
私たちだけでなく犬のためのビオフェルミンというものがあります。ビオフェルミンを与えることで腸内に善玉乳酸菌を届け、犬の腸内環境を整える効果があります。今回のMOFFME記事では、犬用ビオフェルミンの効果や与え方、注意点を解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じる愛犬にビオフェルミンを与えても大丈夫なの?効果や与え方を解説
ご存じの通り、ビオフェルミンに含まれる善玉菌は、腸内環境を整え便秘や下痢などのお腹の不調を改善する整腸作用になります。
愛犬に軟便や下痢症状が多く、ビオフェルミンを与えたいと考えている飼い主さんもいると思います。
愛犬に与えるときに、人用の製品を犬に与えてよいのか?不安を感じるのではないでしょうか。また、ビオフェルミンは、愛犬の下痢を改善するだけの製品でしょうか?
他にもメリットがありますし、デメリットもあります。
今回のMOFFME記事では、この項目で詳しく解説していきます。
- 犬にビオフェルミンを与えても問題ないのか?
- 犬用のビオフェルミンの与え方とその効果を解説!
- 犬にビオフェルミンを与える際の注意点の紹介!
ぜひ、最後までご覧ください!
結論:犬にビオフェルミンを与えても問題ない
結論は、人用でも犬用でも、どちらのビオフェルミンを犬に与えても問題ありません。
ビオフェルミンは、安心で安全性が高い製品になり、薬と言うよりサプリ的なものになるからです。
与える際には、いくつか注意点がありますので、確認しましょう。
また、症状が悪化した場合や改善されない場合は、動物病院に早めの受診をおすすめします。
この項目では
- 『乳酸菌』と『ビフィズス菌』の解説!
- 人用と犬用のビオフェルミンの違いとは?
について詳しく解説していきます。
※こちらの記事『犬にビオフェルミンは効果ある?その使い方と注意点』も参考になります。
『乳酸菌』を解説
乳酸菌は善玉菌の一種になり、酸素を必要にする微生物です。
小腸や乳製品に生息しており、糖を利用して大量の乳酸を作り出す微生物の総称になります。
乳酸は、活動するうえで必要なエネルギー源になります。
身近な食品だと、スポーツ飲料、みそ、醤油、ヨーグルト、チーズなどに含まれています。
動くために必要な乳酸菌は、人や犬の腸の中にも生息しているのです。
私たちの周りのいろいろな食品の中に、乳酸菌が含まれています。
『ビフィズス菌』を解説
ビフィズス菌も乳酸菌と同じ善玉菌の一種になり、大腸に生息しています。
同じ善玉菌ですが、ビフィズス菌は、糖を分解し乳酸と酢酸を作り出す微生物です。
酢酸は、強い殺菌力があり、悪玉菌の繁殖を抑えます。
その結果、 腸内環境が整い、大腸の粘膜を保護します。
悪玉菌が作り出す腐敗物を防ぐ効果があり、おならや便の匂いが改善されることもあります。
ビフィズス菌は腸の中に永久に生存するわけではありません。
毎日、食事やサプリなどで摂取することが必要です。
人用と犬用のビオフェルミンはどう違うのか
人用と犬用では、配合されている成分に違いがあります。
犬は人より強い胃酸を持っているからです。犬の腸へ無事に届くように、ビフィズス菌と乳酸菌のほかに、胃酸に強い乳酸菌と消化酵素が配合されています。
犬用でないとダメなの?と疑問に感じますが、人用でも問題ありません。
動物病院で処方されるビオフェルミンは、人用のときもあります。
私の愛犬も人用の薬を用量を変えて与えていますが、全く問題ありません。
犬用ビオフェルミンを与え方とその効果を解説
犬用ビオフェルミンで代表的な製品は、トーラスが販売している『ドックB&S』です。
ひと箱12包、お徳用で60包入ったものがあります。1包は、1g入りです。
与える際は、食事に混ぜることが多いでしょう。
他にも、細粒タイプだと、水に溶かしてシリンジで与えたり、少量の水で固め口の中に塗り付ける方法もあります。
愛犬にビオフェルミンを与えてると、下痢や軟便、便秘だけに効果があるのか?
他に効果があるか、気になりますよね!
どのようなメリットがあるのか、知ることができると愛犬の健康維持に役立つでしょう。
この項目では、ビオフェルミンの与え方とその効果について詳しく解説していきます。
- 犬用のビオフェルミンの与え方
- ビオフェルミンを与えることよる効果
犬用ビオフェルミンの与え方
犬用ビオフェルミン『ドックB&S』の与え方について紹介します。
1回に与える量は、目安になりますが、犬の大きさにより異なります。
1日の分量
幼犬・小型犬 0.5~1包
中型犬 1~2包
大型犬 2包です。
与えるときは、愛犬のからだの大きさや持病の有無を確認してから、与えましょう。
※こちら記事『犬にビオフェルミンを与えて大丈夫!効果や注意点を獣医師が解説』も参考になります。
犬にビオフェルミンを与えることによる効果は?
犬にビオフェルミンを与えると善玉菌が腸内に届き、腸内環境を整えます。
腸内環境が整うと、下痢や軟便、便秘の効果が期待されるでしょう。また、一時的な胃腸の不調で起こる口臭悪化も改善されることもあります。
最近では、腸内環境が改善されると免疫が上がると言われています。
免疫異常のアトピー性皮膚炎やアレルギー性疾患の改善にも期待されています。
他にも、感染症やがんを患ったときなどの免疫向上のために治療で使われることもあります。
犬にビオフェルミンを与える際の注意点を紹介
愛犬が下痢をしたときに、ビオフェルミンを与えることは、間違ってはいません。
しかし、どんなに安全性が高い製品でも、与えるときには、注意するべきデメリットがあります。
ビオフェルミンは下痢止めではなく、整腸剤です。犬に与えても、必ず下痢や軟便が改善するわけではないことは覚えておきましょう。
どんな薬でも同じですが、必要な用量を守ってこそ効果が発揮されます。
ビオフェルミンが、安心で安全性が高い製品だからと言って、与えすぎても改善が早くなることはありません。逆に、少ないと必要量が足りないので、効果はでませんん。
この項目では、ビオフェルミンを与えた際の注意点を3つにわけ詳しく解説します。
- 効果が薄い可能
- アレルギー
- 症状の悪化
犬にビオフェルミンを与える際の注意点①効果が薄い可能性
犬にビオフェルミンを与える際の注意点②アレルギー
犬にビオフェルミンを与える際の注意点③症状の悪化
下痢を起こす病気には、胃腸の不調の他にもさまさまな原因で引き起ります。
愛犬が下痢をし、ビオフェルミンを2~3日間与えても症状が改善されない場合があります。
急性膵炎や子宮蓄膿症などの短期間で一気に体調が悪化する重篤な病気の可能性があります。
改善されず、次の症状があった場合、早めに動物病院にいきましょう。
- 下痢が2日以上続いている
- 食欲がなくなった
- 2回以上の嘔吐
- 元気がない、ぐったりしてる
- 便が黒い、血が混じっている
- 持病がある、極端な若年や高齢である
まとめ:犬にビオフェルミンを与える時は用量用法はしっかり守ろう!
- 人用と犬用のビオフェルミンの違い
- 犬用ビオフェルミンの与え方と効果
- 犬にビオフェルミンを与える際の注意点