うさぎがトイレ以外でするようになった理由とは?高齢も原因?【実際のエピソードも紹介】のサムネイル画像

うさぎにしつけたはずのトイレなのに、ある日突然トイレ以外でするようになった経験はありませんか?おしっこは臭いも染み付きやすく掃除も手間取るため、なるべく粗相はしないでほしいですよね。実は高齢うさぎも含めて、うさぎがトイレ以外でするようになった理由はいくつか考えられます。その理由を知ることで対策を打つこともできますので、この記事では、うさぎがトイレ以外でするようになった理由と気をつけるべきことについて解説していきます。

記事監修者「たま先生のうさぎ学校」

たま先生のうさぎ学校
うさぎ先生

うさぎさんの飼育歴20年以上。大切な家族であるうさぎと一緒に暮らし感じたこと、学んだことを共有できればと思い、Youtubeで活動を開始。ただ「かわいい」を発信するだけでなく、飼育に関することはもちろん、お迎えの心構え、病気、別れ、学校飼育、動物虐待などうさぎさんに起こっている問題にも着目し、わかりやすく発信しています。

この記事の目次

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うさぎがトイレ以外でするようになった時に考えられる理由5選と対策方法!

うさぎがトイレ以外でおしっこをすると困ってしまいますよね。うさぎのうんちはあまり臭わないので問題ないのですが、おしっこは強く臭います。


うさぎはトイレを覚える動物です。しっかりとトイレでおしっこをしていたのに、ある日突然、トイレ以外でするようになった場合、以下のような5つの理由が考えられます。

  • 縄張りを主張している
  • 求愛行動をしている
  • トイレが気に入らなくなった
  • その場所をトイレと決めた
  • 怪我や病気をしていて間に合わない

それぞれ詳しく解説していきます!

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うさぎがトイレ以外でするようになった理由①縄張りを主張している

うさぎがトイレ以外でするようになった理由の1つ目は、縄張りを主張していることです。


うさぎは縄張りを「におい」で判断していて、その「におい」とは排泄物の臭いが主であり、うさぎは自分の臭いが最も落ち着きます。自分の落ち着ける場所を増やすためにおしっこをトイレ以外でする、このマーキング行為はオスでもメスでもする行為です。


また、オスのうさぎは思春期を迎えるとスプレー行為をする個体もいます。スプレー行為の場合はおしっこをするというよりは、「まき散らす」という表現の方が似合うのでさらに大変ですよね。


マーキングもスプレー行為も本能による行動なので、やめさせることは難しいですが、プラスチックやビニールなどでおしっこをするところをカバーしたり、消臭を徹底したりすることなどにより被害を最小限にすることは可能です。


またオスのうさぎの場合は、去勢手術をすることにより、スプレー行為が落ちつくことがあります。

うさぎがトイレ以外でするようになった理由②求愛行動をしている

うさぎは好きなものにアピールするために、おしっこをかけることがあります。


野生で暮らしているオスのうさぎがメスに求愛行動をする際に、おしっこをかけることがあるといわれています。


飼いうさぎの場合、飼い主が好きでおしっこをかけているのかもしれません。そのような場合には怒ることはやめましょう。ある意味、本能で行っていることなので怒られてもうさぎには理由が分かりません。


またうさぎは興奮すると、おしっこをしてしまうことがあります。うさんぽ中に、じゅうたんやカーペットなどをほりほりしていると興奮してくると漏らしてしまう可能性があります。


この場合は、あまりうさぎを興奮させないようにすることで、おしっこの被害を防ぐことができるでしょう。 

うさぎがトイレ以外でするようになった理由③トイレが気に入らなくなった

うさぎ用のトイレとしてさまざまなものが販売されていますが、そのトイレが気に入らなくなって、トイレ以外でするようになったのかもしれません。


よく使われるプラスチックや陶器製のトイレの臭いや素材が気に入らなかったり、トイレの高さや幅がうさぎに合っていなかったり、足が当たる部分の材料が気に入らなかったり、などが理由として考えられます。


この場合の対策としては、飼っているうさぎの大きさに合うトイレを選んだり、別の素材のトイレを選んだりすることです。


またトイレを置いている場所が問題なのかもしれません。落ちつかなかったりうるさかったりしているので別の場所でおしっこをするのかもしれません。トイレを置く場所を工夫してみましょう。


何が原因なのかはうさぎは教えてくれませんので、飼い主側がうさぎをよく観察して、その気持ちを理解するように努めましょう。


またもしかすると、根本的なトイレのしつけができていなくて、そこをトイレと思っていない可能性もあります。トイレのしつけを見直してみることも対策の一つです。

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うさぎがトイレ以外でするようになった理由④その場所をトイレと決めた

トイレが気に入らない場合と似ていますが、トイレ以外の場所をうさぎがトイレと決めておしっこをする場合があります。


うさぎは基本的に野生の動物です。トイレを我慢して家まで帰るというような人間のようなことはしません。


遊んでいる最中に尿意を感じたときに、ここがトイレだと決めておしっこをしているのかもしれません。


またマーキングをするという行為と重なっておしっこをしているのかもしれません。


その場所におしっこの臭いが染みつくと、今度はうさぎの本能から、臭いのある場所をトイレと認識するので、何度も同じ場所でおしっこをしてしまう可能性があります。


この場合は、消臭スプレーなどを使い、臭いをしっかりと取ることにより防げることがあるでしょう。 

うさぎがトイレ以外でするようになった理由⑤怪我や病気をしていて間に合わない

上記の4つの場合と違って、うさぎが怪我をしていたり病気をしたりしていて、トイレ以外でおしっこをしている可能性もあります。


トイレに行くのが間に合わなかったり困難だったりしているのが理由です。


この場合は、怪我や病気を飼い主が認識していればいいですが、気づいていない場合は、うさぎを観察して病院に連れていくことが必要です。


また怪我や病気を飼い主が認識している場合は、治るまでトイレの場所を工夫したり、別のトイレを設置したり、汚れてもいいような対応をしてトイレ対策をしましょう。


排泄物で肛門などの周りが汚れてしまうことも考えられるので、怪我や病気を悪化させないよう、普段より気をつけてうさぎをお世話する必要があります。

監修者コメント:

トイレ以外でしてしまうケースは、上記の理由で該当してしまう場合が多いです。ですが、うさぎさんも完璧ではありません。

場所は正しくても、違う方向を向いていて、トイレからはみ出してしまうケースもあります。

うさぎさんには人間のように”決められた場所でおしっこしないといけない”というルールも存在しません。うさぎさんの習性を利用し、”トイレの固定化”を行っています。

だから、失敗したからといってうさぎさんを責めないでくださいね。

高齢うさぎがトイレ以外でするようになった時の理由とは?


上記5つの理由と違って高齢うさぎの場合は、トイレ以外の場所でおしっこをしてしまうのには、別の理由があり、それに合わせた対策が必要です。


最近は10歳を超えても元気なうさぎが多いですが、うさぎは5歳を過ぎたら、シニア期に入っています。


若い頃はきちんとトイレでおしっこができていても、シニア期に入るとある日突然、トイレ以外でするようになることもあります。


高齢うさぎがトイレ以外でするようになった理由には、以下のようなことが考えられています。

  • 足腰が弱くなり、トイレの段差を上るのがきつくなった
  • 動きが遅くなり、トイレに間に合わない
  • トイレに行くのが面倒くさくなる
  • トイレがどこにあるのか分からなくなる
  • トイレでする習慣を忘れてしまった

このうち、上の2つはトイレを改善することにより対応することができます。


最近は、高齢うさぎのために段差の少ないトイレも販売されるようになっています。そのようなトイレを使ったり、ケージの中に埋めこむようにトイレを設置したりすることにより段差をなくしましょう。


またトイレを複数個置くのも対策として有効です。


下の3つの場合は、またトイレを覚えてもらうことは難しいかと考えられます。ケージやサークルの床に、洗いやすい素材の敷き材を敷いたり、何度も洗って使える吸水シートを置いたりして対応しましょう。


その場合はこれから説明する「気をつけるべきこと」に注意しましょう。

監修者コメント:

段差を無くしてあげたり、トイレを別のものに変えることにより改善するケースがあります。

ただ人と同じで、うさぎさんも高齢になれば身体も衰え、トイレを失敗する頻度も増えてきます。身体的な理由であれば、諦めるしかありません。

ケージの引き出しトレイに、使い捨てのペット用シーツを交換することによって、手間も匂いも抑えられます。へやんぽの場合は、床を掃除しやすいものにするか、お手入れしやすいマットに変えてあげると良いかと思います。

うさぎがトイレ以外でするようになった時に気をつけるべきこと


うさぎがトイレ以外でするようになった場合に、気をつけるべきことを見ていきましょう。または高齢によりそうせざるを得なくなった場合も、同じことに気をつける必要があります。


いくつかありますが、代表的なのは以下の2つです。

  • 足元は清潔に保つ
  • 香りの強い消臭スプレーを使用しない

それぞれ詳しく説明していきます。

足元は清潔に保つ

一番大事なことは、うさぎの足元を清潔に保つことです。


床などにしたおしっこを踏んでしまうと、足がぬれてしまいます。不潔なおしっこを踏むと皮膚が弱ってソアホックになってしまうことがあります。


ソアホックにかかると痛みのために歩けなくなったり、悪化して二次的な病気にかかったりしてしまいます。進行すると治りにくくなる病気なので予防が大切です。


また傷口などからばい菌や雑菌が入ると、骨髄炎や滑膜炎になってしまう可能性もあります。


ぬれたおしっこはすぐに拭き取り、こまめに掃除をすることが、うさぎの健康を守る秘訣となります。


特に高齢うさぎの場合は、足元だけではなく、腹部やお尻の周囲などもぬれてしまうことがあるので注意しましょう。


床にペット用の吸水シートを敷くことも対策の一つですが、シートをうさぎがかじったり食べたりしないよう気をつけてくださいね。 

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香りの強い消臭スプレーを使用しない

またおしっこを消臭するために消臭スプレーを使うことが多いと思いますが、その際、香りの強い消臭スプレーを使うことは避けましょう。


うさぎは匂いに敏感です。自分がマーキングしたところに新しい匂いがするとストレスを感じることがあります。場合によってはその匂いを消そうと、さらにマーキングする可能性があります。


さまざまな消臭スプレーが販売されていますが、なるべく無臭のもの香りの弱いものを選ぶことが大切です。


また香り以外にも、うさぎが万が一なめてしまっても平気な成分を使っている消臭スプレーを選ぶことも重要です。


トイレ以外でしてしまうおしっこ対策に消臭スプレーは役に立ちますが、うさぎのことを考えて適切なものを選ぶようにしましょう。

うさぎがトイレ以外でするようになった時の対策方法を聞いてみました!

実際にうさぎを飼育している方を対象に、「うさぎがトイレ以外でするようになった時にどのように改善したのか」を聞いてみましたので、ぜひ参考にしてみてください!

30代女性


トイレの使い心地が原因だったのかもしれません。

原因がわからず、まずはこまめに掃除したり、間違えてしまう場所にトイレを置いてみて場所を変えるなどしました。排泄しようしたときにトイレに誘導するなども色々と試しました。それでも定着していなかったようで、トイレ以外での排泄が続いたのでネットで調べたところ、トイレ用品にもいろいろな種類があることがわかり、思い切って変えてみたところ、すんなりと使ってくれるようになりました。使い心地が原因だったのかなと思います。

40代女性


脚が不自由になったのでトイレ自体を変えました。

6歳になってから病気になり脚が不自由になってからトイレでの排泄が困難になってしまいました。それからケージの中をよく確認し、よく排泄する場所を見つけそこに段差のないトイレを設置し対処しています。もし他の場所でするようならその場所を綺麗に洗い、普段排泄している場所は少しの排泄物を残し「ここがトイレだ」と言うことを覚えさせました。新しい場所での排泄を覚え初めたらおやつをあげるのも効果的でした。

20代女性


また根気強く教えてあげることが大切

一時期部屋でお散歩をさせていて、そのときは部屋の広さなどもありトイレを見失ってしまったようで部屋の隅などで粗相をすることが多くなりました。なので部屋の隅にペットシートをひいて対処していましたが、自分のお家でも排泄をしなくなってきてしまったのでおさんぽ中にトイレをしたい素振りを見せてきた瞬間にケージのトイレに戻す、という行為を繰り返しました。その結果「トイレはケージの中」というのを覚えてくれて、そこからはお部屋に散歩している時に催したら自らケージに帰ってトイレをしてもう一度出てくるというルーティーンが出来上がりました。根気強く毎回飼い主が頑張ったことでうさぎにもしっかり伝わったと思います。

まとめ:うさぎがトイレ以外でするようになった理由を解説!

この記事のポイントは、

  • うさぎがトイレ以外でするようになった理由は5つある
  • トイレが気に入らなくなったことが理由でトイレ以外でするようになることもある
  • 高齢うさぎがトイレ以外でするようになった理由には、足腰が弱くなったり間に合わないなどの理由がある。
  • トイレ以外でするようになったら足元を清潔に保つことでソアホックの予防を徹底しよう
でした。

今までトイレを正しく使えていたのに、突然うさぎがトイレ以外でするようになると、どうしたものかと不安になりますよね。しかし理由はいくつか考えられますので、原因を見つけて対策してあげてくださいね!

MOFFMEではほかにもうさぎやうさぎのペット保険に関する記事を多数公開していますので、ぜひ確認してみてくださいね!

記事モデル:やまもん