うさぎのトイレ掃除の頻度ややり方は？めんどくさい尿石の落とし方もクエン酸で解決！

うさぎを飼っていると、トイレ掃除をどのくらいの頻度でやればいいのか、悩んでいることはないでしょうか？

うさぎは常に食べ続けて排泄をする動物です。トイレはできるだけ清潔にしたいですね。またリビングなどにケージがある場合は、臭いも気になります。

基本的にはトイレ掃除の頻度は最低でも一日一回、トイレ掃除をしましょう。もちろん飼っているうさぎの状態によって、一日二回するなどの調整は必要です。

「めんどくさい」と感じてしまうかもしれませんが、トイレ掃除の頻度が少ないと、以下のような問題が生じてしまいます。

• 尿石が溜まって匂いの原因になる
  
• トイレ以外の場所で排泄するようになる
  
• うさぎの健康状態に気付けなくなる
  
• うさぎの健康に被害が出る

それぞれの問題について解説します。 

うさぎのおしっこは、健康状態にもよりますが、オレンジ色や黄色が多いです。そして白く濁っていることが一つの特徴です。

透明でない理由は、おしっこにはカルシウム成分が多く含まれているからです。

このおしっこに含まれているカルシウム成分がトイレにつくと、こびりつくように固まり茶色い「尿石」となります。

尿石は普通に掃除しただけでは落とすことが難しく落とすことに「めんどくさい・・・！」と感じることがあります。毎日掃除をすることによって尿石がこびりつかないようにすることが大切なのです。

またうさぎのうんちはあまり臭いませんが、おしっこは人間と同じでアンモニア臭がします。

おしっこが固まった尿石は臭いの原因となります。リビングにケージを置いていると部屋にまで臭いが充満してしまいます。

臭いの原因となる尿石を、毎日の掃除によって防ぎましょう。

うさぎはきれい好きな動物であり、排泄はなるべく同じ所でするという習性も持っています。

その習性があるからこそ、うさぎはトイレを覚えるのですが、あまりにもトイレが汚いとストレスを感じて他の場所で排泄するようになってしまいます。

そうなると、今度は新しく排泄をした場所で排泄を続けてするようになるので、飼い主にとっても一大事です。特におしっこは臭いが染みつきやすく、部屋に嫌な臭いが充満してしまいます。

毎日掃除することによって、うさぎが快適にトイレをできる環境を整えましょう。

うさぎの排泄物は、うさぎの健康状態を確認するための重要なバロメーターの一つです。

自然界では捕食される立場のうさぎは、病気や体の具合が悪いことを隠す動物です。体調が悪かったとしても、飼い主は見た目ではなかなか判断できません。

だからこそ毎日の排泄物のチェックが重要となります。以下のようなことを毎日のトイレ掃除の際に注意深く確認しましょう。

• おしっこやうんちの量（減っていると要注意！）
  
• うんちの形や混じっているもの（抜け毛が混じっていると注意）
  
• おしっこの色（極端に赤いのは出血の可能性あり）
  

トイレ掃除で毎日うさぎの健康チェックをしていると、日々の体調の変化に気づきやすくなり、微かな病気の兆候にも気づけるようになります。

トイレが汚いと、雑菌や細菌がはびこり、うさぎにとってさまざまな病気の原因となる可能性があります。

トイレのタイプにもよりますが、プラスティックのトイレの上に金網が乗っているタイプのものは、金網がおしっこで汚れると、うさぎの脚や腹部などに汚れがつきます。

汚れた場所が皮膚病になってしまったり、細菌感染が原因でくしゃみをするスナッフルにかかったり、汚れた手で顔を拭くことにより眼病になったり、下痢をしたりします。

また換毛期や季節の変わり目など、うさぎの体調がよくないときに、トイレが汚いと病気になるリスクはさらに高まります。

日々の掃除により、これらのことは避けることができますので、うさぎの健康のためにもトイレ掃除はまめに行いましょう。 

嫌な臭いの原因となるトイレにこびりついた尿石を落とす方法はいくつかあります。

尿石を落とす専用のスプレーやクリーナーも市販されていますが、うさぎの尿石に含まれているカルシウムはアルカリ性なので、クエン酸で簡単に落とすことができます。

ここではお手軽にできるクエン酸を使用したうさぎのトイレを掃除をする方法を紹介します。

クエン酸を使った場合の、うさぎのトイレ掃除では以下のようなものを準備する必要があります。必須アイテムとあると便利なアイテムに分けて説明します。

必須アイテム

• クエン酸
• 水
• スプレーボトル
• 拭き取り用のティッシュ

クエン酸は、ドラッグストアであれば1キロ600円程度、またお試しで使用してみたい場合は100円ショップでも手に入れることができます。

できれば食用のものであると、万が一うさぎがなめた場合にも安心です。

あると便利なアイテム

• スポンジや古布
  
• ブラシ
  
• ヘラ
• キッチンペーパー
  
• ラップ
  

スポンジや古布は、落ちきれない汚れをこするのに便利です。トイレに傷がつくと雑菌が繁殖して臭いの原因になるため、柔らかい素材のものが良いです。

ブラシはいらなくなった歯ブラシなどでも大丈夫です。トイレの角など細かい場所に使用します。また、ヘラは平らな面にこびりついた汚れを落とす時に使用します。

キッチンペーパーやラップは汚れがひどい場合にあると便利なアイテムです。

クエン酸を使ったうさぎのトイレ掃除を手順に合わせて説明します。手順は以下のとおりです。

1. クエン酸の掃除液を作成する
2. 尿石で汚れている場所に吹きかける
3. 汚れがひどい場合は、スポンジなどでこする
   
4. ティッシュなどで拭き取るか、水で洗い流す
   

続いて手順ごとの詳細を説明します。

①クエン酸の掃除液を作成する

200ミリリットルの水に小さじ1杯のクエン酸を混ぜます。3パーセントくらいの濃度がおすすめです。よく振ってしっかり混ぜましょう。

液ができたらスプレーボトルなどに入れます。

もしスプレー対応のクエン酸の場合は、濃度などを確認してそのまま使うことができるため、この手順は不要です。

②尿石で汚れている場所に吹きかける

しっかりと吹きかけましょう。汚れが落ちにくい場合は濃度を上げたり、キッチンペーパーを敷いた状態でスプレーをして密着させることでよく染み渡ります。

汚れがひどいときは10分〜15分と長めにつけたほうがいいです。水が茶色くなったら尿石が落ちたサインです。

③スポンジなどでこする

汚れがひどい場合にはスポンジなどでやさしくこすりましょう。

トイレに傷が付いてしまうと雑菌が繁殖して臭いの原因になりますので、「優しく」がポイントです！

④ティッシュなどで拭き取るか、水で洗い流す

クエン酸はうさぎに無害ですが、なめると酸っぱさに驚いてしまいます。水で完全に洗い流すか、きっちりと拭き取ってあげればトイレ掃除は完了です！

注意点

金属部分はクエン酸によって溶けてしまう可能性があるので、クエン酸がついてしまった場合は水でよく洗い流しましょう。

また、トイレ掃除はうさぎのいる場所とは別の場所で行い、換気扇を回すのも忘れないようにしましょう。トイレ掃除中もうさぎがトイレを使えるように、替えのトイレがあると便利です。

塩素系のものと混ぜると有毒ガスが発生して危険ですので、成分の確認は十分気をつけてくださいね！

トイレ掃除をすると、うさぎが怒るときがありませんか？

「せっかくきれいにしてあげてるのになぜ？」と思うかもしれませんが、うさぎが怒るのにはちゃんとした理由があるのです。

例えば掃除のあと、ケージ内の配置が変わっていませんか？そうなると縄張り意識が強いうさぎは、縄張りが荒らされたと思って怒ることがあります。

そのような場合は、ケージ内の配置を変えないようにしましょう。

また思春期や発情期を迎えたうさぎは、自分の縄張りに神経質になります。トイレ掃除で自分の臭いがなくなると、怒るうさぎも中にはいます。

そのような場合は完全に臭いがなくならないように、少しだけ臭いを残してあげましょう。またあらかじめ、うさぎのおしっこを染み込ませたティッシュやうんちを、掃除したトイレに入れることも有効です。

また香りの強い消臭スプレーなどを使うと、嫌がって怒るうさぎもいますのでなるべく無香料の消臭スプレーを使用することをおすすめします。

うさぎがケージ内にいるときに掃除をするのではなく、うさんぽなどで外に出しているときに掃除をするのも対策の一つです。

トイレ掃除は大切なので、うさぎを怒らせないように人間側が配慮しながら掃除をしてあげてくださいね。