「インコの飼育をはじめる前に事前にデメリットを押さえておきたい」、「インコを購入後に後悔したくない」このようなお悩みをお持ちの方に向けて当記事を作成いたしました。インコの飼育を検討している方はぜひご参考にしてください。
この記事の目次
目次を閉じるインコを飼うデメリットは?後悔しないための注意点を解説
生き物を可愛いという理由だけで飼ってしまうと、「飼わなきゃよかった」、「こんなはずじゃなかった」と後悔することになるかもしれません。せっかく家族になったインコが哀しいことになってしまわないように、インコを飼う上での注意点をしっかり理解しておくことが大切です。
インコの特徴をしっかり理解して、事前にデメリットを頭に入れておきましょう。
インコの特徴から解る飼育のデメリット6選
ペットショップでインコを見ていると、見た目の鮮やかさや可愛らしい鳴き声につられて衝動買いをしてしまうと、飼ってから多くのデメリットに気づき、「飼うんじゃなかった」、「飼育が大変だから手放したい」と残念ながら後悔する飼い主もいます。
以下にインコの特徴からわかる飼うデメリット6選ををご紹介します。
- インコの鳴き声が大きい
- インコのフンや餌などの掃除が大変
- インコに噛まれて怪我をする可能性がある
- インコの発情をコントロールすることが難しい
- インコが飼い主に簡単に懐かない
- インコは長生きする
①インコの鳴き声が大きい
一度はインコがおしゃべりする動画を見たことがあるでしょう。インコの上手におしゃべりしている姿を見て、「インコを飼ってみたい!」と思ったことはありませんか?しかし飼育をはじめるとインコの鳴き声の大きさに飼育を後悔してしまう方もいます。
小型のセキセイインコでさえ騒々しいと、苦情が寄せられることがあります。中型のインコ、大型のインコと大きさに比例して声の大きさも増すので、頻繁に鳴かれるとその声の大きさにイライラしてしまうこともあります。
②インコのフンや餌などの掃除が大変
インコは基本的に夜間寝ている時間以外は、こまめに餌を食べ、フンをします。鳥は飛ぶためにいつでも体を軽くする必要があるため、一度に多くの餌は食べず、フンもこまめにする性質があります。
またインコは餌を食べる際に飛び散らかすことが多く、特に殻付きの餌は床に殻が飛び散るので、掃除が大変です。
放鳥時には飛びながらでもフンをするので、気づかずに踏んでしまったり、肩に止まった時にフンをされて、洋服が汚れてしまうこともあります。
インコを飼う際には、餌の食べかすなど汚れが溜まる前に定期的に掃除しましょう。フンの掃除に抵抗のある方は飼育をはじめる前にじっくり考えましょう。
③インコに噛まれて怪我をする可能性がある
インコにとってクチバシはコミュニケーションの1つです。また噛んでくる理由もいくつかありますのでご紹介します。
▼インコが噛む理由4選
- 愛情表現
- 本能的
- 反抗期
- 防衛本能
痛みを感じない甘噛みは、インコの愛情表現の可能性が高いです。しかし中には愛情表現で思いっきり噛むインコもいます。
本能的
発情期や換羽期のインコは攻撃的になりやすく、本能的に気が荒くなる時期があります。特に発情しているコザクラインコのメスは噛み癖が激しい傾向にあります。換羽期のインコ羽を触ると痛がるので注意しましょう。
反抗期
インコにも人間と同様に反抗期があり、成熟してくると訪れることがあります。反抗期は一時的なものなので暖かく見守ってあげましょう。 ただインコによっては反抗期が訪れないこともあります。
防衛本能
インコは十分に信頼関係が築けていないうちは、指を近づけると攻撃されたと勘違いして噛むことがあります。
④インコの発情をコントロールすることが難しい
鳥は一般的には決まった時期にだけ発情する生き物ですが、家庭で飼育しているインコは年中発情してしまうことがあります。
発情するとオスメス共に気が荒くなったり、攻撃的になる子もいます。飼い主に対する愛情から、飼い主さんに対して発情する子もいます。また好きなおもちゃに発情するインコもいますが、その場合はそのおもちゃを撤去しましょう。
発情が引き金となる病気があります。メスは発情すると、オスがいなくても無精卵を生んだり、ペアならば交尾をして有精卵を生みます。
⑤インコが飼い主に簡単に懐かない
幼鳥かあら飼育をした方が懐きやすいでが、成鳥になってから飼育しても愛情のかけ方次第ではしっかり懐いてくれます。
中には雛からお世話して飼っているのに、全然懐かないと困っている方もいると思います。懐かない理由の大半は飼い主さんの対応の方法に問題があります。
▼飼い主のインコに対する問題行動3選
- インコを複数同じケージで飼っている
- インコを不必要に追いかけまわしている
- インコの餌を食べ放題にしている
インコは他のインコと仲良くなると、「人とは仲良くしなくてもいいや」と感じ飼い主に懐かなくなることがあります。
人との生活に慣れるためには、他の鳥とカゴをわけ、人と鳥のマンツーマンで特訓をしてあげましょう。だからと言ってインコを追いまわしたり無理やりつかんだりするのはNGですよ。
餌の食べ放題を避けましょう。インコの餌の時間は朝晩二回にして、日中はおなかを空かせておきます。その後、餌を与える際にインコに飼い主が餌を撒いている姿をよく見せてください。その姿を見たインコが飼い主が「餌をくれるいい人だ」と認識します。最後には手の上に餌をおいて、インコをじっとしてみましょう。お腹が空いているため手乗りしてくれる可能性が高いです。このようにして、少しずつ飼い主さんが安全で良い人だとインコに思ってもらうことが懐いてもらうポイントです。
⑥インコは長生きする
インコはたくさんの種類があり、種類によって寿命は違います。以下に種類別の平均寿命をご紹介します。
▼インコの大きさ毎の平均寿命
- 小型インコ:10年~15年
- 中型インコ:15年~20年
- 大型インコ:30年~50年
セキセイインコ・コザクラインコ・サザナミインコ・ボタンインコ・アキクサインコなど
中型インコ
ウロコメキシコインコ・シロハラインコ・ビセイインコなど
大型インコ
モモイロインコ・オオハナインコ・ヨウム・キソデボウシインコなど
インコは愛情を持って大切に飼っていると、平均寿命より長生きする傾向にあります。インコを飼う前に、長生きするということもしっかり押さえておきましょう。
インコを飼うことによって生活面に影響するデメリット3選
インコを飼うことによって生活面に影響するものは、毎日の餌やりやお掃除以外にも、思わぬケガや病気で医療費がかかったり、長期出張や長期旅行などで家を空けることができなくなったりします。趣味として部屋に観葉植物を育てていたり、香水を収集・使用する方は、インコにとって潜在的なリスクを十分に理解することが重要です。
▼インコを飼うことによって生活面に影響するデメリット3選
- インコの医療・飼育費用がかかる
- 長期間の外出ができない
- 香水や観葉植物などインコにとっての刺激物を家に置けない
①インコの医療・飼育費用がかかる
生き物を飼うということは、飼育費用に加え病気になれば医療費もかかります。飼った後にお金がかかるという理由で、飼わなきゃよかったと思ったり、手放したいと後悔しないように、ご自分のお財布事情もしっかり考えましょう。
医療費
インコにもかかりやすい病気はたくさんあります。感染症や栄養不足、ストレスからくる体調不良、過度な発情による病気もあります。
飼育費用
基本的なケージや餌に加え、インコは暑さ寒さが苦手なので、夏はエアコンを入れ、冬は保温できるように暖房が必要になります。それ以外にもおもちゃや止まり木、巣など必要に応じて費用が掛かります。
②長期期間の外出ができない
インコを飼ったら旅行などの長期間の外出が難しくなります。
インコは飼い主さんが一泊でも不在とわかると、寂しさから体調を崩したり、ストレスから毛引き行動をすることもあります。
インコにお留守番をしてもらう時のポイントは
- 出発前に十分に餌と新鮮な水を入れる(それでも1泊が限界)
- エアコン、ヒーターなどで適切な温度管理をする
- 停電にすぐ気が付けるよう見守りカメラを設置する
- 鍵が預けられる人に1日2回見に来てもらう
です。インコは些細なことでストレスに感じにやすいので外出の際は細心の注意を払うことが大切です。
③香水や観葉植物などインコにとっての刺激物を家に置けない
インコは臭いにとても敏感です。インコを飼う際にはアロマの臭いやエッセンシャルオイル自体も毒になります。また香水やマニキュア、除光液などの匂いが強いものも使用しないようにしましょう。
また室内に観葉植物を置いている方も多いかもしれませんが、インコにとって観葉植物は中毒の原因になることがあリます。
▼代表的な危険観葉植物
- サトイモ科の植物:モンステラ・ポトス・カラー
- ベゴニア
- ポインセチア
- シクラメン
- チューリップ
- ヒアシンス
インコを飼うデメリットに関するまとめ
インコを飼うデメリットについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
今回の記事のポイントは
- インコの鳴き声が大きい
- インコのフンや餌などの掃除が大変
- インコに噛まれて怪我をする可能性がある
- インコの発情をコントロールすることが難しい
- インコが飼い主に簡単に懐かない
- インコは長生きする
- インコの医療・飼育費用がかかる
- 長期間の外出ができない
- 香水や観葉植物などインコにとっての刺激物を家に置けない
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