ペット信託は、飼い主亡き後、ペットの犬・猫に関するトラブルを防ぐものです。福岡には、ペット信託の申込所が数多くあり、福岡には24時間で対応してくれる所もあります。飼い主の死後、ペットの引き取りや生命保険金に悩みのある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか?
この記事の目次
目次を閉じる福岡にあるペット信託の申込所・相談所を紹介!
飼い主さんのもしもに備えられるペット信託をご存知ですか?
ペットには財産を残すことはできませんが、ペット信託は、飼育費とペットの世話を信頼できる人に託すことが可能なんです。
万が一、ペットの世話ができなくなったときに、ペットが安心して暮らせる環境は確保しておきたいですよね。
また、福岡にはペット信託の申込みや相談をしてもらえる所がいくつかあります。
そこで今回MOFFMEでは、次の内容について解説していきます。
- ペット信託は、NPO法人や法律事務所・保険会社等で申請が可能
- 福岡のペット信託を相談・申し込める場所6か所を紹介!
- ペット信託とは?高齢者の飼い主が死後ペットを守る方法
- ペット信託の選び方を解説!遺言や負担付遺贈とどっちが良い?
- まとめ
ペット信託の選び方についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ペット信託は、NPO法人や法律事務所・保険会社等で申請が可能
信託は、銀行や保険会社、法律事務所などが取り扱っているイメージがありますよね。
しかし、ペット信託を取り扱っているNPO法人での申請も可能です。
申請する場所によって、特徴や対応してもらえることが異なるので、チェックしながら見ていきましょう。
NPO法人は、法人によってプランや料金が異なるのが特徴で、飼い主さんの状況に合わせたプランを選ぶことができます。なかには、ペットだけでなく、飼い主さんの将来に備えてサポートしてくれる場合もあります。
NPO法人で申請する際には、料金だけで決めず、プランの仕組みを詳しく確認しましょう。
法律事務所では、司法書士や行政書士などの専門家に、ペット信託に必要な信託契約書や遺言書の作成をしてもらえます。
また、ペットの飼育や飼い主さんの財産の管理ができているか確認する、信託監督人の依頼も可能です。法的な面でサポートしてもらえるというメリットがあります。
保険会社では、残したお金が確実にペットのために使われるように、生命保険信託の申し込みができます。
生命保険を利用して飼育費を残す場合に、飼い主さんと生命保険信託を結び、飼い主さんが亡くなった後に、信託会社に保険金を渡すという役割を担っています。
福岡のペット信託を相談・申し込める場所6か所を紹介!
福岡には、ペット信託の相談・申し込みができる場所がいくつかあります。
なかには、無料で相談できる所もあり、電話や面談、メールなど様々な方法で相談が可能です。
しかし、ペット信託の相談・申し込みは、全ての事務所で行っているわけではありません。
そのため、ペット信託を取り扱っている事務所を知っていれば、気になったときに相談できるので安心です。
では、具体的に福岡でペット信託の相談や申込みができる場所をみていきましょう。
ここでは、次の6か所の事務所をご紹介します。
- 福岡市動物愛護管理センター
- KOMODA LAW OFFICE
- 一般社団法人日本ペットトラスト協会
- 行政書士かおる法務事務所
- 認定NPO法人ピーサポネット
- ペット・相続サポートセンター
相談方法や料金の紹介もしているので、事務所の紹介と一緒に確認してみてください。
①:福岡市動物愛護管理センター
福岡市動物愛護管理センターでは、東部動物愛護管理センターと家庭動物啓発センターの2つの施設で、犬猫に関する相談や譲渡、動物愛護のイベントや情報発信などを行っています。
家庭動物啓発センターでは、福岡市で犬猫と暮らしている方、飼育予定の方を対象に、無料で相談を受け付けています。
犬猫の飼い方やお世話の仕方、健康相談、法律相談など犬猫に関することを相談でき、アドバイスをしてもらえます。
相談ができる日時は、毎月第3日曜日の13:00〜16:00までです。
なお、法律相談をしたい場合は、予約が必要です。
ペット信託の相談をしたい方は、事前に予約が必要なので、平日の8:30〜17:00の間に家庭動物啓発センターに相談の申込みをしてください。
②:KOMODA LAW OFFICE
KOMODA LAW OFFICEは、弁護士だけでなく、司法書士や税理士、社会保険労務士も在籍する法律事務所です。そのため、相続に必要な手続きはKOMODA LAW OFFICEだけで行うことが可能です。
相続関連の手続きを1つの事務所で行ってもらえる所は全国的にも珍しく、相続取扱・相談件数は九州トップクラスです。
遺言書作成や相続手続き、相続税申告、家族信託組成など相続に関するあらゆる相談に対応しています。
初回は無料で相談でき、24時間予約可能なWeb予約か、電話での予約が必要です。
福岡には、本店の博多オフィスと那珂川オフィス、博多マルイ内に相続のことを相談できる相続LOUNGEがあります。福岡県以外に、佐賀県にも事務所があります。
③:一般社団法人日本ペットトラスト協会
一般社団法人日本ペットトラスト協会は、犬猫の殺処分や多頭飼育崩壊などのペットの社会問題を解決するために、サポートや活動を行っています。
その中の1つにラブポチ信託の普及活動があります。
ラブポチ信託とは、飼い主さんの亡き後、ケガ、病気などでお世話ができなくなった際に、ペットが暮らせる場所を提供してくれるペット看取りサービスです。
また、ペットトラスト協会では、協会認定資格のペット相続士がラブポチ信託の対応を行っています。
ペット相続士は、ペット相続の専門家で、残されたペットを守りたい方やペットを飼うのを諦めている高齢者の方の悩みにも対応してくれます。
ペット相続士の資格を取得できる講座もあるので、気になる方は講座の詳細をホームページで確認してみてください。
④:行政書士かおる法務事務所
行政書士かおる法務事務所は、ペット相続専門の法務事務所です。
代表の磨田薫さんは、ペットに財産を確実に残せるペットのための信託契約という仕組みを日本で初めて作り上げ、相談や普及活動を行っています。
ペットのための信託契約書や遺言書作成、公正証書遺言作成サポートなどをしてもらえます。
また、ペットの飼育費やペットを託す人がいない方でも、万が一のときにペットを託せる場所を紹介し、見守ってくれるファミリーアニマルサポート制度も提供しています。
初回は無料で、メール相談ができます。相談をしたい場合は、24時間受付可能な問い合わせフォームから申込みが可能です。
面談での相談は、1回1〜2時間ほどで、6,000円(税別)で行っています。面談を希望する場合は、福岡市内は無料で出張してもらえますが、福岡市外は交通費と日当を支払う必要があります。
⑤:認定NPO法人ピーサポネット
認定NPO法人ピーサポネットは、飼い主さんの万が一に備えて、残されたペットが生活できる費用を残し、場所を提供してくれるラブポチ信託というサービスの普及活動をしています。
残されたペットが暮らせるように、全国の老犬・老猫保護施設と提携、里親ボランティアの募集も行っています。
提携している施設は、老犬・老猫保護施設以外にも、動物病院や供養を行う霊園など、様々な施設があり、すべて厳しい提携基準をクリアしているので安心して利用できますね。
また「ペットを飼いたいけど飼えない」「最後まで育てられるか心配」と悩む高齢者の方が、ペットと暮らせるようにサポート活動もしています。
ピーサポネットの事務所は、福岡市東区にあります。
ラブポチ信託の相談や質問は、無料で電話やメールからお問い合わせが可能です。
⑥:ペット・相続サポートセンター
ペット・相続サポートセンターは、福岡市西区にある行政書士・聡美事務所です。
取り扱っている業務は、ペット法務、相続・遺言サポート、外国人在留資格手続き、交通事故後遺障害手続きなどです。
その中でもペット法務では、公正証書遺言作成、ペット信託、ペットのトラブル、ペットショップ・ペットホテルの開業手続きを行っています。
ペット信託は、行政書士と一緒に受けていて、託したペットが適正にお世話をしてもらえているかチェックし、ペットの生活と飼い主さんの財産を守るためにサポートしてくれます。
初回の面談や電話相談は無料で、ホームページのお問い合わせからも相談可能です。日曜・祭日も対応しているので、ぜひお問い合わせください。
ペット信託とは?高齢者の飼い主が死後ペットを守る方法
ペットと暮らすことで、生活が豊かになったり、ペットロスを乗り越えるきっかけになったりします。
しかし、ペットを飼いたいけれど、自分の死後のペットが心配で飼うのを諦める高齢者の方は、少なくないと思います。
そんな悩みを解決できるのが、ペット信託という制度です。
ペット信託は、飼い主さんの財産をペットの飼育費として残し、飼い主さんが飼育できなくなったら、信頼できる人にペットと飼育費を託してお世話をしてもらうという仕組みです。
この制度は、飼い主さんの死後だけでなく、ケガや病気、施設への入居などでも利用することができます。
また、飼育費はペットのためにしか使えない、託された人は責任を持って飼育する義務があるなど、ペットを確実に飼育してもらえる仕組みになっています。
ペットを託す人は飼い主さんが選ぶので、安心してペットを託せます。ペットを託す人がいない場合は、法人や施設に託すことも可能です。
託された人も飼育費に困らないので、費用を気にせず、動物病院に行ったり、ペットのご飯を買ったりできるのがいいですよね。
もしもの事態に備え、残されたペットが不自由なく暮らせる費用と場所を確保しておくと安心です。
高齢者の方で、万が一ペットを育てられなくなったときに備えたい場合は、ペット信託を考えてみるのもおすすめです。
ペット信託の選び方を解説!遺言や負担付遺贈とどっちが良い?
ペット信託とは別に、飼育費を残し、ペットの飼育を託す方法があります。
具体的には、負担付遺贈や負担付死因贈与という方法があり、どちらもペットのお世話を託すことが可能です。
しかし、ペット信託とはしくみが異なり、メリット・デメリットもあります。
そのため、ペット信託との違いを把握した上で、飼い主さんに合った方法を選ぶことが大切です。
ここでは、
- ペット信託の選び方、NPO法人と保険会社のどっちが良い?
- 家族信託と外部の信託会社に頼む事は、何が違う?
- 負担付遺贈・負担付死因贈与契約とペット信託の違いは何?
ペット信託の選び方や他の制度との違いについて詳しくご紹介します。
ペット信託を選ぶ際に、ぜひ参考にしてみてください。
ペット信託の選び方、NPO法人と保険会社のどっちが良い?
ペット信託は、NPO法人でも保険会社でも申請が可能だとご紹介しました。
では、NPO法人と保険会社のどちらで申請したらいいのでしょうか?
NPO法人は、プランや料金が様々で、飼い主さんに合ったものを選びたい場合におすすめです。
ペットが暮らせる施設や里親さんを紹介してくれたり、最期まで大切に育てて供養をしてくれたり、安心してペットを託せる環境が整っています。
ただ、NPO法人によってペットを託す施設は異なるので、ペットが暮らす施設がどのような場所なのかを確認しておくことは大切です。
一方で、保険会社は、生命保険金をペットの飼育費に残したい場合におすすめです。
生命保険で積み立てるので、分割して支払うことが可能で、飼い主さんの負担が少ないというメリットがあります。
しかし、生命保険信託は、年齢や健康状態によって加入できない場合があるので注意が必要です。
家族信託と外部の信託会社に頼む事は、何が違う?
ペットの飼育費を管理してくれる人がいない場合に、信託会社に飼育費の管理を依頼することが可能です。この場合、信託報酬がかかり、飼い主さんが亡くなったら、信託契約は終了します。
一方で、家族信託契約は、飼い主さんが亡くなった後も契約は継続され、ペットが変わらず生活ができるしくみになっています。
家族信託契約でも、飼育費を管理してもらう人に信託報酬を払うことはありますが、その場合は契約書に記載する必要があります。
なお、ペットのために家族信託契約を行う場合は、ペットを飼育する受益者と飼育費を管理する受託者の最低2人に依頼しなければいけません。
もしペットのお世話と飼育費の管理を1人で1年行った場合、信託契約は終了してしまうので注意が必要です。
負担付遺贈・負担付死因贈与契約とペット信託の違いは何?
ペット信託のように、負担付遺贈・負担付死因贈与もペットに飼育費を残し、信頼できる人に飼育を託すことができます。
しかし、ペット信託とは仕組みが異なります。
負担付遺贈は、ペットの飼育を条件に財産を渡すという遺言書を書くことで託すことが可能です。ただ、契約ではないので、託された人は財産を受けることを放棄でき、ペットの面倒を見てもらえない可能性があります。
負担付死因贈与は、ペットの飼育を託す人と契約を結ぶため、負担付遺贈のように断られる心配はありません。ペット信託と異なる点は、ペットがお世話をしてもらえているか確認することができない点です。
ペット信託であれば、託した後の状況を監督する信託監督人を指定することができるため、確実にペットのお世話をしてもらえます。
まとめ:福岡にはペット信託所が多いので、気軽に相談に行こう
福岡のペット信託所やペット信託の選び方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
ここでは、
- 福岡にはペット信託の相談・申込ができる場所が多い
- ペット信託の申請は、NPO法人や法律事務所・保険会社でも可能
- ペット信託は、高齢者がペットを安心して飼える環境を作れる
- ペット信託を選ぶ際には、仕組みや特徴などを確認する
以上のことについてご紹介してきました。
福岡にはペット信託の相談や申し込みができる場所が多いので、気軽に相談に行ってみてくださいね。
また、ペット信託を申請できる事務所やNPO法人は、いくつかあります。しかし、それぞれ仕組みや特徴が異なるので、選ぶ際には確認することが大切です。
またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!