愛犬との生活をより健康的にするのがツボマッサージです。人間だけでなく、犬にもツボがあり、正しい方法でマッサージをしてあげることで病気の早期発見や健康促進につながります。今回のMOFFME記事では、犬のツボを詳しく紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる犬のツボを紹介!愛犬の健康に効くツボマッサージを詳しく解説
「病気ではないのに、なんとなくだるさがある」
「重い感覚やコリがある」
そんな時マッサージに行くと、対応する部位のツボが描かれた人体の絵などを見かけますよね。
押す事で該当する臓器であったり、筋肉がほぐれて痛みや違和感を解消してくれるツボですが、そもそもツボって何の事だかご存じでしょうか?
なんとなく迷信めいたイメージを持つ方もいるかもしれませんが、詳しく知ると体の健康に深く関わっている事が分かりました。
今回MOFFMEでは、
- 犬のツボとは?
- 部位ごとにおすすめツボとマッサージの効果
- マッサージをする時の注意点
について解説していきます。
是非最後まで読んで、愛犬のツボ押しマスターを目指しましょう!
そもそも犬のツボとは何か
ツボとは東洋医学の「気」という概念に由来する物です。
ツボは経穴(けいけつ)と呼ばれ、経絡(けいらく)という気が通る道の出入り口にあたります。
この出入り口の流れが滞る事で、体内の循環が乱れて不調に繋がるのです。
滞ってしまったツボを指圧や針で刺激して、スムーズに流す事で経絡で繋がった体の各部位が健康になるという事です。
ですがこのツボや経絡は目に見える物ではありませんので、迷信めいたイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか?
実は世界保健機関(WHO)でも有効性が発表されて、国際的な認知度も高いツボについて、
- 犬のツボ数
- ツボマッサージを受けるとどうなる?
- ツボマッサージをしない方が良い時
この3つポイントからご紹介します。
犬のツボの数
人間と同じく、犬にもツボはあります。
体の基本的構造は同じですので、ツボも同じ位置でほぼ同じ個数存在すると考えられています。
世界保健機関(WHO)の発表では、人間のツボの個数は361か所とされています。
これには諸説あり、実際にはもっと多くのツボがあるといわれています。
犬はツボを刺激された時、どう感じるのか
基本的には人間がツボを押された時と同じく、程よい押し具合であれば心地良く感じていると言われています。
重要となるのは、ベストな押し加減です。
愛犬の大きさによっては、力加減を間違えるとマッサージどころかケガをさせてしまう事もあります。
心地よい力加減であれば、マッサージ中に横になって寝そべったり目を細めて表現してくれるでしょう。愛犬の様子を見ながら、注意してマッサージを行いましょう。
ツボマッサージをしない方が良い犬の特徴
ツボマッサージを愛犬に行う際には、愛犬の状態をよく観察する必要があります。
ケガや治療中の部位には、不用意に触れる事で悪化させてしまうかもしれません。
チェックリストをつかって愛犬の様子を確認してみましょう。
- マッサージする部位に傷や炎症はありませんか?
- マッサージする部位に腫れや腫瘍はありませんか?
- 妊娠中ではないですか?
- 全体的に衰弱状態ではないですか?
犬のツボマッサージを部位ごとに紹介
人間と同じように、犬の体にも数えきれないほどのツボがあります。
体内の臓器の動きをサポートするものや、精神的にリラックスできるものなど様々な効果が期待できます。
小さな体にあるツボを的確に刺激する事は難しいですが、ツボの位置と効果を意識してマッサージするだけでも心地よさは変わってくるでしょう。
ここからは、おすすめのツボを
- 触れやすい背中
- リラックス効果の首
- 難易度高ランク?顔周り
- 消化を助けるお腹
- 疲労回復の脚
犬のツボマッサージ:背中
背中には胃や腎臓などの、内臓にかかわるツボがあります。
なんとなく不調であったり、元気が無いような時にマッサージをしてみましょう。
おすすめ①胃兪(いゆ)
犬の体を上から見て、腰のくびれている部分の背骨から指2本分外側のあたりにあるツボです。このツボはその名の通り胃に効果があります。
具体的には、ストレスからの胃の不快感や食欲不振などを改善させる効果が期待できるでしょう。
おすすめ②腎兪(じんゆ)
一番うしろの肋骨を背骨までたどったあたりにあるツボです。
腎兪の腎は、腎臓だけを指すものではありません。
東洋医学では生命の源とも関係が深いとされ、アンチエイジングの効果を持つとされています。
犬のツボマッサージ:首
首周辺には、リラックス効果のあるツボが集まっています。
おうちでのリラックスタイムはもちろん、病院や他の人・犬が集まるような場所で緊張状態の時におすすめです。
おすすめ①風池(ふうち)
両方の耳の付け根の後ろにあるくぼみの部分です。このツボは、神経の昂ぶりを抑えるとされていて、自律神経の乱れを整える効果があります。
おすすめ②大椎(だいつい)
首と背中の境目あたりの中心にあるツボです。イライラを収める効果と、気の流れを促して有害な物質を排出する流れを作る効果も期待できます。
犬のツボマッサージ:顔まわり
顔まわりにあるツボは、ストレスや緊張の緩和に効果があります。
ただし緊張状態の時に顔まわりを触れられる事を嫌がる犬もいますので、様子を見ながらゆっくりとマッサージしましょう。
おすすめ①攅竹(さんちく)
両眉毛の目頭にあります。目の上周辺にはツボが集まっているので、攅竹から目尻に向かって流すようにほぐすと良いでしょう。
おすすめ②頭百会(あたまひゃくえ)
このツボは、犬の頭をなでる際に触れている場所です。自律神経を整える効果が期待されるツボなので、ゆっくりと手のひら全体で包むようにマッサージしてあげましょう。
犬のツボマッサージ:お腹
お腹は腸に近い事から、消化や腹痛に効果が期待できるツボがあります。
おすすめ①気海(きかい)
犬のおへそから少し下がったところにあるツボです。このツボは直接指圧するよりも、周囲も含めて手で温めながらさする方法が効果的です。
おすすめ②天枢(てんすう)
このツボは、気海から少し下がったところにあります。このツボから円を描くようにマッサージします。時計周りにマッサージすることで便秘の解消。反時計回りにマッサージすると下痢の緩和に効果があるとされています。
犬のツボマッサージ:脚
脚のツボは、疲労回復に効果があります。
お出かけの後にほぐしてあげるのがおすすめです。
おすすめ①足三里(あしさんり)
後ろ足のにある飛び出た骨から斜め下にあるツボです。ひざ関節に良いとされていて、足の疲労回復に効果が期待されています。
このツボは江戸時代の超有名である俳人松尾芭蕉も、全国行脚で疲れた足を癒すためにほぐしていたと奥の細道に記載されています。
おすすめ②涌泉(ゆうせん)
一番大きな肉球の下にあります。犬は人間でいうつま先立ちでいるので、肉球周りはとても疲れが溜まっています。
大きな肉球を足先へ押し上げるようにマッサージすると良いでしょう。
犬にツボマッサージを行う上での注意点を紹介
体の各部位にあるツボですが、マッサージをする際には注意が必要な場所もあります。
そもそも人に触れられる事を好まない犬など、性格によって向き不向きもあるので愛犬の性格や状態をよく観察してからマッサージを行いましょう。
では実際にマッサージを行う際に注意すべき点を以下の3点紹介します。
- 押圧回数の目安は?
- ツボの位置がわからない時
- 超小型犬のマッサージ方法
より愛犬のリラックスと健康の効果を得るために、注意してマッサージしましょう。
犬のツボマッサージ注意点①押圧回数の目安
1つのツボに対して、5~30回くらいを目安に行いましょう。
1度に長くマッサージをするよりも、数分のマッサージでも継続的に行う方が効果を期待できます。
生活の中で、無理のないマッサージタイムを設けると良いでしょう。
習慣化する事で、旅先などのイレギュラーな状況でも疲労回復やリラックス効果を得る事ができます。
犬のツボマッサージ注意点②ツボの位置がわからない
ツボの位置は犬の体格によっては見極めが難しい場合があります。よくわからない場合は、自分の体で位置の確認をすると心地よい場所が分かるかもしれません。
またピンポイントでツボの位置が分からなくても、体には数えきれないほどのツボがあります。ほぐしたいツボの周囲を優しく包むようにマッサージするだけでも、効果は期待できるでしょう。
犬のツボマッサージ注意点③超小型犬の場合
超小型犬へツボマッサージをする際は、押す方法と力加減に注意が必要です。
基本的には指や手のひらを使ってマッサージを行いますが、足先など細かなツボをほぐすときは、綿棒や手で温めたティースプーンを使って押すと程良い力加減になります。
顔周りのマッサージでは道具を使用するとケガに繋がる場合があるので、手のひらで包み込むようにゆっくりと鼻先から後頭部までをなでるようにしましょう。
まとめ:犬のツボマッサージの強制はNG
- 犬のツボとは?
- おすすめのツボとそのマッサージ効果
- ツボマッサージをする際の注意点