うさぎがくしくしと毛づくろいする仕草はとてもかわいくて、つい動画に撮ってしまう飼い主さんも多いですよね。そもそもうさぎはなぜ毛づくろいをするのでしょうか?今回は毛づくろいをする理由や、回数が多い場合の問題などを詳しく解説していきます!愛情表現だったり、ストレスからだったりと、うさぎは飼い主さんにサインを送っていますので、最後まで読んで理解を深めていきましょう!
この記事の目次
目次を閉じるうさぎが毛づくろいをする意味を解説!
うさぎを飼っていると度々見ることができる「毛づくろい」は、とてもかわいいですよね。うさぎは意味もなく毛づくろいしているわけではありません。毛づくろいはこのような意味があります。
- 毛を綺麗にして身だしなみを整えている
- ストレスサイン
- 愛情表現
- 習性
毛づくろいは、人間で例えるとお風呂のようなもので、うさぎにとって体を清潔に保つ方法になります。他にも、習性や愛情表現だったりと様々な意味があり、これらの場合は特に問題はありませんが、毛づくろいがストレスサインの時は注意が必要です。
うさぎの毛づくろいから小さなサインを見つけて快適に生活ができるようにしていきましょう。詳しく解説していきますね。
うさぎが毛づくろいをする意味①毛を綺麗にして身だしなみを整えている
うさぎは綺麗好きって聞いたことはありますか?うさぎは1日に何度も毛づくろいをして常にお手入れをしています。うさぎの唾液は洗浄成分があるので、舐めることで体を清潔に保つことができるのです。自分で綺麗にすることができるので、お風呂に入れる必要がありません。
両手で一生懸命に毛づくろいする姿はとても愛らしいですよね。毛づくろいしている時は邪魔せずに見守ってあげましょう。
うさぎが毛づくろいをする意味②ストレスサイン
毛のお手入れをしている姿はとてもかわいいですが、気を付けなければならないのは「ストレス」や「緊張」を感じている時の毛づくろいです。心配になるくらいずっと毛づくろいをしている時は、ストレスを感じており、リラックスしようと必死になっています。
爪切りや動物病院、行ったことが無い場所へ連れて行ったなど何か理由があるはずなので、振り返ってみてください。特に心当たりがない場合は、環境に問題があるかもしれません。
ケージや部屋の広さや清潔さ、温度、スキンシップの時間が「適切なのか?」などを見直してみると何か原因が見つかるかもしれません。
ストレスが溜まると食欲がなくなり、病気に繋がる可能性もあります。普段よりも長い毛づくろいは自分を必死に落ち着かせている行動なので、何がそうさせているかを確認していきましょう。
うさぎが毛づくろいをする意味③愛情表現
飼い主さんに毛づくろいをしてくれる場合は、仲間意識や、信頼、大好きな気持ちを表現しています。とても嬉しいですよね。飼い主さんが撫でた後に毛づくろいをするのは愛情のお返しです。
何もしていないのに飼い主さんの手などに毛づくろいしてくる時は「撫でて欲しい」というサインの時もあるので、時間が許す限りたくさん触ってあげましょう。幸せな瞬間ですよね。
何匹か飼っていて、うさぎ同士がお互いの毛づくろいするのも仲良しの証です。コミュニケーションとして毛づくろいをしているので微笑ましいですよね。ただ、うさぎは縄張り意識が強いので、お互いに毛づくろいするのはとても珍しい状態です。非常に相性がいいと思っていいでしょう。
飼い主さんが着ている洋服に毛づくろいしてくる時は、服の繊維や装飾が口に入らないように気を付けてあげてください。細かい装飾が多く、繊維も飛びやすい洋服の場合は、うさぎの口に入ってしまう可能性が高いです。装飾品などを誤って誤飲をしてしまったら開腹手術をしなければならない可能性もあります。
うさぎからの愛情表現を受け取っている癒しのひと時に、思わぬ事故を起こさないためにも十分注意してあげることが大切です。
うさぎが毛づくろいをする意味④飼い主のにおいを消している
飼い主がうさぎを撫でたあと、うさぎが毛づくろいし始める行為を見たことはありませんか?「もしかして嫌だったのかな・・・」とショックになることがありますが、落ち込む必要はありません。この行動は習性からくるものです。
うさぎは捕食される側なので、敵に見つからないようにおいを消す行為は本能からきています。触られると体に飼い主さんのニオイが付くので、舐めることで取り除こうとしているんですね。
嫌われているのかなと思ってしまいますが、習性からくるものだと分かるとホッとしますよね。今後、撫でたあとに毛づくろいを始めた時は自然な行動だと思って見守ってあげましょう。
うさぎが毛づくろいばかりする・頻度が増えた・多いと起こる問題とは?
- ストレスで病気を起こす
- 皮膚に炎症が起きる
うさぎが毛づくろいばかりすると起きる問題①ストレスで病気を起こす
うさぎはストレスを感じる時に落ち着かせるために毛づくろいをします。あまりにも長い時間毛づくろいをしている場合は、消化管うっ滞などの病気に繋がってしまうかもしれません。
うっ滞とは、うさぎに一番多い消化器官のトラブルで胃腸の動きが悪くなる状態です。毛づくろいばかりしていると、うさぎが毛を多く飲み込んでしまい胃腸の動きが鈍くなる可能性があります。うっ滞は発見が遅くなると完治するのに時間がかかってしまいますので、毛づくろいが異常に多くなってきたときはストレスになっている根本原因を探る必要があります。
過剰な毛づくろいはトラブルを起こしてしまうので、今どんな状態かよく見ておきましょう。ずっと続く場合は、病院に行って先生に相談することをおすすめします。飼い主さんが細かい状態を把握することで、うさぎの健康を守ることができますよ。
うさぎが毛づくろいばかりすると起きる問題②皮膚に炎症が起きる
過剰な毛づくろいは、皮膚炎の原因にもなります。うさぎの皮膚炎は色々な種類がありますが、その中でも多いのは湿性皮膚炎という体が濡れた状態が続くことにより発症するものです。
湿性皮膚炎になってしまうと、
- 脱毛
- 赤み
- ただれ
- かゆみ
などの症状が出てきます。
長時間毛づくろいをしている場合は特に注意して観察していきましょう。お水が体についてそのまま湿った状態にしている場合も湿性皮膚炎になりやすいので、スキンシップの時間に体が湿っていないかも見てくと予防になります。
うさぎの皮膚は弱くて傷つきやすいので、体全体に赤みや腫れがないか確認して、少しでも異常があればすぐに病院へ行くなど早急に対応していきましょう。
うさぎの毛づくろいにはどんな仕草があるの?
ここまでうさぎが毛づくろいをする意味や、毛づくろいをしすぎると起きる問題について解説してきました。
ここからは、うさぎの毛づくろいの仕草について解説していきます。主に以下の3つのような仕草を見ることが多いでしょう。
- 体を舐める
- くしくし(両方の前足で顔を洗う)
- ティモテ(両方の前足で耳をとかす)
うさぎの毛づくろい①体を舐める
うさぎは体を柔軟に曲げて、全身の毛づくろいをします。手では届かない背中の後ろや、しっぽの方まで上手に毛づくろいをする姿には思わず笑顔になってしまいますよね。このように、うさぎは全身を舐めて体を清潔に保っています。
うさぎの毛づくろい②手(両前足)で顔を洗う「くしくし」
「くしくし」する仕草を見たことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか?ハムスターがよくやっている仕草ですが、うさぎも同じような動作をします。
前足を舐めてから顔をこするのは、洗浄成分がある唾液をつけるためです。両方の前足で一生懸命に顔を洗うような仕草は見ているだけでもほっこりしてきますよね。
うさぎの毛づくろい③手(両前足)で耳をとかす「ティモテ」
うさぎは聴覚が敏感で優れており汚れないようにするため、耳のお手入れは欠かせません。顔を傾けてロングヘアをとかすようなしぐさで「ティモテ」と言われています。
この名前の由来は、昔放送されていたシャンプーからきており、金髪の女性が長い髪をとかす姿と似ているからと言われています。ティモテをしているかわいい瞬間をぜひ見てみてくださいね!
うさぎの毛づくろいについてのまとめ
うさぎの毛づくろいの意味や問題点、しぐさを紹介してきました。今回の記事のポイントは、
- うさぎの毛づくろいは身だしなみを整えたり習性によるもの
- うさぎが飼い主さんに毛づくろいするのは愛情や仲間意識
- ストレスで毛づくろいをしている時は原因を探すことが大切
- 毛づくろいばかりしている時はうっ滞や皮膚病に注意する
です。
かわいい毛づくろいの仕草ですが、様々なサインが隠れています。特にストレスの場合は、根本の原因を確認する必要があります。環境を見直して、うさぎが少しでもリラックスできるように整えてあげましょう。
うさぎはデリケートな動物なので飼い主さんの配慮がとても重要になります。毛づくろいを過剰にしている場合は、全身にトラブルを起こしていないかチェックをして、少しでも異変があれば病院へ連れていきましょう。
MOFFMEではほかにもうさぎや、うさぎのペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひご確認くださいね!