猫の目の色はさまざまな色があって個性豊かですよね。しっかりと猫の目に関して理解することで病気の可能性を発見することもできます。今回のMOFFME記事は、猫の目の色の種類や暗闇でもよく見える理由、注意が必要な目の種類を紹介していきます!
この記事の目次
目次を閉じる猫の目の色はとても不思議!目の色の種類や暗闇で見える理由を解説
猫の目は、個体によって異なりとても個性的ですよね。犬でもオッドアイになりやすい犬種はいますが、猫は種類問わず目の色が異なることが多くありませんか?
猫の目の色は遺伝子によって作られるものです。そのため目の色でルーツが分かるとも言われています。
また、子猫の頃と成長してからの目の色が異なるのも猫の不思議&魅力の1つではないでしょうか。実は、子猫の頃にしか見られない目の色もあるんです!
今回MOFFMEでは、
- 猫の目の色の種類
- 猫の目がこんな色になったら要注意!
- 猫の目や視力
猫の目の色は何種類あるの?
猫の目の色は実にカラフルです。個体によってカラーが違い、それが猫の魅力でもありますよね。
猫の目の色は主に、
- ①グリーン
- ②ヘーゼル
- ③アンバー
- ④カッパー
- ⑤ブルー
- ⑥レッド
- ⑦オッドアイ
- ⑧キトゥンブルー
猫の目の色①グリーン
虹彩に色素をほとんど持たない猫ちゃんに発現しやすいカラーがグリーンです。
実際の目の色は透明であることが多く、光の屈折によって人間の目にはグリーンに見えているのだとか。
メラニン色素をほとんど持たないのは、光を取り入れることが少ない寒い地域に住んでいたからではないかと言われています。
緑の目を持つ猫ちゃんのルーツは日照時間の少ない寒い地域なのかもしれません。
日本の猫には見かけることが少ないカラーですね。
猫の目の色②ヘーゼル
ヘーゼルという色は、黄色がかった茶色と青っぽいカラーのグラデーションを指します。
黒目の周りは青っぽく、白目部分が黄色がかった茶色になっている猫の目です。日本猫と洋猫のハーフやクオーターに多く見られる色なのだとか。
グリーンよりも色素は多めですが、日本の猫に比べると少ないでしょう。
グリーンの猫と茶色の目の猫を掛け合わせるとヘーゼルになると言われています。
猫の目の色③アンバー
アンバーは猫の目の色でも見かけることの多いカラーではないでしょうか。茶色っぽくもありますが、どちらかというと黄色や金色っぽい目です。
アンバーカラーの猫ちゃんは、不思議な表現ではありますが「猫っぽい」感じがしますね。
色素は少し多めで、茶色っぽいアンバーや黄色っぽいアンバー、金色に近いアンバーなど、バリエーションも豊富なのが特徴でしょう。
ヘーゼルと似ていますが、グラデーションでは無いのがアンバーです。また日本の猫に多いとされています。
猫の目の色④カッパー
カッパーは日本の猫に多く見られる目の色です。茶色い色をしています。虹彩のメラニン色素が多いのが特徴なのだそう。
銅色とも言われており、茶色から赤みがかった色まで様々です。
日本は高温多湿な環境下のため、太陽光から目を守るためにメラニン色素が多くなり、濃い色の目になります。
寒い地域がルーツの猫ほど、目の色や色素が薄くなるそうです。
日本の猫が日本人の目の色と同じように濃い色をしているというのは、なんだか親近感が持てますね。
猫の目の色⑤ブルー
ブルーは猫の目の色の中でも、最も色素が薄い目の色とされています。
寒い地域やヨーロッパなどをルーツに持つ猫ちゃんが多いのだとか。
メラニン色素の薄い目を持つ猫ちゃんは太陽光に弱いため、日向ぼっこをさせる際は注意が必要です。
また、ブルーの目を持つ猫は臆病な性格の子が多いと言う人もいるようですが、猫の目の色と性格についての関係は明らかではありません。
目の色によって性格が変わるということは無いのではないかと思います。
猫の目の色⑥レッド
赤い目を持つ猫ちゃんは毛色の白い子が多いとされています。
色素を持たないため、血管の色がそのまま発現することで赤く見える「アルビノ」の子に多い色ですね。
アルビノは先天的に遺伝子に疾患を持っており、メラニン色素を持てないことが特徴です。
猫だけでなく人間やうさぎ、フェレットなど様々な動物の中で生まれることが確認されています。
色素を持たないため紫外線に弱く、長時間陽射しを浴びると皮膚に炎症を起こす可能性があるため注意が必要です。
猫の目の色⑦オッドアイ
オッドアイは猫の中でも珍しいとされているカラーです。左右の目の色が違うことを言います。
人間にも稀にオッドアイを持って生まれてくる人はいますが、動物の中でも猫のオッドアイは発現率が高めとされているそうです。
ブルーとアンバー、ブルーとカッパーなど、片目はブルーである確率が高いのだとか。
先天的なものと、怪我や病気などによる後天的なものがあります。
左右の目の色が違う猫は珍しく、人気が高いため、ペットショップなどでは高値で販売されることも。
猫の目の色⑧キトゥンブルー
キトゥンブルー(キトンブルー)とは子猫の青という意味で、生後2ヶ月くらいまでの子猫はほぼ全てキトゥンブルーと呼ばれる青色の目を持ちます。
グレーがかった青色に近く、成長するにつれて本来の色に変化するため、生後間もない子猫の間だけの限定カラーと言えますね。
毛色が変わっていくのと同じように、メラニン色素が活性化し、安定していくに連れて目の色が本来の色に変化します。
色が変化したら成猫の証だと思っても良いかもしれません。
猫の注意すべき目の種類を紹介
猫の目の色は猫が持つ遺伝子によって異なります。猫の種類によっては、目の色がほとんど固定された種類もいるようです。
例えば、
目の色 | 猫の種類 |
---|---|
ブルー | シャム猫 バリニーズ ラグドール ヒマラヤンなど |
グリーン | ロシアンブルー ベンガルなど |
アンバー・カッパー | ベーミーズ ボンベイなど |
といったように、種類によって目の色がある程度固定されている場合も。
メラニン色素の薄いアイカラーを持つ猫ちゃんは洋猫が多く、アンバーやカッパーなどのメラニン色素の濃い目を持つのは日本の猫が多いそうです。
猫の大きな目はどんな色でも宝石のようでとても魅力的ですよね。
しかし、注意すべき目の色もあります。
- 白
- 黄
- 赤
- 緑
- 黒
猫の注意すべき目の種類①白色になる
目が白く濁ってくるのは「白内障」「角膜炎」などを発症している可能性があります。
特に白内障は年齢を重ねるごとにかかりやすくなる病気のため注意が必要です。放置していると失明する可能性もあります。
猫の場合、白内障を発症することは珍しく、他の目の病気と併発して起こる場合や、目が傷付いたことで起こる場合、病気によって起こる場合も。
目が白くなる以外にも、つまづきやすくなったり、壁や物にぶつかることが増えたりする行動も見られます。
猫の注意すべき目の種類②黄色になる
白目の部分が黄色っぽくなったり黄胆ができるのは、肝疾患を発症している可能性があります。
ウイルス感染や肝硬変、肝炎などが考えられるため、すぐに検査してもらいましょう。
目でなく、舌や皮膚に黄胆ができることもあります。口の中や皮膚の状態などもまめにチェックしておくのがおすすめです。
目の色だけでなく、運動をしなくなったり元気が無いと感じたら早めに検査してもらうと安心でしょう。
猫の注意すべき目の種類③白目の部分が赤くなる
充血したように白目が赤くなっている場合は「結膜炎」の可能性があります。
白目が赤くなるなら異変に気付きやすいですが、目の中、見えない部分が赤くなることもあるため、気付きにくい場合があります。
目を触る回数が増えたように思う場合は、猫の目をよく見てみましょう。
他にもクラミジア感染や猫カリシウイルス感染症、アレルギーなどによって目が赤くなる場合もあるため注意してください。
感染症は、猫同士の接触によって起こることが多いため、猫を外に連れていく際は注意が必要です。
猫の注意すべき目の種類④緑色になる
「緑内障」になると、猫の目が緑っぽく濁ってきます。進行すると目が大きく飛び出てくる病気でもあるため、早めに検査と治療が必要です。
猫によって、眼球が傷ついた時に緑っぽく見える場合もあります。
他にも視神経や網膜の異常や脳神経の疾患、虹彩の異常などによって猫の目が緑色に見えることも。
もともとグリーンカラーの目ではない猫の目が緑っぽく見えたら検査を受けて原因を調べてもらいましょう。
猫の注意すべき目の種類⑤黒色になる
成猫の目が黒く見える時は特に注意が必要です。黒や茶色のポイントを見つけたら「メラノーマ」と呼ばれる目にできる悪性腫瘍の可能性があります。
また、目の細胞が壊死すると目が黒く見えることがあります。どちらにしても重篤な目の病気であるため、注意が必要です。
成猫になってからこれらの色の変化が見られた場合は、すぐに検査を受けましょう。病気でなかったとしても、目が傷付いていたり病気の前兆である可能性があります。
目の色だけでなく、普段から猫の様子にも注意して見てあげてくださいね。早期発見、治療で事なきを得ることは多くあります。
猫は暗闇でもよく見えるのはなぜ?
猫は暗い中でもスタスタと障害物を避けて歩いたり、動いている獲物をキャッチしたりと、目が良い動物だと思われがちです。
実は猫ちゃんはそんなに視力は良くありません。
猫ちゃんが優れているのは動体視力と、暗い場所でも周りを認識できる能力です。
ここからは、
- 猫が暗闇でも動ける理由
- 猫の視力
- 猫が認識できる色
猫は暗闇でもよく見える理由
猫の目は光を多く感じ取れる構造をしています。わずかな光でも認識し、暗い中でも目の前にあるものの形を捉えることができるそうです。
そのため、猫は暗闇でも障害物を避けてスイスイ歩くことができるのです。
猫が光を感じ取れる能力は人間のおよそ6倍とも言われています。
猫が暗闇が得意なのは、目の構造によって多くの光を多く感じ取れるからなんですね。
お留守番の際はエアコンなどで温度調節は必要ですが、電気は必要無いとも言われています。
実は猫は強い近視?
猫は動体視力が優れているため、動いている物を目で追って捕まえるのは得意ですが、実はかなりの近視です。
止まっているものはぼんやりとしか認識できないと言われています。
人間の視力に当てはめると0.1〜0.2程度の視力しか無いそうなので、相当な近視ですね。
また、物を正確に目で認識できるのは10メートル程度先までなのだそう。
猫がじっと一点を見つめていたり、首を傾げていたりするのは、正確に認識するために行っている仕草なのかもしれません。
猫が認識できる色は3種類!
猫はほとんど色が識別できないとされていましたが、青や緑、黄色は見えているのではないか、と言われています。
目の構造の中にある色を認識できる器官が、猫の場合は大半が緑色を認識するものなのだそうです。
猫は赤色が認識しにくいと言われていますが、ピンク色が猫にとって落ち着く色なのではとも言われており、認識できる色に関してはまだまだ謎がありそう。
今のところ、青・緑・黄色の3種類は認識できていると言われているため、おもちゃはこの3カラーの中から選ぶと良いかもしれません。
まとめ:猫の目の色について理解して病気の可能性に注意しよう
猫の目は種類が多く、どの色も魅力的ですよね。珍しく人気とされている色もありますが、愛猫の目のカラーが1番素敵!と思ってしまうものではないでしょうか。
目の色によってルーツなどがある程度分かるのも猫好きさんにとっては嬉しいポイント!
今回お伝えしたことは、
- 猫の目は遺伝子によって色が異なる
- メラニン色素が薄いほど薄い色になりやすい
- 成猫になってからの目の色の変化には注意が必要
- 猫は動体視力と光を感知する能力に優れているが近視
- 猫が認識できるのは青・緑・黄色の3色