うさぎの換毛期を徹底解説!換毛期中のうさぎの変化や健康に乗り越える秘訣とは?のサムネイル画像

「換毛期」と聞くと「毛がたくさん抜ける時期」とやんわりと想像ができるかと思いますが、実はうさぎにとっては負担も大きく、非常に体力を使うとっても大変な時期。うさぎの様子の変化も様々あるため「毛も抜けるし様子もいつもと違うし大丈夫・・?」と思う方も多いはず。そこでこの記事ではうさぎの換毛期について着目して、換毛期中のうさぎの変化や、健康に換毛期を乗り越える秘訣について徹底解説していきます!

この記事の目次

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うさぎの換毛期はいつから?時期や期間、何月からか解説!

換毛期とは、簡単に言えば「毛の生え換わりの為に毛が物凄くたくさん抜ける期間」のこと。うさぎが換毛期を迎えると毎日「湧き出るように」抜け毛が出るため、小まめなケア・お掃除が必要で、飼い主にとってもうさぎにとっても本当に大変な時期


そんな大忙しな時期が「いつから(何月から)始まるのか」というと、まず生後4か月頃に「ベビーファーから大人の毛に生え変わる換毛期」が到来し、その後も毎年、春の4月頃になると「夏用の毛(通称オーバーコート)」に、秋の10月頃になると「冬用の毛(通称アンダーコート)」に入れ替わる換毛期が到来します。


そして1回の換毛期の期間は大体1~2週間くらいです。


・・・と、ここまではあくまで一般論。


野生動物の換毛というのは「季節変化に応じた自律神経の反応」に関係しています。なので「年中エアコンで温度管理のされた部屋で過ごしているうさぎ」の場合、換毛期は春と秋だけに限らない事をお忘れなく!


例えば換毛期が

  • 春の3月から5月頃
  • 夏の6月から8月頃
  • 秋の9月から11月頃
  • 冬の12月から2月頃

年に4回(3か月に1度のペース)でやってくるうさぎや、1回の換毛期が数か月とやたら長いうさぎ、1年中ダラダラと換毛期が終わらないうさぎもいるんです。


それに加え、個体差年齢も影響してくるので、「うさぎの換毛期」は「何月から!」と絶対的な正解も提示出来ないのが実情なんですよね・・・。


ただ「換毛期特有の変化」から、換毛期を判断することは可能なので、下記で紹介する内容を参考にしてみてくださいね!

うさぎの換毛期中はどんな変化があるの?換毛期中の様子を8つ紹介!


換毛期のうさぎには、小まめな手入れやその他様々な配慮が必要ですが、上述した通り、「ペットのうさぎの換毛期」は不規則になりがち。「換毛期は春と秋」という固定観念に捉われず、飼い主が「うさぎの変化」を察して換毛期を見極める必要もあります。


野生のノウサギの場合は夏は茶色、冬は白といった様に「換毛で毛色が変わる」ので分かり易いのですが、ペットに多いアナウサギの場合、その様な「一目でわかる変化」は見られません。


ただ毛が大量に生え変わるに伴い

  • はげができる
  • 毛並みがボコボコになる
  • ぐったりする・食欲不振になる
  • 食欲旺盛になる
  • フケがでる
  • 毛をむしる
  • よく寝る
  • うんちが小さい・下痢をする

など、ちゃんと観察すれば判る「変化」がありますので、臨機応変に、各々の「変化」に応じた対応を取る様にしましょうね。

うさぎの換毛期中の変化①はげができる

うさぎの被毛のはげは、ストレス皮膚炎等が原因の場合が多いですが、換毛期に「毛が抜け過ぎてはげが出来る」事も稀にあります。また「はげ」までいかなくても、換毛に伴い「体毛が薄い部分」が出来る事は珍しくありません。


この様な「換毛期のはげ」を心配される飼い主さんも多いですが、はげ部分に赤みなど炎症の兆候が確認出来ないなら「まだ新しい毛が生え揃っていないだけ」であり、特に問題ないので、生えてくるまで待ちましょう!


また換毛期には、うさぎが大量の抜け毛を飲み込まない様「小まめなブラッシング」をしてあげる必要がありますが、ブラッシングのやり過ぎで「重点的にブラッシングした部分がはげる」事もあるので注意してください。


(ブラッシングはうさぎの健康に不可欠な手入れですし「湧き出る様に毛が抜ける」ので、つい熱が入る気持ちは凄くわかりますけどね・・・!)

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うさぎの換毛期中の変化②毛並みがボコボコになる

換毛期には毛がたくさん抜けますが「全体の毛が均等に抜けていく訳ではない」ので、毛が生え変わった箇所、まだ生え変わっていない箇所が混在します。それにより「毛並みがボコボコになる」というのも、換毛期中のわかりやすい変化ですね。


具体的な「ボコボコの様相」は

  • 毛の流れが段差になる
  • 背中に地図模様が浮き上がる
  • 額の部分がM字眉毛になる

など様々ですが、これらは「換毛期のサイン」ですので、確認次第いつもより手入れや食事内容に配慮してあげるようにしましょう。


こんな具合に、毛並みにヘンテコな模様が浮き上がったり、とにかく見た目が不格好になるので「病気かな・・・?」と心配される飼い主さんもおりますが、換毛期に伴ういたって健全な現象ですので、神経質にならなくて大丈夫!


ボコボコなのも一時的なもので、1~2週間かけ生え換わりが完了したら、綺麗な毛並みに戻ります。

もし「換毛期がやたら長い、終わらない」と感じたら「エアコンの温度が低すぎる」等、「換毛に関わるうさぎの自律神経」の働きを狂わせてしまう要因がないか見直してみましょう。

うさぎの換毛期中の変化③ぐったりする・食欲不振になる

換毛期になると、ぐったりする・食欲不振になるうさぎもいますが、原因としては

  • 栄養不足:換毛に伴うエネルギー消費によるもの
  • 環境ストレス:季節変化に伴う気圧・温湿度変化によるもの
  • 体調不良・病気:胃腸炎、うっ滞等によるもの

など複数考えられます。


・栄養不足が原因の場合は「栄養価の高い食事を与える」

・環境ストレスが原因の場合は「エアコンで調整する」


などして対策を!


8月など「夏の暑い時期に換毛期がやってくるうさぎ」の場合は、夏バテも相まって「餌を全然食べない・食欲が落ちる」「元気がない」「異様に痩せる」といった変化が多いので、この点特に気を遣いましょう。


さらに注意すべきは体調不良・病気が原因の場合です。換毛期は季節の変わり目にあたるので、環境ストレスが原因で胃腸炎をおこしやすいです。


そして換毛期と胃腸炎が重なると「グルーミングの際に飲み込んだ大量の毛が排出されず体内で塊になる」ことで、うっ滞を発症するリスクも上がります。


栄養不足や環境ストレスへの対処をしても、ぐったりや食欲不振が治らないなら、病気を疑い、出来るだけ早く病院で診てもらいましょうね。

被食者であるうさぎは、天敵に弱みを見せない為に「体調が悪いのを隠す習性」があります。その為「元気がない」「餌を食べない」等、目に見えて変化がわかる頃には、既に相当病状が深刻化している可能性があるので要注意!
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うさぎの換毛期中の変化④食欲旺盛になる

換毛期というのは、大量の毛が抜けると共に「体内で大量の新しい毛を生成する時期」ともいえます。なので換毛期には、毛生成に消費した大量のエネルギーを補おうと、食欲旺盛になるうさぎも多いです。


さらに換毛期の春や秋というのは「暑くもなく寒くもない季節」という事もあり、私たち人間と同じで「過ごしやすさ」から自然と食欲も湧く様です!


そういう訳なので、「換毛期に入り明らかに食欲旺盛になった」と感じたら、例えば以下の様に食事内容を見直してみることをお勧めします。

  • ペレットは毛を作る成分であるタンパク質が多めのもの(15~16%が目安)を、従来のペレットに混ぜ込むようにする
  • 栄養と食物繊維が豊富な牧草をいつでも食べられる様、たくさん入れておく

特に牧草は排便をスムーズにし、換毛期に起こりがちなうっ滞予防にもなるので、香り高く、鮮度の良い牧草を常に入れておきましょう!


牧草は腐ったりはしませんが、鮮度が落ちると、途端食い付きが悪くなるので、2~3日に1回は交換してあげると良いですよ。

食欲旺盛で求められるからといって、果物野菜といった「糖質の高いおやつの量を増やす」のは肥満下痢の原因になるのでやめておきましょうね。

うさぎの換毛期中の変化⑤フケが出る

換毛期中「ブラッシングの最中にフケがやたら出るのが気になる」という声は結構多いです。そしてこれは換毛期特有の蒸れによる皮膚炎が原因の可能性があります。


それというのも、うさぎの皮膚は薄く湿気にも弱い為、蒸れると 皮膚紙状菌症(真菌症)ダニなどによる感染症に罹るリスクが上がり、いざ罹るとフケがたくさん出るようになるんです。フケと共にはげが出来たり痒がったりしていたら、皮膚炎を疑ってみてください。


いくら換毛期でも、綺麗好きなうさぎは、自分で丁寧に毛繕いしている為「小まめなブラッシング」さえしてあげてれば「皮膚炎が出来る程に不衛生」になる事は少ないです。ただ不正咬合、肥満、加齢など何らかの原因で「自分で上手にグルーミングが出来ない」と、汚れが溜まって皮膚炎の原因になってしまうのですね・・・。


飼育環境を衛生的に保つのは大前提として、フケがでるうさぎには、より一層丁寧なブラッシングをすることが求められます。例えば

  • 下痢等でお尻が汚れていないかチェックする。
  • 抗菌作用のあるグルーミングスプレーを皮膚に浸透させ、良く揉み込んであげる。

等を日々のブラッシング習慣の中に取り込んでみる事をお勧めします。


またフケ発生中のうさぎにはダニが寄生している可能性が高いので、触った後に手をちゃんと洗うようにしましょう!

うさぎの換毛期中の変化⑥毛をむしる

換毛期、うさぎが自分の毛をむしる事はよくありますが、これは「換毛で固まっている毛を抜いている」場合が多いです。偽妊娠時にも毛をむしる事がありますが、「むしった毛を一か所に集め巣を作る」等の様子がみられないなら、換毛期による行動と考えましょう。


そしてうさぎは「むしった毛を飲み込んでしまう」事も少なくないですので、飼い主さんは

  • 繊維質が豊富な牧草を常に食べられるようにする
  • 毛球症予防のサプリメントを与える

など、飲み込んだ毛をスムーズに排出できる様、食事内容に配慮してあげるようにしましょう。


もし今まで牧草を入れていなかったのなら、牧草を入れておくことで、牧草に気がそれて毛を抜く行為も減る可能性もあります。


また換毛期でも偽妊娠でもないのに、やたらと毛を抜く行為はストレス・イライラに起因する可能性が高いので、その要因を見極め、うさぎが落ち着いて過ごせる環境作りに努めてあげてください。

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うさぎの換毛期中の変化⑦よく寝る

換毛期中には、うさぎがウトウトしたり目を閉じて寝る時間が増えたと感じませんか?はい、あなたが感じたその「変化」は気のせいではありません!


換毛期というのは「大量の抜け毛が出ると共に、大量の新しい毛を生成する」為に「大量のエネルギー」を消費します。だから換毛で消費したエネルギーを回復する為に、換毛期のうさぎは「よく寝る」様になるんですよ。


なお、例え目を開けていても寝ています・・・!


自然界において「常に肉食動物に狙われる立場」のうさぎは、いつでも逃げられる様「外界の情報を遮断しないまま寝る」という大変器用な芸当が出来るのです。だからジッとして動かず、鼻ピクが緩やかになっている場合は「眠っている」と判断し、音を立てたりして睡眠を妨げないように注意しましょうね。


換毛期中は特に「うさぎが静かで落ち着ける環境づくり」に努め、睡眠による体力回復を助けてあげましょう!

うさぎの睡眠のリズムは人間とは違いますから、完全に合わせるのは難しいかもしれません。それでも餌の時間、遊ぶ時間、おやつの時間などスケジュールを決めて、それに沿って規則正しく世話をすることで、生活リズムのズレを最小限に抑えることができますよ!

うさぎの換毛期中の変化⑧うんちが小さい・下痢をする

換毛期中にうんちが小さい、下痢をする等の変化がみられた場合は要注意です。換毛期、つまり季節の変わり目というのは胃腸炎になり易く、胃腸炎で排泄機能が低下すると、うっ滞のような重い病気のリスクも上がります


うっ滞は急変して亡くなることも多い病気ですので、餌を食べない、いつも動いている時間にジッとしている、やたら歯ぎしりしている等、異常が見られればすぐ動物病院で診てもらう事をお勧めします。


うっ滞を予防するには

  • ブラッシングを小まめに行い、余分な毛を取り除いてあげる
  • 繊維質が豊富な牧草を与えて、消化器を活発にし、毛の排泄を促す

等が有効です。あまり牧草を食べてくれない場合、牧草をペレット状にしたペレット牧草を試してみてください。

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うさぎの換毛期を健康に乗り越える対策方法を解説!


うさぎにとっての換毛期は人間にとっての衣替えと一緒であり、季節変化に対応する為の重要な時期!それと同時に体調を崩しやすい季節の変わり目でもあるので、飼い主さんには、より一層うさぎの健康への配慮が求められます。


抜け毛を放置すると、毛がケージや部屋中に舞って不衛生というだけでなく、うっ滞のような命に関わる病気の原因にもなります。また換毛期には新しい毛を生成する為に大量のエネルギーを消耗するので、いつも通り食事を与えていると、栄養不足にも陥りがちです。


換毛期にはこういった健康上の問題が起こり易いので

  • ブラッシングの頻度を増やす
  • うんちをしているか確認する
  • 栄養価の高い食事を与える
  • 体重が減っていないかを確認する

などして、うさぎが健康に乗り越えるよう対策を打つようにしましょう。下記で詳しく解説していきますね!

ブラッシングの頻度を増やす

換毛期を迎えた、全てのうさぎの飼い主さんにやって欲しい事・・・それはブラッシングの頻度を増やすという事!


湧き出る様に毛が抜け「季節の変わり目」にあたる換毛期には、胃腸の動きが低下しがち。なので毛づくろい中に飲み込んだ大量の毛が、体内に「巨大な毛玉」として留まってしまううっ滞を発症するリスクがグンと上がります。


うさぎは猫等と違い、胃に入った毛を吐き出せないので、換毛期には「消化機能を超える過剰な毛を飲み込んでしまわないように」小まめにブラッシングしてあげる事が重要なんですね。


通常時なら週に1回程度でも構いませんが、換毛期に入ったら、短毛種なら2日に1回、長毛種なら毎日といったように、ブラッシングの頻度を増やしてあげましょう!何十分もブラッシングの為に拘束するのはうさぎにとって大変なストレスなので「短時間を毎日する」というやり方が理想ですね。

ブラッシングの頻度を増やすことで「うさぎの体に触れる機会」が多くなり、皮膚の腫れ・赤みなど体の異常にも気付き易くなります。ブラッシングというのは、うっ滞だけでなく、病気予防全般に有効なお手入れなんですね。
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うんちをしているか確認する

うさぎは一度飲み込んでしまったものは吐き出す事ができない身体の構造になっていますので、飲み込んでしまったものを排出するには

  • うんちとして排出されるのを待つ
  • 開腹手術をして取り出す
この2択になります。


換毛期中はどんなにブラッシングをしても、飲み込んでしまう毛の量がある程度増えてしまうことは仕方ありません。


しかし、その飲み込んだ毛が「ちゃんとうんちとして出ているのか?」を確認してあげてください。毛が胃の中で溜まってしまうと、「うっ滞」になりかねないため、早期の段階で気付くためにも、うんちが出ているのかを確認してあげる必要があるのです。

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栄養価の高い食事を与える

大袈裟ではなく換毛期はうさぎにとって命がけだったりします。大量の抜け毛に代わる新しい毛を生成する為に「大量のエネルギーを消費する」うさぎにとって「1年で最も衰弱し易い時期」にあたるからです。


なので、いつもと同じように食事を与えていると、体重が落ちる(痩せる)、免疫力が落ちるという過程を経て、病気になり易くなります。飼い主さんは「換毛期が来たな?」と感じたら、いつもより栄養価の高い食事を与え「スムーズな換毛」と「健康体の維持」を助けてあげましょう!


従来のペレットに、より高タンパクなペレットを混ぜ込むか、サプリメントを与えるのも良いでしょう。ケージにはいつもより多めに牧草を入れておき、いつでも食べられるようにしておく事も重要です。


牧草は栄養価が高いだけでなく、豊富な繊維質により「排便が促される」ので、換毛期特有の病気うっ滞の予防にもなりますよ。

お腹の働きを良くするには水分摂取も重要です。補助食としてミネラル豊富な大葉などの葉野菜を与えると、栄養と共に水分も補給出来るのでお勧めですよ。ただしあげすぎは下痢の原因になるので、あくまで「おやつ」程度の量で!

体重が減っていないかを確認する

うさぎの換毛期は想像以上にエネルギーを要する時期のため、普段よりも多くご飯を食べて、エネルギーを補給する必要があります。


摂取エネルギーよりも消費エネルギーの方が多いと、うさぎの体力はどんどん落ちてしまい、やがて元気もなくなってしまいますよね。


一見、食欲旺盛にご飯を食べているなと思っても、体重が減っていればエネルギーが不足している可能性がありますので、「十分なエネルギーを補給できているのか?」を判断するためにも、体重測定は必要不可欠です!

うさぎの換毛期中のひどい抜け毛対策を紹介!


うさぎの換毛期中は毎日大量の抜け毛が出る為、うっ滞の様な重い病気を予防する為にも「小まめなブラッシングによる抜け毛の除去」は「飼い主としての責務」・・・それはわかっていても、ブラッシング中に舞う大量の抜け毛とその後の処理は、多くの飼い主さんにとって悩みの種ですよね・・・。


放置しているとアレルギーの原因にもなるし、普段食事をする部屋ならば食品衛生面でも問題があります。ひどい抜け毛にイライラするのは精神衛生上問題があります。換毛期中の抜け毛対策は、うさぎだけでなく、人間である飼い主さんの健康の為にも重要なんです。


というわけで、毛が部屋全体に舞うのを抑える為に「ブラッシングは風呂場など毛が舞っても大丈夫な場所で行う」など最低限の対策をした上で、それでも取りこぼした抜け毛に関しては

  • コロコロローラー
  • グルーミング集毛器

などを使って綺麗に取り除いてしまいましょう!

換毛期中の抜け毛対策①コロコロローラー

各家庭に一つはあるコロコロローラーは、抜け毛の掃除に大変便利です。カーペットなど丸洗いできない場所はコロコロローラーを転がして、抜け毛を根こそぎとってやりましょう。


家にコロコロローラーない場合でも、100円ショップの掃除コーナーで安く購入できますよ。横幅10㎝くらいのミニサイズのもあるので、掃除機が入らないような狭い場所でも綺麗に出来ちゃいます!


ただ抜け毛があまりに多いとあっという間に粘着力を失ってしまうので、次で紹介するグルーミング集毛器などで「日頃から舞う毛の量を最小限に抑えておく」等の対策はしておきましょう。

コロコロローラーを直接うさぎの体に当てて抜け毛を取る」事はやめておきましょう。確かに毛はごっそり取れますが、粘着力が強すぎて、抜ける必要がない毛まで抜けてしまう場合があります。

換毛期中の抜け毛対策②グルーミング集毛器

グルーミング集毛器はうさぎのケージの外に設置し、ケージ内で舞った毛を吸い込んでくれる抜け毛対策グッズです。


ケージ外に舞った毛をその都度掃除機で吸う人もいますが、掃除機の音は煩くてうさぎにはストレスです。その点、グルーミング集毛器は静音性にも優れ、ケージ外に舞う前に、抜け毛をしっかりとキャッチしてくれるので、部屋もケージも汚れません。抜け毛だけでなく、牧草の粉など細かい汚れも集めてくれるので、本当に助かるんですよ。


そんなグルーミング集毛器は、ペットメーカーからうさぎ専用の製品が5000円程で売られています。「高い!」という場合、小型扇風機、PPシート、レンジフードフィルターなど「100円ショップで手に入るグッズだけ」で自作することも出来ますよ!


ちゃんと作れば、製品として売られている物と性能は変わらず、はるかに安上がりなので「調べ事をしながら作る事」が好きな人には自作をお勧めします。

まとめ:うさぎの換毛期について、様子の変化も合わせて解説しました!

ここまでうさぎの換毛期について詳しく解説してきました!

この記事のポイントは
  • 温度管理された部屋で飼育されているうさぎの換毛期は春と秋だけに限らない
  • うさぎの換毛期中はよく寝る・食欲の増減・毛をむしるなど様々な変化が見られる
  • うさぎの換毛期を健康に乗り越えるためには、ブラッシング頻度と栄養価の高い食事がポイント!
  • うさぎの換毛期の抜け毛対策にはコロコロローラーやグルーミング集毛器がおすすめ!
でした!

抜け毛が増えていつもと違う様子を見せると不安にもなりますが、これらの換毛期中のうさぎの変化を知っておくと、慌てずに対処してあげることができますね。

もしあまりにも様子がいつもと異なって不安な場合は、獣医師の先生に相談をして不安を払拭することをおすすめします!

MOFFMEではほかにもうさぎや、うさぎのペット保険に関する記事を多数公開していますので、ぜひ確認してみてくださいね!

記事モデル:Ta Michi
記事監修者「西森 史奈」

西森 史奈
MOFFME編集部うさぎ担当。愛玩動物飼養管理士、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。

すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という想いに共感しMOFFMEに参画。特に近年飼育頭数が増えているうさぎに着目し、飼い主とうさぎが長く一緒に幸せに暮らしていけるようにうさぎに関する正しい情報を発信すべく日々勉強中。