白内障のペットは目が悪いため、怪我を起こす可能性がとても高いです。また、点眼薬を頻繁に打つ必要があるため、定期的な通院が必要となります。これらの理由から、ペット保険への加入をおすすめしています。今回は、白内障でも入れるペット保険について紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる白内障はペット保険で補償されるの?おすすめの保険もご紹介!
白内障とは、目の水晶体の一部または全部が白く濁り、視力が失われていく病気です。白内障の治療には内科治療と外科治療の2つがあります。
白内障により濁ってしまった水晶体を再び透明にする治療薬はなく、外科治療でしか根本的な治療はできません。手術を行うとなれば、治療費などの面も心配になるのは当然のことだと思います。
今回「MOFFME」では
- ペットの白内障とはどんな病気?猫や犬の白内障とは
- 白内障になったペットはどんな症状を引き起こす?
- ペットの白内障の原因は?
- もし白内障になってしまったら?進行スピードや進行段階とは
- ペットの白内障はどうやって治療する?治療方法や治療費についても解説!
- ペットの白内障の予防方法は?紫外線には要注意!
- 補足:遺伝的に白内障にかかりやすい犬種を解説!
- 白内障はペット保険で補償されるの?
- 白内障でも入れるペット保険はあるのか
について詳しく解説します。
MOFFMEではペット保険の一括比較ランキングを紹介しているので気になる方はぜひご確認ください。
ペットの白内障とはどんな病気?猫や犬の白内障とは
白内障とは、目の中の水晶体を構成するタンパク質の状態が変わることで、出展元の画像のように水晶体の一部や全体が白く濁る病気です。
犬の白内障は遺伝によるものが多く、他にも加齢や糖尿病、外傷など色々な原因によって発症します。
猫の場合は犬に比べて発症率が低いとされていて、外傷性による発症が多いようです。
- ものにぶつかりやすい
- 段差などでつまずく
- 薄暗いところで動きたがらない
- 物音に驚く
という様子があれば、白内障の可能性を考えた方がいいかもしれません。ペットの様子がおかしいと感じたら病院を受診し、検査を受けましょう。
白内障の治療法は内科治療と外科治療がありますが、濁ってしまった水晶体を透明に戻す治療薬はありません。主に初期段階では、症状の緩和や進行を遅くすることを目的に内科治療を行います。症状が進んでくると、外科治療により根本的な治療を行うことになります。
白内障になったペットはどんな症状を引き起こす?
白内障になったペットの主な症状は、
- 水晶体(黒目の中心部)が濁っている・白い
- 目が見えにくい
- ものにぶつかる
などがあります。また、白内障の段階には
- 初発白内障
- 未熟白内障
- 成熟白内
- 加熱白内障
の4つがあります。
初期の段階であれば水晶体の濁りも分かりにくく、ペットが見えにくそうにしていることに気付くことも難しいかもしれません。普段は見えにくい様子がなくても、夕方など薄暗くなると見えにくくなることもあります。
白内障の進行スピードは発症の原因によって変わります。加齢性であれば、長い期間をかけて進行します。糖尿病が原因で発症した場合は、進行が早いケースが多いようです。また遺伝性であれば、加齢性よりも発症時期が早く進行スピードも早いようです。
ペットの白内障の原因は?
白内障は色々な原因によって発症します。
先天性の白内障は遺伝が原因です。生まれつき発症しているケースや、8歳までに発症することがあります。一般的に白内障は高齢のペットによく見られますが、先天性が原因の場合は生まれつきまたは若いうちに発症するのが特徴です。
ケガなどの外傷が原因となる後天性の白内障もあります。例えば、散歩中のアクシデントなどにより水晶体が損傷し、水晶体の代謝が阻害されるケースです。また、水晶体が炎症を起こす場合もあるようです。
紫外線の刺激も白内障の原因のひとつです。目は紫外線を浴び続けると、活性酵素を大量に発生し、目の水晶体を傷つけてしまいます。それにより炎症が起こり、水晶体のタンパク質の代謝機能が低下して白内障が起こります。
糖尿病が原因となり白内障が起こるケースも多く見られます。糖尿病になると水晶体の代謝が妨げられ、白内障になるリスクが高まります。また、糖尿病になると抵抗力が弱まることで手術のリスクが高まるので、注意が必要です。
もし白内障になってしまったら?進行スピードや進行段階とは
白内障が発症してしまった場合、水晶体の濁りが治ることはありません。初期段階で日常生活に問題がない場合は、進行を遅らせる内科治療を行います。
日常生活に支障が出る段階の場合は、水晶体を取り除いて人工レンズを入れる手術といった外科治療を行います。高額の費用がかかる手術をしなくても済むように、進行段階を覚えておきましょう。
白内障の進行スピードは、発症のタイミングによってまちまちです。若年性の白内障の場合は早く進行します。また、初期の段階であっても見た目では気付きにくく、ペットにも自覚症状がない場合が多いため、発見が難しいケースがあります。
定期的に検査をして早めに発見できるようにしましょう。
ここでは、
- 白内障の進行スピードはどれくらい?
- 白内障には4つのステージがある!初期症状から末期症状まで解説!
について詳しく解説します。
白内障の進行スピードはどれくらい?
犬の白内障は、発症した年齢で
- 先天性:生まれた時から
- 若年性:6歳未満で発症
- 加齢性:6際以上で発症
の3つに分類できます。
白内障の進行スピードはさまざまですが、若年性の白内障ではわずか1週間で重症化してしまうケースもあります。その場合は、ブドウ膜炎などの合併症を引き起こすケースが多いので特に注意しましょう。
加齢性の白内障の進行スピードは比較的ゆっくりであることが多いため、初期症状に気づきにくいケースがあります。
白内障には4つのステージがある!初期症状から末期症状まで解説!
白内障は水晶体が濁る病気で、水晶体の濁りが治ることはありません。なるべく早期に発見し、できるだけ進行を抑えなければなりません。
白内障は
- 初発白内障
- 未熟白内障
- 成熟白内障
- 過熱白内障
の4つのステージに分類されています。
初期の段階では通常と見え方も変わらないため気づきにくいかもしれませんが、早めに治療を始めることで白内障の重症化を防ぐことができますので、日頃からペットの様子をチェックしましょう。
初発白内障
初発白内障は、水晶体の皮質と呼ばれる部分が濁り始めた最初の状態で、水晶体の混濁範囲は15%までとされています。この段階では、ペット自身も自覚症状はほとんどなく日常生活にも影響がないため、飼い主も気付くことは極めて難しいでしょう。
この段階で発見するためには、定期的に病院で眼科検査をする必要があります。早期の発見により、進行を遅らせることができるかもしれませんので、定期的に病院で検査を受けるようにしましょう。
未熟白内障
水晶体の混濁範囲が15%以上の状態です。このステージになると視界がぼやけるなど、視覚にも影響が出ます。ペット自身も異変を感じ、犬であれば目をこするなどの行動が見られるでしょう。犬の様子により、飼い主が異変に気付くことができるステージです。水晶体の濁りも広がっている段階ですので、普段からアイコンタクトをとり早めに気づいてあげましょう。
成熟白内障
白い濁りが広がり、獣医師でなくても見れば白内障とわかる段階で、見え方も非常に悪くなってきます。光に対する反応はあるものの、近くで動くものしかわからない程度まで下がりますので、ものにぶつかったり散歩を嫌がるケースも見られます。もしこの段階で、水晶体嚢が破裂した場合には重度のブドウ膜炎を引き起こしますので注意が必要です。
過熟白内障
過熟白内障は白内障の最終段階です。濁った水晶体が溶け出し、目の色が透明になるため回復したように見えることがあります。しかし実際には、失明する可能性が非常に高いとともに、炎症やさまざまな合併症が起こる可能性があるとても危険な状態です。
ペットの白内障はどうやって治療する?治療方法や治療費についても解説!
白内障の治療方法は、ステージによって変わります。白内障は、水晶体が濁ることで起こる病気ですが、残念ながら濁った水晶体を元に戻すことはできません。
治療方法は、白内障の進行程度によって内科治療と外科治療の2種類があります。初期症状の段階であれば、点眼薬や内服薬で進行スピードを遅らせることが多いです。
日常生活に影響が出るようであれば、白濁した水晶体を取り出すといった外科治療を行います。しかし白内障の手術は、大学病院や眼科があるような専門病院などでしか手術をすることができません。
ここでは、
- 白内障の治療方法は、内科治療と外科治療の2種類!
- 白内障治療の検査費用や手術費、薬代はどれくらい?
について詳しく解説します。
白内障の治療方法は、内科治療と外科治療の2種類!
白内障の治療方法は、ステージによって変わります。初期症状の段階で日常生活に影響がない段階であれば、点眼薬や内服薬といった内科治療が行われます。
一方、外科治療は手術によって水晶体を除去し、可能であれば人工レンズを挿入する方法が一般的です。なお、手術をした場合でも、その後のケアや通院は必要です。
手術をするかどうかは、症状の進行状況やこれまでどんな検査をしたかによって判断した方がいいでしょう。手術の判断をする場合は、事前に病院としっかり相談してください。
ここでは
- 白内障の内科治療
- 白内障の外科治療
それぞれについて詳しく解説します。
白内障の内科治療
未熟白内障までの初期ステージの場合は、点眼薬や内服薬といった内科治療が行われます。白内障は、水晶体のタンパク質の状態が変わることにより水晶体が濁っているため元に戻すことができませんが、白内障の進行を遅らせることを目的に行われます。
内科治療のメリットは、手術よりも安全で費用も安いことでしょう。特に外科治療で用いられる全身麻酔は、最悪の場合死の危険もあるため、点眼薬や内服薬などで手軽に安全な治療ができる内科治療はよく行われる治療方法です。
また、もしブドウ膜炎などの合併症があれば、その治療も行います。
慢性的なブドウ膜炎は緑内障を引き起こしやすい病気でもあります。そのため、緑内障の予防としてブドウ膜炎の治療を早期から行うことがあります。
白内障の外科治療
成熟白内障や過熱白内障の段階では、外科治療が行われます。具体的には、白い部分を取り除く手術です。特に、過熱白内障の段階までくると合併症を引き起こす恐れがあるため、できるだけ早期に外科治療を行う必要があります。手術では、濁った水晶体を取り除き、人工のレンズを入れる方法が一般的です。ただし、手術をするかどうかの判断は、以下のポイントを基準に慎重に行われます。
- 白内障のステージ
- 緑内障になっていないか
- 飼い主が術後のケアを行えるか
- ペットの年齢や性格
手術を行うと4日程度の入院が必要で、入院中は点眼治療や投薬が行われます。退院後は、約1週間の間隔で定期的に検査が行われ、早ければ1ヶ月後には通常の生活ができるようになるでしょう。
手術や検査費用の他にも、退院後の通院など多額の費用がかかることが、外科治療のデメリットのひとつと言えます。
白内障治療の検査費用や手術費、薬代はどれくらい?
白内障の検査では、視覚検査や神経学的検査のほか、ブドウ膜炎などの可能性がないかを調べる眼圧検査などが行われ、費用は検査の数などによってまちまちです。
点眼薬などの内科治療にかかる費用は、通院1回あたり5,000円〜7000円程度の場合が多いようです。
手術などの外科治療に必要な費用は、片目で約20万円〜30万円と考えておくのがいいでしょう。犬の手術の場合、人間と比べて水晶体に厚みがあるり手術の難易度が高いため、比較的高額な費用がかかります。
また、費用には手術料のほか入院料、麻酔料、入院中の検査料などが含まれます。これはあくまでも目安で、ペットの状態により検査項目や手術の難易度が変わるため、費用も変動する可能性があります。
ペットの白内障の予防方法は?紫外線には要注意!
白内障は、抗酸化作用や免疫力を高める栄養素を含んだ食べ物やサプリメントで予防できるのではないかと言われています。市販のフードで、抗酸化作用や免疫力を高めるビタミンEやビタミンC、βカロテンなどの栄養素を豊富に摂ることが難しい場合は、サプリメントで補いましょう。
外傷によって白内障を発症する場合もありますので、お散歩など外から帰ってきたときには目薬などを使用して、目の中に汚れが残らないようにするといいでしょう。
紫外線も白内障の原因になることもあります。お散歩は紫外線の少ない朝や夕方以降にしたり、犬用のサングラスを使用したりして紫外線から守ってあげることもできます。
糖尿病が原因で白内障を発症することもあります。糖尿病にならないように、食事バランスに気をつけたり運動不足にならないように気遣ったりすることも、白内障予防のひとつです。
遺伝による白内障は、定期的な検査を行い早期に発見できるようにしましょう。初期症状の段階で発見できれば内科治療で進行スピードを抑えることができますので、日頃からペットの様子を観察しましょう。
補足:遺伝的に白内障にかかりやすい犬種を解説!
白内障の原因として遺伝がありますが、遺伝的に白内障になりやすい犬種として
- トイプードル
- ダックスフンド
- チワワ
- ヨークシャーテリア
- アメリカンコッカースパニエル
- 柴犬
- シーズー
- スパニエル
- シベリアンハスキー
- ジャックラッセルテリア
- パグ
- パピヨン
- ビーグル
- フレンチブルドッグ
- ペキニーズ
- ボーダーコリー
- ポメラニアン
- マルチーズ
- ミニチュアピンシャー
- ラブラドールレトリーバー
などが報告されています。トイプードルなどは1歳から定期的に眼科検診を受けることをおすすめします。
会社によりますが、白内障にかかりやすい犬種はペット保険に加入できない場合があります。ペット保険を選ぶ際は、補償内容や条件をしっかり確認し、いざというときに補償してもらえるような保険に加入しましょう。
白内障はペット保険で補償されるの?白内障でも入れるペット保険はあるのか解説!
白内障による通院や手術などにかかった費用はペット保険で補償されます。しかし、すでに白内障を発症した後でも入れるペット保険を見つけるのは難しいでしょう。
もし、特約や条件付きで加入できたとしても、白内障の治療に対する補償は対象外となります。白内障の手術は高額になることが多いため、費用の面で最適な治療を受けられないことがないよう、早めの加入を検討しましょう。
また、ペット保険を選ぶ際は、初めに「◯◯歳まで加入可能」などの年齢制限があるか確認しましょう。年齢制限で加入できないことがないよう、ペット保険には若いうちから加入することをおすすめします。
若いうちにペット保険に加入しておけば、終身補償を受けることができますので、保険料を安く抑えられるメリットもあります。
ここでは、
- 白内障は、ほとんどのペット保険で補償対象!
- 白内障のペットにおすすめのペット保険の特徴
について詳しく解説します。
白内障は、ほとんどのペット保険で補償対象!
白内障による通院や検査にかかった費用は、ほとんどの保険で補償対象となっています。
ただし、先天性の白内障だった場合は補償の対象外となることがありますので、加入時によく確認しましょう。また、先天性を理由に保証されなくても、白内障以外の病気に対しては補償対象となります。
また、白内障は目薬やサプリメントで予防できますが、病気や怪我を補償するペット保険では補償対象外となりますので注意しましょう。
白内障のペットにおすすめのペット保険の特徴は?
もしも白内障により入院や手術することになった場合は、高額な費用が必要となります。白内障にかかりやすい犬種を飼っている場合には、補償割合が高いペット保険がおすすめです。
また、手術をせずに目薬などで進行を抑える場合でも、継続的な通院が必要になります。いざという時、治療費のことを心配せずに最適な治療をしてあげたいですよね。
まとめ:白内障はペット保険で補償される!
白内障は一度発症してしまうと内科治療では元に戻すことができず、合併症を引き起こす可能性もある病気です。少しでも早くペットの異変に気づくことができるよう、日頃から様子をチェックするとともに、病院で定期的な検査を受けましょう。
最後に、今回紹介した内容を纏めました。
- 白内障は水晶体が濁り視力が失われていく病気
- 原因は遺伝や加齢、糖尿などさまざま
- 白内障のステージによって治療方法が異なる
- 治療方法は内科治療と外科治療の2種類
- 内科治療は進行を抑えることを目的に行う
- 外科治療では水晶体を取り除き、人工レンズを入れる
- 外科治療は高額となる場合が多い
- ほとんどのペット保険で白内障による治療費を補償できる
白内障は、ほとんどのペット保険で補償対象となっている病気です。もしステージが進んだ場合、手術費用は高額である場合が多いです。
白内障にかかりやすい犬種を飼っている、または飼う予定がある場合は、早めにペット保険に加入しておきましょう。
MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!