに、異物を飲み込んでしまっていることがあります。
しかし、誤飲したかわからないことが多いです。
誤飲したのかどうかを判別できる方法を紹介します。
今回「MOFFME」では、
- 気を付けるべき猫の状態
- 猫が誤飲してるかも?と思った時は、まず動物病院へ!
- 猫が異物飲み込み・誤飲しやすいもの一覧
- 猫が誤飲した際の治療法と治療費
- 猫の誤飲を防ぐために、飼い主ができる予防策
以上の6つに分けて紹介していきます。
猫を飼っている方は最後までご覧ください。
こんな症状は誤飲しているかも!気を付けるべき猫の状態は?
猫は、実際に誤飲したかわからないときがありますが、猫の様子から誤飲をしたと判断できます。
猫は誤飲しても元気に過ごすことがあり、誤飲したかわからないことがほとんどです。
誤飲した可能性があるときの部屋の様子や猫の状態を知っておきましょう。
ここからは
- 誤飲した可能性がある物の残骸が転がっている
- ぐったりしたり口を開閉したり、食欲がない
- 嘔吐物やうんちに消化できなかった異物が混ざっている
①:誤飲したかもしれない物の残骸が転がっている
猫が誤飲したかわからないときは、部屋の中を注意深く見てみて、誤飲したと思われる物の残骸が散らばっていたり、落ちていないか確認しましょう。
誤飲したと思われる残骸があり、その残骸が噛みちぎられたりしている状態なのに、その破片などが見つからないときは誤飲してしまったと考えていいです。
物の残骸が落ちていて、誤飲をしてしまうのは、飼い主さんが家にいない時の場合が多いです。
家に帰ってきたときに全ての部屋を確認して、猫が噛んだ痕や噛みちぎったと思われる物、破片がないか確かめることを心がけましょう。
誤飲したかもしれない物の残骸を見つけることができれば、動物病院に行った際に医師が正確に診断し、治療を行えるので、残骸がないかどうかは入念に確認することが大切です。
②:猫がぐったりしたり口を開閉したり、食欲がなかったりする
猫が誤飲をしたときには、ぐったりとしていたり、何も食べたり飲んだりしているわけではないのに口を開閉している、食欲がない、などの症状が見られることがあります。
猫がこのような状態になっているときは、何かしらを誤飲してしまった可能性が極めて高いです。
実際に誤飲をしたところを見たり、誤飲したかわからない場合に様子を見るといった飼い主さんもいますが、すぐに動物病院に行くようにしましょう。
いち早く動物病院に行くことで、処置の選択肢が増え、より安全な処置をすることができるので動物病院には早く行くようにしましょう。
異物を飲み込んでしまったときに動物病院で行なってもらえる治療については、後ほど紹介していきます。
③:嘔吐物やうんちに消化できなかった異物が混ざっている
猫が異物を飲み込んでしまうと、消化される前に嘔吐したり、そのままうんちとして排泄されることがあります。
基本的に体外に排出されてしまえば、身体に影響が出る可能性は低いですが、体内に異物が残っているということも十分に考えられます。
嘔吐物やうんちを撮影しておいたりするなどしておいて、いざ動物病院に行くとなったときにかかりつけ医に見せられるようにしておきましょう。
また、嘔吐物やうんちを廃棄してしまった後に動物病院に行くことになった際は、誤飲してしまった物と同じものか似たようなものを持参し、何を食べてしまったのかかかりつけの医師に伝えるようにしましょう。
猫が誤飲してるかも?と思った時は、まず動物病院へ!
猫が誤飲をしてしまうと命の危険が脅かされたり、手術などの治療が必要になることがあります。
猫が誤飲したかわからないときでも誤飲をした可能性があるのなら放っておいたりはせず、まずは、動物病院に行くようにしましょう。
誤飲したかわからない場合でも動物病院で獣医師に診察してもらうことで、適切な対処をしてもらえます。
また、誤飲をしていなかったとしても一度診察をしてもらうことで、飼い主さんとしては安心するはずです。
誤飲によって猫の体調が悪くならないためにも誤飲をしてしまったら、いち早く動物病院に行くようにしてください。
猫が異物飲み込み・誤飲しやすいもの一覧を解説!

猫は、人間が思いもしなかった物を飲み込むことがあります。小さい物や噛めるものは飲み込んでしまう可能性があり、誤飲したかわからない物が多いです。
異物を飲み込んでしまうことで、命の危険に脅かされたり、体調不良などの悪影響が出てしまうことが多いです。
猫が誤飲をしてしまいやすい物は
- 画鋲・ホチキスの針
- 輪ゴム・ヘアゴム
- 猫用おもちゃ
- サランラップ
- ビニール袋
- 保冷剤
- 毛糸や布製品・紐・ペットシーツ
- ティッシュペーパー
それぞれ、飲み込んでしまうことで起こる主な症状は嘔吐や下痢などですが、誤飲しやすいものによってどのような影響があるのかなど詳しく解説していきます。
①:画鋲・ホチキスの針
猫は画鋲やホチキスの針を誤飲することがあります。どちらも床に落としやすいもので、誤飲したかわからないので要注意です。
また、壁に画鋲を刺していても猫は取ることができるので、画鋲がなくなっている場所はないか確認する必要があります。
ホチキスの針は、よほどホチキスを使わない限りは、出すことは無く、猫もなかなか見ることがありません。
それゆえに、ホチキスの針を出したときに猫は珍しい物として興味をもってしまい、遊ぶ可能性があります。
ホチキスの針で遊んでいる中で飲み込むこともあるので、ホチキスの針では遊ばせないようにして、使用後は猫に見つからないところに置いておきましょう。
画鋲やホチキスの針を飲み込むと口の中や食道を傷つけたり、内臓を傷つけることもあります。
②:輪ゴム・ヘアゴム
猫は輪ゴムやヘアゴムを誤飲してしまうこともあります。輪ゴムやヘアゴムは吐くにしても吐くこと自体が難しく、無理に吐こうとすると食道や胃壁にダメージがかかります。
ゴムが一本程度の少ない量であればうんちと一緒に排出されることが多いですが、子猫の場合はなかなか排出されないので、注意が必要です。
また、成猫であっても太かったり、長いゴムであれば消化されたり、うんちになったりするとは考えにくいので、動物病院に行くようにしましょう。
③:猫用おもちゃ
猫はおもちゃで遊んでいると、飲み込んでしまうことがあります。猫が誤飲をするのは、誤飲したかわからないような小さなパーツと思いがちですが、おもちゃをまるごと飲み込むケースもあります。
猫は獲物だと思って遊ぶので、捕まえたら食べようとしてしまいます。最も誤飲しやすいのは、猫じゃらしなどの細いものです。
ネズミのおもちゃなども注意が必要です。おもちゃは胃で消化されないので、うんちに部品が混じっていたりしたらすぐに動物病院に行きましょう。
④:サランラップ
猫はサランラップを食べてしまうこともあります。
サランラップを食べたときは、口の中を見たら引っ張って取り出せそうになっていることがありますが、よほど手前にない限りは、無理に引っ張らないようにしてください。
無理に引っ張ってしまうと、口の中や喉が傷つくことがあるので、基本的には動物病院で取り出してもらうようにしましょう。
ラップが体内に残っていると腸に穴が空くなどの病気の原因となるので、放置することは絶対にしないでください。
⑤:ビニール袋
猫はビニール袋を食べることがあります。ビニール袋は猫が好みやすく、遊んでいることも多いです。
ビニール袋は人間もよく使う便利なものですが、それゆえに魚の匂いなどがついてしまっていたりすると食べてしまうことがあります。
ビニール袋は、少量であれば、吐き出すかうんちとして排出されますが、量が多いと呼吸困難などになるので、すぐに動物病院に行きましょう。
また、一度食べてしまうと、何度も食べるようになるので、猫に見つからないところにおいておくか、そもそもビニール袋を家の中ではあまり使わないようにしましょう。
⑥:保冷剤
猫が保冷剤を食べたという事故が多く起きています。そのため、最近では水などで固まるタイプの保冷剤が多くなってきています。
固まるタイプは、食べてしまっても少量ならばそこまで心配する必要はありません。
しかし、固まらないタイプの保冷剤もあり、固まらないタイプには、エチレングリコールという猫にとって有害な物質が含まれています。
猫にとってエチレングリコールは、少量であっても致死量になりかねないので、絶対に食べさせないようにしましょう。
⑦:毛糸や布製品・紐・ペットシーツ
猫は毛糸や布製品・紐・ペットシーツを食べることがあります。
毛糸や紐は、誤飲したかわからない上、腸を締め付け、腸閉塞を引き起こす可能性があります。
また、毛糸や布製品などは、誤飲をして動物病院に行って、レントゲン検査をしても写らず誤飲をしたのかわからないので、大掛かりな検査をして、手術をしなければならなくなります。
猫に遊ばれる前に隠して、誤飲を未然に防ぐようにしましょう。
⑧:ティッシュペーパー
猫はティッシュペーパーはひたすらに噛みちぎったりして遊び、ティッシュペーパーを食べてしまうことがあります。
噛みちぎって遊んでいるときに勢い余って誤飲することがありますが、噛みちぎった際に床に散らばるので、飼い主さんは誤飲をしたかわからないといったことにはならないと思います。
また、ティッシュペーパーも体内に入ると腸閉塞の原因となるので、猫の手が届かないところに置くか蓋付きのティッシュボックスを使うようにしましょう。
猫が誤飲した際の治療法を解説!治療費用はどれくらいかかる?

猫が誤飲をしてしまったときに、猫を動物病院に連れて行くと、どのような治療をすることになるのでしょうか。また、治療費用はどのくらいかかるのでしょうか。
飼い主さんとしては、猫が異物を飲み込んでしまって、動物病院に連れて行くまではいいけど、その後の治療の内容や治療費用がどのくらいかかってしまうのかは予測することも難しいと思います。
猫が異物を飲み込んでしまったときに、動物病院で行う治療法としては
- 触診やレントゲン検査
- 嘔吐をさせて、異物を摘出
- 内視鏡手術で、異物を摘出
- 切開手術で、異物を摘出
- 投薬の内科的治療法で、異物の中和を行う
があります。
それぞれの治療法の具体的な内容と治療費用がどのくらいかかってしまうのかについて詳しく解説していきます。
誤飲したかわからない時は、触診やレントゲン検査で判別する
猫が誤飲したかわからないけど、動物病院に行った際はまず、触診をします。誤飲してしまった異物が大きければ触診でも確認することが可能です。
触診だけで済めば約2,000円程度になります。
しかし、触診で確認できなかった場合ももちろんあり、その場合はレントゲン検査をします。
レントゲン検査をすれば大抵のものは写りますが、紐状のものなどは写りにくく、誤飲したかわからないです。レントゲン検査で写らなかった場合は、バリウム検査を行います。
検査の費用としては約3,000円~5,000円になります。
この触診やレントゲン検査、、バリウム検査の結果から具体的に治療方法を決めていきます。どのような治療法をするのか次から書いていきます。
嘔吐をさせて、異物を摘出する
猫が異物を誤飲してしまった場合の処置法として、嘔吐させるという方法があります。嘔吐させるときは、胃の中に異物があることが大前提の条件です。
そして、胃の中の異物が食道を傷つけることなく通れるかというのが重要な条件になります。
嘔吐させる治療法を行うときは、催吐剤という薬を注射し、きちんと吐けるか様子を見ていなければなりません。
注射だけで済めば5,000円以内ですが、入院することになると2万円程度になってしまうこともあります。
内視鏡手術で、異物を摘出する
猫が誤飲をしてしまったときは、内視鏡手術で異物を取り出すことがあります。
内視鏡手術は、カメラを使って異物を確認して取り出せるので、安全に取り出すことができます。
また、内視鏡手術の利点としては、猫へのダメージが少ないということです。ほとんどの異物は内視鏡手術で取り除くことができます。
しかし、欠点もあり、全身麻酔をしなければならなくないということと十二指腸より下部の小腸が見れないということです。
全身麻酔を拒んだり、十二指腸より下部の小腸に異物があった場合は、他の手術方法を行わなければなりません。
内視鏡手術でかかる費用は約3万円~4万円です。
切開手術で、異物を摘出する
猫が誤飲をしてしまい、内視鏡手術などで異物を取り出せないときは切開手術で取り出すことができます。
切開手術は確実に異物を取り除くことができるという利点がありますが、お腹などを切り開くため、猫へのダメージが大きいという欠点がある治療法です。
腸や胃から異物を取り除いたときは、数日間の入院が必要となり、絶食状態となります。退院できるときは、普通にご飯を食べられるようになったときです。
切開手術は手術費と入院費が必ずかかるため、費用としては手術費で約5万円、入院費で1日あたり4,000円~5,000円程度かかります。
投薬の内科的治療法で、異物の中和を行う
猫が保冷剤などの有害な物質を含むものを誤飲してしまった際に投薬という内科的治療法をおこないます。
内科的治療法は薬を飲むだけなので、猫への負担がありません。しかし、薬を飲ませなければならないので飼い主さんは多少苦労するかもしれません。
投薬する薬の内容としては拮抗剤や解毒剤が多いです。食べてしまったものに含まれる物質によっても投薬される薬は変わりますが、有害な物質を中和する薬が投薬されます。
投薬の内科的治療の治療費は約1万円程度かかります。
猫の誤飲を防ぐために、飼い主ができる予防策は?

猫は異物を飲み込みやすい動物ではありますが、工夫をするなどをして、予防できます。
猫が異物を飲み込んでしまったことによって苦しまないためにも飼い主さんは誤飲を防ぐための予防策を覚えておきましょう。
飼い主さんが猫の誤飲を防ぐためにできる予防策として誰でも簡単にできることは、猫のおもちゃなどの誤飲しやすい物や誤飲したかわからないような小さいものを出しっぱなしにせず、猫が届かないところにしまうということです。
また、猫はゴミ箱の中なども漁って誤飲してしまうこともあるので、ゴミ箱は蓋付きのタイプにしておけば安心です。
猫の口に入りそうなものは基本的に猫に見つからないようにしましょう。
予防することで、猫が誤飲をする心配がなくなり、健康的に生活できます。
まとめ:誤飲したかわからない時は、まず動物病院へ連れて行こう
ここまで誤飲したかわからないが、誤飲をした可能性がある時の猫の状態や誤飲しやすいものなどについて書いてきました。
この記事では
- 気を付けるべき猫の状態
- 猫が誤飲してるかも?と思った時は、まず動物病院へ!
- 猫が異物飲み込み・誤飲しやすいもの一覧
- 猫が誤飲した際の治療法と治療費
- 猫の誤飲を防ぐために、飼い主ができる予防策