内容をまとめると
- インコは環境の変化やコミュケーション不足が原因でストレスが溜まりやすくなる
- 放鳥やインコに適した環境作りがストレス解消に繋がる
- 病気に対する備えがあると、早く治療に取り掛かることができ回復も早くなる可能性が高くなる
- クラミジア症は例外的に人間に感染する病気なので注意が必要
- インコは医療費が保険適用されないのでもしもの時に備えてペット保険に加入しておくことが安心
インコのストレスサインやどんな病気になるのかご存知ですか?インコはストレスが溜まると餌を食べなくなったり、自咬症などの自傷行為をしてしまうことがあります。当記事ではインコのストレスサインの原因や解消方法、代表的な病気について解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じるインコのストレスサインとは?
インコは、かわいらしい見た目や飼いやすさで長年人気を誇っているペットです。一方、ストレスを感じやすく繊細な一面もあることをご存じでしょうか?
インコにとって、ストレスは大敵です。実際、インコがなりやすい病気の原因の多くにストレスが関連していることがわかっています。
そんなインコと一緒に暮らすうえで、飼い主さんが覚えておきたいのがインコのストレスサインです。
ストレスサインとは、インコがストレスを感じているときに現れる行動や体の不調のことです。
ストレスサインに早く気づいてあげることでインコに快適な暮らしをしてもらいましょう。ストレスサインは日常生活の中で現れ、一見普通の行動にも見えてしまうので飼い主さんは見逃さないようにしっかりとした知識を身につけることが大切。
インコのストレスの原因
インコがストレスを感じるとき、どんなことが原因になるのでしょうか。
インコは飼育環境の変化でストレスを受けやすいです。部屋の温度が適温であることはストレスを感じない為にとても重要なポイントです。
適温は25℃前後で、特に低温に弱いので保温するなどして温度管理には常に気を配りましょう。ほかにもケージの掃除や餌の交換頻度、来客などでストレスを受けやすくなります。
また飼い主さんと良好な関係が築けている場合、コミュニケーション不足もインコのストレスの原因にあげられます。
インコは寂しがり屋で、退屈であることが苦手です。そのため、遊びやコミュニケーションが足りていないと不安に感じてしまうのです。
実際にストレスサインにどんな行動が現れるのか以下にまとめたので参考にしてください。
▼インコのストレスサイン
- 周りに餌をまき散らす
- 大きな鳴き声で叫び続ける
- パニック状態で暴れる
- くちばしをパクパクさせる
- 抜け毛が多い
- 食事を摂らない
以上のような行動がみられたら、どこかにストレスの原因が隠れている可能性があります。すぐに異常に気付くためにも、日頃から健康観察を行うことが大切です。
インコのストレス解消方法
さまざまな不調の原因になるストレスは、予防策をとることでインコの精神的な安定とともに病気の予防にもつながります。そこで、ぜひ日常で実践したいストレス解消法についてご紹介します。
インコのストレス解消方法に
- 放鳥
- インコの最適な環境作り
が挙げられます。
一時的に家の中を自由に散歩できる放鳥の時間を設けます。普段ケージの中では思い切り飛べないので、この時間はとても重要なリラックスタイムになります。
このとき、インコ用のおもちゃなどを活用するのも運動ができておすすめです。放鳥の際は誤飲やケガのないように注意し、飼い主さんの目の届く範囲で行いましょう。
インコが羽をワキワキと広げる仕草をしたり、さかさまにぶら下がってアピールしている様子があれば、遊んでほしいという合図です。インコのペースに合わせて気が済むまで遊んであげるとストレス解消が期待できますよ。
前述したように温度管理やケージの環境づくりもストレスをためない為の大切なポイントです。お手入れは日々欠かさないように心がけ、その際に手にのせたり優しく話しかけたりして安心させてあげましょう。
インコの代表的な病気の種類
インコは繊細な生きものですので、もしものときのためにどんな病気があるのか知っておくことも大事です。病気に対する備えがあると、早く治療に取り掛かることができ回復も早くなる可能性が高くなります。インコの代表的な病気を以下にまとめたのでぜひ参考にしてください。
▼インコの代表的な病気10選
病名 | 原因 | 症状・サイン |
---|---|---|
メガバクテリア症 | マクロラブダスによる感染症(カビ) | 胃炎・嘔吐 血便・食欲減退 |
ビタミンB1欠乏症 | エサによるビタミンB1の欠乏 | 痙攣・脚のしびれ 呼吸困難・循環障害 |
ビタミンD欠乏症 | 日光浴不足によるビタミンDの欠乏 | 成鳥不良・骨軟化症 骨折・骨粗鬆症 |
クラミジア症<オウム病> | クラミジアによる感染症 | 羽毛の粗造・震え 体温低下・鼻水・結膜炎・下痢 |
PBFD | サーコウイルスによる感染症 | 免疫不全・羽やくちばしの形成不全 下痢・体重減少・抜け毛 |
疥癬症 | 疥癬の寄生 | 口角や脚に鱗状の病変 くちばしや爪の変形 |
自咬症 | ストレスによる心因性
寄生虫による外因性 | 毛抜き・皮膚の自傷 |
腹壁ヘルニア | メスの発情の時期が遅れる | お腹の膨らむ 臓器が飛び出す |
卵塞
※メスのみ | カルシウム不足・日光浴不足 産卵過多 | お腹の膨張・毛が膨らみ顔をうずめる いきみ・多飲 |
糖尿病 | 体重増加・遺伝 | 体重増加 遺伝 多飲多尿・下痢・脱水 |
インコの病気は人間に移るのか?
インコの病気は、基本的に人間には感染しないものばかりです。しかし、その中で例外的に人間にうつる病気がクラミジア症です。
主にセキセイインコやオウムなどの鳥類が感染する病気で、名のとおりクラミジアという細菌に感染することで発症します。
インコが発症した場合
- 羽毛の異常
- 副鼻腔炎
- 下痢便が出る
- 目が結膜炎を起こす
- 震える
などの症状が一般的です。
治療すれば治ることもありますが、発見が遅くなると治らないまま急死することもあるため注意が必要です。人間に感染した場合は、突然の発熱や頭痛といった風邪に似た症状が現れます。
人間に関しては抗菌薬での治療が可能ですので、クラミジア症が疑わしい場合はすぐに受診しましょう。また、人間への感染経路は感染後のインコの乾燥したフン、インコへの口移し、口と口でのキスなどです。
インコが保菌している場合でも発症していないケースがありますので、予防としてフンの定期的な掃除や唾液がつくような行為をしないことは普段から徹底しておきましょう。
ペット保険への加入を検討することも大切
鳥の医療費は保険適用外のため、入院や手術が必要な場合、高額になる可能性が高いです。入院が必要な場合、平均で1日あたり5,000円、手術が必要な際には100,000円の費用がかかります。
「手術代が高すぎて払えない」
「こんなに治療費が高いなんて知らなかった」
MOFFMEでも実際にこのようなお悩みがよく寄せられています。万が一に備えてペット保険への加入を検討することが大切です。
鳥のペット保険の需要は高まってきており、アニコム「家庭どうぶつ白書2019」によると、2012年には鳥の保険契約数は434羽に対し、2017年度には2,117羽となんと約5倍に増加しています。
「インコのペット保険について詳しく知りたい」
「どの保険にすればいいか分からない」
そんな方は以下の記事をご覧ください。
インコのストレスサインに関するまとめ
インコのストレスサインについて解説してきました。インコの病気とストレスは深く関係しているため、日頃の気遣いが重要です。
インコと一緒に暮らすことになったら、まずはインコが快適に生活できるよう家の環境を整えることからはじめて見ましょう。適切な飼育方法で、インコを病気やストレスから守ることができます。
この記事のポイントは
- インコがストレスを感じる原因の1つはコミュケーション不足と飼育環境の変化
- インコのストレス解消には放鳥がおすすめ
- インコの病気で唯一人間に移るのがクラミジア症
- インコを飼育する上で日頃のケアが大切!
となります。
インコは、人間に慣れるととても愛らしい仕草を見せてくれるようになります。できる限りコミュニケーションをとって、インコとの絆を深めていきましょう。
MOFFMEでは、インコのペット保険に関する記事を多数公開していますので、ぜひご確認くださいね!