犬が腰振りをするのはなぜでしょうか?犬が毎日ずっと布団やタオル、クッション、ぬいぐるみ、ましてや人間・飼い主への腰振りが止まらないのはストレスですよね。また病気等が理由だったら心配だと思います。今回は犬の腰振り・マウンティングの理由、止める方法を解説します。
この記事の目次
目次を閉じる犬の腰振り・マウンティングが最近多い!いつまで続くの?
犬が飼い主の手や足にしがみついて腰を振るマウンティングに困っている方は多いでしょう。
また、散歩中やドッグランで他の犬と会った時にマウンティングすることもあります。
マウンティング行為は気にせず放置しても問題ないのか気になります。マウンティングはどんな意味があって、いつ頃まで続くのでしょうか。
今回のMOFFME記事では、
- 犬の腰振り・マウンティングはなぜ?4つの理由を徹底解説!
- 犬の腰振り・マウンティングをやめさせる3つの対処法を解説!
- 犬の腰振り・マウンティングを放置するのはダメ!その危険性とは
マウンティングについて詳しく知ることで、愛犬の気持ちを理解することができますね。犬のマウンティングに悩んでいる方は最後までご覧ください。
犬の腰振り・マウンティングはなぜ?4つの理由を徹底解説!
犬がマウンティングするのは、ひとつの理由ではありません。
繰り返されるマウンティングに悩んでいる方は、この解説を読めば犬の気持ちを理解できるでしょう。マウンティングする意味を知って犬との暮らしに役立てたいですね。
この項では、
- 興奮・喜びを示している
- 上下関係をはっきりさせようとしている・示威行動
- 発情期
- ストレス
- 腰振り・マウンティングはオスだけでなくメスも行う
マウンティングは基本的に正常な行動です。ただ、時にはサインを送っていることもあります。注意した方が良い行動をチェックしましょう。
①:興奮・喜びを示している
犬は興奮した時に腰振りの行動をすることがあります。
オス犬は発情期のメス犬のフェロモンを掻くと興奮してしまい、性的な欲求が高まりマウンティングします。
この時、赤みを帯びた性器が出てくることもありますが、興奮が収まると自然と包皮に戻るので心配はいりません。
何かに興奮をしてマウンティングしてしまう行為は、オス犬だけではなくメス犬にも見られます。子犬の頃でも好きなおもちゃやクッションを加えて遊ぶ時、はしゃいでマウンティングすることがあります。
腰振りの行動を見て飼い主が騒ぎ出すと、喜んでくれていると勘違いをして更に興奮して腰を振ることもあるでしょう。楽しくて仕方ない時にマウンティングをして示しています。
②:上下関係をはっきりさせようとしている・示威行動
同性の犬にマウンティングする行為は上下関係を示したいと言われています。
年齢が近い犬や年下の犬、おだやかな性格の犬に腰振りの行動をすることが多いです。自分は強いと相手に示す示威行動でしょう。
示威行動は他にも、尻尾を高く上げたり、胸を張る仕草をすることや耳を立てることもあります。散歩中など他の犬と会った時はよく観察してみましょう。
子犬の頃は遊びながらお互いにマウンティングをしながら社交性を身につけて行きます。
腰を振る行為はコミュニケーションのひとつとしても考えられています。
また、飼い主に対して腰振りする行為も、かつては犬に馬鹿にされていると言われてきましたが、最近では諸説あり、飼い主を守ろうとする行為にも考えられてます。
③:発情期
発情期になるとオス犬はメスに腰を振るを行います。オス犬がメス犬の背中を抱えながら腰を振る行動をします。
この行為は生後6か月くらいから始まると言われ、早い犬は生後2~3か月で見られることもあるでしょう。
これは犬にとって子孫を残すための腰振りで、自然の本能です。発情期のメス犬はオス犬にわかるフェロモンを出します。
フェロモンを嗅いだオス犬は、性的な興奮が高まり交尾をするためにマウンティングを行います。
犬の発情期は春と秋が多くなります。メス犬は発情が始まってから10日位で排卵があります。
排卵後、8~14日くらいが交尾期間になるので、メス犬はドッグランなどを避けると良いでしょう。一度は出産をさせてあげたいと望む方は、発情期を把握しておくと良いです。
④:ストレス
犬はストレスが溜まると、マウンティング行為をすることがあります。
これは、散歩が足りなかったり、お留守番が多いなど、飼い主とのコミュニケーションが少ないとみられる行為です。
犬はストレスをため続けると、体調不良や病気になることもあります。
マウンティング行為以外にも食欲が低下したり、下痢や嘔吐などの症状があります。不調があらわれたら動物病院に連れて行きましょう。
ストレスによる腰振りを見たら、一緒に遊んであげたり散歩中にコミュニケーションをとるなど、犬との関係をもう一度見直します。雨の日が続いて散歩に出していない時は、家の中でストレス解消をしてあげます。
ストレスが減ることで、マウンティングもなくなるでしょう。
補足:腰振り・マウンティングはオスだけでなくメスも行う
腰振りをするマウンティング行為はオス犬だけではなくメス犬も行います。これを見た飼い主は、メス犬なのになぜだろうと疑問をもちます。
しかし、マウンティング行為は犬にとって自然な行動で、性的興奮を示す時だけにするものではありません。犬は長椅子やクッション・毛布など、いろんなものでマウンティングをします。
メス犬のマウンティングは、最初の発情を迎える頃に多くなります。1日に1~2回程度なら正常だと考えられており、メス犬がマウンティングしても問題はありません。どの犬種でも行う行動なので通常なら心配はないでしょう。
しかし、メス犬のマウンティングも何か問題がありサインを送っている時があります。その場合、様子を確認して上記の解説を参考にしてみましょう。
犬の腰振り・マウンティングをやめさせる3つの対処法を解説!
犬の腰振りは時に飼い主や周囲の犬にとって悪影響がある時があります。
思いもよらないマウンティングによって、相手の犬が驚き犬嫌いになるケースもあります。
仲良くしている犬に迷惑を掛けてしまうと、気まずい思いをしますよね。マウンティングに関する対処法を知っておくと犬との暮らしに役立ちますよ。
この項では、
- 子犬の頃からしっかりしつける
- 去勢・避妊手術を受けさせる
- 対象物、他の犬・人間から遠ざける
①:子犬の頃からしっかりしつける
犬の腰振りは長期間になるほどやめさせるのが難しくなります。子犬の頃にしつけることで解決に向かうでしょう。
まず、興奮して腰振りを始めたら、背を向けて無視をします。それでも続くのであれば、部屋から出ていきます。
犬を無視することで犬は違和感を感じます。繰り返し同じ行動をすることで、犬は腰振りをすると無視されると学び、やがてやめるでしょう。
しつける時には体罰や大きな声で怒鳴ることはしません。せっかく築いた信頼関係を損ねるようになるため、このような行為はやめましょう。
また、腰振りをしてくるからと言って、飼い主が子犬の上に乗る行為もしてはいけません。犬を興奮させてしまったり、恐怖心を与えることに繋がります。
②:去勢・避妊手術を受けさせる
オス犬は去勢手術によって腰振り行動が軽減することがあります。
メス犬は発情期に腰振り行動がみられる場合は避妊手術を受けると効果的な事もあります。去勢や避妊出術を行うことで、病気の予防にも役立ちます。
繁殖を望まないのであれば、去勢や避妊手術を受けさせると良いでしょう。
一般的に6か月を過ぎたころから去勢と避妊手術を考えます。個体によって差がありますから動物病院で相談してみましょう。
また、去勢や避妊は腰振り行動に有効なケースもありますが、発情期だけこの行動をするわけではありません。
ストレスを感じて腰振りをしているケースなどは、去勢や避妊をしても改善されないことがあります。その場合は、原因を見つけて改善してあげる必要があります。
③:対象物、他の犬・人間から遠ざける
犬が毛布やぬいぐるみなどを使って腰振りをしている時は、犬が届かない所に置くと良いでしょう。決まった物を見ると腰振りをするくせがある時に効果的です。
他の犬にする場合は、相手の犬が嫌な気持ちになる場合があります。
犬のリードを短く持って腰振りをしないようにしましょう。ドッグランでノーリードにする時は、呼び戻しができる状態にしてから遊ばせます。
してしまったら、対象の犬からは離して落ち着かせると良いです。
また、犬によっては人間に腰振りをするケースもあります。
家族に対してする場合は、家の中でもリードを付けておき、行動が見られたら止めるようにします。他人にする時はいったん遠ざけてお座りなど、落ち着かせます。
どのケースも良く出来たらたくさん褒めてあげると良いでしょう。
犬の腰振り・マウンティングを放置するのはダメ!その危険性とは
犬の腰振りは繰り返し教えないとなおすことはできません。
繰り返される行動に飼い主も嫌気がさして放置してしまう事があります。中には腰振りの仕草がかわいいと放置するケースもあります。
もし、腰振りが悪いことだと教えなければ、どのような事になるのでしょうか。放置してしまった結果、後悔しないように危険性を詳しく知っておきましょう。
この項では、
- 飼い主の言うことを聞かなくなる恐れ
- 他の犬・人間を傷つける恐れ
- 陰部・性器を傷つける恐れ
①:飼い主の言うことを聞かなくなる恐れ
犬が上下関係をはっきりさせようとして腰振りの行動をしている時、それを放置していると主従関係が崩れてしまう事があります。
飼い主の言うことを聞かなくなると、散歩やドッグランなどで人に迷惑をかけるようになります。
関係性が悪くなると、飼い主のことを吠えたり噛んだりする問題行動に発展します。マウンティングは放置せずにきちんと教える必要があります。
上下関係を示す腰振りが見られたら、立ち上がって背を向けたり、ひざで押し返して離すと良いでしょう。
よくわからない時は、腰振りの行動の他にも示威行動のサインが見られるかチェックすると良いでしょう。
普段から犬をよく観察して、早めに見つけてあげると良好な関係性を保てます。
②:他の犬・人間を傷つける恐れ
腰振りをほかの犬にしてしまうと、相手の犬に嫌がれてしまい、お友達になることができません。犬同士は気にしていなくても、相手の飼い主が嫌悪感を持ちそばに寄せたくない気持ちになります。
また、犬によっては腰振りされたことでケンカになり、攻撃的な反応をすることもあります。
他にも、他人の足で腰振りをはじめて、バランスが取れず転倒させてしまったり、洋服を汚してしまうこともあるでしょう。
どんなに犬が好きでもケガをしてしまうと嫌な気持ちになります。このように、腰振り行動を放置してしまうと、興奮などのきっかけで他の犬や人間にしてしまうでしょう。他の犬や人間をケガさせてしまわないように、きちんと制止する必要があります。
③:陰部・性器を傷つける恐れ
犬の腰振りを放置してしまうと、陰部や性器を傷つけるリスクがあります。腰振りは癖になる行動で、放置していると繰り返し行います。
興奮しやすい犬は、陰部や性器から出血していても腰振りを続けてしまうでしょう。
特に陰部や性器は見えにくい場所にあり、飼い主も頻繁にチェックすることもありません。
いつの間にか傷が付いていて、時間が経って化膿してしまう事もあるでしょう。陰部や性器に負担をかける前にやめさせてあげます。
もし、陰部や性器から出血していたら、少量ならしばらく安静にしていると血が止まってきます。キズが深く時間が経っても出血している場合は、動物病院へ連れて行きましょう。
腰振りによって陰部や性器に傷をつけないためにも、早めにやめさせてあげるといいですね。
まとめ:犬の腰振りをやめさせるには、しつけで対処しよう!
犬が腰を振る行動について説明しましたがいかがでしたか?犬の腰振りは自然な行動でしたが、時として何かを伝えようとして行っていました。
犬のサインを見逃してしまうと腰振りが繰り返されてしまいます。問題のある腰振りなら放置せずしつけで対処しましょう。
この記事では、
- 犬の腰振り・マウンティングはなぜ?4つの理由を徹底解説!
- 犬の腰振り・マウンティングをやめさせる3つの対処法を解説!
- 犬の腰振り・マウンティングを放置するのはダメ!その危険性とは
腰振りに悩んでいる飼い主さんは参考にしていただけると嬉しいです。
またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!