
内容をまとめると
- 目やに・涙の量・目の充血が猫の目の異常を確認するポイント
- 猫の目が腫れる主な原因は①異物混入②外傷③アレルギー④病気
- 猫の目が腫れる病気を事前に抑えておくことで入院や手術のリスクを下げられる
- 猫の治療費用は全額自己負担になるため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ
猫のまぶたが腫れている際は、病気や外傷に要注意です。片目だけ腫れている場合、眼から涙を流している場合、目尻や目元・目の下だけ腫れている場合など、様々な症状があります。猫のまぶたが腫れている場合、子猫は重症化しやすいため、すぐ病院に連れて行ってあげましょう。
この記事の目次
目次を閉じる猫のまぶたが腫れる際の原因や症状・対策などを解説!
飼われている猫が片目を閉じていたり、まぶたが腫れていたり、しきりに目を気にしている場面を見たことはないでしょうか?
猫はケガをしやすい動物なので、どこかで目を軽くぶつけただけの場合も多くありますが、病気にかかっている場合も少なくありません。
まぶたが腫れているのに、しばらく様子を見ていて、その間に症状が悪化することもあります。
場合によっては最悪、失明したり眼球摘出しなければならないことにもなりかねません。
そこで今回のMOFFMEでは、
- 猫の目が腫れているかどうか、どう見分ければ良い?
- 猫の目が腫れてる時の、おおまかな原因4つを紹介
- 猫の目が腫れる病気を解説!原因や治療費はどれくらいかかる?
- 猫のまぶたが腫れないために必要な予防方法は?
- まとめ:猫のまぶたが腫れている時は、まずは動物病院へ
猫の目が腫れているかどうか、どう見分ければ良い?
モデル:ミミ&たぶ
猫は人間とは違い、角膜の反応が鈍いのであまり目をこするなどはしません。
もし、目を気にしている素振りがあったら気をつける必要があります。
猫の目が腫れている場合、見た目ですぐに分かる場合もありますが、よく観察しないと分からない程度の腫れもあります。
猫とコミュニケーションをとる際に
- 目やにが多く出ていないか
- 涙の量が多くないか
- 目が充血していないか
など普段から猫がいつもと違わないか、気にかけてあげることが必要です。
この頁では、
- 猫が目をこすっている
- まぶたが大きく腫れている
- 目の中が赤い色に充血している
猫が目をこすっている
猫が目をこすっている場合、何か異常が起きていると考えるべきです。
人間の場合、目に猫の毛一本でも入れば目を開けていられないほど違和感が出ると思います。
しかし猫の場合、通常は毛が入った程度ではまったく気にしません。
寝てる間に、涙で目の外に流れ出ます。
猫が気にしているということは、通常とは違うほどの異物が入っているか、それ以外の理由で目に違和感を感じているからです。
走り回って目をどこかでぶつけた場合、しばらく片目を閉じているということはありますが、普通ならそれでもそこまで目をこすったり気にしたりすることはほぼ無いかと思います。
まぶたが大きく腫れている
まぶたが大きく腫れていたら、何らかの異常があると考えた方が良いです。
猫は猫通しのケンカでよくケガをします。
ケンカでは耳が噛み千切られることもよくありますが、まぶたは耳からも近いのでケガしやすい場所なのです。
草むらなどを移動中に、草などでまぶたを切ってしまうこともあります。
そのような外傷が原因でまぶたが腫れることもあります。
また、別の要因として麦粒腫(ものもらい)などにかかっている場合もあります。
しかし、ものもらいかなどと侮ってはいけません。
たとえ麦粒腫(ものもらい)でも、放っておくと悪化して最悪の場合、腫瘍化してしまうこともあります。
どこかでまぶたを切ったのか明らかに分かる場合を除き、
なぜ、まぶたが腫れているのか分からない場合は早期に病院で受診するのが安心です。
目の中が赤い色に充血している
目の中が赤く充血している場合、目に異物が入った場合を除いては、何らかの病気にかかっている可能性があります。
病気の可能性としては、
- 結膜炎
- 角膜炎
- アレルギー
猫の目が腫れてる時の、おおまかな原因4つを紹介
モデル:ミミ&たぶ
猫の目が腫れるのは、さまざまな原因が考えられます。
人間に比べて、1日どんな行動をしているのか分かりません。
特に、外を出歩くことがある猫は、様々な状況下でいろいろな猫とも遭遇します。
家の中だけで飼われている猫だとしても、人より明らかに低い目線で生活しています。
異物やほこりなどは地面に落ちますが、猫はそんな地面に限りなく近い場所で暮らしているのです。
この頁では
- ①:目の中に異物が入ってしまっている
- ②:目の中が傷ついて外傷ができている
- ③:その猫がアレルギーを持っている
- ④:何らかの病気を患っている
①:目の中に異物が入ってしまっている
まず、多いのが猫の目の中に異物が入ってしまうことです。
先ほども言いましたが、猫は低い位置で生活しています。
結果、ほこりや異物が入ってしまう可能性も高いのです。
ある程度は、寝ている間に涙で流れ出てしまうでしょう。
しかし、許容量を超えた異物の量だったり大きさであればそれができません。
特にドライアイな子だったり、持病を持っていたり、免疫力が低下している子は異物が入ったとき目が腫れたりなどしてしまいやすくなります。
異物を避けるためにも、家の中を常に清潔に保ってあげるのも危険を減らすことにつながります。
②:目の中が傷ついて外傷ができている
猫はとてもケガをしやすい動物です。
なかでも顔は一番ケガをしやすいでしょう。
猫通しでじゃれあっていたり、ケンカをしたりして目を傷つけることもあれば、
毛づくろいや、目がかゆくて掻いた場合でも目をケガしてしまいます。
まぶたが目を守る役目を果たしているのですが、ときには爪などが目に入ってしまうこともあります。
そのような場合は目の中をケガしてしまいます。
傷つけば炎症が起き、目が腫れたり涙が止まらないなどの症状が出ます。
自分自身の足で目を傷つけてしまうことも多いので、できれば普段から爪をこまめに切ってあげ、ヤスリもかけてあげると目を傷つけてしまうリスクも減ります。
③:その猫がアレルギーを持っている
猫がアレルギーを持っている可能性もあります。
私たちが生活している中には様々なアレルゲンが存在します。
身近にはハウスダスト、ダニが代表的ですね。
しかし、それ以外にも食物アレルギーがある子も少なくありません。
ご飯を変えたときや、いつもと違うおやつをあげたとき、愛猫がアレルギーをもっている材料が使われているかもしれません。
一度アレルギーを発症するとなかなか治らないので、アレルギーが出ないようにしてあげるのが重要です。
食物であれば該当する材料を含まないご飯、おやつにすればいいのですが、ハウスダストでアレルギーを発症する子も多いので、できれば毎日家の中を掃除してあげるのをお勧めします。
④:何らかの病気を患っている
そしてもっとも怖いのが、何らかの病気を患っている場合です。
猫の目が腫れる原因が病気だった場合、細心の注意が必要になります。
最初は「最近、目を気にしているな」と様子を見ているうちに、どんどん悪化して目薬や抗生剤では治せないところまで行ってしまい外科手術が必要になったり、最悪、失明や眼球摘出などにもなりかねないのです。
猫にとって目はとても大事なのです。
猫が目を外傷で傷つける場合、片目だけなことが多いですが病気が原因の場合、片目にしか症状が出ないとは限りません。
病気の場合は、両目ともに症状が出ることも多いです。
手遅れになり愛猫を全盲などにしないためにも、目に異常がみられる場合は少しでもはやく動物病院で受診してください。
猫の目が腫れる病気を解説!原因や治療費はどれくらいかかる?
モデル:ミミ&たぶ
それでは、ここからは猫の目が腫れる病気を解説していきます。
ひとことに目が腫れる病気と言っても、病気の種類はさまざまあります。
目を気にしていたり、痛そうにしていることもあれば、目やにが出すぎて目が開かなくなったり、涙が止まらないこともあるでしょう。
なかには至急、治療しなければならない病気もあり病院へ連れていくタイミングを急がなければなりません。
しかし「病気っぽいけど症状がわからない、原因は?治療法は?治療費はどのくらい」となりませんか?
そこで、この頁では、
- ①:結膜炎
- ②:角膜炎
- ③:緑内障
- ④:麦粒腫(ものもらい)
- ⑤:網膜剥離
- ⑥:眼瞼炎
- ⑦:腫瘍
- ⑧:扁平上皮癌
①:結膜炎
結膜炎は猫の種類に関係なく、すべての猫にかかる可能性がある病気です。
感染が原因の結膜炎は子猫がかかりやすくなっています。
また、短毛在来種(日本猫)やペルシャ猫は眼瞼内反症(まぶたが眼球側に丸まってしまい、毛の部分が眼球の内側に来てしまう病気)を起こしやすく、毛が角膜に当たってしまうため結膜炎を発症してしまう可能性が高くなります。
結膜炎は治療せず放置しておくと、角膜炎やブドウ膜炎へと進行してしまい、失明してしまう危険性もあるため早期治療が大切です。
症状
- 目を気にしている
- 目をこする
- 目やに、涙が多い
- 結膜が赤い
- まぶたが腫れている
原因
感染の場合
猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルス、マイコプラズマ、猫クラミジアなどの感染によるもの
異物混入の場合
ほこりや化学物質が目に入り、結膜に炎症を起こすもの
その他
アレルギー、外傷、腫瘍、眼瞼炎、角膜炎、ブドウ膜炎、緑内障などが起因して起こるもの
治療法
一般的には、点眼薬(目薬)や眼軟膏と投与して治療を行います。
必要があれば抗生物質も投与することになります。
治療費
一度の通院あたりに1,000円~6,000円かかります。
※金額はあくまで一例であり、平均・水準を示すものではありません。
②:角膜炎
角膜は目の部分でいうと、目を覆っている一番前の部分になります。
外傷を一番受けやすい部分であるともいえます。
ここが傷ついたり、ウィルス感染により炎症が起きると角膜炎になってしまいます。
角膜炎は外傷により起こることが多いですが、ペルシャ猫やヒマラヤンはなどの鼻のつぶれている猫は、他の猫と比べ目を閉じる反応が鈍いとされており角膜炎にかかりやすい種類になります。
症状
- 目を気にしている
- 目やに、涙が多い
- 目が赤い
- 目が白っぽくなる
- 目を細める
原因
感染の場合
猫ヘルペスウイルス、猫カリシウイルス、猫クラミジア、クリプトコッカスなどの感染によるもの
外傷の場合
猫同士のケンカや、物に目をぶつけてしまい炎症がおこる
その他
アレルギー、異物混入、結膜炎、ブドウ膜炎などが起因して起こるもの
治療法
一般的には、抗生剤の入った点眼薬(目薬)を投与して治療を行い、場合によっては飲み薬も処方され、角膜の損傷がひどい場合は外科手術が必要な場合があります。
治療費
一度の通院あたりに5,000円~10,000円かかります。
ただし外科手術が必要になった場合は、10万円を超えることもあります。
※金額はあくまで一例であり、平均・水準を示すものではありません。
③:緑内障
緑内障は眼圧が異常に高くなり、目に痛みを伴い、失明することもある危険な病気です。
通常、眼球内の「眼房水」という液体の生産・排出のバランスが保たれ一定の眼圧を保っていますが、
そのバランスが崩れ眼房水の量が増えてしまうと眼圧が高くなってしまいます。
眼圧が高くなると、網膜の視神経が圧迫され強い痛み、視野狭窄、失明を起こしてしまいます。
失明してしまうと、視力を回復することはできず痛みからの解放してあげるための眼球摘出手術を行うことになります。
症状
- 目を気にしている(痛そうにしている)
- 目を閉じている
- 結膜が赤い
- 涙が多い
- 角膜が青白い
- 失明している
原因
緑内障はほとんどが、
- ブドウ膜炎
- 眼内出血、
- 眼内腫瘍
- 水晶体脱臼
- 高血圧症
などの他の目の疾患が原因で発症することが多く、その中でもブドウ膜炎から緑内障を起こすことが多いです。
外傷や角膜潰瘍もブドウ膜炎の原因になるので、こちらも注意が必要です。
治療法
内科的治療と外科的治療があり、内科的治療では、症状が軽度な場合は眼圧を下げるための点眼薬(目薬)で治療を行います。
自己免疫性疾患が原因の場合は、免疫を抑制する薬を処方されることもあります。
視力が残っており、正常レベルまで点眼薬だけでは眼圧が下がらない場合は、レーザー等を使用した眼内手術を行い、視力が残っておらず、点眼しても痛みが抑えられない場合は眼球摘出手術を行うこともあります。
治療費
内科的治療の場合は、一度の通院あたりに5,000円~10,000円かかり、
外科的治療の場合は、入院も必要になり10万円以上必要になってきます。
※金額はあくまで一例であり、平均・水準を示すものではありません。
④:麦粒腫(ものもらい)
猫も人間と同じく麦粒腫(ものもらい)にかかります。
これは、まぶたにあるマイボーム腺が細菌に感染して炎症を引き起こしたものです。
感染の程度次第で、まぶた全体が腫れる場合と、部分的にイボのように腫れる場合があります。
また、まぶたの内側に麦粒腫ができると、角膜を刺激し角膜炎になる危険があります。
麦粒腫は免疫力があまりない子猫や、病み上がりの猫、高齢の猫がかかりやすいと言われています。
症状
- まぶたが腫れている
- まぶたにイボのようなものができている
- 目を気にしている
- 涙が多い
原因
麦粒腫(ものもらい)の原因は人間と同じで、黄色ブドウ球菌などの細菌に感染することにより発症します。
治療法
一般的には、抗生剤の入った点眼薬(目薬)を投与して治療を行い、場合によっては抗生剤などの飲み薬も処方されます。
治療費
一度の通院あたりに1,000円~6,000円かかってきます。
※金額はあくまで一例であり、平均・水準を示すものではありません。
⑤:網膜剥離
網膜剥離は飼い主が異常に気付きにくく、失明していることに気づいてから病院に行くことにもなりかねない疾患です。
網膜とは眼球の後部の内側を覆っている膜で、目に入った光を情報として脳に伝達する役割を担っています。
この網膜が何らかの原因により剥がれてしまうことを網膜剥離と言います。
網膜剥離は治せることもありますが、完全に網膜が剝がれてしまった状態での回復は難しいです。
症状
- 歩いていると物にぶつかる
- ニオイをしきりにかいで鼻から情報を得ようとする
- 目を気にしている
- 動きたがらない
- 目が赤い
原因
網膜剥離は外傷を除けば、高血圧症が原因で起こることが多いです。
それ以外にも、
- 進行した白内障
- 緑内障
- 腫瘍
- 眼内の炎症
などが起因して発症してしまうこともあります。
治療法
網膜剥離が炎症などによるもので早期発見できれば、点眼薬や内服薬で治ることもあり、
高血圧症が原因の場合は、降圧剤などを処方し、高血圧症の元となっている病気の治療も行われます。
部分的な網膜剥離の場合はレーザー治療で網膜を固定する手術が行われ、
緑内障を合併していて視覚がなくなっていれば、眼球摘出を行います。
治療費
内科的治療の場合は、一度の通院あたりに5,000円~10,000円かかり、
外科的治療の場合は、入院費も必要になり10万円以上必要になってきます。
※金額はあくまで一例であり、平均・水準を示すものではありません。
⑥:眼瞼炎
眼瞼炎とは、眼瞼(=まぶた)の周りに炎症が起きた状態のことを言います。
上まぶた、下まぶた、どちらでも発症する可能性があります。
症状が悪化すると、炎症部分にかさぶたができ上まぶたと下まぶたがくっついてしまうこともあります。
眼瞼炎を放置しておくと、症状が慢性化してしまい完治させるのが難しい病気です。
慢性化してしまう前にちゃんとした治療を行うことが必要になります。
症状
- 目の周りが腫れる
- 目の周りの毛が抜ける
- 目を気にしている
- 瞬きが増える
- 涙が多い
原因
細菌や真菌(カビ)への感染や、ヒゼンダニ・ニキビダニなどの寄生虫への感染で皮膚病を発症し、そこから眼瞼炎にかかってしまうことがあります。
また、猫通しのケンカ、目の擦りすぎや、虫刺されなどの外傷が原因で発症するこもあります。
他にはアレルギー性皮膚炎、眼瞼内反症、眼瞼外反症、兎眼などの病気が引き金にもなります。
治療法
治療法は眼瞼炎の発症した原因によって変わってきます。
発生原因を絶たないといけませんので、細菌や真菌、ダニが起因している場合は抗生剤・抗真菌薬、駆虫薬が処方されます。
外傷の場合は点眼薬や眼軟膏、他の原因であればその原因を治していきます。
眼瞼炎はかゆみを伴う疾患ですので、猫が目をこすらないようエリザベスカラーも併用されます。
治療費
眼瞼炎は発症してしまった原因を治さなければならないため、治療費がいくらとは言えません。
しかし点眼薬や抗生剤の処方で済むくらいでしたら、一度の通院あたり、1,000円~6,000円となります。
※金額はあくまで一例であり、平均・水準を示すものではありません。
⑦:腫瘍
腫瘍は目にも発生します。
猫の眼球腫瘍は発症率は高くありませんが、眼球内の細胞が腫瘍化して発症します。
眼球腫瘍は、眼球から発生する場合は「悪性黒色腫(メラノーマ)」が多く、
他の場所で発生した腫瘍が目に転移した「リンパ腫」などがあります。
腫瘍は眼球のなかでも虹彩や毛様体、脈絡膜にできることが多く、
そして目の腫瘍は、初期の段階では発見することがわかりずらい病気です。
症状
腫瘍が明らかな塊を作っていない状態では、
- まぶしそうにする
- 涙が多い
- 目が濁っている
など、ほかの病気の症状にしか見えないことが多いです。
腫瘍が明らかな塊を作っている状態では、
- 虹彩などの部分にピンク色の腫れものができる
- 目が大きくなったり変形する
- 白目部分にできものができる
などの症状を確認できるようになります。
原因
目にできる腫瘍に関しては、まだはっきりと解明されていません。
治療法
猫の目の腫瘍は半分以上、悪性腫瘍といわれています。
「悪性黒色腫(メラノーマ)」の場合は、肺や肝臓への転移率が半数以上にもなります。
転移による死亡率を下げるため、腫瘍が進行してしまい緑内障を誘発する前に、眼球摘出を行ってしまうこともあります。
良性腫瘍だとしても、腫瘍が大きくなったり眼内出血を起こすこともあるため目の腫瘍は早期の眼球摘出が多いです。
「リンパ腫」からの目への転移の場合は、抗がん剤による化学療法を中心に行っていきます。
治療費
眼球摘出の場合は入院も必要になるため、10万円以上必要になってきます。
抗がん剤による化学療法の場合、一度の通院あたりに3~4万円はかかってきます。
※金額はあくまで一例であり、平均・水準を示すものではありません。
⑧:扁平上皮癌
扁平上皮癌は全身どこにでも出来うる病気で、まぶたにできたものは眼瞼腫瘍に大別されます。
そして眼瞼腫瘍は猫の発症率はごくまれですが、もし発症してしまった場合、猫の場合はほとんどが悪性腫瘍です。
虫刺されや外傷の場合もあるでしょうが、まぶたにできもののようなものがあったら早期に病院へ行くことを強くお勧めします。
初期段階ではかさぶたができて軽い傷にしか見えないこともあるので注意してください。
症状
- まぶたに潰瘍のようなできものがある
- まぶたに赤くもりあがったものがある
原因
扁平上皮癌の原因は、まだはっきりと解明されていませんが、
色素の薄い皮膚の猫によくみられ、日光にあたる時間が多くなると発症しやすいと言われています。
治療法
一般的な治療法は、外科的切除になります。
腫瘍が大きく切除が難しい場合は、抗がん剤などによる化学療法や放射線治療も行われます。
治療費
外科的切除の場合は入院も必要になるため、10万円以上必要になってきます。
抗がん剤などによる化学療法の場合、一度の通院あたりに3~4万円はかかってきます。
放射線治療の場合、大掛かりな設備が必要なため60万円からが目安となります。
※金額はあくまで一例であり、平均・水準を示すものではありません。
愛猫が上記のような病気を患ってしまった場合に備えてペット保険への加入がおすすめです!
MOFFMEではペット保険について詳しく紹介しているのでぜひご確認ください!
猫のまぶたが腫れないために必要な予防方法は?
モデル:ミミ&たぶ
猫のまぶたが腫れないためには、まず普段から目に異物が入ったり、目をぶつけないようにすることから始めましょう。
猫の動線に家具が飛び出したりしていないでしょうか。
猫の目線になって、目をぶつけたりしやすいものはないか家の中をチェックしましょう。
ほこりは1日経てば結構な量が出ます。
猫の目線は低いため、人間よりも目にほこりなどが入りやすくなります。
できれば1日1回は掃除機をかけることによって、ほこりやダニなどのハウスダストを少なくできます。
猫は人の入らない家具の後ろだったり、テレビの後ろに入ったりすることもあるのでそのあたりもチェックしてあげましょう。
どうしても予防しきれない病気はありますが、部屋を清潔に保つだけでも未然に防げる病気もあります。
感染症由来の腫れは、年1回のワクチン接種で予防できる
猫の目が腫れる原因のなかで、感染症由来のものは年1回受けるワクチン接種で予防できる病気も多いです。
腫瘍や網膜剥離などはワクチンでの予防は難しいですが、結膜炎や角膜炎などは原因が感染症であればワクチン接種しているだけで未然に防げる確率がグッと上がります。
そのほかにもワクチン接種はさまざまな猫特有の病気を未然に防いでくれるので、年に1回のワクチン接種をおすすめします。
少し腫れている時は、動物病院で処方された目薬を使う
猫の目やまぶたが少しでも腫れている場合、放置していると更に悪化したり、病気が慢性化することも多々あります。
特に猫は目がとても大切な動物です。
ちゃんと病院で処方された目薬をさして悪化することはありません。
それぞれの病気によって使う薬は異なってきますので、目が腫れている場合は動物病院で受診してもらい処方された目薬を使うようにしてください。
まとめ:猫のまぶたが腫れている時は、まずは動物病院へ
ここまで、猫の目やまぶたが腫れた際の原因や症状・対策について解説してきました。
いかがでしたでしょうか。
この記事では、
- 猫の目が腫れているかどうか、どう見分ければ良い?
- 猫の目が腫れてる時の、おおまかな原因4つを紹介
- 猫の目が腫れる病気を解説!原因や治療費はどれくらいかかる?
- 猫のまぶたが腫れないために必要な予防方法は?