フクロウの性格を種類ごとに解説!飼い主になつかない理由も紹介のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. フクロウの性格は穏やかで繊細
  2. フクロウの飼育では"懐くより慣れる"ことを理解する
  3. フクロウは体調不良を隠す習性がある
  4. フクロウの医療費は保険適用されず全額事故負担になるので、もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心

フクロウはペットとして飼育されはじめてから歴史が浅いため正しい飼育に関する情報が不足しています。そこで今回はフクロウの性格や種類ごとの値段について紹介します。ぜひ参考にしてください。

この記事の目次

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フクロウの性格の特徴は?


フクロウは、ふわふわな羽毛と丸い目で独特の魅力をもつ動物です。ミステリアスな部分が多いフクロウに、興味があるという方も多いのではないでしょうか?


ペットで飼うこともできますが、実際のフクロウはどんな性格なのか気になりますよね。


フクロウの性格は種類により違いがあり、比較的穏やかな品種もいれば気性が荒い品種もいます。また、繊細で臆病な面があるので飼育にはそれなりの気配りが必要です。


現在日本で流通しているフクロウの中では、コキンメフクロウ・メンフクロウ・モリフクロウなどの品種が人気で初心者でも飼いやすいといわれています。中にはとても難易度の高いフクロウもいますので、選ぶときに参考にしてみてください。


ここからは、性格の特徴を詳しく解説していきます。

フクロウの性格の特徴①穏やか

フクロウの性格は、基本的に穏やかです。ペットで飼育できるということからもわかるように、人と共同生活ができる程度の穏やかさはもっています。


しかし、積極的に人によって来たり遊んだりといった行動はほとんど見られません。同じ空間で、穏やかに過ごすフクロウを見守るといったイメージになります。


また、フクロウが穏やかであるといわれる一因には、睡眠時間が長いことも関係しています。一日の半分以上を睡眠に費やすこともありますので、フクロウが安心できる場所を提供してあげましょう。


もちろん、もともと野生で暮らしている動物ですので強い一面ももち合わせています。警戒心から、攻撃することもありますのでその点は注意しなければなりません。

フクロウの性格の特徴②繊細で臆病

フクロウの性格で、どの種類でも共通する点があります。それは、繊細がゆえに臆病な一面があるということです。


例えば、大きな物音に驚く、敵と判断したものに対して警戒するなど日常生活の中でも臆病な面が現れます。そのため、飼い主さんはフクロウを驚かさないように気を配る必要があります。


また、不意の事故にも注意しなければなりません。驚いた拍子にぶつかってケガをする、網戸を突き破り迷子になるといったアクシデントが起こり得るためです。


フクロウの居場所部屋の隅につくること、いきなり触れないことなどが予防策になりますのでしっかり対策しましょう。

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フクロウの平均寿命は?長生きする方法や病気についても紹介

フクロウの種類ごとの性格の特徴や値段を紹介

ペットとして飼育可能なフクロウの種類は50種類以上います。フクロウは種類によってそれぞれ性格の特徴が異なります。

今回は以下の11種類のフクロウの性格の特徴や値段相場を解説していきます。
  • カラフトフクロウ
  • シロフクロウ
  • モリフクロウ
  • メンフクロウ
  • コキンメフクロウ
  • アナホリフクロウ
  • メガネフクロウ
  • シマフクロウ
  • スズメフクロウ
  • オオフクロウ
  • ウラルフクロウ
人間と同様にフクロウの性格も個体によって異なるので、種類ごとの性格の特徴は参考程度にとどめておきましょう。また値段はそのときの人気や希少性に左右されますので、購入前に一度確認しましょう。

各種フクロウの性格①カラフトフクロウ

カラフトフクロウは、とても穏やかな性格が特徴です。飼い主にもよくなつくため、初心者でも安心して飼いやすいフクロウです。賢いため、調教でフライトを身につけさせることも可能です。夜行性の個体が多いフクロウには珍しく、昼夜問わず活動します。寒い地域に生息するため、夏場の蒸れには注意してあげましょう。


カラフトフクロウの特徴は

  • 原産国…カナダ、ロシア、北欧
  • 体重…1,000~2,000g
  • 体長…60~85cm
  • 寿命…30~40年
  • 値段相場…50~70万円
白と黒の羽毛に覆われた円盤のように大きな求心顔と小さくクリっとした目が魅力的なカラフトフクロウ。世界最大のフクロウで、ふわふわもふもふの羽毛に覆われた身体は存在感抜群です。オスよりメスの方がひとまわり大きく育ちます。

各種フクロウの性格②シロフクロウ

シロフクロウオスメスともに気が強く、野性的な性格が特徴です。雛から適切に飼育すれば家族の一員として深い信頼関係を結ぶことができます。フクロウには珍しく日中でも活動を行います。


シロフクロウの特徴は

  • 原産国…カナダ、グリーンランド、北欧 
  • 体重…1,500~2,000g 
  • 体長…50~70cm 
  • 寿命…20~25年 
  • 値段相場…50~70万円 

ハリー・ポッターシリーズの主人公ハリーが飼っているフクロウ・ヘドウィグは、シロフクロウです。眠い時や眩しいときに目を細めた表情が笑ったように見えるところも人気の理由に挙げられます。成熟したオスがほぼ純白なのに対し、メスは褐色の細かいしま模様があるため、雌雄の判別がしやすいという特徴があります。 

各種フクロウの性格③モリフクロウ

モリフクロウは穏やかで、好奇心旺盛な性格が特徴です。まんまるの黒く大きな瞳がかわいいモリフクロウは、日本でも飼育数が多いフクロウです。おっとりとしていて、人に慣れやすいことから、フクロウ飼育初心者にもおすすめです。適応能力が高く、餌が変わっても、すぐに慣れてくれるようなタフさを兼ね備えています。


モリフクロウの特徴は

  • 原産国…イギリス、フィンランド 
  • 体重…300~800g 
  • 体長…35~45cm 
  • 寿命…15~20年 
  • 値段相場…30~45万円 

体力の強さや維持費のバランスの観点からも、ペットとしての人気が高い中型フクロウの代表格です。フクロウというと、まずこのモリフクロウをイメージする人も多いでしょう。

各種フクロウの性格④メンフクロウ

メンフクロウは穏やかで用心深く臆病な側面がある一方、慣れた人の前では活発で人懐っこい性格です。メンフクロウとの暮らしは飽きとは無縁です。つがいの片方が死ぬまで一生添い遂げる愛情深さや一途さを持ち合わせています。 


シロフクロウの特徴は

  • 原産国…南極大陸及び日本を除くすべての大陸 
  • 体重…250~600g
  • 体長…30~45cm 
  • 寿命…15~40万円
  • 値段相場…15~20年  
ハート型のお面のような顔立ちから、日本では「メンフクロウ」と呼ばれるようになりました。イギリスでは、つんざくような甲高い鳴き声から「screech owl(金切り声フクロウ)」と呼ばれており、飼育する際は防音対策が必要です。

各種フクロウの性格⑤コキンメフクロウ

コミカルで活発な動きがかわいいコキンメフクロウは、気が強く神経質な性格です。そのため雛からゆっくりと慣れさせてあげましょう。体力が弱い個体が多い小型フクロウの中では比較的体が丈夫で、環境変化への適応能力が高いことが特徴です。  


コキンメフクロウの特徴は

  • 原産国…中国、ヨーロッパ、北アフリカ 
  • 体重…100~200g 
  • 体長…20~25cm 
  • 寿命…10~15年 
  • 値段相場…15~30万円 
その名どおりの黄金色の瞳、茶色い身体に白い縞模様という一見地味な見た目をしていますが、ギリシャ神話に登場する女神たちの従者として非常に有名なフクロウです。リラックスしたときに見せてくれるアヒル寝やお座り姿がフクロウ愛好家の中で人気です。

各種フクロウの性格⑥アナホリフクロウ

アナホリフクロウの性格はおとなしく、用心深いです。木の上で生活する個体が多いフクロウには珍しく地中に掘った巣穴で生活します。プレーリードッグやジリスの巣穴を乗っ取って、リフォームして使う賢いフクロウです。   


アナホリフクロウの特徴は

  • 原産国…アメリカ、ブラジル、メキシコ 
  • 体重…140~240g 
  • 体長…20~28cm 
  • 寿命…10~15年
  • 値段相場…30~40万円  
茶褐色の身体と白い斑紋模様を持つ小型のフクロウで、コキンメフクロウとすこし顔が似ています。フクロウらしからぬ長い脚を生かして走り回るのも得意です。放鳥の際は、カーペットなどのフクロウの爪に引っかかりやすいものを置かない、または近づけないように気をつけましょう。 

各種フクロウの性格⑦メガネフクロウ

メガネフクロウは、おとなしくおっとりとした性格の中型フクロウです。好奇心旺盛な面もあり、人にも、ほかのフクロウにも慣れやすいため、ペットとしての人気も高いです。


メガネフクロウの特徴は

  • 原産国…メキシコ、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン 
  • 体重…500~1,200g 
  • 体長…40~60cm 
  • 寿命…20~30年 
  • 値段相場…30~40万円 
淡いオレンジ色の瞳を取り囲むように生えた白い羽毛がメガネのように見えることがその名の由来です。メガネをかけたような個性的な顔立ちやずっしりとした体格に存在感があります。
南米の熱帯雨林地域原産のフクロウで、寒さに弱いことに注意してあげましょう。 

各種フクロウの性格⑧スズメフクロウ


スズメフクロウは、手のひらに収まってしまうほどの世界最小サイズのフクロウです。野生では天敵も多いので、臆病で気が強い性格が多いですが、雛から育てることで、慣らしていくことが可能です。小さいながらも賢い頭を持っているため、人の顔も覚えます。  


スズメフクロウの特徴は

  • 原産国…ブラジル、アルゼンチン 
  • 体重…60~70g 
  • 体長…15~17cm 
  • 寿命…10年前後 
  • 値段相場…25~40万円  
赤褐色から茶褐色の身体に白い斑模様が特徴です。首の後ろにある目玉のような黒い模様は、天敵を威嚇して身を守るためにあるといわれています。フクロウっぽくない「ホィプ」「ポィプ」というかわいらしい鳴き声も人気の理由です。 

各種フクロウの性格⑨オオフクロウ

オオフクロウは、穏やかで繊細な性格をしています。オオフクロウという名前がついていますが、フクロウとしては中型サイズで、マンションなどの室内で飼うこともできます。適度な存在感がありつつ、穏やかな性格のオオフクロウはフクロウ初心者がお迎えするのに最適でしょう。  


オオフクロウの特徴は

  • 原産国…インド、ミャンマー、インドネシア 
  • 体重…500~1,000g 
  • 体長…35~45cm 
  • 寿命…10~20年 
  • 値段相場…30~45万円 
頭部から背中にかけては赤みを帯びた濃い黒褐色で、大きな黒い目を縁取るようなシナモン色の羽毛はメガネをかけているようにも見えます。そのチャーミングな容姿がたぬきのようでかわいいと女性人気が高いフクロウです。  

各種フクロウの性格⑩ウラルフクロウ


図鑑などでは、「気が強い」「神経質」と書かれることも多いウラルフクロウですが、おとなしく、人懐っこく育つ個体も多く、性格の個体差が大きいフクロウです。成長過程で性格が変わることもあるため、どんな性格に育っても大丈夫という人に飼うことをおすすめします。 


ウラルフクロウの特徴は

  • 原産国…ロシア、日本、北欧 
  • 体重…500~1,300g 
  • 体長…50~65cm 
  • 寿命…20~30年 
  • 値段相場…35~50万円  
茶褐色ベースに白や灰色、焦茶の羽毛が点在していているボディはふわふわとしていて存在感があります。ハート型の大きな顔盤とピンクのアイラインに囲まれたくりくりとしたまんまるな瞳がかわいらしい印象です。 

各種フクロウの性格⑪シマフクロウ【参考】


シマフクロウは、極東地域に生息するフクロウで、日本では北海道のみに生息しています。現在日本で確認されている生息数は160羽程度といわれ、絶滅危惧種に指定される希少価値が高いフクロウです。ペットとしては流通していません。


シマフクロウの特徴は

  • 原産国…中国、モンゴル、ロシア、日本 
  • 体重…3,500~4,000g 
  • 体長…60~70cm 
  • 寿命…30~40年
  • 値段相場…  
翼を広げた大きさは180cmに達する日本最大級のフクロウです。淡水魚を主食としており、その他の鳥類や小型哺乳類を捕食します。北海道のアイヌ語では、「コタン・コロ・カムイ」と呼ばれ、村をつかさどる神様として大切にされています。

フクロウは飼い主になつかない?


フクロウはとてもかわいらしい見た目をしていますが、意外とクールな性格であることをご存じですか?野生化での単独行動の気質を色濃く残すフクロウは、実はあまり人に懐きません

フクロウを育てるうえで目指すのは、”懐く”より”慣れる”ということです。まずはフクロウが快適に暮らせるベストな環境をつくり、安心させてあげましょう。

逆に、無理にコミュニケーションとろうとするとフクロウのストレスが溜まることもあります。フクロウの飼い方の基本である、過度なスキンシップは避け適度な距離感を保つということを徹底しましょう。

また、飼い主さんはしっかりとフクロウの性格を理解してから迎え入れを行いましょう。

フクロウに慣れてもらう方法

人に懐かないフクロウとうまく同居生活を送るには、慣れることが先決です。少しでも早く家の環境に慣れ飼い主さんとの関係を築く必要があります。


しかし、フクロウにとって慣れることはかんたんなことではありません。環境によるストレスを受けやすい動物でもありますので、無理はせず様子を見ながら生活しましょう。


以下の3つのポイントに注意して、少しでも早く環境と飼い主さんに慣れてもらいましょう。

  • 過干渉せず適度な距離感を保つ
  • フクロウを驚かせない
  • 毎日身の回りの世話を欠かさない

基本的なことになりますが、上記のようなポイントを守ることでフクロウは安心します。毎日欠かさず世話をしていると、思いがけずフクロウのほうから歩み寄ってくれる可能性もありますよ。

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【獣医師監修】フクロウの飼い方は?飼育の注意点/飼育費用/購入方法も紹介

フクロウがなりやすい病気


飼っているフクロウの様子がいつもと違うとき、何があったのか心配になりますよね?基本的に、フクロウに何らかの変化があった場合は少しの違いでも病気を疑いましょう。


まずは、病気について知ることが重要です。フクロウがかかりやすい病気を一覧で紹介しますので覚えておきましょう。

病気症状原因
骨折跛行止まり木からの落下
衝突
趾瘤症足元のタコ
化膿
肥満
止まり木のサイズ
不衛生な環境
絞扼壊死出血
脚の壊死
アンクレットの締め付け
異物誤飲嘔吐
食欲減退
飼育環境
食中毒下痢
嘔吐
脱水
食材の管理
腐敗した食材
アスペルギルス症呼吸の異常
食欲減退
真菌の感染
白内障視力低下
目の白濁
老化
ビタミン不足
ハジラミ症かゆみ
羽をむしる
ハジラミの寄生

フクロウは、体調の変化を悟られないように隠す習性があります。そのため、いち早く体調不良に気付けるように健康観察は毎日の習慣にしましょう。

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フクロウを飼うデメリットは?事前に知っておきたい注意点を徹底解説【獣医師監修】

フクロウの性格に関するまとめ

フクロウの性格や種類ごとの特徴を見てきましたが、気になる種類はいましたか?クロウとうまく交流するには、よく知ることがもっとも大切です。


深く知ると、きっとフクロウのもつ空気感や存在感に魅了されること間違いなしですよ。


この記事では

  • フクロウはどんな性格?穏やかだけど臆病な性格を解説
  • フクロウは懐かない?人慣れしやすいポイント
  • 種類によるフクロウの性格の違い!人慣れしやすい種類が人気
  • 病気に注意!フクロウがよくかかる病気とは
を解説しました。

フクロウには、それぞれ個性があります。今回ご紹介した穏やかで繊細なフクロウの性格を基本として、これから出会うフクロウの個性を知っていきましょう。


フクロウの飼育を検討している方は、毎日の世話をとおして安心できるまで根気よく付き合ってあげてくださいね。


MOFFMEでは他にもフクロウやペット保険に関する記事を多数公開していますので、ぜひご確認ください。

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