猫は同じ部屋に来るのはどうして?猫の心理・理由、対処法を徹底解説のサムネイル画像

「猫は同じ部屋においかけて来るのはどうして?」と飼い主さんはよく思うそうです。またそれによって猫が同じ部屋に来る、一緒に足元で寝ることや同じ部屋で寝ることを目的としてくるようなのです。だいたい同じ部屋に来るということは添い寝を目的としているようです。

記事監修者「望月 紗貴」

監修者望月 紗貴
一般社団法人愛玩動物健康管理協会(CAHA)代表理事

大型犬5頭、中型犬1頭、愛猫3匹と暮らす。長年犬の生物学の研究を行っており、ペットフードの委託開発を行う。その他、ペット用品開発、ペット関連事業者のコンサルタント、ペット用品の監修者、ペット関連教材制作者として活躍しながら、積極的に動物保護活動に参加。【保有資格:犬の管理栄養士・犬の管理栄養士/アドバンス・愛玩動物救命士・犬猫行動アナリスト・ペット看護士資格・ペット看護士資格マスターライセンス・ペット介護士マスターライセンス・ペットセラピスト資格・ドッグトレーニングアドバイザー・ドッグヘルスアドバイザー他】

この記事の目次

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猫が同じ部屋に来るのはどうして?

猫は単独行動が好きといわれていますが、まるでストーカーのように、飼い主さんの後ろをついてまわる猫もいます。


もし自身の愛猫にも思い当たる節があれば、ぜひご覧ください。


今回MOFFMEでは、愛猫が同じ部屋に来るのはどうしてなのかを解説します。


解説する内容は以下の通りです。

  • 猫が飼い主と寝る理由3つ紹介
  • 飼い主の足元が安心
  • 子猫の頃から飼い主が好き
  • 寝室も縄張りの一部
  • 猫が同じ部屋に来るのを防ぐ方法
  • 柵の設置がおすすめ
  • ドアの開閉に注意
  • 寝る位置でわかる!?飼い主への愛猫の感情
  • ①枕元で寝る
  • ②くっついて寝る
  • ③お腹の上で寝る
  • まとめ:猫が同じ部屋に来る理由とは?
現在の愛猫との信頼関係を知るための参考にもなると思います。

ぜひ最後までご覧ください!

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひ参考にしてください。

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猫は飼い主さんを一緒に寝る人だと認識


モデル:プル


猫は自分の縄張りを大事にする動物です。


また、ご飯をくれたり自分の世話をしてくれる飼い主さんのことは、母猫に近い保護者だと感じ、大切な存在になっているはずです。


猫は慣れ親しんだ場所や信頼する飼い主さんと一緒にいることに幸せを感じています。


ここでは猫が飼い主と一緒に寝る理由を3つ紹介します。

  1. 飼い主の足元で寝るため
  2. 子猫時代から飼い主のことが大好きだから
  3. 寝室を縄張りだと思っている

猫に飼い主と一緒に寝るのが安心と思ってもらえるのが理想ですね。

飼い主の足元で寝るため

猫に限らず、動物は寝ているときは無防備になるので、安心できる環境を選ぼうとします。

猫にとって飼い主の足元は、生活の中でいつも目線に入っていて、普段からスリスリして甘えている場所です。

そのため、飼い主の足元は猫にとって馴染みがあり、安心感のある場所です。

飼い主さんのそばには居たいけど、あまりかまって欲しくないときや、静かに寝たいと思っているときなどは飼い主の足元で寝ようとします。

特に飼い主さんの足の間は、猫にとって安心して寝るための条件がそろった場所になっています。

猫は暖かい場所や暗くて狭い所が大好きです。

布団の中の飼い主さんの足の間はまさに、暗くて狭くて暖かい場所なので、猫にとって落ち着ける場所というわけです。

子猫時代から飼い主のことが大好きだから

子猫の頃から一緒に生活していると、猫は飼い主のことを親猫と同じ存在に感じています。


また、子猫時代からお世話をしてくれる飼い主さんのことを、自分の保護者だと思っています。


そんな自分のことを守ってくれる保護者の飼い主さんのそばは、やはり猫にとって1番安心できる場所です。


寝るという行為は危険に対する対処が遅れてしまうので、安全な場所でなければいけません。


猫にとって子猫の頃から一緒に生活している飼い主さんとは、相当な信頼関係が築けているはずです。


このことからも、寝る場所は1番信頼関係のある飼い主さんのそばで寝たいと思うのは当然です。


猫にとって飼い主さんと寝ることは、母猫と一緒に寝ている感覚に近いのではないでしょうか。

寝室を縄張りだと思っている

縄張り意識の高い猫は、家の中でも縄張りを持っています。

寝室に入ろうとする猫は、飼い主の寝室も猫の縄張りのひとつになっていると思われます。

猫は縄張りをパトロールする習性があるので、寝室が縄張りになっているならパトロールのために中に入りたがっているのかもしれません。

また、飼い主のことも自分のものだと思っている猫もいて、一緒に寝ることで外敵から飼い主と寝床を守っている気持ちになっているのではないでしょうか。

猫がこのような行動をするのは本能に従っている証拠です。

寝室では、飼い主が眠る布団の上が1番飼い主の状態を把握できます。

同時に部屋も見渡せるので、猫にとってベストな場所が、布団の上の飼い主の近くということになります。

猫が同じ部屋に来るのを阻むためには?


モデル:プル


猫と一緒に暮らしているとはいえ、部屋に入ってきてほしくない場所もあると思います。


ここでは猫が部屋に来るのを防ぐ方法を紹介します。

  1. 柵を設置する
  2. ドアを開くたびに確認する
特に猫にとって危険を防ぐために実施するなら、ぜひしっかり対策していただけたらと思います。

例外として覚えておきたいのが、猫は自身の体調不良を知らせたい場合にも、飼い主に向けて鳴いて訴えてくることがあります。

もし普段と違う仕草が見られるようなら、部屋に入りたいわけではなく飼い主さんに何か伝えようとしてるのかもしれませんので、そこは見落とさないように気をつけてください。

柵を設置する

猫の侵入を防ぐ手段のひとつとして柵(フェンス)を設置する方法があります。

ただし、設置する柵の高さは150cm以上の柵を設置するようにしてください。

猫のジャンプの高さは、体高の4~5倍の高さまでジャンプが可能といわれています。

体高が30cmだとすると120cm~150cmジャンプできる事になります。

このことから、柵は150cm以上のものを設置するのがおすすめです。

また、柵の隙間はなるべく小さい隙間のデザインの物を選びましょう。

猫は小さな隙間でも、身体をくねらせて通り抜けてしまいます。

できれば柵と接地面の隙間も、なるべく隙間がないように設置すると、猫が通り抜けしにくくなります。

柵を購入するときは、隙間の幅と倒れにくさを意識して選ぶようにしましょう。しっかり固定できない柵だと、簡単に倒されてしまいます。

ドアを開くたびに確認する

現在は室内飼いをしているご家庭が多いと思いますが、猫に入って欲しくない部屋もあると思います。


ドアを開け閉めする際は、猫が急に飛び出してくる可能性があるので注意が必要です。


ドアの開けるときは、近くに猫がいないか十分確認してから開けるようにしましょう。


特に脱走につながる恐れのある、洗濯ものを干すベランダ付の部屋や玄関などにはあまり近づけたくないと思うのは当然です。


ドアの開け閉めする際の注意も大切ですが、1番の対策は物理的に近づけないように柵を設置するのがおすすめです。


家の中には猫にとって危険な場所もいくつかあると思います。


万が一のケガや事故の防止のために、できる対策はあらかじめ実施しておきましょう。

寝方でわかる、飼い主のそばで寝る愛猫の感情


モデル:プル


猫が飼い主と一緒に寝るとき、その位置で愛猫の感情が読み取れます。


一緒に寝るとき、猫の感情を知るための参考にしてみてください。


紹介する猫の位置は以下の3つです。

  1. ①枕元で寝る
  2. ②くっついて寝る・近くで寝る
  3. ③お腹の上で寝る・顔の近くで寝る
飼い主の近くで寝ている時点で猫との信頼関係は築けています。

ただ、寝ている位置によって微妙に猫の感情が違うので、ぜひ紹介する内容を参考にして猫との関係の参考にしていただければと思います。

①枕元で寝る

猫が顔の近くで寝るのはかなり信頼されている証拠です。

人間には親しくない人が近くと警戒するパーソナルスペースがありますよね。

猫にも同じく侵入されると不快になるスペースがあり、そのスペースを共有して一緒に寝るということは飼い主さんを信頼しているからこそです。

飼い主にお尻を向けて寝ることもありますが、これも信頼関係の証です。

なぜなら、敵に背を向けて寝ると襲われたときにすぐに反撃できませんよね。

それを飼い主にしているということは、信頼関係が築けている証拠です。

猫が顔の前で一緒に寝るということは、飼い主を守ろうとする意識の表れでもあります。

また、猫は相手に敬意を表したり、挨拶する時に鼻をくっつける習慣があります。

一緒に寝るときに鼻をくっつける行為をするのは、飼い主さんのニオイを嗅いで安心したい、甘えたいという気持ちの表れです。

②くっついて寝る・近くで寝る

猫は縄張り意識の高い動物です。

寝るときに、自分のニオイがしない場所だと落ち着かないようです。

逆に、自分のニオイや飼い主のニオイがする場所だと安心して寝ることができます。

また、猫は子猫の頃に母猫とくっついて寝ることが多いです。

飼い主のことを慕っている猫は、母猫にしていたようにくっついて寝ることが多いようです。

ただし、猫と一緒に寝る場合はいくつか注意点があります。

子猫や高齢猫の場合だと、飼い主の寝返りに反応できずに押しつぶされてしまう可能性があります。

また、外飼いをしている猫の場合は、ノミやダニなどに注意が必要です。

完全室内外であればほとんど問題ないですが、外に出る機会のある猫の場合はノミやダニの駆除をしっかり実施するようにしましょう。

③お腹の上で寝る・顔の近くで寝る

胸やお腹は顔にとても近い場所です。

そのため、飼い主さんが横になっている状態では、猫にとって飼い主さんとの距離がとても近く感じられる場所になります。

また、お腹の上は温かく安定感があるので、猫にとって居心地の良いと感じられる場所のようです。

顔の近くやお腹の上は飼い主さんからすると撫でやすいので、飼い主さんに構ってもらえる場所として認識していて、猫がお腹や顔の近くに乗ってくることがあるようです。


例外として体調が悪い時にも、お腹の上に乗ってくる場合があります。

特に膀胱炎などで下腹部が気持ち悪い状態のときには、猫にとって安心できるお腹に乗ってくることがあります。

普段近寄ってこない猫が、お腹の上に乗ってくるなどの行動を取った時は、どこか体調に変化はないか気にするようにしましょう。
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まとめ:猫が同じ部屋に来るのは様々な理由がある!

今回の記事では猫が同じ部屋に来る理由を解説しました。

解説した内容は以下の通りです。

  • 猫が飼い主と寝る理由3つ紹介
  • 飼い主の足元が安心
  • 子猫の頃から飼い主が好き
  • 寝室も縄張りの一部
  • 猫が同じ部屋に来るのを防ぐ方法
  • 柵の設置がおすすめ
  • ドアの開閉に注意
  • 寝る位置でわかる!?飼い主への愛猫の感情
  • ①枕元で寝る
  • ②くっついて寝る
  • ③お腹の上で寝る
愛猫が同じ部屋に来るのは、飼い主さんを信頼して安心できる存在になっている証です。

ただし、一緒に寝る際の注意として寝返りには十分注意が必要です。

猫がケガしないように柔らかい布団を使用するなどの対策をとっておきましょう。

またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!