「インコとオウム」と「ヨウムとオウム」の違いを見分けることは難しいと思われています。実は本記事で紹介しているポイントを押さえれば簡単に見分けることが可能です。見分け方の違いだけではなく性格、病気、価格についても徹底比較したので参考にしてください。
この記事の目次
目次を閉じる「インコとオウム」と「ヨウムとオウム」の違いや見分け方は?ペット人気鳥類3種の特徴を比較!
インコとオウムとヨウムはペットとして人気のある鳥です。
実際に「インコとオウム」と「ヨウムとオウム」の違いを聞かれてもどっちがどっちか分からない方も多いのではないでしょうか?
インコとオウムはどちらもオウム目に分類される鳥です。どちらもくちばしの先端が下を向いていて、足の形状も似ています。知能も同程度に高く、またどちらも発声の仕組みが人間と似ているため言葉を真似することがあります。
ヨウムはインコ科に分類される大型のインコです。そのためインコと生物学的に類似しています。
インコとオウムとヨウムとオウムの違いや見分け方だけではなく鳥種ごとの特徴についても比較していくのでぜひ参考にしてください。
インコとオウムの違いや見分け方は「冠羽、胆嚢の有無と羽の色」
【インコ】
【オウム】
- 冠羽(頭の上の羽)の有無
- 胆嚢の有無
- 羽の色
【冠羽(頭上の羽)】
【オカメインコ】
インコ | オウム | |
---|---|---|
冠羽 | × | ◯ |
胆嚢 | × | ◯ |
羽の色 | カラフル | 単色で地味 |
体長・体重(平均) | 15~30cm 40~60g | 30~60cm
300~1200g |
分類 | オウム目インコ科 | オウム目オウム科 |
種類 | 約330種類 | 21種類 |
食べ物 | 種子、果物、葉、昆虫 | 種子、果実、茎、昆虫 |
ヨウムとオウムの違いや見分け方は「冠羽と顔面の羽毛の有無」
【ヨウム】
【オウム】
ヨウムとオウム大きな違いは
- 冠羽の有無
- 顔面の羽毛の有無
- 知能
です。
ヨウムには冠羽、顔面に羽毛がありません。また人間の5歳児並みの知能を持つといわれ鳥類の中でトップクラスに賢いです。ヨウムはその知能の高さから人間の言葉を理解します。
冠羽と顔面の羽毛の有無がヨウムとオウムを見た目で見分ける際のポイントになります。
*ヨウムはインコ科に属するため冠羽がない
▼【ヨウムとオウム】の見分け方や違い詳細
ヨウム | オウム | |
---|---|---|
冠羽 | × | ◯ |
顔面の羽毛 | × | △ |
羽の色 | 羽全体グレー 尾羽のみ赤色 | 単色で地味 |
体長 体重 (平均) | 30~40cm 300~500g | 30~60cm 300~1200g |
分類 | オウム目インコ科 | オウム目オウム科 |
種類 | 2種類 | 21種類 |
「インコとオウム」と「ヨウムとオウム」の性格の違いや特徴を比較
ペットとして人気ランキング上位のオウムのキバタンやインコのマメルリハをはじめとし一口にいっても多様な種類が存在します。勿論、人間と同様に種類によって性格や飼いやすさが異なります。
しかし大まかなな性格や飼いやすさの共通点があります。
当記事では
- インコとオウム
- オウムとヨウム
インコとオウムの性格・飼いやすさの違いは?
インコとオウムの性格の違いは
- インコの方がおしゃべり
- 人懐っこく、好奇心旺盛
- 寂しがりや
- 甘えん坊
- イタズラ好き
オウムとヨウムの性格・飼いやすさの違いは?
オウムとヨウムの性格の違いはヨウムの方が
- 温厚
- 繊細で神経質
- 自己主張が強い
- 雄叫びをしない
- 陽気で明るい
- 繊細で大人しい
- 1歳半~2歳に反抗期が訪れる
- 3歳までは体が弱い
- 繊細で神経質
「インコとオウム」と「ヨウムとオウム」の寿命や発症しやすい病気
「実際インコとオウムとヨウムってどのぐらい生きるの?」
種類 | 平均寿命 |
---|---|
小型インコ | 7~8年 |
中型インコ | 15~20年 |
大型インコ | 40~50年 |
小型オウム | 10~20年 |
大型オウム | 40~50年 |
ヨウム | 50年 |
病名 | 症状 | 発症原因・感染経路 |
---|---|---|
メガバクテリア症 | 嘔吐・食欲不振 貧血・胃炎・血便 | マクロラブダスが 胃に感染 |
ビタミンD欠乏症 | 骨粗鬆症・骨折・軟卵 成長不良・痙攣 | ビタミンD3不足 日光浴不足 |
ビタミンB1欠乏症 | 足の痺れ・麻痺 呼吸困難・循環障害 | ビタミンB1不足 |
PBFD | 脱羽・くちばしの異常 貧血・下痢・肺炎 | サーコウイルス属の ウイルスに感染 |
クラミジア症 | 鼻水・食欲不振 体温低下・震え・・昏睡 | 糞に含まれる菌 口移しでエサを与えることによって感染 |
卵塞 (卵秘、卵詰まり、卵停滞、難産) | 沈鬱・膨羽・食欲不振 呼吸圧迫 | 運動不足・ストレス 遺伝・ホルモン・外傷 |
毛引き症・自咬症 | 過度に羽毛を抜く 皮膚を噛んで傷つける | ストレス・アレルギー・感染症 栄養不足・日光浴不足・皮膚炎 |
インコとオウムとヨウムの生体価格を比較
インコとオウムとヨウムは種類や鳥の色などによって値段が大きく変わります。インコは安い種類なら3000円程度で購入可能です。オウムの中には希少性の高さから300万円を超える価格で販売される種類があります。
▼【インコとオウムとヨウム】の価格比較表めやす
種類 | 平均価格 |
---|---|
小型インコ | 3000~4万円 |
中型インコ | 4~10万円 |
大型インコ | 30~100万円 |
オウム | 1~300万円 |
ヨウム | 30~50万円 |
ヨウムは2016年9月のワシントン条約により相場価格が高騰する可能性が高いです。野生の個体の取引禁止と野生種以外は国への登録があるもののみが取引可能と新たに締結されました。
ペット人気鳥類3種、「インコとオウム」と「ヨウムとオウム」の違いを比較に関するまとめ
インコとオウムの違い、ヨウムとオウムの違いや特徴についてみてきましたがいかがだったでしょうか?
今回の記事のポイントは
- 冠羽と胆嚢があるのがオウム、羽の色がカラフルなのがインコ
- 冠羽と顔面に羽毛がないのがヨウム、その逆がオウム
- インコの方がオウムより飼いやすい
- ヨウムの方がオウムより飼いやすい