ペット信託とは、飼い主亡き後、ペットに間接的に財産を遺す仕組みです。一般的に、ペットホームやペット用施設にペットを預けることになります。一人暮らしの高齢者は、老後を考えて、ペット信託先を探す方も多いです。各施設のメリット・デメリットを良く考えて選びましょう。
ペット信託でおすすめの施設を紹介!良い施設の選び方とは?
ペットの飼い主にもしものことがあった場合、大切なペットはどうなるのでしょうか。残されたペットは、大切な飼い主がいなくなると路頭に迷うかもしれません。
今ではペットも大切な家族と扱う飼い主が増えてきました。そのため、大切にしていたペットが孤立しないように、ペット信託を考える飼い主が増えてきているのです。
残されたペットの終活を考える上で、ペット信託により入ることができる施設のことを考えておくことはとても重要なことになっています。
今回「MOFFME」では、
- ペット信託の仕組みを解説!契約費用はどこに支払う?
- 良い施設の選び方は?飼い主の死後、犬・猫を守るために
- ペット信託で引き取りをしてくれる施設3つを紹介!
- ペット信託で良く聞かれる質問・疑問を解説!
について詳しく解説します。
ぜひペット信託を検討中の方は最後までご覧ください!
ペット信託の仕組みを解説!契約費用はどこに支払う?
ペット信託という言葉を聞いたことがある飼い主でも、どのようなシステムなのか理解をしていないケースが多いです。
ペット信託は、飼い主にもしものときが訪れたときに、飼い主に代わってそのペットの面倒を見てくれるサービスです。
しかしそこで気になるのは、ペット信託での契約費用はどこに支払うのかということです。
ペット信託は、信頼できる第三者と契約を交わす制度です。信頼できる人に大切なペットを託すための契約になりますが、ペット信託契約として支払う先は信託契約会社です。
そして、飼い主にもしものときが起こった場合は、飼育してくれる人に飼育費用が支払われる制度になっています。
そのときが訪れたことを想定して、信託会社に積み立てを行うようなイメージだととらえてください。
第三者と契約は交わすことになりますが、飼い主が直接その第三者に契約費用を支払い続けるわけではありません。
ちなみに、もしものときとは飼い主が死亡することだけではなく、飼い主が病気になりペットを育てることができなくなったときにも、このペット信託が使われることがあります。
いずれにしても、飼い主がペットを育て続ける能力がなくなれば、第三者に契約費用が信託会社から支払われることになると考えてください。
良い施設の選び方は?飼い主の死後、犬・猫を守るために
ではペット信託を利用した良い施設の選び方はどのように行うべきでしょうか。
飼い主の死後など、大切なペットを育て続けることができなくなった場合、ペット信託に加入しておけば大きな安心に繋がります。
長く一緒にいた犬や猫を守るためには、飼い主が育てられなくなった後でも良い施設に入って欲しいと思うはずです。
この項目では、
- ①:受託者が信頼できる人物・保険会社・弁護士・行政書士か?
- ②:受益者がペットのためを想ってくれる場所か
- ③:飼育費用・契約費用は適切か?
- ④:ペットが死亡した後も、葬儀やお墓の対応をしてくれるか?
について詳しく解説します。
このペット信託に関する、とても重要な項目になりますので、じっくりと確認をしてください。
①:受託者が信頼できる人物・保険会社・弁護士・行政書士か?
まずは受託者が信頼できる人物かどうかをしっかりと判断しましょう。
大切なペットの世話を預けることになりますので、相手の受託者が信頼できる人物かどうかは一番、注視するべきポイントになります。
また、受託者だけではなく、ペット信託に加入する保険会社、さらにはトラブルがあったときに仲介してくれる弁護士や行政書士においても慎重に検討していく必要があります。
ペット信託の契約は信頼から成り立っています。自分にもしものことがあった場合、受託者や保険会社、そして弁護士や行政書士というさまざまな人に全てを任せることになります。
取り返しのつかない状況にならないように、時間をかけて、またさまざまな人に助言を受けて検討することをおすすめします。
②:受益者がペットのためを想ってくれる場所か
また、受益者がペットのために想ってくれる施設かどうかの判断もしっかりと行いましょう。
ペットが年をとっても、安心して過ごせる施設かどうかは、その施設を運営している受益者などの考え方に大きく左右されます。
ただし、受益者がほんとにペットのためを想って運営をしているかどうかの判断はとても難しいです。
そのため、もしこれからペットの終活用の施設を探すときには、インターネットの口コミなどを積極的に活動してみましょう。
口コミには生の声が記載されていますので、その施設の運営などがある程度わかります。
ペットを大切に扱ってくれているか、またしっかりとしたサービスを行ってくれているかを、時間をかけて検討してください。
③:飼育費用・契約費用は適切か?
費用面についても検討する必要があります。いくら適切なサービスを展開している施設でも、高額な費用が発生してしまうとペット信託への加入を断念せざるを得ません。
また、そもそもその費用が適切かどうかの判断も行う必要があります。費用に関しては飼育費用や契約費用に注目しましょう。
ただ飼育費用についてはある程度イメージができるかもしれませんが、契約費用については検討が難しいかもしれません。
ペット信託自体が特殊な契約であるため、その費用が適切かどうかの判断を客観的に行うことは困難です。そういったときには、同じサービスを展開している会社と比較をしてみましょう。
同じ条件で費用にどのくらいの差があるのかをチェックしてみてください。
④:ペットが死亡した後も、葬儀やお墓の対応をしてくれるか?
意外に見落としてしまうのは、ペットが死亡した後の対応です。
自分にもしものことが起こった後のペットの飼育については心配する飼い主が多いですが、そのペットが死亡した後のことを見落としてしまうことが多いです。
ペットが死亡後に、葬儀やお墓の手配などがされなければ、ペットは行き場を失ってしまします。
そのため、契約するペット信託にしっかりとペットの死後も葬儀やお墓の対応をしてくれるかどうかの確認は、必ず行いましょう。
また、死亡した後の葬儀やお墓の対応にはランクが設けられていることもありますので、どこまでの対応をしてくれるかだけではなく、どのような葬儀や埋葬をしてくれるかなどのチェックも、必ず行いましょう。
ペット信託で引き取りをしてくれる施設3つを紹介!
ペット信託に加入しておくと、どのような施設で対応してくれるのでしょうか。
ペット信託経由で引き取ってくれる施設にはさまざまな場所がありますが、中でも注目されている施設を3つ解説しますので、ぜひチェックしてください。
事前にどのような施設にペットが入るのかを知っておけば、安心感が高まります。
また、引き取りをしてくれる施設は、事前に見学ができる場所が多いため、自分にもしものことがあった後でも安心してペットを預けることができる施設かどうかを事前に確認しておくこともおすすめです。
この項目では、
- ①:ペットの里
- ②:リリモナハウス
- ③:伊豆楽園プロジェクト
のおすすめのペット信託で引き取りをしてくれる施設3つを紹介します。
①:ペットの里
ペットの里は岩手県の滝沢市にある施設です。
広大な敷地の中にある施設のため、のびのびとペットを育てることができるとして人気があります。
また、ペットの里はペット信託として利用できる施設だけではなく、訓練士によるしつけ教室なども行っています。
幅広くペットに関する事業を行っていますので、ペットの里なら安心して任せることができるでしょう。また、ペットの里では、犬や猫の保護活動も行っています。
保護された猫は、猫カフェのような施設でも飼われていますので、猫好きならぜひ足を運んでみてください。
契約をする前でも、ペットの里なじっくりと施設を見て回れますので、より大きな安心感を得られることは間違いありません。ぜひ、検討をしてみてください。
②:リリモナハウス
リリモナハウスのスタッフは、24時間犬などのペットと暮らしています。
常に犬や猫に寄り添ってくれますので、残されたペットが寂しいということはないでしょう。
また、リリモナハウスきはたくさんの老犬が暮らしています。
老犬をしっかりと大切に保護するノウハウを持っているのも、リリモナハウスをおすすめする理由です。
アクセスもよく、千葉県の大網白市ということもあり、都内からの依頼者も多い施設です。また、リリモナハウスには犬が自由に走れるかなり広いスペースもあります。
約800坪のこの施設で犬をのびのびと走らせることができれば、飼い主も安心です。人気の施設のため、機会があればまずは実際に訪れてチェックしてください。
③:伊豆楽園プロジェクト
伊豆楽園プロジェクトは、NPO法人が立ち上げている施設です。
ペットがこんな場所に住んでみたいという施設作りを目指しており、とにかく犬や猫などのペットがのびのびと暮らせるようになっています。
また、伊豆楽園プロジェクトでは迷子のペットも預っています。
飼い主が見つかるまでしっかりと育ててくれますので、ペットに対しての愛情が感じられるスタッフが多いことがわかるでしょう。
また、NPO法人らしい活動にも力を入れています。子供食堂や教育の進行など、幅広い活動を行っているのも、伊豆楽園プロジェクトの魅力と言えます。
伊豆楽園プロジェクトは、静岡県の伊東市にあります。もちろん、ペット信託の契約前に施設のチェックも行えますので、ぜひ候補にしてみてください。
ペット信託で良く聞かれる質問・疑問を解説!
ペット信託はどういった内容なのか理解ができましたか。
ペット信託はシンプルに言えば、飼い主にもしものことが起こったときに育てることができなくなったペットを、代わりに育ててくれるサービスです。
育ててくれるだけではなく、ペットの終活までも考えられており、ペットの葬儀や火葬まで請け負ってくれます。
しかし、まだまだ疑問に感じていることは多いかもしれません。そこで、ペット信託でよく聞かれる質問や疑問などをまとめたので、気になる人はぜひチェックしてください。
この項目では、
- ①:飼い主が認知症などで老人ホームに入ったらどうなる?
- ②:飼い主が亡くなった後、ペットの世話はどう引き継ぐ?
- ③:ペットに財産を直接相続することはできる?
について解説します。
①:飼い主が認知症などで老人ホームに入ったらどうなる?
飼い主がもし、亡くなった場合は、ペット信託により代わりの人が大切なペットを飼ってくれることはわかったでしょう。
では、飼い主が認知症などにより老人ホームに入った場合はどうなるのでしょうか。
契約内容にもよりますが、基本的にはこういった場合でも飼い主の代わりにペットを育ててもらうことができます。
認知症により老人ホームに入らなければならないときだけではなく、病気により病気的に入院をしなければならなくなっても、ペット信託を活用することができます。
また、最近ではペットと一緒に入れる老人ホームも増えていますので、そうした施設を利用することも可能でしょう。
いずれにしても、老人ホームに入りペットと離れ離れになっても安心です。
②:飼い主が亡くなった後、ペットの世話はどう引き継ぐ?
飼い主が亡くなった後は、ペットの世話はどう引き継ぐのでしょうか。
基本的には、次の飼い主に引き継がれるタイミングは、飼い主が亡くなったとき、あるいは育てる能力が無くなったときです。
つまり、まだ飼い主が育てる能力があるあるときには、契約は成立しませんので注意してください。
そして実際に飼い主がペットを育てられなくなったときに、自身の財産の一部を信頼できる人、または団体などに託します。
その財産の一部は、これから育ててもらうために必要な経費となるのです。ペットの世話を引き継ぐときには、契約をしているペット信託会社を通じて行われます。
ペット信託を扱う会社が仲介をするようなイメージです。しっかりと契約を結んでいますので、ペットが路頭に迷うようなことはありません。
③:ペットに財産を直接相続することはできる?
ペット信託は、財産の一部は次に飼ってくれる人や団体に渡ります。そこで気になるのは、自分の財産を直接ペットに相続することはできないのかということでしょう。
できれば大切なペットに直接、自分の財産を託したいと考える飼い主は多いでしょう。
しかし、残念ながら、ペットに財産を直接相続することは、日本の法律上は認められていません。
財産を管理する能力はペットにはないため、こうしたことは認められていないのです。そのため、ペット信託があるのです。
信頼できる人や団体に、適切に財産の一部を使ってもらい、残されたペットを大切に育ててもらうことがこのペット信託の目的です。
ペットに財産を直接相続することはできませんので、上手にペット信託を活用してください。
まとめ:ペット信託では、信頼できる施設にペットを預けよう
ここまで、ペット信託の仕組みや施設の選び方、さらにはおすすめ施設などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事では、
- ペット信託の支払いは契約会社に払う
- 飼い主のもしものときには信頼できる人や団体に財産の一部が託される
- ペット信託を選ぶときには信頼できる人や費用面について考慮する
- ペットの死後、葬儀やお墓の対応も考慮して選ぶ
- ペット信託はさまざまな疑問を解決して選ぶことが大切
について解説してきました。
ペット信託は、特に高齢の飼い主にとってはなくてはならないサービスなのは間違いありません。しっかりと検討をして、必要と感じた場合は契約をしてみましょう。
MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を公開しておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい!