うさぎの外飼いはできる?外で飼うメリット・デメリットと飼い方、暑さ寒さ対策についても解説!のサムネイル画像

「うさぎは外で飼うことはできるのかな?」「広い庭やベランダで飼うのはいいの?」うさぎは室内飼いをしてあげることをおすすめしますが、様々な事情で外飼いを検討している方もいるかと思います。外で飼う場合は、夏や冬の暑さ・寒さ対策が必須で環境管理がとても重要です。今回の記事では、屋外で飼育する時の飼い方のポイントを紹介しています。うさぎにとってのデメリットをしっかり理解してから、検討してみてください!

この記事の目次

目次を閉じる

うさぎを外飼いすることはできる?外飼いをするメリットとは?

うさぎを庭やベランダで飼うことを検討している方もいるかと思います。


外飼いは、

  • においや抜け毛対策
  • 部屋のものを齧られない
  • アレルギーがあっても影響を受けない

このように飼い主さんにメリットがあり、環境をしっかりと整えてあげれば外飼いはできます。しかしうさぎはストレスに弱いので外飼いはおすすめできません。


小学校や施設はうさぎを外飼いしていることがあり、簡単そうに感じてしまいますが、うさぎにとっての快適な環境作りは簡単ではありません。外飼いは天気だけではなくて外敵も多く狙われてしまい、寿命を短くしてしまう可能性があります。


大切なうさぎの安全を第一優先にするなら、室内で飼育していくことをおすすめします!

うさぎの外飼いをおすすめしない理由を6つ解説

さまざまな理由でうさぎを外飼いしなければならない状況もあるかと思います。しかし、うさぎの外飼いにはさまざまなデメリットがあることも事実です。外飼いをおすすめできない理由もよく理解してから外飼いをするか判断してあげてくださいね。


外飼いは以下の6つのデメリットがあります。

  • 気温・湿度の管理が難しい 
  • 衛生環境を保つことが難しい 
  • 脱走する危険性がある
  • 外敵に襲われる危険性がある
  • 体調の変化にすぐ気付くことができない
  • 寿命を縮めることに繋がる

それでは、外飼いをおすすめしない理由について、次から1つずつ解説していきます。

うさぎの外飼いをおすすめしない理由①気温・湿度の管理が難しい

室内なら空調管理は簡単にできますが、外飼いはそうもいきません。


季節・天気によって気温も湿度も左右されます。室内飼いであればエアコンなどで朝から夜まで気温差がなく快適に過ごせますが、外飼いになると温度差の影響を受けるので健康管理が難しいです。


夏は風通しを良くしたり、冬は日光の当たりやすい場所に置いたとしても、限界があります。


私達も真夏の外出は熱中症になる可能性もありますし、真冬は寒いのであまり外にいたくないですよね。人間でも真夏・真冬はきついと感じる屋外でうさぎが辛そうに過ごしている姿がSNSで発信されており、見ている側も心が痛くなります。


徹底して管理をしていても、外飼いで快適な温度を保たせるのは非常に難しいです。外飼いのうさぎは避難する場所もなく辛い環境で我慢させることになるので、温度管理ができる室内をおすすめします。 

関連記事のサムネイル画像

うさぎが快適に暮らせる室温は何度?熱中症・暑さ対策についても解説【うさぎ先生監修】

うさぎの外飼いをおすすめしない理由②衛生環境を保つことが難しい

外飼いは天気の影響を1番受けるので、雨や風湿度などで不衛生になりやすいです。


雨で濡れてしまいそのままにするとカビ細菌が発生し、臭いの原にもなってしまいます。外にはノミやダニ、ゴキブリなどの害虫も多く、皮膚病や感染症になる可能性も高くなるので定期的に掃除をして清潔に保つことが必要ですが、キレイな状態を維持するのはとても大変です。


毎日掃除していても、風が吹けばすぐにホコリだらけになりますし、湿気が高ければうさぎの毛が湿って皮膚のトラブルになることもあります。


外飼いは、快適な環境を提供しにくいので、うさぎもストレスが溜まってしまい健康トラブルに繋がります。


これからお迎えするうさぎは大切な家族になるので、本当に外飼いをさせていいのかをしっかりと考えていきましょう。

うさぎの外飼いをおすすめしない理由③脱走する危険性がある

ペットとして飼われる現代のうさぎは本能的に穴掘りが得意です。そのため、地面などに穴を掘って脱走、齧ることも得意なのでフェンスを壊して隙間から逃げてしまう可能性があるため注意が必要です。


穴を発見したら都度埋めたり、フェンスをかなり頑丈なもので作ったりなど、常に脱走できないような対策をしていかなくてはいけません。屋外に出てしまったらうさぎは生きていけないので飼い主さんが環境を整えていくことが大切です。


屋外で飼っている場合は、常に様子を見るのは難しいかもしれませんが「うさぎは脱走するもの」と思いながら穴掘りの状態やケージが齧られていないかをチェックしていきましょう。外飼いは脱走のチャンスを与えているような状態なので、常に気を張って管理していく必要があります。 

うさぎの外飼いをおすすめしない理由④外敵に襲われる危険性がある

うさぎの外敵は多くカラスや猫などが狙ってくる可能性があり、フェンスやケージなどで覆われていても、常に狙われている状態なのでうさぎにとってはストレスになってしまいます。


場所によってはも狙ってくることがあり、カラスや猫が入れないような隙間から侵入してくるので、入れないような対策が必要です。


かわいいペットのうさぎが、外敵に狙われているのは見ていられませんよね。外飼いはうさぎにとってストレスが溜まりやすい状態なので、飼い主さんが安心・安全な環境を作ってあげることがとても重要になってきます。 

うさぎの外飼いをおすすめしない理由⑤体調の変化にすぐ気付くことができない

室内飼いの場合はすぐに姿を見られるので、些細な体調不良のサインを気付くことができますが、屋外で飼っている時は、ご飯の時間や掃除のタイミングでしか様子を見ることができないため、病気やケガに気付かない可能性があります。


ただでさえ体調不良を隠す習性のあるうさぎの体調不良のサインを見逃してしまい発見が遅れると、取り返しのつかないことになってしまうので、外飼いをするならスキンシップの時間を多く持ち、常に体調チェックをしていきましょう。


大切なうさぎの病気に気が付けないのは、飼い主としても後悔しますし、非常に辛いですよね。室内飼いだと常に様子がわかるので変化があればすぐに病院へ連れていくことができます。

うさぎの外飼いをおすすめしない理由⑥寿命を縮めることに繋がる

うさぎは家族の一員なので少しでも長く一緒に過ごしたいですよね。外飼いは、温度、衛生問題や脱走、病気や外敵などのリスクが非常に高いので、うさぎが長生きできない可能性があります。


室内でペットとして飼われているうさぎの平均寿命は5~10年と言われていますが、外飼いをしているうさぎは、通常の寿命よりも短くなる可能性も高いので、うさぎを不幸にさせてしまうかもしれません。


うさぎの健康や寿命を1番に考えるなら、外飼いではなく室内飼いを検討する方がいいでしょう。

うさぎを外飼いするときの飼い方のポイントを解説

うさぎの外飼いはとても難しく、うさぎにとってデメリットが多いです。


しかし、飼い主さんのやむを得ない事情で外飼いにしなければならないなら、環境を徹底して整えることが必要になります。ポイントは、 

  • 必ず屋根がついた外飼い専用のケージを用意する 
  • 温度湿度管理、寒さ暑さ対策を徹底する 
  • 掃除は徹底して衛生環境を配慮する
  • 頑丈なフェンスの用意・穴掘り対策をする
  • 部屋に避難にも避難ができるように環境を整える 
  • ご飯や飲み水は必ず新鮮なものに取り替える 

この6つです。とても大切なことなので詳しく解説していきます。  

屋外での飼い方のポイント①必ず屋根がついた外飼い専用のケージを用意する

屋外で飼育する時に必ず必要になるのはケージです。日光や雨風を防ぐために屋根がついていて、広くのびのびと生活できるようなタイプを選びましょう。


屋根があるベランダで飼う場合でも、雨風を防げるケージを選ぶようにします。

 

少しでもうさぎのストレスを回避させるために、ケージの中にトンネルや休むことができる小屋なども一緒にセットしておくと安心です。 外飼い専用のケージは、通気性がいいのか、広さは十分かを見て購入していきましょう。


屋根があることで外敵からも守れるようになり、脱走も防げるようになるので外飼い専用のケージを検討していきましょう。

屋外での飼い方のポイント②温度湿度管理・寒さ暑さ対策を徹底する

うさぎを外飼いする場合は、適切な温度と湿度を徹底管理していきましょう。うさぎを飼育する時の適温は、気温は15〜26度湿度は40〜60%くらいで、梅雨、真夏と真冬はこの温度と湿度を保つことはできないので、しっかりと対策する必要があります。


うさぎは28度以上になると熱中症になる可能性があるため、夏は直射日光の当たらない、風通しのよい場所を確保して、すだれ却シートやひんやりするプレートを使ってなるべく暑くならないようにしていきましょう。


冬は15度以下にならないように、冷たいすきま風対策でケージをビニールで覆ったり、保温パット毛布を用意したりします。床がかなり冷えてしまうので、床材を厚く敷いてうさぎの体温が低くならないようにしていくといいです。


何も対策をしないまま外飼いをすると、うさきが快適に生活できる温度にならないので、飼い主さんの温度管理が必要になります。 

屋外での飼い方のポイント③掃除を徹底して衛生環境を配慮する

うさぎを外で飼うと、あっという間にケージが汚れてしまうので、こまめに掃除する必要があります。


トイレや水飲み、餌皿を清潔に保つのはどの動物も一緒ですが、外飼いの場合はケージの周りやケージ内の床など室内飼いよりもさらに細かい清掃をしていきましょう。


掃除をしないとカビが発生する確率も高くなるので、頻繁に清掃をして、清潔な飼育環境をつくることが大切です。


細かな掃除は外飼いのうさぎにとっては健康を保つのにとても重要になるので、日課にしていきましょう。外飼いは室内飼いよりも掃除を細かくすることが重要になってくるので、管理の時間をしっかり確保できる方が導入していきましょう。

屋外での飼い方のポイント④頑丈なフェンスの用意・穴掘り対策をする

脱走させないような環境作りは、外飼いをする上でとても重要になります!うさぎは穴掘りジャンプすることが得意なので、高さがあり齧っただけでは壊れないフェンスを用意していきましょう。うさぎが通り抜けて脱走しないような隙間が狭いタイプのものだとさらに安心です。 


穴を掘って脱走することもあるので、頑丈なフェンスを穴に埋め込んで行き止まりを作ったり、穴を発見したらすぐに埋めたりして対策していきましょう。


華奢なフェンスは脱走の心配だけでなく、外敵から壊されてしまう恐れもあり、安全面が心配です。外飼いは常に外敵に狙われていることを意識して、動物が齧っても壊れないフェンスを用意してうさぎを守るように準備をしていきましょう。

屋外での飼い方のポイント⑤部屋にも避難ができるように環境を整える

うさぎの体調不良や災害、天候の変化があった時の避難ために、室内でも飼えるような環境を整えておく必要があります


体調不良のまま屋外で過ごさせることはとても心配ですし、大雨や大雪、台風の時の安全対策はとても大変なので、室内用のケージやサークルを購入しておきましょう。


緊急な時にいつでもうさぎを避難させることができ、安全を確保できるように予備の保温パットや毛布、水入れや餌皿、ストレス解消用のおもちゃなどを準備しておくと飼い主さんも安心して飼育ができます。

 

外飼いをしていても、万が一の時を考えて室内でも過ごすことができるように、うさぎが避難できるスペースを確保して事前準備をしていきましょう。

屋外での飼い方のポイント⑥ご飯や飲み水は必ず新鮮なものに取り替える

食べ残しがあった場合は、放置せずにすぐに捨てて虫が寄ってこないようにしていきます。お水も毎日交換して、新鮮できれいなものをいつでも飲めるようにしていきましょう。特に夏は水も傷みやすいので、1日2回朝と夜に取り替えてあげるようにするといいです。


古いままのご飯やお水のままにしておくと、細菌が発生し、消化トラブルになることがあります。外飼いをしている時こそ、こまめにチェックをして常に新鮮なご飯やお水になるように気をつかってあげてくださいね。

うさぎの外飼いについてのまとめ

うさぎの外飼いについて詳しくまとめてきました。


この記事のポイントは、

  • うさぎの外飼いはできるけど、なるべくなら室内飼いがいい 
  • 外飼いは危険も多く、うさぎの寿命を縮めてしまう 
  • 外飼いをする場合は環境を徹底する必要がある 

です。


うさぎの外飼いは可能ですが、徹底して快適な環境を作ってあげる必要があります。天気に左右され、外敵病気ストレスなどで寿命を縮めてしまうことに繋がるので、安易な気持ちで外飼いはせず、なぜ室内飼いができないのか?外飼いをしても後悔しないのか?をしっかりと考えていきましょう。


室内飼いよりも外飼いの方が大変になることが多く、飼い主さんの負担も大きくなります。うさぎの健康や安全を考えるなら、外飼いではなくて、室内の環境が整った場所で生活させてあげることがおすすめです。これから家族になる大切なうさぎなので、快適で幸せに過ごせるような環境作りをして迎えてあげましょう。


MOFFMEでは他にもうさぎやうさぎのペット保険に関する記事も多数公開していますのでぜひご確認ください! 

?source=gl&medium=moffme-web&campaign=article_2823&type=text&place=4-0-text
記事監修者「西森 史奈」

西森 史奈
MOFFME編集部うさぎ担当。愛玩動物飼養管理士、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。

すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という想いに共感しMOFFMEに参画。特に近年飼育頭数が増えているうさぎに着目し、飼い主とうさぎが長く一緒に幸せに暮らしていけるようにうさぎに関する正しい情報を発信すべく日々勉強中。