猫が『ごめん寝』をする理由は?ごめん寝は病気のサインかものサムネイル画像

猫の飼い主さんなら『ごめん寝』という言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。ごめん寝とは、猫の寝姿の一つで、その可愛さからSNSにアップする飼い主さんがたくさんいます。今回のMOFFME記事では、猫がごめん寝をする理由や病気の可能性を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫が『ごめん寝』をする理由は?ごめん寝は病気のサインかも

「ごめん寝」とは、猫ちゃんの睡眠中のポーズのことを指します。


その可愛らしさから、SNSなどで愛猫の「ごめん寝」姿をアップする飼い主さんも多いですよね。


ネットでも「ごめん寝」と検索すると、猫ちゃんたちのなんともかわいい寝姿の画像がたくさん出てきます。


猫ちゃんのかわいいポーズとして人気ですが、猫が「ごめん寝」をするのは病気のサインかもしれないことを知っていたでしょうか?


今回MOFFMEでは、

  • 猫が「ごめん寝」をする理由
  • 「ごめん寝」から分かる病気のサイン
  • 「ごめん寝」をした時に注意すること
について解説します。

愛猫がしょっちゅう「ごめん寝」の体勢で寝ている時は、猫ちゃんの様子を注意深く観察する必要があります。

猫の『ごめん寝』とは

「ごめん寝」とは、猫ちゃんが顔を床に突っ伏して、まるで謝っているか反省しているように見える寝姿のことです。


全ての猫ちゃんが睡眠中にこの体勢をするわけではありません。


飼い主さんによっては「すまん寝」と呼ぶ人もいるようです。


猫ちゃんによっては前足の間に顔を埋めているまるで土下座のようなポーズや、手で顔を包む愛らしすぎる姿など、細かく見ればバラエティたっぷり。


睡眠中のペットの無防備な姿はどんな体勢でもかわいいものですが、「ごめん寝」は猫ちゃん特有のポーズですよね。


猫が「ごめん寝」をする理由は、

  • 眩しいから
  • うるさいから
  • そのまま寝てしまったから
といった理由が考えられます。

もしかしたら「ごめん寝」は、猫ちゃんが不快感を不快感を現しているのかもしれません。

ごめん寝をする理由①眩しい

猫ちゃんは夜行性の動物のため、眩しい光が得意ではありません。人間も明るい場所では寝にくいように、猫ちゃんも眩しくて眠りにくい場合があります。


猫は動体視力が良い動物でもあるため、人間に比べて光を感知する能力が優れています


「ごめん寝」をすることで眩しさを遮って寝やすくしているかもしれません。


特に猫ちゃんが手で目や顔を覆うように寝ている時は、「眩しい」サインなのかも。

ごめん寝をする理由②うるさい

猫や犬などのペットは人間よりも聴覚が優れていると言われています。


特に猫ちゃんは肉食で、狩りをする動物のため犬よりも聴力が優れているのだとか。


動物は寝ている時も聴覚が働いていることが多く、うるさくて眠りにくい時にも「ごめん寝」の体勢をすることも。


顔を下に向けることで、耳も下を向かせ周りの音を集めないようにしているのです。


人間が見るとかわいい体勢ですが、猫ちゃんからすれば「うるさい」という不満の表れなのかもしれませんね。

ごめん寝をする理由③睡眠中

猫は落ち着く時に、手足を体の下にして「伏せ」のポーズをすることが多いですよね。


この体勢はリラックスしていますが、何かあればすぐに動き出せる猫ちゃんのポーズ。


中にはそのまま寝てしまったことで、顔が下を向き「ごめん寝」の体勢になることもあります。


こういった体勢で寝ている時は眠りが浅い場合が多く、何かあればすぐに起きて動ける状態だと思って良いでしょう。


猫ちゃんはよく寝る動物ですが、もともと狩りをして暮らしていたため警戒心の強い動物でもあります。


また、子猫の時に母猫に顔を埋めて寝ていたことで、顔を下にして眠ると安心する猫ちゃんもいると言われているようです。


他にも、ストレッチをしながら寝ているという説も。

ごめん寝からわかる病気の可能性を紹介

「ごめん寝」は体の柔らかい猫ちゃんならではの寝姿ですし、猫ちゃんがコンパクトになってとてもかわいいですよね。


猫好きさんなら愛猫に1度はしてもらいたいポーズではないでしょうか。


しかし、この寝姿は猫ちゃんが「眩しい」「うるさい」などのストレスを抱えている可能性があるため注意が必要です。


また、場合によっては病気のサインである可能性も。


注意すべき場合は、

  • ヘッドプレッシングをしている
  • 体勢を変えられない様子
  • 食欲がない
などの状況の場合です。

これらのサインが見られた場合、何か病気が隠れている可能性があります。

猫ちゃんの注意すべき行動について詳しく見ていきましょう。

ごめん寝からわかる病気:ヘッドプレッシングをしていたら注意

「ヘッドプレッシング」とは、猫ちゃんが床や柱や壁など固いものに頭を押し付けるようにすることです。


頭を押し付けて、まさに反省中のようなポーズを取ります。この仕草が見られたら即刻病院に連れていきましょう。


脳に何か異常や病気がある可能性があります。場合によっては一刻を争う病気の可能性も考えられるため、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。

ごめん寝以外の行動をチェックしよう

ヘッドプレッシング以外にも、

  • おもちゃや呼びかけに反応しない
  • 動かない
  • 一点をじっと見つめている
  • 同じ場所を歩き回る
  • 顔を床に擦り付ける
などの症状が見られた場合も、脳の病気の可能性があります。すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

普段から愛猫の様子をよく見ておくようにすれば、異変に気づきやすくなります。

仕草だけでなく行動や仕草、食欲などの異変にもすぐに気付けるようにしておいてください。

ごめん寝をしていたら環境をチェックしよう

猫ちゃんの愛らしい「ごめん寝」ポーズには様々な理由があるとされています。


「眩しい」や「うるさい」は猫ちゃんにとってストレスとなってしまうため特に注意が必要です。


昼間ならある程度は仕方ありませんが、暗くなる時間がほとんど無かったり、静かな時間がほとんど無かったりすると、猫ちゃんが睡眠で疲れを取れません


ペットの飼育環境を整える上で、睡眠環境を整えてあげるのは重要なことです。


愛猫の睡眠環境でチェックするポイントは、

  • 眩しくないか、うるさくないか
  • 猫ちゃんが落ち着ける場所があるか
などです。

人間と同じようにペットも睡眠で疲れやストレスを軽減させる生き物です。

猫は特に1日の睡眠時間が長い動物のため、睡眠環境を整えてあげることで愛猫をストレスやストレスが原因となる病気から守ることができるでしょう。

ごめん寝チェックポイント①眩しくないか、うるさくないか

愛猫が「ごめん寝」をしていたら、「眩しい」「うるさい」と感じているのかもしれません。


猫ちゃんがゆっくり休めるように、部屋を暗くしてあげたり静かな環境にしてあげるとリラックスして睡眠が取れるでしょう。


難しい場合は、猫ちゃんにブランケットを被せてあげるなどして光を遮断してあげるのがおすすめです。


できれば昼間でも、猫ちゃんが落ち着ける暗い場所を作ってあげるのが良いでしょう。


トンネルや猫用のベッドなどで工夫してみてはいかがでしょうか。

ごめん寝チェックポイント②睡眠環境は整っているか

猫の睡眠時間の平均は短くて12時間、長くて16時間と言われています。子猫の場合だとそれ以上です。


1日のほとんどを寝て過ごすため、猫ちゃんにとって快適な睡眠は必要不可欠。


猫ちゃんの性格によってはうるさかったり眩しかったりしても爆睡できる大物タイプもいますが、猫は神経質な子が多いとされています。


ケージやベッドなど、猫ちゃんが落ち着ける場所を作ってあげる、さらに昼間でも光を遮断できる場所を用意してあげるのがおすすめです。


基本的には浅い眠りがほとんどですが、快適な睡眠が取れないとストレスや疲れなどが溜まり、病気になってしまう可能性もあるので注意しましょう。

まとめ:ごめん寝をしたらチェックポイントを意識しよう

猫好きさんに人気の睡眠ポーズ「ごめん寝」について解説しました。


人からすると何とも愛らしいポージングですが、猫ちゃんの不満やストレスの表れ、病気の可能性などが考えられます。


とはいえ、ほとんどの場合病気の心配は必要ありません。「ごめん寝」をしていても、ヘッドプレッシングさえしていなければ問題はないでしょう。


ただし、不満がある可能性はあるので睡眠環境には注意してあげましょう。


この記事でお伝えしたかったことは、

  • 猫に睡眠は重要
  • 「ごめん寝」は眩しい・うるさいからするのかも
  • 固いものに頭を押し付ける仕草には注意
  • 静かで暗いところを用意してあげる
ということです。

愛猫にはストレスフリーに過ごしてもらいたいものですよね。睡眠環境に注意して、普段から様子や仕草をよく見ておきましょう。

MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!