うさぎにトイレを用意したのに「排泄」する場所ではなく、「寝る・くつろぐ」場所になってしまった・・・。と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。人間にとっては汚いイメージがありますが、実はうさぎがこのような行動をする理由には、人間とは「排泄物」の認識の仕方が違うことが理由になっています。そこでこの記事では、うさぎがトイレで「寝る・くつろぐ」理由と対策方法を4つに分けて詳しく解説していきます!
この記事の目次
目次を閉じるうさぎがトイレで寝る・くつろぐのはなぜ?理由と対策方法を解説!
「トイレ」といえば排泄をする汚いイメージが強い場所ですよね。しかしうさぎはなぜ「トイレで寝る・くつろぐ」ことをするのでしょうか?
うさぎがトイレで寝る・くつろぐ理由には、大きく分けると以下のような4つの理由が考えられます。
- トイレが落ち着く場所になっている
- トイレの区別がついていない
- ケージが狭く落ち着ける場所がない
- トイレが最も快適な環境になっている
それぞれについて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧くださいね!
うさぎがトイレで寝る・くつろぐ理由①トイレが落ち着く場所になっている
私たち飼い主からしてみればトイレは汚いところと認識してしまいますが、実はうさぎにとってトイレは落ち着く場所なのです。それは、うさぎが持つ習性から来ています。
自然界で暮らす動物たちが、安心して暮らし、食事を得て、子供たちを育てるために、縄張りを意識して日々を過ごしています。縄張りは、糞をばら撒くことやおしっこを飛ばすスプレー行為などのマーキング行為によって主張され、その習性はペットとして飼育されているうさぎになっても残っています。
つまり排泄物は縄張りを主張する際の重要なアイテムであり、自分の排泄物があるトイレは、「自分の縄張りである」ことを認識できる、うさぎにとって安全安心な落ち着く場所となっているのです。
>>対策方法
この場合は、トイレ以外にも落ち着ける場所を作ってあげましょう。うさぎは自分の排泄物がある場所以外にも、トンネルや、自分の匂いがついたマットなどが安心できる場所になります。これらを設置して、新しいくつろぐ場所を用意してあげてくださいね!
うさぎがトイレで寝る・くつろぐ理由②トイレの区別がついていない
子うさぎに多いパターンですが、トイレを「排泄物をする場所」と認識できていないケースがあります。もし、
- まだトイレで排泄をしたことがない
- 今トイレトレーニングの最中
である場合には、まだトイレとくつろぐ場所の区別がついていない可能性があります。人間も小さい頃にトイレで排泄をする練習をしたように、うさぎにもトイレのトレーニングをしてあげる必要がありますね。
>>対策方法
うさぎはトイレを覚えることのできる動物なので、トイレを覚えられるようにトレーニングをしてあげてください。
- トイレにうさぎの排泄物のにおいをつける
- 正しくトイレで排泄ができたら褒めてあげる
正しくトイレで排泄ができるようになるまでの期間は数日〜数ヶ月とかなり幅があるため、場合によっては長期戦となりますが、焦らず気長にしつけをしてあげてくださいね。
うさぎがトイレで寝る・くつろぐ理由③ゲージが狭く落ち着ける場所がない
うさぎのケージが狭かったり、物が多かったりして落ち着ける場所がないので、ある程度のスペースが確保されているトイレで寝る・くつろぐケースもあります。 単純に落ち着いて寝ることができる物理的な空間がないという場合です。
>>対策方法
うさぎの生活空間が狭くなっていないかを見直してあげましょう!ケージ内には、トイレ以外にうさぎが寝たりくつろぐことができる十分なスペースは確保されていますか?物が散らばっていませんか?今一度確認してみてください。
もしうさぎが狭そうにしていたら、
- 不要なものは取り除く
- 大きいケージに買い換える
- 生活空間をサークルにまで範囲を広げる
うさぎがトイレで寝る・くつろぐ理由④トイレが最も快適な環境になっている
網状のトイレは通気性がよく、トイレ以外の場所が暑い・寒いと「トイレの場所がうさぎにとって最も過ごしやすい環境になっている」というケースが考えられます。「少しでも快適な場所にいたい」と思うことは、人間も同じですよね。
>>対策方法
まずはうさぎが過ごすゲージ内の温度管理を適切にしてあげましょう!部屋全体の室温・湿度ではなく、「うさぎが過ごしている場所」の温度管理をしてあげることがポイントです。
また、夏にはひんやりシート・冬にはパネルヒーターなど、暑さや寒さ対策のグッズを導入して、うさぎが快適に過ごせる場所をトイレ以外に作ってあげてくださいね。
それでもうさぎがトイレで寝るのをやめない時はどうしたらいい?
今まで説明してきた対策を行っても、トイレで寝ること・くつろぐことをやめない場合はどうしたらいいのでしょうか。頭を悩ませてしまいますよね・・・。
そこで最後に、トイレで寝る・くつろぐことをやめないパターンを下記の2つに分けてそれぞれの対策方法・気をつけたいことについて解説していきます。
- トイレ以外で排泄をして、トイレで寝る場合
- トイレのしつけ・環境の整備をしたのにそれでもトイレで寝る場合
①トイレ以外で排泄をして、トイレで寝る場合
この場合はトイレをまだ覚えることができていない可能性が高いので、根気強くトイレのしつけを行いましょう。トイレを覚えてもらうまでには、焦らずに気長にしつけをすることが大切です。トイレを失敗しても怒ってはいけません。
②トイレのしつけ・環境の整備をしたのにそれでもトイレで寝る場合
この場合は習性が原因で行動が改善されない可能性が高いため、無理にやめさせる必要はありません。無理に改善させようとするとかえってうさぎのストレスになってしまう可能性がありますので、飼い主ができる限りのことをしてもトイレで寝る・くつろぐことをやめない場合は「習性だから仕方ない」と割り切ることも大切です・・・。
ただしこの時の注意点は、うさぎのトイレ掃除をしっかりとしてあげてあげる必要があることです。状況によっては掃除の頻度を増やすことが必要となります。
どうしてもトイレの金網などにはおしっこや糞が付いてしまい、そこでうさぎが寝たりくつろいだりすると、おしっこや糞がうさぎの皮毛や手足にもついてしまいます。うさぎに付着したまま放置してしまうと、皮膚炎やソアホックになってしまう可能性があるのです。
日々の健康チェックを入念にすることによって、体調の異常にいち早く気づくようにしましょう。
まとめ:うさぎがトイレで寝る・くつろぐ理由を解説
ここまでうさぎがトイレで寝る理由と対策方法について解説してきました。
この記事のポイントは
- うさぎがトイレで寝る理由は、習性も関係している!
- トイレと寝る場所を区別できていない可能性もあるので、しつけは十分にしてあげよう
- ゲージの狭さが原因でトイレで寝ている可能性もあるので、ゲージ内の環境を再度チェック!
- トイレで寝ることは無理にやめさせる必要はないが、皮膚病やソアホックの原因にもなりかねないので、掃除はしっかりとしてあげよう