ペットショップやネットには文鳥の餌がたくさん並んでいて、どんな餌や食べ物がいいか、悩んでしまいますよね。当記事では、文鳥の餌や栄養を補給する食べ物などを徹底解説します。餌の種類や特徴、副食になる食べ物を把握して、栄養満点でおいしいものを食べてもらいましょう!
この記事の目次
目次を閉じる野生の文鳥の餌や食べ物は?
文鳥のかわいらしい姿から、ペットとして飼われているイメージが思い浮かびませんか?
しかしもちろん元々は野生の鳥です。
一体、野生の文鳥はどんな食べ物を食べているのでしょうか。野生の文鳥の食性を理解することによって、ペットとして文鳥を飼育する際に餌に対する理解が深まるでしょう。
文鳥は雑食で、主な食べ物は
- 植物の種子や穀物
- 小型の昆虫
です。
もともとは東南アジアに生息していた文鳥は、現地で「稲の害鳥」「ライスバード」と呼ばれていました。
また、文鳥のくちばしは「太いピンセット型」と言われ、 種子の殻を割ったり虫を取るのが得意です。
餌は毎日食べる物なので、おいしくて喜んで食べてくれる食べ物を用意してあげたいですよね。野生の文鳥の食べ物を参考にすると、文鳥の好みの把握に役立ちます。
文鳥の主な餌はペレット・シードの2種類
一緒に暮らす文鳥には、健康に長生きしてもらいたいですよね。文鳥に長生きしてもらうためにも餌に対して理解しておきましょう。
ペットとして飼う文鳥にはどのような餌や食べ物を与えればいいのでしょうか。
文鳥の主食はペレット・シードの2種類です。
▼文鳥の主食・特徴一覧表
栄養価 | 掃除のしやすさ | 好み | |
---|---|---|---|
ペレット | ◎ | ◎ | ○ |
シード | ○ | △ | ◎ |
文鳥はペットとしてポピュラーなので、ペットショップやネットで簡単に餌を手に入れることができます。その反面、「商品の種類が多すぎて何を選べばいいのか分からない、、」なんてことも。
「主食にペレットとシードがあることが分かったけどどっちがいいの?」
「ペレットとシードの特徴について詳しく知りたい」
こんな疑問をお持ちの方に向けて、ペレットとシードのそれぞれのメリット・デメリットや特徴について解説していきます。ぜひ参考にしてください。
文鳥の餌①ペレット
「1種類だけで必要な栄養を満たしたい」
「栄養バランスが保障されたものを与えたい」
そんな飼い主さんにはペレットがおすすめです。ペレットとは、穀物を基に栄養素を足して作られた粒上の総合栄養食のことをいいます。
必要な栄養がしっかり含まれた栄養価の高い餌なので、安心して毎日の食べ物として与えられます。栄養価が高い分、後述するシードよりも価格が高めです。
必要な栄養は全てまかなえるので、副食で食べ物を与える必要は基本的にありません。
栄養価が高く殻をむく必要もないため、くちばしの力が衰えた老鳥や病気持ち・病み上がりの文鳥には有効な餌になります。
栄養面でメリットのあるペレットですが、雛の時から与えないと食べ物として認識されない場合があります。最初はシードと混ぜて与えることがポイントです。
文鳥の餌②シード
文鳥が毎日おいしそうに餌を食べる姿を見ると、飼い主さんも幸せな気持ちになりますよね。
ペレットに比べて食べやすいので、文鳥が餌を食べてくれない時にシードを与えることがおすすめです。
シードとは、穀物や種子の餌のことをいいます。
- アワ
- ヒエ
- キビ
- カナリーシード
など数種類の穀物が配合されています。
シードには殻付き(皮付き)と殻むき(皮むき)の2種類に分類されます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
殻付き | 嗜好性が高い 殻むきがストレス解消に繋がる | 殻の残り掃除が大変 |
殻むき | 掃除が楽 | 保存性に優れない 栄養の鮮度が落ちやすい |
脂肪分の多いシードばかりを食べる子もいるのでカロリーの過剰摂取に注意が必要です。
シードを主食とする場合、ビタミンやミネラル、不足すると甲状腺腫を発症してしまうヨード(ヨウ素)を摂取することができません。健康のために野菜などの食べ物を副食として与え、栄養を補給しましょう。
シードのみを文鳥に与える場合、ビタミンやミネラルが不足してしまい病気の発症リスクが上がります。そのために野菜などの食べ物を副食として与え、栄養を補ってあげましょう。
文鳥の主食だけでは補えない場合は副食を与える
小さな体にきちんと栄養が行き届いているのか、飼い主としては心配になってしまいますよね。
主食だけでは足りない栄養は副食を与えて栄養を補ってあげましょう。特に主食にシードを選んだ場合は副食が必要です。
副食には
- 野菜
- 果物
- サプリメント
を与えますが、文鳥にとって有害な食べ物があるので注意しましょう。
また、年に1度全身の羽毛を刷新する換羽の時期は体力を消耗し、たくさんのエネルギーや栄養が必要になります。
ペレットを主食にしている場合でも、換羽の時は副食で栄養を補給して文鳥をサポートしてあげましょう。
文鳥の副食①野菜・果物
文鳥が野菜などの食べ物をかじったり引っ張ったりする姿はなんとも愛らしいですよね。
野菜を副食にすることで、不足しがちなビタミン(特にビタミンA)を補給することができます。野菜は好んで食べる子が多いので、ご褒美としても与えることができます。
野菜の中には食べてはいけないものが含まれているので注意が必要です。誤って与えないように事前に理解しておきましょう。
▼文鳥に与えてはいけないもの
- ほうれん草(カルシウムの吸収を阻害するシュウ酸が多い)
- ネギ(アクが強い)
- モロヘイヤ・サトイモ(粘りが強い)
- キャベツ・カブ(甲状腺腫を誘発する物質を含む)
文鳥に餌を与える前に一度調べることを習慣にしましょう。
果物もビタミンが豊富ですが、果糖の取りすぎは肥満に繋がるため与えすぎには注意が必要です。飼い主が与える量を調節してあげましょう。
文鳥の副食②サプリメント
大切な文鳥、必要な栄養がしっかり取れているのか不安に感じてしまいますよね。
そんな時、文鳥の栄養補給の強い味方がサプリメントです。
主なサプリメントは
- ボレー粉
- ビタミン剤
です。
ボレー粉とは、牡蠣の殻を細かく砕いた粉のことです。
ボレー粉を主食に混ぜることで、文鳥に必要なカルシウムを補給することができます。胃の中で餌をすりつぶす「グリッド」という機能を助け、消化を良くする働きもあります。
代謝を促すためにビタミンは必要な栄養素です。特に換羽の時期は、新しい羽毛を作り出すため多くのビタミンが必要です。文鳥の様子を見て「最近なんだか元気がないな」と感じた際にビタミン剤を与えてあげることがおすすめです。
文鳥の餌は1日どのくらいの量・回数を与えればいい?
これから文鳥を飼う予定の人は、どのくらいの量を何回、どんな風に食べるのか、なかなかイメージがわかないですよね。
餌の量と回数のポイントはこちら!
- 約1日5g
- 成長した場合は回数に決まりはない
文鳥の餌は約1日5gが目安です。
体重の10分の1という説もありますが、文鳥は半日食べ物がないだけでも体調不良を起こし病気に繋がってしまいます。食べすぎよりも栄養不足に注意しましょう。
生後1ヵ月までの雛は一日4〜6回に分けて餌を与えますが、成鳥の場合は回数に決まりはありません。
犬や猫のように毎食分与えるのではなく、いつでも食べられるように餌箱に常時餌を入れておきます。
餌のあげ忘れは文鳥にとって命の危険です。起きたらすぐに餌箱を掃除して新しい餌を入れてあげましょう。
文鳥が餌を食べてくれない時に考えられる原因
餌を食べてくれないと、飼い主としては心配になってしまいますよね。
文鳥が餌を食べてくれない時に考えられる原因は以下の通りです。
- 餌の好き嫌い
- 時間帯が合っていない
- 成鳥用の餌が食べられない
- 体調不良
文鳥にも人間と同じように好き嫌いがあります。同じシードでもメーカーによって配合が違い、文鳥によって好みが分かれるので試行錯誤が必要です。
文鳥は昼行性なので、夜は文鳥にとって寝る時間です。
夜に餌を与えている場合は、朝に変えてみると食いつきが良くなるかもしれません。
雛から育てていて、「成鳥用の餌に切り替えたのに食べない」という場合は切り替えのタイミングが早すぎる可能性があります。
文鳥は体調不良を隠す習性があるので、異変を感じたら様子見をせずにすぐに病院に行きましょう。
文鳥の食べ物・餌に関するまとめ
ここまで、文鳥の餌の種類や特徴、副食として与える食べ物について詳しく解説してきました。
文鳥の餌のポイントはこちら!
- 文鳥の主食はペレット・シードの2種類
- 足りない栄養は副食で補う
- 文鳥にとって有害な食べ物に注意
- 餌を食べない場合は試行錯誤しつつ、様子がおかしい場合はすぐに病院へ!
せっかくなら、かわいい文鳥のために喜んでくれる餌を用意してあげたいですよね。
餌や食べ物を選ぶ際には、栄養・好み・あげ方など、様々な視点から文鳥と飼い主さんに合ったものを選ぶ必要があります。
大切な文鳥が健康に長生きできるよう、じっくり吟味して選びましょう!
MOFFMEでは他にも文鳥のペット保険に関する記事を多数公開していますので、ぜひご確認ください!