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うさぎと暮らす日々の中で「目は開いてるけどもしかして寝てる・・?」と感じたことはありませんか?実はその通り、うさぎは目を開けたまま寝ることができる動物です!しかし一体なで目を開けて寝るのでしょうか。この記事ではうさぎの睡眠について着目して、睡眠時間や寝る時間帯、目を開けて寝る理由や寝る時の姿勢などについて解説していきます!

この記事の目次

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うさぎの睡眠時間は何時間?睡眠サイクルを解説!

うさぎの睡眠時間は平均8時間です。

うさぎは、寝ている間に天敵から狙われても素早く逃亡するために、昼間や夜間に数分から数十分単位の短く浅い睡眠を繰り返す睡眠サイクルになっています。

そして睡眠時間帯からもわかる通りうさぎは夜行性ではなく、薄明薄暮性であり、天敵の動きが止まる時間帯である、明け方夕方が活動時間になるのです。

飼育下のうさぎは、必ずしも明け方や夕方に活発になるわけではなく、ある程度人間の生活時間に合わせて生活することができます。

うさぎの睡眠時間は、本来は昼間と夜間の時間帯。

夜間でも部屋に電気がついていると、うさぎの睡眠リズムが崩れてしまう可能性があるので、眠る時間帯には部屋の電気等を工夫し、自然のリズムで休める環境を整えてあげてください!

高齢うさぎは寝てばかり?

うさぎは5才を超えた頃からシニア期に入り、睡眠時間が増える傾向にあります。普段活発に動いていた時間帯でも、うつらうつら寝ていたり、ぼんやりと過ごしたりする姿が増えていきます。


ただし、うさぎは個体差が大きい動物ですから、シニア期になっても睡眠時間に変化がない仔も多いです。


健康に不安がない場合は、睡眠時間の増加はシニアうさぎの行動の変化の一つと受け入れるといいですね。


活動量が減り睡眠時間が増えることでケージの中で過ごす時間が増えますので、ケージ内で快適に過ごせるように

  • 静かな場所にケージを置く
  • ケージ内を清潔にする
  • ケージ内の温度・湿度を適正に保つ 

など、生活環境を見直しましょう。

うさぎは目を開けて寝るの?寝ている時の見分け方は?


うさぎは両目を開けたまま寝ることができ、天敵が来たらすぐに逃げられる姿勢になっています。

目を開けて寝ている時は、警戒心緊張感をもったまま仮眠しているような状態。時には白目をむいたまま寝ていることも。

片目だけ開いている時は、目に何か異常がある可能性があるので「片目だけ開きにくくしていないか」「何か目に異常はないか」を確認してあげてください。

うさぎは慣れた環境であっても、普段とは違う何かを感じ緊張している時は、目を開けて寝ています。
  • 見慣れない人がいる時
  • 普段とは違う音や匂いがした時
上記の場合は、慣れた環境であっても目を開けたまま寝ることがあります。

目を開けたまま寝ていると、寝ているのか起きているのかわからないですよね。そこで続いては、見分け方について解説していきます!

目は開いているけど寝ている時の見分け方は?

うさぎが目を開けたまま寝ているかを見分けるポイントを2つに分けて解説します


ぼーっと一点を見つめている

まずはうさぎの視線を見てみてください!目を開けて寝ている時は、ぼーっと一点を見つめています。


人間も疲れている時は、無意識のうちにどこか一点を見つめる時がありますよね。きっとその様な感覚に近いです。


鼻がヒクヒクしていない

うさぎは起きている時は、鼻をヒクヒクさせており、緊張や警戒の度合いが高くなると、鼻の動きが更に活発になります。


一方でうさぎが寝ている時は鼻の動きが静まるので、じーっとしながら鼻がヒクヒクしていない時は寝ている状態だと見分けることができます。

うさぎの寝方は警戒心によって異なる!


ここまで、うさぎが目を開けたまま寝ている時は「警戒心が強い状態で寝ている」と解説してきました。


うさぎが寝ている姿を見ると、様々な姿勢で寝ていませんか?実は、目の開き具合だけではなく、うさぎが寝ている姿勢・寝方の種類によって、うさぎが警戒しているのか、リラックスしているのか見分けることができるんです。


続いては、下記4つのうさぎの寝方について着目して、寝ている姿勢ごとの気持ちを解説していきます。

  1. 箱座り
  2. 体や足を伸ばす
  3. 急に倒れる
  4. 横向き
  5. 補足:飼い主の横で寝る時のうさぎの気持ちは?

うさぎの寝方①箱座り

うさぎが体を丸め、手足を体の中に折りこんでいる姿を「箱座り」と言います。


猫もよく見せる姿勢なので、箱座りという言葉には聞き馴染みがあるのではないでしょうか。箱座りは、蓋付の香を入れる箱に似ていることから、別名「香箱座り」とも呼ばれ、手足を折り畳んだ姿勢が箱の様な形になる姿勢のことを指します。


箱座りでは手足が地面に付いていますが、体の中に折りこんでいる為、逃げる体制になるにはやや時間がかかります。落ち着いていながら、一方でやや警戒心も同時にある姿勢と言えますね。


体調が悪い時や寒いと感じている時も箱座りをすることがあるので、箱座りをしながら、体が震えている等、異変がないか確認して下さいね。

うさぎの寝方②体や足を伸ばす

うさぎは、体や手足を伸ばしながら寝ることがあり、そんな時は普段は丸いうさぎの体が、びよんと細長く伸びているように見えるでしょう。


ケージの中や部屋んぽの時に、体全体を地面や床に付けている姿を見かけた事はありませんか?足を伸ばしたうさぎは、もふもふの足の裏やしっぽが目立ち、とってもかわいい姿ですよね。


体や足を伸ばしている時は、すぐに逃げる必要がない時なので、うさぎが安心して、警戒心を緩めている証拠です。


このような姿勢で寝ている時は、今の環境に安心して寝ているんですね。

うさぎの寝方③急に倒れる

うさぎは急にバタンとひっくり返るように倒れ、そのまま寝てしまうことがあります。その様子から「バタン寝」「こて寝」と呼ばれています。


急に倒れると驚いてしまいますが、バタンと倒れてもその後元気にしていれば、問題はないです。


うさぎは体の構造上、静かに体を倒すことができないので、横になる時は、勢いよく急に倒れるスタイルになるのです。急に倒れて寝た時は、うさぎが大変リラックスしていると言えるでしょう。


特に心配は要らない寝方ではありますが、まれに疾患が隠れている可能性も。

  • 起き上がることができない
  • 体が回転してしまう
  • 眼球が揺れる

上記の様な症状がある場合は、斜頸を発症している可能性があります。いつもバタン寝をしているからと軽視せず、些細なことでも「普段と違う様子がないか」は日頃から観察してあげてくださいね。

うさぎの寝方④横向き

うさぎが警戒心を失くし、もっともリラックスをして寝る姿勢が横向きです。

横向きの寝方は、うさぎにとって最も弱い部分であるお腹を見せることになり、危険を伴う行為になります。つまり、リスクを伴う姿勢のため、警戒心を抱いていない時に見せる姿勢なんですね。

横向きになりながら手足を伸ばして、警戒心を失くして眠る姿は飼育下のうさぎならでは。

ふわふわのお腹を見せながら横向きになって寝る姿は、人間の寝姿にも見え、夢を見えているかのように体がピクピクしている時もあります。

うさぎが横向きで寝ている時は、飼い主さんと今の環境を心から信頼し、幸せな生活を送っている証拠でもありますね!

補足:飼い主の横で寝る時のうさぎの気持ちは?

うさぎが飼い主の横で寝るのは、「飼い主のことが大好き!」と、飼い主を最大限に信頼している証拠です。


警戒心が強いうさぎは、自分から人間に近づく行為が得意ではありません。うさぎが自ら近づく相手は心を許している相手ですから、傍にいるだけでも十分信頼されています


睡眠中はうさぎにとって一番危険な時間帯。天敵から襲われないためにも熟睡はしませんし、目を開けて寝ることもしょっちゅうです。


そんなうさぎが飼い主の横で寝るだけでなく、ごろんとお腹を見せて寝ていたり、飼い主に寄りかかるように寝ていたりしていたら、警戒心は全くないと言っていいでしょう。


今の環境に安心を感じ、飼い主を信頼している幸せなうさぎですね!

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うさぎが寝ている時の気になる仕草!病気の可能性も?


うさぎは、寝ている時に様々な仕草を見せることがあります。


「気持ちよく夢を見ているのかな?」と思う反面、「病気や体調が悪いサインかな?」とも心配になりますよね。


そこでここでは、寝ている時の4つの気になる仕草について解説していきます。

  1. ピクピクする
  2. もぐもぐ・歯ぎしりをする
  3. 揺れる
  4. プープー鼻を鳴らす

寝ている時の仕草①ピクピクする

寝ている時に、体の一部がピクピクしてしまう経験がありませんか?実はうさぎにも同じ様なことが起き、うさぎのピクピクは熟睡している時に出る反応と言われています。


しかし、頻繁に体がピクピクする時や止まらない時は、てんかん発作の可能性もあります。

  • 5分程度震えがある
  • 意識がないように見える

以上の様な症状の時は、動物病院にすぐに相談してください。受診の際は、可能ならピクピクしている様子を事前に動画で撮影しておくと状況を正しく伝えることができます。

寝ている時の仕草②もぐもぐ・歯ぎしりをする

うさぎは寝ている時に、口をもぐもぐさせたり、歯ぎしりをしたりする時があります。


寝ている時のもぐもぐや歯ぎしりは、眠たい時にする仕草であり、気持ちが落ち着いている安定した状態と言えます。


そんな時の、歯ぎしりの音は「コリコリ」と小さな音。耳を澄ませないと聞こえないような、軽く歯を擦り合わせる歯ぎしりは健康な状態です。


「ギーギー」と大きな音の歯ぎしりをしている時は、歯の噛み合わせに異常があるかもしれません。

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寝ている時の仕草③揺れる

うさぎは、眠たい時や眠っている時に体が揺れることがあり、小さく揺れることもあれば、こっくりこっくりと、大きく船を漕ぐように体が大きく揺れるうさぎもいます。


うたた寝ができるほど、環境に安心している証拠です。


一方で、次のような体の揺れ方が見られたら、斜頸の可能性があるので、早急に病院に連れて行って下さいね。

  • 体が不自然に回転する
  • 眼球が振動している

寝ている時の仕草④プープー鼻を鳴らす

うさぎは寝ている時にプープー鼻を鳴らすことがあり、まるでいびきをかいたり寝言を言ったりしている様な状態に。


しかしこの状況を「寝息立てて可愛いな」と見逃すことは危険です。鼻水で鼻が詰まっていたり出来物などで鼻の穴や気道が狭くなっている可能性があります。


鼻水の原因が「スナッフル」の場合、人間と同じような感覚でうさぎの鼻水を「風邪を引いたのかな」と済ませてしまうと、最悪の場合命を落とす可能性があるほどです。


プープー鼻を鳴らして寝ていたら「鼻水はしていないか?」「苦しそうにはしていないか?」をよく見てあげてください。

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うさぎがよく寝るようになった・寝る時間が増えたら体調が悪いサイン?


気が付くと、うさぎが普段よりよく寝るようになったと感じる時があるかもしれません。うさぎが寝る時間が増えた時は、何か病気が隠れているのでしょうか。


うさぎの睡眠時間や熟睡の度合いは個体差があるため、のんびり屋のうさぎは熟睡する傾向になりますし、神経質なうさぎは睡眠が浅くなる傾向になります。


換毛期は普段より体力を消耗するため睡眠が長くなったり、高齢うさぎの場合は加齢とともに睡眠時間も長くなる傾向が。


睡眠に変化があっても、食事や排泄に変わりがなければ心配することはありません。


ただし睡眠の変化以外にも、

などの変化が見られたら病気が隠れている可能性がありますので、病院で診てもらうことをおすすめします。

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うさぎが寝るときに電気は消すべき?いい睡眠環境の作り方

うさぎは1日の約1/3を睡眠時間にあてていますので、いい睡眠環境を作ってあげることはうさぎの健康にも直結します。


睡眠環境を考える時のポイントは光・生活リズム・温度・清潔感。ここでは睡眠環境の作り方について、

  • 寝る時に電気は消すべき?
  • 規則正しい生活を送ろう
  • 温度は一定になるように調整しよう
  • 清潔な環境を整えてあげよう 
上記の4点について解説していきます。

寝るときに電気は消すべき?

まず悩むことといえば、うさぎが寝るときには電気を消すべきなのか否かではないでしょうか。


寝るときに電気は、消灯して大丈夫です。


電気を消して暗くしてしまったら、「うさぎが困らない?」と心配になる方がいるかもしれませんが、うさぎは視力にあまり頼らず、聴力や嗅覚で周囲の様子を理解することができますので、暗くすることで困ることはありません。


むしろ1日中明るい環境で過ごす方が、うさぎにとって悪影響になります。


うさぎにとって1日の中に明るい時間と暗い時間の自然に近いリズムがあることが、健康的な生活を送るために必要になります。


飼い主の生活の都合で、夜中も部屋が明るい場合は、ケージに布やカバーをかぶせて暗くしてあげてくださいね。

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規則正しい生活を送ろう

規則正しい生活はうさぎに安心感をもたらします。


規則正しい生活はうさぎが見通しをもって生活することができるため、必要以上に暴れることがなくなります。

  • ごはんの時間
  • ケージの掃除の時間
  • 部屋んぽの時間
  • 消灯、起床の時間
これらのお世話のタイムスケジュールを決めて生活できるといいですね。

タイムスケジュールが決まってくると、うさぎは消灯時間を察してその時間帯にはおとなしく過ごすようになります。

もちろん毎日同じスケジュールで過ごすことは難しいところがありますよね。

飼い主が神経質になりすぎてしまうと、うさぎも飼い主の不安を感じ取ってしまいますので、大まかなスケジュールを決めたら多少の時間のズレは気にしないことも大切です。

温度は一定になるように調整しよう

快適な睡眠には室温の管理が必要不可欠です。うさぎにとって快適な室温は15度~25度。


自宅の中は場所によって室温にばらつきがありますので、必ずケージの近くに室温計を設置して、うさぎがいる環境が適温かどうかを確認してあげてください。


日本は季節のみならず、1日の中でも寒暖差が大きい地域です。体温調整が苦手なうさぎにとって寒暖差は負担をかけますので、室温をみながら空調で温度調節をするといいですね。


特に1歳未満の仔うさぎ、5才以上のシニアうさぎは寒暖差の影響を受けやすいので温度管理を念入りに。


気温が上がってくる初夏の頃から、就寝中も空調をつけて温度管理をしてくださいね。冬の夜間は室温が下がり、床に近いケージは特に冷え込みが厳しくなります。ペットヒーター等でケージの中を暖める工夫もおススメです。

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清潔な環境を整えてあげよう

清潔な飼育環境は、質のいい睡眠環境に欠かせません。


排泄物や食べ残したエサなどで汚れた環境では、うさぎは安心して眠れないだけでなく、ストレスや病気の原因にもなります。横になって寝るうさぎの場合は被毛に汚れがついてしまい、悪臭の原因になることも・・・。


掃除は毎日隅々まで完璧にきれいにする必要はありません。


うさぎによっては、掃除後にケージの中の自分の匂いが無くなってしまうと不安に感じることがあるためピンポイントできれいにしましょう。


毎日掃除をするところは排泄物やエサの食べ残しがたまりやすい次の2か所です

  • トイレ
掃除をする時間を決めて、ケージ内の清潔さを保ちましょう。 

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うさぎの「睡眠」についてのまとめ

ここまでうさぎの睡眠について着目して解説してきました。


この記事のポイントは

  • うさぎの睡眠時間は平均8時間で、昼間や夜間に短く浅い睡眠を繰り返す睡眠サイクル
  • うさぎは目を開けて寝ることができ、警戒心が高いときに見られる
  • 目を開けてぼーっとしている・鼻がヒクヒクしていない場合は寝ている!
  • 寝る姿勢はうさぎの警戒心が関係している
  • うさぎがよく寝るようになった原因には高齢や換毛期などさまざまな要因がある。
でした。

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記事モデル:むぎちゃん成長日記

記事監修者「西森 史奈」

西森 史奈
MOFFME編集部うさぎ担当。愛玩動物飼養管理士、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。

すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という想いに共感しMOFFMEに参画。特に近年飼育頭数が増えているうさぎに着目し、飼い主とうさぎが長く一緒に幸せに暮らしていけるようにうさぎに関する正しい情報を発信すべく日々勉強中。