
内容をまとめると
- 文鳥は1年間で3回体調が変化する
- 文鳥は環境の変化をストレスに感じる
- 文鳥の病気の症状を知ることによって早期発見に繋がる
- 鳥は医療費が保険適用されないのでもしもの時に備えてペット保険に加入しておくことがおすすめ
可愛らしい見た目や人懐っこさからペットとして人気の文鳥。この記事では文鳥のストレスの原因や解消方法について解説します。ストレスサインを見極めると信頼関係も築けます。人に感染の恐れがある病気の紹介もするので参考にしてください。
この記事の目次
目次を閉じる文鳥のストレスサインとは?
飼い主によく慣れ、かわいらしい姿で愛嬌のある文鳥ですが、飼育中にストレスがかかっているか気になりませんか?文鳥に限らずペットのストレスサインをしっかりと見極めることで、病気の前兆や体調不良の原因が判明する確率が格段に向上します。
文鳥は1年周期で3種類の体調変化が生じます。
- 通常期
- 繁殖期
- 換羽期
換羽期は羽が抜け変わる時期です。似ている症状に、ストレスサインである「毛引き症」があります。換羽期は羽の生え変わりですが、「毛引き症」は皮膚が見えるまで羽を抜いてしまう場合もあります。ストレスサインの判断は毎日の観察が重要です。
この記事では文鳥にかかるストレスの要因と解消方法ストレスサインの見極め方、代表的な病気の症状などを紹介します。飼い主に移る可能性がある病気についても紹介するのでぜひ参考にしてください。
文鳥のストレスの原因
文鳥がストレスを感じる代表的な原因を紹介します。隠れたストレスサインを見逃さないようにしましょう。早期に対処すると病気のリスクも軽減されます。
文鳥のストレスの原因として注意したいことは以下の通りです。
- 環境の変化
- 知らない人の接触
- 新しい家族増える
- 不衛生な飼育方法
- お留守番
文鳥は環境の変化が苦手です。急激な環境の変化で不満を感じると見せるストレスサインは頭頂部の毛を逆立てます。
知らない人との接触もストレスの原因になるでしょう。全身に力が入り見た目が細くなるのが怖がっている時に見せるストレスサインになります。
文鳥は群れで暮らす鳥なので1羽より2羽で飼育した方が良いとされています。しかし、実際は気が強い鳥で相性が悪いと喧嘩をしてしまうでしょう。
新しい家族が途中から増えた際も注意が必要です。ふれあいの時間が減り愛情不足になりやすいでしょう。首をゆっくり振り鳴くストレスサインは求愛ポーズに見えますが、相手を威嚇しているストレスサインの可能性もあります。
不衛生な生活環境は文鳥にストレスを与えます。夏場は特に雑菌が繁殖しやすいので注意が必要です。いつもより、こまめなお掃除を心がけましょう。生活環境が原因のストレスサインは羽を膨らませ眠そうな仕草をします。
文鳥のストレス解消方法
文鳥のストレス解消方法を紹介します。文鳥の気持ちをわかってあげるとストレスを溜め込まないだけでなく、信頼関係を築き上げるられます。是非、毎日の暮らしに取り入れてみてください。
飼い主が毎日の暮らしに取り入れてあげると効果的なストレス解消法は以下の通りです。
- 朝晩挨拶をする
- 世話をした時も声をかける
- 日光浴をする
- 水浴びをする
文鳥のコミュニケーション方法は鳴き声です。「ちっち」や「ルルルル」など鳴いた時は相手を威嚇しています。さえずる時は求愛をしているサインです。鳴き声でコミュニケーションをとるのでしっかりと見極めましょう。
朝起きたら「おはよう」帰ってきたら「ただいま」など家族のあいさつや、「おはよう〇〇ちゃん」などあいさつに名前を取り入れるとより効果的です。
また、世話をするたびに「美味しいご飯はどうぞ」など声をかけ続けるのも親密度ががるポイントになります。
日光浴や水浴びも毎日の生活に取り入れるとストレス解消や病気の予防につながります。ただし、方法を間違えると体調不良の原因になるので、正しいやり方をしましょう。
文鳥の代表的な病気や症状
文鳥を飼育するにあたって知っておきたいのは病気です。症状を知ると早期発見や予防ができす。文鳥は病気を隠す鳥なので病気の早期発見や予防をしましょう。
文鳥のかかりやすい代表的な病気の症状や考えらる原因について紹介します。
病名 | 症状 | 原因 |
---|---|---|
トリコモナス症 | 食欲不振 べろを出す 耳の穴からイボのようなものが出る | トリコモナス原虫の寄生感染 |
コクシジウム症 | 腸内炎症 下痢 血便 | コクシジウム原虫の寄生感染 |
甲状腺腫 | 「ひーひー」「ぷちぷち」といった呼吸音 嘔吐 鳴き声がかすれる | ヨード不足 マメ科などの与えすぎ |
卵つまり | 便秘 腹痛で苦しそう | ストレス カルシム不足 メスのみ病気 |
トリコモナス症とコクシジウム症は感染している文鳥とえさや水を共有すると集団感染のリスクがあります。免疫力が低いヒナや幼鳥は発症する可能性が高いので、疑われる際は隔離しましょう。
卵つまりはメスが卵を詰まらせてしまい、うまく産卵できない状態の病気です。ストレスとカルシウム不足が原因としてあげられます。文鳥のメスは交尾しなくても卵を定期的に産むため、この病気のストレスサインは見逃さないように注意しましょう。卵つまりを放っておくと命に関わります。
文鳥から人間にうつる病気
文鳥を飼育する上で注意が必要な病気は「オウム病」です。
オウム病は別名「鳥クラミジア症」と言われています。文鳥に細菌のクラミジアの感染が原因です。クラミジアは人間にも感染する細菌で、免疫力が低い方は感染のリスクがあります。
オウム病は名前の通り鳥の中でもオウム目のみ感染する病気のようですが、インコや文鳥も感染します。ペットブームから発症が増えてきたため厚生労働省にも注意喚起のページがあるほど注意したい感染症です。
主な感染の原因は以下の2つです。
- 感染した鳥に口移しで物を与える
- 乾燥した排泄物を吸い込む
病気に感染した文鳥のストレスサインは体温低下し羽を膨らませたり、食欲不振や緑色の下痢便などがあります。
人に感染した際は、風邪やインフルエンザに似た症状なのでの病気なので発見が遅れやすいのも特徴です。人から人への感染はほとんどありませんが、病院に行く際は鳥を飼っていることを医師に申告しましょう。
ペット保険への加入を検討することも大切
鳥の医療費は保険適用外のため、入院や手術が必要な場合、高額になる可能性が高いです。入院が必要な場合、平均で1日あたり5,000円、手術が必要な際には100,000円の費用がかかります。
「手術代が高すぎて払えない」
「こんなに治療費が高いなんて知らなかった」
MOFFMEでも実際にこのようなお悩みがよく寄せられています。万が一に備えてペット保険への加入を検討することが大切です。
鳥のペット保険の需要は高まってきており、アニコム「家庭どうぶつ白書2019」によると、2012年には鳥の保険契約数は434羽に対し、2017年度には2,117羽となんと約5倍に増加しています。
「文鳥のペット保険について詳しく知りたい」
「どの保険にすればいいか分からない」
そんな方は以下の記事をご覧ください。
文鳥のストレスサインや病気に関するまとめ
ふだんの生活で文鳥がやっている仕草がストレスサインかもしれません。
どのような仕草がストレスサインなのか知ることで、文鳥の気持ちを知れるでしょう。
鳥は人間よりも病気の進行は早く、手遅れになる前に早期発見やストレスサインの見極めが重要です。
毎日確認したいストレスサインは以下の通りです。
- 羽を膨らませる
- 目の周りが白いもしくは青い
- よく寝る
- 軟便や下痢
- メスは目を閉じてうずくまる
文鳥はインドネシアのジャワ島が原産の暖かい地域の小鳥なので寒さに弱い鳥です。日常生活に保温や日光浴などを取り入れ、ストレスサインを見極めストレスをため込ませないようにしましょう。
愛情をもって接すると手乗り文鳥にできたり、しゃべったりと愛嬌たっぷりの文鳥を飼ってみてはいかがでしょうか。
MOFFMEでは他にも文鳥のペット保険に関する記事を多数公開していますので、ぜひご確認くださいね!