犬も人間と同じように歯磨きを適切に行わないと歯石が溜まってしまいます。歯石は口臭の悪化や病気の発症に繋がります。今回のMOFFME記事では、犬の歯石はなぜ溜まるのかや自宅でできる取り除き方、歯石対策グッズなどを詳しく解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じる犬の歯石取りはどうする?自宅で歯石取りを行う方法など解説
人と同じように、犬の歯石が溜まると口臭が気になり、歯周病になります。
犬の歯石が溜まり、歯周病が悪化するとどうなるか。知らない人は、多いのではないでしょうか。
私も30年程、犬の生活していますが、つい最近まで、知りませんでした。
飼い主なら、誰しもが愛犬と長く生活したい、できるだけ、病気のリスクを減らしたいと考えるでしょう。
今回のMOFFMEでは、歯石がなぜ溜まり歯石による発症する病気や取り除き方法、歯石対策グッズなどを詳しく解説していきます。
この項目では、
- 歯石が溜まる原因と発症する病気について
- 歯石の正しい取り方
- 歯石の予防対策
について解説します。
ぜひ、最後までご覧くださいね。
犬の歯石が溜まる原因と併発する病気を紹介
飼い主が感じる愛犬の口臭は、歯石が溜まり引き起ります。犬の歯石が溜まると、人と同じように歯肉炎や歯周病を発症します。
さらに、歯周病が進行すると、細菌が血液に混ざり全身にまわり、心臓病や肝臓病、腎臓病など、重大な病気の原因につながります。
重大な病気にならないように、歯石はどのように溜まるのか。
そして、歯肉炎や歯周病について詳しく解説します。
余談ですが、ペット保険に加入されている場合、治療にかかる処置費用が、ペット保険で補償対象になっているかチェックしましょう。
それは、歯科治療が補償されているペット保険は多くないからです。
この項目では、
- 歯石が溜まる原因
- 歯石が原因で起こる病気
を紹介します。
犬の歯石が溜まる原因:歯垢の放置
歯垢(プラーク)は、犬の歯にもともとある細菌が、食べかすに集まってきた細菌のことをいいます。
糖分は細菌のエサになるので、糖分が多い食事だと、歯垢がつきやすくなってしまいます。
歯垢は2~3日程で、固まり歯石になります。歯石になる前に歯垢を取ることがたいせつです。
毎日、歯磨きをすることが理想ですが、難しい場合は、歯垢が固まる前に、歯磨きでも効果は期待できます。
歯石が溜まらないように、最低でも2~3日おきの歯磨きをすることを習慣づけましょう。
犬の歯石が原因となる病気:歯肉炎と歯周炎
歯肉炎は、歯肉が腫れぶよぶよしたり、歯肉から血がでます。歯肉炎は治療により回復が可能です。
歯肉炎を放置すると、歯肉のみぞの奥に細菌や毒素が入り、歯周病になります。
歯周病は、歯周にポッケトを作り、歯根膜が壊され歯槽骨が吸収され、セメント質は壊されます。
歯周ポッケトが5mmを超えると、奥にある歯石をすべて取ることができないため、メスで歯肉を開き歯根部をむき出しにし、直接とる処置になります。
犬はじっとして、施術を受けることができないため、全身麻酔が必要です。しかし、全身麻酔は、からだに負担がかかり、リスクもあることを覚えておきましょう。
歯周病は、残念ながら、治療しても元には戻らないので、現状維持の治療になります。
犬の正しい歯石取り方法を紹介
犬の歯石をとる方法って、どうしたらよいのか、自宅でできるのか気になりますよね。
歯石を取るなら、動物病院が安心で安全です。
自宅で行う場合、歯石とりで使用するスケーラーは、先が尖っており歯や歯肉を傷つけてしまう可能性がある器具になるからです。
スケーラーの先端で、愛犬の口の中以外も誤って、傷つけてしまう可能性もあり、注意が必要です。
また、トリミングサロンでは、麻酔はできません。自宅と同じように、金属スケーラーで行うので、すべてを取ることができず、リスクもあります。
安全にきれいに歯石を取るには、専門職の獣医師に頼りましょう。
この綱目では、正しい歯石の取り方についてを
- 自宅
- トリミングサロン
- 動物病院
にわけて詳しく紹介します。
犬の歯石取り:自宅
歯石とりは、動物病院でお願いしましょう。
近年、麻酔なしの歯石とりが問題になっています。歯石とりのトレーニングを受けず行うことは、不適切で危険なことだと、日本に限らずアメリカでも忠告されています。
では、自宅でできることはないのでしょうか。歯石をはがれやすくする効果があるケアグッツがあります。
口周りを触れられない犬に、おすすめです。歯や口腔内に、直接スプレーでき、歯石を取れやすくすることができます。スプレーしにくい奥歯に、直接かけなくても、口の中全体に広がるので使いやすい製品になります。
歯石対策ジェル
歯磨きを嫌がる犬に、おすすめです。ジェルをゆびにのせて、歯石に直接塗れます。直接、歯石に塗れなくても、唇につけて犬が自然になめることにより、歯石除去の助けになります。
犬の歯石取り:トリミングサロン
トリミングサロンでは、歯石をとることは、あまりおすすめできません。
トリミングサロンと動物病院では、歯石とりを行うときの装備に違いがあります。トリミングサロンの場合、麻酔はない状態で処置し、金属スケーラーで削ります。
金属スケーラーで削ると、少なからず歯に傷がついてしまいます。また、歯や歯茎に多数の傷ができた場合、時間が経つと歯が抜けてしまう可能性もあり、歯のトラブルを引き起こす恐れもあります。
歯石は、スケーラーだけでは表面しかとることができず、すべてを取り除くことはできないからです。
トリミングサロンのトリマーは、獣医師と違い、歯の構造を専門的に勉強したわけではありません。
歯石とりを行う場合は、動物病院で専門知識のある獣医師にお願いしましょう。
犬の歯石取り:動物病院
歯石をとる最善策は、動物病院がおすすめです。専門知識がある獣医師が行い、麻酔の有無も相談することができます。
大抵の病院では、人の歯科医と同じように、超音波のスケーラーを使います。
金属スケーラーは削りとりますが、超音波スケーラーは振動で浮かしてとるので、歯のダメージも少なく、短時間で行えます。
また、歯石ポケットに入った歯石を取ることや奥歯、歯の裏側は、麻酔なしでは、取ることはできません。
歯石とりには、局部麻酔と全身麻酔があります。愛犬のからだを考慮して、処置内容を選択できるのも、専門知識がある獣医師が行うからです。
安全に歯石をとるなら、断然、動物病院がよいでしょう。
犬の歯石予防策を紹介
愛犬の歯石が溜まる前に、予防ができたらいいですよね。
近年は、犬の口腔ケアも重要視され、ケアグッズやフードもたくさんあります。
どんなに頑張ってケアをしていても、愛犬に歯石が溜まった場合は、スケーリングも必要になります。
状況にあった、予防対策を実践することも、たいせつです。
私の愛犬は、飲水やフードにかけるサプリも試しましたが、デンタルガムと食物繊維多めのドライフードで予防対策しています。
毎日のことになりますから、飼い主と愛犬にあった歯石予防策を見つけ、継続的に歯石ケアをしましょう。
歯石予防について
- 日常的なケアのためのグッツ
- スケーリング
- 食事のフード
詳しく紹介します。
犬の歯石予防策①日常的な口内ケア
日常的な口内ケアグッズを紹介します。
飲水に混ぜる液体歯磨き
無着色料、無味無臭の商品で、継続して毎日使うことができます。無味無臭なので、水を飲まなくなる心配もありません。
指につける歯ブラシや360度ブラシの歯ブラシなど、種類がいろいろあります。飼い主と愛犬が使いやすい歯ブラシを見つけることが、できるでしょう。
歯磨きがすることが難しく、ガムが好きな犬にはおすすめです。ポリリン酸や歯石を分解する酵素が入っているガムを購入しましょう。
犬の歯石予防策②スケーリング
スケーリングは、歯石をとり歯周病を予防の治療になり、口臭も改善されます。
歯石を取る方法は、削る金属スケーラーと振動で浮かせる超音波スケーラー、ルートプレーニングがあります。
ルートプレーニングとは、ルートが歯の根を表し、プレーニングが固く滑らかにすることを表します。歯肉の内側の汚れや細菌、壊死したセメント質や象牙質を取ります。
ルートプレーニングにより、歯肉が引き締まりやすい状態になり、歯垢がつきにくくなり、予防になります。
犬の歯石予防策③ドッグフードの改善
歯石予防には、食物繊維多めのドライフードがおすすめです。
食物繊維は、歯の研磨作用や唾液の分泌を促します。
ドライフードは、硬いため、よく噛み唾液が分泌されます。水分量も少ないため、よく水を飲み、歯に食べかすが残りずらく、歯石がつきにくいフードです。
ウエットフードは、水分量が多く、ジェル状になっているので、歯につきやすく、まめに歯磨きをしないと、歯石がつきやすくなります。
歯垢、歯石ケア専用のフードがいろいろありますので、確認してみるのもいいでしょう。
まとめ:正しい歯石予防・歯石取りで健康を維持しよう!
ここまで、「正しい歯石予防・歯石とりで健康を維持しよう!」をテーマに紹介してきました。
この記事をまとめると
- 犬の歯石が溜まる原因、歯垢の放置
- 犬の歯石が溜まると併発する、歯肉炎と歯周病
- 犬の正しい歯石の取り方の紹介
- 犬の歯石予防対策、日常ケア方法
- 犬の歯石予防対策、スケーリング
- 犬の歯石予防対策、フード
を詳しく解説しました。
いかがだったでしょうか。
人と同じように、犬も歯のトラブルがあります。歯が丈夫だと楽しく食べることができますよね。
愛犬とたのしく、長く一緒に生活できるように、予防対策やケアをうまく取り入れましょう。
MOFFMEでは、他にもペットに関するお役立ち情報を多数掲載しています。ぜひ、ご覧になってください。