内容をまとめると
- ボタンインコの平均寿命は約10年
- ボタンインコの性格は人懐っこいが嫉妬深い
- ボタンインコがなりやすい病気を抑えておくことで大きな病気になるリスクを抑えることが可能
- ボタンインコの医療費は保険適用されないので、もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心
ボタンインコはラブバードと呼ばれるほど飼い主に愛情を注いでくれるインコです。そこで当記事ではボタンインコの平均寿命、性格の他にも飼育方法や値段についても徹底解説していきます。ボタンインコの飼育を検討している方はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
目次を閉じるボタンインコの平均寿命は約10年
ボタンインコの性格は?性格が悪いと言われる理由は?
ボタンインコの飼育を検討していて
「ボタンインコってラブバードと呼ばれているけど実際どんな性格なの?」
「ボタンインコについて調べていたら性格が悪いとでてきて不安」
ボタンインコの性格についてこのような疑問をお持ちではありませんか?
ボタンインコの性格は
- 愛情深く、人懐っこい
- ヤキモチ焼きで嫉妬深い
- 神経質で臆病、縄張り意識が強い
です。
そのため、ボタンインコの性格をしっかりと理解し信頼関係を築けば飼い主さんに対しても愛情表現をしてくれるようになります。ただし、愛情深い性格がゆえに焼きもちから問題行動を引き起こすことがあります。焼きもちのきっかけとなるのは、人や動物だけでなく携帯電話や本など飼い主さんが集中するようなものです。
すべては飼い主さんのことが好きと言う気持ちから来ている行動ですので、甘えん坊な性格を受け入れてあげることが大切です。日常のコミュニケーションを大切にし、ストレスのない環境にすることで穏やかに過ごすことができますよ。
ボタンインコの性格①愛情深く、人懐っこい
「ラブバード」というロマンチックな呼び名がつくほどの愛情深さをもったボタンインコは、自分と同じインコはもちろん、人間をパートナーと認識することもある人懐っこい性格です。
一羽飼いであれば、飼い主をパートナーと認識して、たくさん甘えてくれます。甘噛みしたり、身体をこすりつけたりして、わかりやすい愛情表現をしてくれるところも、ボタンインコの大きな魅力のひとつです。
十分な愛情をもってお世話をすることで、大きな信頼関係を築くことができるでしょう。愛情深く一途なので、向けられた愛情以上の愛情を注いであげることがより良い関係性を築く上で重要です。
ボタンインコの性格②嫉妬深い
ボタンインコの性格は愛情深く甘えん坊な一面がある反面、嫉妬深い性格です。
独占欲が強く、パートナーが自分以外のものに興味を示すことを嫌います。飼い主さんとのコミュニケーションが足りないと感じると、ヤキモチを焼いて攻撃的になることも。この愛情の裏返しで攻撃的になってしまう側面がボタンインコの性格が悪いといわれてしまう理由です。
ボタンインコの問題行動に
- 大声で鳴く
- 他のインコや人間を攻撃する
- 家具や電気コードをかじる
ボタンインコの性格③神経質
ボタンインコは、パートナーには愛情深く接する反面、相性の良くない相手の行動には神経質に反応し、攻撃することもあります。
突然近づいてきて噛みつく「ダッシュ噛み」という行動は、ボタンインコにしばしばみられる行動です。ボタンインコは、縄張り意識が強いため、縄張りを荒らされたと感じると攻撃してくることが多いです。
発情期になると攻撃性が増す傾向にあります。また、神経質でストレスを感じやすいため、自分の羽をむしってしまう「毛引症」を発症することもあります。多頭飼いをする場合は、事前に相性を確認しておきましょう。
オスとメスでボタンインコの性格は違う?
ボタンインコのオスとメスの性格の違いは一般的に
オス
- メスと比較するとおとなしい
- 飼い主になつきやすく甘えん坊な子が多い
- マイペース
- クール
- 気が強い
ボタンインコの特徴や鳴き声は?
ボタンインコには、どんな特徴があるのでしょうか?見た目の特徴でチャームポイントとなるのが、発色のよい羽色と目の周りにある縁取り模様です。
さらに、一括りにボタンインコと言っても羽色は何種類もありその羽色が名前の由来でもあります。日本の販売店などで出会いやすいのは、「ルリコシボタンインコ」「ヤマブキボタンインコ」などの黄色や緑を基調とした種類です。
そのほかにも「ブルーボタンインコ」や「シロボタンインコ」など個性的な羽色を持ったボタンインコも人気の種類です。性格的な特徴としては、パートナーとの絆がとても深いことで有名です。
また、別名でラブバード(愛の鳥)と呼ばれることもあるほどパートナーを決めるといつも一緒に行動するようになります。飼育下ではオスメス関係なく仲良くなることもあり、飼い主さんもその対象になります。
ここで、状況別の鳴き声の特徴についても見てみましょう。
- 「ピリリリリ」(呼びかけるとき)
- 「ブゥ」「グゥ」(機嫌がよいとき)
- 「ギャッ」「ギュル」(機嫌が悪いとき)
ボタンインコはおしゃべりが得意なわけではありませんが、感情表現が豊かですので鳴き声から機嫌を読み取ることも可能ですよ。
ボタンインコとコザクラインコの違い
ボタンインコと容姿がよく似た種類で、コザクラインコがいます。フォルムや羽の色が似ているので間違われやすいですが、どんな違いがあるのでしょうか。
明確な違いは、目の周りの模様で確認できます。ボタンインコはどの羽色でも目の回りに裸眼輪と言う白い縁取りがありますが、コザクラインコには裸眼輪はありません。
【ボタンインコ】
【コザクラインコ】
ボタンインコとコザクラインコの最大の特徴はアイリングですがその他の違いに
- ボタンインコの方が小さい
- ボタンインコの方が繊細で臆病な性格の子が多い
傾向にあります。とはいうもののはっきりとした違いを見つけるのが難しいといわれています。コザクラインコとボタンインコは共に飼い主に愛情を注いでくれることから、ラブバードと呼ばれます。
ともに愛情が深く、知能が高いため飼い主さんに対する慣れ方も変わりません。寿命や飼い方にもほとんど違いは出ませんので、種類を問わず出会った子との縁を大切にするのがよいでしょう。
ボタンインコの飼い方・注意点
ボタンインコの飼育にあたって、飼い方や注意点についての知識は必要不可欠です。それぞれポイントをご紹介しますので、覚えておきましょう。
ボタンインコの飼育のポイントは以下の2つです。
- ストレスをためない環境づくり
- 温度管理の徹底
- 噛み癖に注意
- 多頭飼いは検討が必要
ボタンインコの飼育に必要なもの
実際にボタンインコを迎え入れるとき、どんなものを準備しておくと安心なのでしょうか?
- 広めのケージ
- 止まり木
- 巣箱
- おもちゃ
- 温度計
- ヒーター
ボタンインコのストレス予防のために、広めのケージや退屈しないグッズを選びましょう。また、温度変化が苦手なボタンインコのために温度計やヒーターで健康管理をする準備も必要です。
おもちゃや巣箱は性格によって好みもありますので、様子を見てその都度交換してあげるとよいですよ。ボタンインコが元気に暮らせるよう、事前にしっかりと準備をしてあげましょう。
ボタンインコがなりやすい病気
ボタンインコと一緒に暮らしていくには、病気についても知っておかなくてはなりません。鳥類は、病気の初期で体調の悪さを前面に出すことが少ないため発見が遅れがちです。
そのため、飼い主さんが病気について把握していることが病気の早期発見につながるのです。病気ごとに症状や発症原因をまとめましたのでご覧ください。
病名 | 症状 | 発症原因 |
---|---|---|
毛引き症 | 毛をむしる 皮膚を傷つける | ストレス 皮膚炎 |
卵詰まり | うずくまり 食欲減退 いきみ 下腹部のふくらみ | カルシウム不足 卵の形成異常 |
クリプトスポリジウム症 | 吐き気 嘔吐 | クリプトスポリジウムが 胃に感染 |
甲状腺機能低下症 | 羽毛の変色・変化 甲状腺の腫れ | 先天性 別の病気からの併発 |
以上のような病気が、ボタンインコがなりやすい病気です。ストレスや栄養管理で予防できる病気もあるので、毎日の健康観察とともに気を配って生活しましょう。
ペット保険への加入を検討することも大切
鳥の医療費は保険適用外のため、入院や手術が必要な場合、高額になる可能性が高いです。入院が必要な場合、平均で1日あたり5,000円、手術が必要な際には100,000円の費用がかかります。
「手術代が高すぎて払えない」
「こんなに治療費が高いなんて知らなかった」
MOFFMEでも実際にこのようなお悩みがよく寄せられています。万が一に備えてペット保険への加入を検討することが大切です。
鳥のペット保険の需要は高まってきており、アニコム「家庭どうぶつ白書2019」によると、2012年には鳥の保険契約数は434羽に対し、2017年度には2,117羽となんと約5倍に増加しています。
「インコのペット保険について詳しく知りたい」
「どの保険にすればいいか分からない」
そんな方は以下の記事をご覧ください。
ボタンインコの生体価格を種類ごとに比較
ペットショップなどでボタンインコを購入する際、どれくらいの値段で販売されているのか気になりますよね。ボタンインコの販売は基本的に生体に値段が付けられていて、羽色が同じでも値段が違うこともあります。
参考生体価格はこちらです。
種類 | 平均価格 |
---|---|
ルリコシボタンインコ | 1万円~1万4千円 |
ヤマブキボタンインコ | 1万円~1万4千円 |
ブルーボタンインコ | 1万円~1万4千円 |
シロボタンインコ | 1万円~1万4千円 |
上記のように、ボタンインコは種類による値段の違いはあまりありません。ほかに値段に差が出るポイントとしては、ヒナか成鳥か、人慣れしているかどうかなどで判断されるケースもあります。
また、オスかメスかは記載されずに販売されていることがおおいのでその点は理解したうえで購入しましょう。
ボタンインコ以外のインコの種類や値段について知りたい方は以下の記事をお読みください。
ボタンインコの平均寿命と性格についてのまとめ
ここまで、人気のボタンインコについて掘り下げてご紹介しました。寿命や性格に加え、病気や値段についても解説しましたのでぜひ参考にしてみてください。
今回の記事のポイントは
- ボタンインコの平均寿命は約10年
- ボタンインコの性格は人懐っこく愛情深い
- ボタンインコは飼う時はストレスをためないことと温度管理が大切
- ボタンインコの医療費は保険適用されないので、もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心