内容をまとめると
- ウロコインコの平均寿命は10~15年
- 種類による寿命差は明確にない
- 事前にウロコインコの病気を知っておくことで入院などのリスクを避けられる
- 動物の治療費は保険適用されないのでもしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心
ウロコインコは飼い主とのコミュニーケーション好むことからペットとして人気が高まっています。今回の記事では、ウロコインコの平均寿命や長生きする飼育方法や価格についても解説していきます。ウロコインコの飼育を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
目次を閉じるウロコインコの平均寿命は10~15年
ウロコインコの平均寿命は10~15年です。
種の寿命としては25年~30年ほどとかなり長く、飼育下では最長で30年ほど生きたという記録があるほど長寿です。
数年前は10年程度となっていましたが、栄養価の高い良質な餌が増えたこと、快適で清潔な飼育環境が整えられること、また、医療が充実したことなどにより、ウロコインコの平均寿命が伸びています。
ウロコインコは基本的には丈夫ですが、何もせずに健康が維持できるわけではありません。
日々のスキンシップと観察を欠かさず、運動不足などのストレスを減らし、些細な不調でも見逃さず、ウロコインコが長生きできるように努めましょう!
適切な飼い方は、ウロコインコにとって快適でストレスの少ない生活に繋がります。正しい知識を身に付けて、ウロコインコの生活環境を整えてあげましょう!
ウロコインコの寿命は種類やカラーによって変わる?【参考】
結論、ウロコインコの寿命は種類やカラーによってほとんど変わりません。
寿命の長短の目安として他の鳥類と同様に
- 体が大きさに比例して寿命が長くなる
- 原種(ノーマル)のカラーに近いほど寿命が長くなる
ウロコインコに長生きしてもらうポイント
適切な飼育方法を心得ればウロコインコは平均寿命より長生きする傾向にあります。
どのような飼い方をすれば、寿命を全うし、健康に長生きすることができるのでしょう。
ウロコインコに長生きしてもらうポイントはこちら!
- ウロコインコにストレスを溜めさせない
- ウロコインコに与える餌や食べ物に気を配る
- ウロコインコの飼育環境を清潔に保つ
- 気温管理に注意する
- ウロコインコに日光浴をしてもらう
- ウロコインコを日頃からよく観察する
賢く甘えん坊で魅力的な姿でペットとして大人気のウロコインコですが、かわいがるだけがすべてではありません。
家族としてお迎えしたのなら、ウロコインコが快適で健康に生活できるように工夫し環境を整えるのは飼い主の責任です。最後まで責任をもってウロコインコと生活できるように、日頃からできることを取り入れていきましょう!
ウロコインコにストレスを溜めさせない
ウロコインコは好奇心旺盛で活発な子が多いです。
一日中ケージの中で満足に体を動かしたり、おもちゃで遊んだりすることができないと、運動不足からストレスを溜めてしまいます。
毎日放鳥の時間を作り、一緒に遊んであげましょう。体を動かすのはもちろん、芸や言葉を教えたりおもちゃなどで遊んであげると頭を使うことにもなり、ウロコインコも楽しめます。 一緒に遊ぶことで、ストレス解消やスキンシップをとることに繋がり、ウロコインコとの絆をぐっと深めることができますよ。
ウロコインコの知能は人間の5歳児並みの知能を持つヨウムに次ぐと言われています。自然界では生き残るために常に頭をフル回転させますが、飼育下ではその必要はありません。そのため工夫をしないと退屈していまい、ストレスを溜める原因になってしまいます。
ウロコインコに与える餌や食べ物に気を配る
ウロコインコの健康には、バランスの整った食事が欠かせません。
主食に追加で野菜やボレー粉などで必要な栄養を補い、栄養バランスを整えましょう。
ウロコインコの主食は
- シード
- ペレット
の2種類です。
ペレットはバランスよく栄養が含まれているので安心です。最初はなかなか食べない子もいるので、少しずつ混ぜて慣れさせましょう。
主食にシードを選ぶ場合は、栄養価の高い殻付きシードがおすすめです。好んで食べる子も多いですが、脂肪分の多いひまわりの種やカナリーシードばかりにならないよう気を付けましょう。
シードだけでは不足してしまう栄養は補食で補いましょう。
ウロコインコの主な補食は
- 小松菜などのビタミンが含まれる野菜
- ボレー粉
- カルシウム
などが挙げられます。
中には食べすぎに注意が必要な野菜や、ウロコインコにとって毒になる食べ物もあります。 野菜や果物をあげる際には一度調べて安全を確かめてから与えるようにしましょう。
ウロコインコの詳しい餌や食べものについて知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
ウロコインコの飼育環境を清潔に保つ
ウロコインコの飼育環境が清潔でないとストレスを溜める原因にもなってしまいます。
ウロコインコが過ごす場所は掃除をしっかりして清潔に保つようにしましょう。
中には一定の場所でトイレする子もいますが、基本的にウロコインコは生体の構造上トイレのしつけはできません。
ケージの底には糞が溜まるので、毎日掃除をしましょう。
ケージの底にペットシーツや新聞紙を敷くと手早く掃除ができるのでおすすめです。
また水入れや餌入れはもちろん、ケージも定期的に水洗いして天日干しすると清潔を保てます。
毎日の掃除やケージの水洗いなど、手間に感じてしまいますが、大切なウロコインコの健康には代えられません。かわいいウロコインコのために、こまめに掃除をしてあげましょう。
気温管理に注意する
ウロコインコが快適に過ごすことができるよう、気温管理を徹底しましょう。ウロコインコは南米出身の鳥ですが、日本の気候でも飼うことができます。
しかし基本的に室温は24~28度になるように調整が必要です。
ウロコインコは気温への適応能力が高く、多少の寒暖差には耐えることができますが、お迎えした初年度は気温に適応できないウロコインコが多いです。
気温に慣れることができるまでは、特に気温管理に注意が必要です。
冬は鳥用のヒーターを使って15度以上をキープし、夏は熱中症にならないようエアコンを付けたり風通しの良い日陰にケージを置くなど工夫しましょう。
飼い主が不在の時でも冬場のヒーターと夏場のエアコンが必要になるので、光熱費が上がることは覚悟が必要です。
ウロコインコに日光浴をしてもらう
ウロコインコの健康のために日光浴はとても大切です。
日光浴には以下の効果が期待できます。
- 骨が丈夫になる
- 神経細胞を保護し、脳内ホルモン形成を助ける
- ストレス解消
- 体内時計と自律神経が整う
日光浴をすることでビタミンDが生成され、ウロコインコにとって大切なカルシウムの吸収を助けてくれます。
ビタミンDには神経細胞を保護し、脳内ホルモン形成することで体内のバランスを整えるという役割もあります。
週に2回、30分~1時間程度を目安に日光浴をさせてあげましょう。
窓を開けてケージを日光の当たるところにウロコインコを置いてあげると、風と光を楽しむことができ、ウロコインコも気持ちよさそうにしてくれますよ。
日中になかなか時間が取れない場合は、小鳥用の日光浴ライトもあるので試してみてください。
ウロコインコを日頃からよく観察する
ウロコインコの不調を見逃さないために、日頃からよく観察することが大切です。
- ウロコインコの糞
- 体重管理
に注意することがおすすめです。
糞は健康のバロメーターにもなるので日頃からよく観察しましょう。
量はいつもと同じくらいか、下痢をしていないか、色や形、異物が入っていないかなど、観察すべきことはたくさんあります。
ケージの掃除と一緒に糞の様子を見る健康チェックも習慣にできるといいですね。
放鳥の際に体重管理をすることもおすすめです。飼い主とのスキンシップの合間に、キッチンスケールに乗せれば体重を測ることができます。体重減少などの病気のサインを発見することに繋がるので、毎日記録しておきましょう。
大切な家族であるウロコインコの不調に気付けるのは飼い主さんだけです。ささいな変化を見逃さないためにも日頃からウロコインコの様子をよく観察してあげてくださいね。
ウロコインコの特徴や鳴き声は?
ウロコインコは美しい外見も惹かれるポイントですよね?
日本でポピュラーなウロコインコはホオミドリウロコインコです。ホオミドリウロコインコは、ホオミドリ(頬緑)ウロコ(首辺りがウロコ模様)となっています。さらに尾羽が赤いので、ホオミドリアカオウロコインコとも呼ばれますが、こちらは俗称となっており、正式名称がホオミドリウロコインコです。英名でも、Green-cheeked-Parakeetというので、見た目通りの呼び名ですね。
南米原産のインコで寒さに弱いとされていますが、1度夏や冬を経験すると、気温に対する適応能力を発揮してくれます。個体にとっての快適な室温を見つけてあげましょう。
ウロコインコは、他のインコのように、オスメスを見分ける特徴がありません。
鳴き声もオスメスでの違いはありませんが、状況によっては様々です。
- ギャー:驚き:高音で短い
- ギャー:怒り:低音で大きい
- キィー:喜び:高音で大きい
- ピィー:悲しみ:高音で小さい
- グワッ:甘えの:低音で小さい
呼び鳴きの場合は「キィー」と「ピィー」を使い分けます。また、ウロコインコは感情表現がとても豊富です。甘えてくる時が、スリスリしてきたり、ごろんと寝転がってみたりと特にわかりやすいです。
鳴き声とともに、色々な仕草からウロコインコの感情を受け取り、さらに仲良くなれたら、嬉しいですね。
ウロコインコの性格は陽気で好奇心旺盛
一部の種類のインコはコンパニオンバードと呼ばれていることをご存知でしょうか?
コンパニオンバードとは、飼い主とコミュニケーションを重ねることに喜びを感じるタイプの鳥です。
性格が朗らかであり、好奇心旺盛なウロコインコにもぴったりの愛称ですね。
しかし、飼い主だけにべったり甘えてくれるのも嬉しいですが、嫉妬心や警戒心から、信用していない人間に攻撃する場合があります。触れ合う機会のある家族や頻繁に出会う人には、程度慣れてもらいましょう。
生後半年から1年で、他のインコと同じように反抗期がきます。反抗期は、攻撃性の高まる場合がありますが、時間が経てば収まります。
基本的に穏やかなウロコインコですが、攻撃性が高まる時期があったり、慣れていない人に対しては厳しいなどの理由でまれに性格が悪いとささやかれてしまいます。
また、わかりやすいオスメスの性格の違いはないですが、ややオスが活発で鳴き声が大きく、メスは大人しくのんびりしている傾向です。
ウロコインコの飼い方・注意点
ウロコインコを迎える上で、飼い方・注意点の知識は必須です!
それぞれポイントをご紹介します。
- ストレスの軽減
- 室温管理
まず、ウロコインコは、飼い主と遊び、スキンシップを取ることでストレスを発散します。
時間を決めて、放鳥してあげるのもいいですね。
寒暖差はウロコインコによくありません。ウロコインコに適した温度は、24~28度だとされています。冬場は、小型ヒーターなどを使い、夏場は熱中症に注意し、風通しをよくしましょう。
注意点です。
- 噛み癖
- 脱走対策
- 防音対策
ウロコインコは、インコの中でも噛む力が強い種類です。力が強いので出血するケースもあります。噛まれたときに怒ってしまうと、信頼関係を損ねかねないので、配慮が必要です。
更にウロコインコは、知能も高いので、ゲージの鍵を開けることができます。脱走防止のため、鍵の補強は必ず行いましょう。
中型のインコであるため鳴き声が大きいので近隣トラブルを避けるためにも防音対策は必須です。
ウロコインコの飼育に必要なもの
それではウロコインコを飼うと決めた時に、何を準備していればいいでしょうか?
ここでは必要なアイテムを確認していきましょう。
- 可能な限り大きなゲージ(50㎝×50㎝×70㎝以上が理想)
- 止まり木(丈夫なもの)
- 巣箱
- おもちゃ(かじれるもの、頭を使うもの)
- 温度計
- ヒーター(小型)
ウロコインコを狭いところに閉じ込めてしまうと、ストレスの原因となるので、羽が広げられる大きいゲージや、一羽でも遊べるおもちゃを用意してあげましょう。温度管理のため、温度計・ヒーターは必須です。止まり木などは、成長に合わせて適したものに変えてあげましょう。
ウロコインコの生体価格を種類・カラーごとに比較
実際にウロコインコを購入すると決定すると、主な購入場所はペットショップになりますよね?
購入場所により価格は異なりますが、ここではウロコインコの種類をご紹介しつつ、ペットショップでの参考生体価格を一覧にまとめました。
種類 | 価格 |
---|---|
ウロコメキシコインコ | ¥30,000~ |
アオシンジュウロコインコ | ¥80,000~ |
アカハラウロコインコ | ¥120,000~ |
ワキコガネイロウロコインコ | ¥35,000~ |
ウロコインコがなりやすい病気
ウロコインコと生活を共にしていくには、病気やその症状についての知識も必要です。
なりやすい病気の症状と原因をまとめていますので、参考にしてください。
病名 | 症状 | 原因 |
---|---|---|
毛引き症 | 毛を自分でむしる 皮膚をつついて傷つける | ストレス 皮膚炎 |
疥癬症 | 痒がる くちばしや爪が変形する | ダニの寄生 |
鼻眼結膜炎 | 涙目 くしゃみ 生あくび | ウィルス 細菌 トリコモナス原 |
上記以外に病気ではありませんが、飼い主が気づかず、踏みつけて骨折することもあるので、放鳥中は居場所を常に確認してください。
飼育環境を清潔に保つことや、ストレスを軽減することで防げる症状もあるので、毎日しっかり観察してあげましょう。
ペット保険への加入を検討することも大切
鳥の医療費は保険適用外のため、入院や手術が必要な場合、高額になる可能性が高いです。入院が必要な場合、平均で1日あたり5,000円、手術が必要な際には100,000円の費用がかかります。
「手術代が高すぎて払えない」
「こんなに治療費が高いなんて知らなかった」
MOFFMEでも実際にこのようなお悩みがよく寄せられています。万が一に備えてペット保険への加入を検討することが大切です。
鳥のペット保険の需要は高まってきており、アニコム「家庭どうぶつ白書2019」によると、2012年には鳥の保険契約数は434羽に対し、2017年度には2,117羽となんと約5倍に増加しています。
「ウロコインコのペット保険について詳しく知りたい」
「どの保険にすればいいか分からない」
そんな方は以下の記事をご覧ください。
ウロコインコの平均寿命と長生きする飼い方に関するまとめ
ウロコインコの平均寿命やその他に飼い方の注意点などについて解説してきましたがいかがだったでしょうか?
こちらの記事のポイントとしては
- ウロコインコの平均寿命は約10~15年
- ウロコインコは飼育方法次第で平均寿命より長生きする
- ウロコインコがなりやすい病気を知ることで大病のリスクを防ぐ可能性が上がる
でした。
ウロコインコは、知能が高く好奇心も旺盛です。また、コロコロ変わる感情表現も個性の1つです。ペットとしてだけではなく人生のパートナーとして、愛情を注ぎ、大切に育てましょう。
MOFFMEでは、他にもウロコインコやペット保険に関する記事を公開中です。興味を持たれたものがあれば、ぜひチェックしてみてくださいね。