この記事に辿り着いた方は、うさぎがトイレをかじってボロボロになっていると悩んでいる方が多いのではないでしょうか。うさぎは様々な行動で飼い主に気持ちを伝えていますが、「トイレをかじる」という行動でも何かを訴えている可能性があります。トイレをかじることを放置しておくと、最悪の場合命に関わる危険な状態にも繋がりかねませんので、トイレをかじる理由を認識して、しっかりとかじり防止をしてあげましょう。
この記事の目次
目次を閉じるうさぎがトイレをかじる理由と防止策を4つ解説!
うさぎがトイレをかじる姿を見ると「なんでかじるの?平気なのかな?」と、疑問と不安に思いますよね。
実際プラスチック製トイレをかじり続ける事は、うさぎの健康上危険があるので不安を感じて正解です。
- 口寂しい為
- ストレスを感じている為
- かまって欲しい為
などかじる理由はうさぎにより様々ですが、飼い主はうさぎをよく観察し・冷静に問題を分析して、今後はかじらないよう防止策を徹底してあげる必要があります。
ここでは、うさぎがトイレをかじる理由と防止策を4つ紹介していきます!
うさぎがトイレをかじる理由と防止策①習性
うさぎの歯は常生歯(じょうせいし)と呼ばれる、一生伸び続ける性質を持っています。
その為食べ物をはじめ、木など硬いものをかじり続け、歯の伸びすぎを防ぐ必要があります。 「伸び続け、削られ続ける」のがうさぎの歯なのです。
つまり「トイレをかじる」のは、単にその習性の一環であり、口寂しい時に、かじりやすいからかじっているだけだったりします。
>>防止策
「かじること」自体は、本能なのでしつけて直す事は難しいですが、トイレ以外の物をかじるよう仕向けることで「トイレをかじる」事を防止することは可能です。
例えばケージ内にかじり木を入れておくことで、興味がかじり木に移り、トイレをかじるのを防止できる可能性があります。
うさぎにとって「かじる」ことは、ストレス解消の一環でもあるので、もしかじり木の用意がなければ、常備してあげることはメリットが大きいと思います。
うさぎがトイレをかじる理由と防止策②要求や不満を訴えている
トイレをかじる理由が、何らかのストレス(不満)にあるのなら、かじり木などの防止策は根本的な解決にはならないかもしれません。
うさぎは大変神経質な動物であり、些細な事でも気にしてストレスを感じます。それが「トイレをかじる」行為に繋がっている可能性も考慮しましょう。
>>防止策
「かじる」行為はストレス解消の手段でもあるので、必要以上に物をかじっている様に見えるなら、それはうさぎが何らかのストレスを抱えている可能性が高いです。
例えば以下に当てはまるようなことはうさぎにとってストレスに成り得るので、もし当てはまっているようなら、改善してあげてください。
- ゲージの外に出す時間が短く、あまり遊んであげていない
- 臭いの強い芳香剤や香水などを使用している
- 食べ残しや排泄物を放置していて、綺麗な環境を保てていない
- ケージを静かで落ち着ける場所に置いていない
完全放し飼いでもない限り、うさぎは自分で快適な場所を選べません。
飼い主が注意深く環境作りに努めて、ストレスに繋がるような原因を排除してあげることで、「トイレをかじる」行為を防止することにも繋がるでしょう。
うさぎがトイレをかじる理由と防止策③かまってほしいアピールをしている
「うさぎは寂しいと死ぬ」というのは都市伝説に過ぎませんが、「意外に好奇心旺盛で退屈を嫌う」ということは大部分のうさぎに当てはまります。
そしてうさぎは一見大人しい動物で、犬や猫に比べ表情も乏しいですが、行動・仕草では色々な事を伝えてきますよね。
「トイレをかじる」行為は、「かまってほしいアピール」という意思表示の可能性もあります。
>>防止策
最低でも一日一回時間を決め、うさぎをケージから出してあげましょう。
「出して放置」ではなく、甘えてきたら撫でてあげたり、一緒におもちゃで遊んであげたりと、適度にスキンシップをとることでうさぎを十分満足させてあげることが大切です。
ゲージの外で十分に遊ばせて、運動不足とともに、ストレスも適度に解消されれば、「トイレをかじる」事による「かまってほしいアピール」は防止できるでしょう。
うさぎがトイレをかじる理由と防止策④思春期や発情期を迎えている
うさぎは思春期や発情期には、非常に神経質になる動物です。なのでこの時期特有のストレスが「トイレをかじる」行為に繋がっている可能性があります。
>>防止策
うさぎの思春期は生後3~4か月の時期に2週間程度で終わることが多いですが、発情期に関しては1年中訪れます。
そのため「トイレをかじる」行為が発情期に起因し、それを根本的に解決したいと思うなら、「避妊・去勢手術をする」ことがすぐに改善を期待できる防止策になります。
避妊・去勢手術をすることで、トイレかじりの他にも、
- 将来、性別ごとの特有の病気にかかるリスクを排除することができる。
- メスうさぎは偽妊娠を防止することができる。
- 飼い主に対する攻撃的な行動がなくなる。
- 望まない妊娠を防止することができる。
等の恩恵が得られますので、「将来の病気が心配」「発情期のたびに問題行動に悩まされている」という方は、避妊・去勢手術を検討してみてはいかがでしょうか。
ただし避妊・去勢手術には、麻酔によるリスクもあるので、獣医からよく話を聞いた上で、ある程度身体が成熟してから、若く体力のある内に済ませるようにしましょう。
うさぎがトイレをかじると誤飲をして命に関わる可能性もある
うさぎの噛む力は非常に強く、プラスチック製トイレならボロボロにするまでかじり続ける場合があります。
しかもその中で削れたプラスチック片を飲み込んでしまっている事が少なくありません。
うさぎというのは「吐き出す」という事が出来ない動物である為、これが後々重大な健康被害に繋がる危険性を考慮しなければなりません。
少量を飲み込んだだけならば、牧草繊維と一緒に糞として排泄されますが、消化されないプラスチック片が毛と絡み合い巨大な塊として腹に留まってしまう事もあるのです。
すると胃腸壁に傷がついたり、鬱滞(うったい)を発症したりと、最悪の場合命に関わる場合もあります。
もし既に食べてしまっている可能性があるのなら、後々体調が悪化する恐れがあります。食欲が落ちていないか?便の状態は健康か?などよく様子を観察し、いつもと違う様子が見られれば即病院に連れて行きましょう。
>>防止策
どうしても噛むのを止めない場合は、耐久性の高い陶器製のトイレに変えてしまう事が一番の危険防止策になります。
陶器製はプラスチックのトイレより重量があり少々値は張りますが、臭い・汚れが付きにくく衛生的ですし、傷まないので、長期的に見ればむしろ経済的ですよ。
もしもに備えてペット保険への加入もおすすめ!
うさぎがトイレをかじり万が一トイレの破片を誤飲してしまうと、最悪の場合命にも関わると解説してきました。
もしうさぎがトイレをかじり破片を飲み込んでしまった場合、動物病院へ連れていき治療を受けるかと思いますが、うさぎには人間のような健康保険制度はないため治療費は全額自己負担となります。
また、治療費用は動物病院によって様々です。そのため、「ネットで調べて想定していた金額よりも高額な治療費用がかかってしまう」なんてこともあり得ます。
治療費用が払えないからといって治療を諦めたり、受けさせてあげたい治療を受けさせてあげられないなんてことは絶対に避けたいですよね。
そんな悲しい選択を避けるためにもペット保険へ加入を検討することもおすすめです。
うさぎが加入できるペット保険については下記の記事で詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。
まとめ:うさぎがトイレをかじることは危険!できる防止をしてあげよう
ここまでうさぎがトイレをかじることについて解説してきました!
この記事のポイントは
- うさぎがトイレをかじる理由は、習性・不満がある・かまってほしいアピールをしている・思春期や発情期を迎えているの4つ考えられる
- それぞれ原因に見合った防止をすることで、トイレをかじることは防止できる!
- トイレをかじることを放置しておくと、破片を誤飲して最悪の場合命に関わる危険性もある
- 万が一に備えてペット保険への加入もおすすめ!