うさぎがうんちをしない!何時間続くと危険?マッサージは有効?のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. うさぎは半日うんちをしないだけでも体調に異変があるサイン
  2. マッサージは「状況によっては」有効だが、厳禁な場合もある
  3. 病院で診てもらうなどして正しく原因を見つけて対処することが大切
  4. 万が一に備えてペット保険への加入もおすすめ!

いつもコロコロと転がっているうんちがなんとなく少なかったり、うんちをしている様子がないと「もしかして便秘かな?」と不安になりますよね。しかし、うさぎがうんちをしない状態を人間の便秘と同じように軽視してしまうと、最悪の場合命に関わる危険があります。そこでこの記事では、うさぎがうんちをしない状態が何時間続くと危険なのか、マッサージは有効なのか、便秘にさせないための予防方法などについて解説していきます。

この記事の目次

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うさぎがうんちをしない。何時間続くと危険?病気の可能性がある?

うさぎにとって、うんちをしない状況は深刻な問題です。


半日(12時間程)うんちがでていないだけでもうさぎの体調は黄色信号です。「しばらく様子を見てみよう」という判断が取り返しのつかないことにもなりかねません。


うさぎは完全草食動物なので、長い腸を持っており、常に胃腸を動かしていないとガスがたまるなどして体調が悪くなるのです。


うさぎは体調不良を隠す動物ですが、うんちをしていないというのは、目に見える危険信号なので、飼い主が早く気づいてあげましょう


また、うんちをしないだけではなく、

  • 大きさが小さい
  • 回数や量が減っている
  • 形がいびつ
の場合でも何かしらの体調不良のサインなので、注意して様子を見て、必要ならばすぐに受診することが大切です。

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うさぎがうんちをしないときに考えられる病気

一番多く一般的なのは「胃腸うっ滞」になっていることです。


胃腸うっ滞とは、何かしらかの影響で消化器官の働きが悪くなってしまう病気のことを言い、原因はストレスや毛の飲み込みすぎ、ガス溜まりなど様々です。


いずれかの理由で胃腸うっ滞になってしまったら、いくつかある症状の1つに「うんちをしない」という症状が見られます。


ほかにも、うさぎがうんちをしないことに加えて、

  • 元気がない
  • 食欲不振
  • おなかが張っている
  • うずくまって動かなかない
上記のような症状がみられたら、胃腸うっ滞の可能性が高いでしょう。


胃腸うっ滞の症状は、急激に悪化することがあります。最悪の場合急変して亡くなってしまうことも多いので、様子がいつもと違う場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

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うんちはしないけど元気はある・食欲はある状態も危険?

まず知っておかないといけないことは、元気があったり食欲があったりしても、うんちが出ていない状況は異常事態だということです。


自然界では捕食される立場のうさぎは、体調不良を隠す動物です。


元気そうに見えても普段と違った様子はないか、うさぎ自身の行動や様子のみならず、排泄物の状態からもしっかりと確認してあげてください。


言葉ではコミュニケーションを取れないからこそ、行動や排泄物からうさぎの些細な変化にすぐに気付いてあげることはとても大切なことです。

うさぎがうんちをしない場合にマッサージは有効?やり方を解説


うさぎがうんちをしない場合に、うさぎのお腹をマッサージをすることは、状況によっては効果的です。


ここでポイントなのは、「状況によっては」ということです。


胃腸うっ滞になると、おなかが固くなったり張ったりします。初期の症状でいつもより少しだけおなかが固いような状況ならば、下腹部を優しくマッサージすることで、胃腸の動きが刺激され、うんちが出てくることが期待できます。


しかし、おなかが風船のように張っているときや、何か異物があるような感じのとき、ゴツゴツとした感触があるときはマッサージは厳禁です。


その場合はすぐに動物病院を受診しましょう。


普段から、ブラッシングなどの触れ合い中におなかを触り、正常な状態を知っておくことでお腹の異変にもすぐに気付くことができますね。


またマッサージする場合も自己流は危険です。獣医師などに相談して正しいマッサージ方法を覚えてから行うようにしましょう。

うさぎがうんちをしなくなる原因は?日頃から意識して対策しよう


うさぎがうんちをしない状態は半日でも危険であることを解説してきました。


うさぎがうんちをしなくなってからでは、病気が進行していたりなど何かしら不調が出ていることには変わりありません。


すぐに治療すれば治ることもあるかもしれませんが、少しでも辛い思いをしてほしくないですよね。


そこでここでは、うさぎがうんちをしなくなる原因を下記の4つ紹介します。

  • 食物繊維不足
  • 運動不足
  • ブラッシング不足
  • ストレスを抱えている

これらの原因を知り日頃から注意しすることで、うさぎがうんちをしなくなることの予防の一助になれば幸いです。

うさぎがうんちをしなくなる原因①食物繊維不足

1つ目の原因は、食物繊維の不足です。


食物繊維が胃腸に入ってこないと動きが悪くなり、うんちが出なくなってしまいます。


主食であり食物繊維の豊富なチモシーを、いつでも食べられるように準備しておくことが大切です。


ペレットばかりを好んで食べる場合は食物繊維不足になるので、ペレットの量を減らしてチモシーの量を増やしましょう。


そうはいっても、なかなかチモシーをしっかりと食べてくれない子もいるかもしれません。


そのようなときは、ほかの牧草を試してみたり、柔らかめの牧草に変えてみたり、牧草の香りを出すためにレンジで軽く温めたりするなどの工夫をしてみるのも効果的でしょう。

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うさぎがうんちをしなくなる原因①運動不足

2つ目の原因は、運動不足です。


運動することによって胃腸が刺激され、排泄が促されます。


ずっとケージの中にいて動かないでいると、エネルギーを消費しないため食欲が落ち、牧草を食べなくなるので、結果として食物繊維も不足してしまいます。


また運動は肥満予防にも効果的です。最低1日1回30分以上は、ケージから出してお散歩ができる時間を作りましょう。


ただ、へやんぽなどをさせる場合には注意が必要です。うさぎは何でもかじってしまうので、口に入れたら危険なものは置かないようにしましょう。


異物を飲み込んでしまうと、異物によって胃腸うっ滞が引き起こされる危険性があります。 

うさぎがうんちをしなくなる原因③ブラッシング不足

3つ目の原因は、ブラッシング不足です。


うんちをしなくなる原因の胃腸うっ滞は、うさぎ自身がグルーミングをした際に飲み込んでしまった毛によって引き起こされることが多いのです。


そのため、飼い主がうさぎのブラッシングをして抜けた毛を取り除いてあげることで、飲み込む毛の量を減らしてあげましょう。


特に長毛種の場合は毛を飲み込みやすいので、短毛種よりも多めにブラッシングをしなければなりません。


またうさぎは年に数回、全身の毛が生え替わる換毛期の時期がやってきます。この換毛期中はなるべく毎日ブラッシングをしてあげてください。

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うさぎがうんちをしなくなる原因④ストレスを抱えている

4つ目の原因は、ストレスを抱えているからです。


うさぎは繊細な動物で、ストレスを敏感に感じとります。ちょっとした環境の変化や騒音、季節の変わり目、引っ越しなどストレスを感じる原因はこれら以外にも様々です。


うさぎの生活スペースは快適に過ごせる環境になっているか?かまい過ぎ・放置のし過ぎではない、適度なスキンシップを取れているか?など、日頃からうさぎのことをよく考える必要があります。


うさぎの行動をよく観察して、我が子のように可愛いうさぎは「何が嫌で、何が嬉しいのか」をよく理解してあげてくださいね。

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まとめ:うさぎがうんちをしないことは体調不良のサイン!放置しないで

ここまで、うさぎがうんちをしないことについて解説してきました。


この記事のポイントは

  • うさぎがうんちをしない状態は半日でも危険!体調不良の黄色信号が出ていると考えて
  • うんちをしない場合「胃腸うっ滞」になっている可能性がある。
  • うさぎがうんちはしないけど元気はある・食欲はある状態も体調不良の可能性があると考える。
  • うさぎがうんちをしない場合にマッサージも有効だが、風船のように張っている時などは厳禁
  • うさぎがうんちをしなくなる原因は様々。日頃から対策してあげよう
でした。

人間は数日便秘になっても特に大きな問題に発展することは少ないですが、うさぎの場合は人間と同じように考えてはいけません。

ただでさえ体調不良を隠す動物のため、「元気はあるから、ご飯は食べているから」という理由で、うんちをしないことを軽視してしまうことはおすすめしません。

長く健康に暮らしていくためにも、少しでも不安があればすぐに動物病院で診てもらうと安心できますね。

MOFFMEではほかにもうさぎや、うさぎのペット保険に関する記事を多数公開していますので、ぜひご確認くださいね!

記事監修者「西森 史奈」

西森 史奈
MOFFME編集部うさぎ担当。愛玩動物飼養管理士、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。

すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という想いに共感しMOFFMEに参画。特に近年飼育頭数が増えているうさぎに着目し、飼い主とうさぎが長く一緒に幸せに暮らしていけるようにうさぎに関する正しい情報を発信すべく日々勉強中。