パンダのような見た目から「パンダうさぎ」と可愛らしい愛称がついている「ダッチうさぎ」。パンダと聞くと白黒のカラーが想像できますが、実はカラーは白黒だけではなくなんと7種類も存在しているのをご存知でしたか?この記事ではそんなダッチうさぎの性格や特徴、寿命や販売方法など、を解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じるダッチうさぎの性格を解説!性別によって性格は異なる?
ダッチうさぎの性格は
- 穏やかで温厚
- 甘えん坊
- 遊ぶことが好きで活発
パンダみたいなうさぎであるダッチうさぎは、その見た目からなんとなく、「パンダのように
おっとりしているのかな?」と思いますが、活発な一面があるようです。
ダッチうさぎは温厚な性格なので、噛まれたり、攻撃的になったりすることも多くなく、遊ぶことが大好きです。さらに一般的にうさぎは「抱っこが苦手」と言われていますが、苦手な抱っこも比較的すんなりとできるようになることが多いため、初めてうさぎを飼う方や、子供のいる家庭におすすめの品種といえますね。
ダッチうさぎはオスとメスで性格や特徴が違う?
うさぎは一般的にオスのほうが人に懐きやすい性格をしており、甘えてくる子が多い一方で、メスは気が強いといわれています。
また、性別ごとの特徴としては、まずオスは縄張りを主張するマーキングのために、おしっこを飛ばすスプレー行為をします。
メスは妊娠していいないのに妊娠したような行いをする「偽妊娠」で自分の毛をむしったりしてしまうことがあります。
もちろんオスメスの違いに加え、個体差も大きく一概にはいえない部分も多いですが、ダッチうさぎの場合もおおむね上記のような違いが当てはまります。
ダッチうさぎの特徴やカラーについて紹介!
一番の特徴は何といっても、黒と白のはっきりとしたツートンカラーのパンダ柄。パンダを思わせるその色と珍しい模様から「パンダうさぎ」の愛称も付けられています。
顔の模様は、耳から目の周りが黒色で、鼻から額が白色で左右対称になっています。まるで犬や猫の「はちわれ」のような模様ですね。
体の色も上半身と足は白、下半身は黒とくっきりと分かれています。
体の大きさは標準的なうさぎの中ではやや小ぶりで、体重は1.5~2.5キロくらい、体長は30センチ前後です。室内で飼いやすいサイズといえるでしょう。
体も顔も丸っこく、耳はピンと上に伸びています。多くの方が連想するうさぎそのものの姿です。
パンダを彷彿とさせる黒と白のツートンカラーが代表的な色ですが、実はカラーは7種類も存在しています。
- ブラック
- ブルー
- チョコレート
- グレー
- スチール
- トータス
- チンチラ
ダッチうさぎはどんな歴史を持つうさぎなの?
「ダッチうさぎ」と名前がつく通り、オランダ(ダッチ)発祥のうさぎです。古くから存在する品種で、人気品種のネザーランドドワーフなどの起源にもなっています。
実際に品種改良されたのはイギリスで、世界最大級のうさぎ協会であるアメリカうさぎ協会の発足当時(1910年)には、イギリス原産として公認品種の認定を受けています。かつては世界中で最も好まれた品種の一つでしたが、ネザーランドドワーフのような小型うさぎが好まれるようになったので、人気は少し低下しました。
それでも依然として世界の人気品種トップ10に入っているといわれています。日本では1960年代頃に広まり、今までのうさぎより小型で狭い団地やアパートでも飼えることから、大ブームを起こしました。
1972年に初めて日本に来たパンダに似ていることから「パンダうさぎ」と呼ばれ、今日まで愛されています。
ダッチうさぎの寿命は何年?かかりやすい病気も紹介!
ダッチうさぎの寿命は5~8年です。しかし、医療技術の発達とうさぎの生態に関する理解が深まったことにより、近年では10年を超えて生きる子も多くなっています。
ただ最近は純血のダッチうさぎの流通は少なく、多くはミックス(雑種)といわれていますので、個体差が大きいといえるでしょう。
長く一緒に過ごすためには、事前にダッチうさぎがかかりやすい病気を知っておくことも重要です。かかりやすい病気を知っておけば意識して予防をすることができますよね。
そこで続いては、ダッチうさぎがかかりやすい病気について解説していきます。
- 毛球症
- 不正咬合
- スナッフル
ダッチうさぎがかかりやすい病気①毛球症
うさぎは猫などと違い、飲みこんでしまった毛玉を吐き出せません。通常であれば毛玉はフンと一緒に排泄されますが、胃腸の動きが停滞していると、排泄されずに毛玉がさらに大きくなってしまうことがあります。
症状としては、食欲不振や下痢、便秘などです。
フンが少なかったり、いつもと色や大きさが違ったりした場合は動物病院を受診しましょう。こまめにブラッシングをして、飲み込んでしまう毛の量を減らしてあげてくださいね。
ダッチうさぎがかかりやすい病気②不正咬合
歯が伸びすぎてかみ合わせがおかしくなってしまう病気です。うさぎに多い歯のトラブルの1つですね。
うさぎの歯は一生涯伸び続けるため、チモシーなどの牧草を歯でよくかむことにより、伸びた分を削り長さを保っています。
しかし歯がうまく削れないと、伸びすぎた歯によってうまく口を動かすことができなくなり、食欲はあるけどうまく食べられないといった症状が出てきます。進行すると、伸びた歯が口の中に当たり、痛みが出たり傷ができ、痛みから食欲不振やストレスの負担がかかってしまうなどの様々な弊害を起こしてしまうのです。
自然には治らないため、動物病院で伸びすぎた歯を削ってもらう必要があります。普段から牧草を多めに食べさせることが予防策です。
ダッチうさぎがかかりやすい病気③スナッフル
スナッフルとは、くしゃみが多くなったり、鼻水が多めに出たり、鼻が詰まったりしている症状です。人間でいう風邪のような症状が出ます。
鼻炎や副鼻腔炎などの呼吸器疾患になることで症状が出始めますが、うさぎは鼻呼吸をする動物なので、症状が重度になると命に関わることがあります。
原因はさまざまなので、くしゃみが続いたり鼻水が多かったりした場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
ダッチうさぎが加入できるペット保険
ダッチうさぎもペット保険に加入することができます。
アニコム損保によると、うさぎの年間診療費の最高額は543,714円にも及んでいて、もしペット保険に加入していなければこの費用は全額自己負担ですし、動物の医療は自由診療のため、この金額以上に診療費がかかる可能性もあります。
ペット保険は必要になってからでは加入できませんので、健康なうちから加入するようにしましょう。
ダッチうさぎに人気なおすすめのペット保険についても解説していますのでぜひ確認してみてください。
ダッチうさぎはどこでお迎えできる?里親制度もある?
ここまでダッチうさぎの性格や特徴、かかりやすい病気などについて解説してきました!
飼い主にもなつく性格を持っていて、さらに、可愛らしいパンダのような模様に惹かれて、ダッチうさぎをお迎えしたい!と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では実際にダッチうさぎをお迎えするにはどのようなお迎え方法があり、お迎えをする値段ははいくらになるのでしょうか?
ここでは、お迎えを検討している方に向けて、下記の2つについて解説していきます。
- ダッチうさぎのお迎え方法
- ダッチうさぎをお迎えする値段
ダッチうさぎのお迎え方法
ダッチうさぎをお迎えする方法はいくつかありますが、代表的なのは以下3つの方法です。
ペットショップで購入
ペットショップへは手軽に行くことができますが、ダッチうさぎがペットショップでお迎えを待っているケースはあまり多くはありません。
最近のペットショップではあらかじめサイトでお迎えを待っている子達を確認できる可能性がありますので、訪問前にサイトを確認してみるとスムーズにダッチうさぎに会える可能性が高いです!
ブリーダーから購入
血統書付きの純血のダッチうさぎをお迎えしたい場合は、ブリーダーからの購入が確実です。固有品種特有の専門的なアドバイスを受けられることも嬉しいポイント。ただブリーダーからの購入は、地域によって数が少ないのが難点です。
里親制度を利用
多くの団体が行っている里親制度を利用してお迎えすることも可能です。里親制度では、なんらかの理由で元の飼い主さんの元を離れなければならなくなったうさぎたちが、新たな家族のお迎えを待っています。しかし、まだ流通の少ないダッチうさぎが里親を待っているかはタイミングにもよりますので、お迎えをするには少し時間がかかる可能性があります。
ダッチうさぎの販売価格はいくら?
ペットショップやお迎えの方法などにより違いはありますが、ダッチうさぎの販売価格は、おおむね2万~8万円ほどです。
血統書付きや純血、特殊なカラーの場合は高めになるでしょう。一般的なミニうさぎよりは高いですが、固有品種としては標準的といえます。
ただ多く出回っているダッチうさぎは、ダッチ以外の血が混ざっているミックスの可能性が高いです。純血を求める場合は信頼できるブリーダーから購入するのがいいでしょう。
ダッチうさぎの飼育の注意点や準備するものを解説!
温厚な性格で初心者でも飼いやすいと言われているダッチうさぎですが、それでも飼育の際には注意することがあります。
飼い主の不注意や準備不足で、ダッチうさぎにけがや病気をさせたくないですよね。
そこでここでは、
- ダッチうさぎの飼育の注意点
- ダッチうさぎを飼うときに準備するもの
ダッチうさぎの飼育はどのようなことに注意したらいい?
- 室温管理を徹底する
- 抱っこは少しずつ慣れさせる
- トイレを失敗しても怒らない
室温管理を徹底する
うさぎは温度の変化や暑さに弱い動物です。
毛に覆われて汗をかくことができないうさぎは、人よりも暑がりで、熱中症にかかると最悪の場合は命を落とすこともあります。
うさぎが快適に過ごせる温度は、18~24度程度で、湿度は40~60%が理想です。
ダッチうさぎは毛の短い短毛種なので、長い毛を持つうさぎよりは暑さが苦手ではありませんが、それでも室温が28度を超えると体温調節が難しくなり、30度を超えると熱中症の危険が高まります。
熱中症対策についても詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
抱っこは少しずつ慣れさせる
他のうさぎと比べて抱っこがしやすいダッチうさぎですが、自然界では捕食される側のうさぎは抱っこをされることが苦手です。
いやがる際には無理に抱っこをせず、少しずつ慣れさせて行いましょう。
無理やり抱っこをしようとすると、骨のもろいうさぎは骨折やけがにつながる可能性があるので注意が必要です
また抱っこは好き嫌いの個体差もあるので、嫌いな子に対しては無理にしないようにする配慮も大切です。
トイレを失敗しても怒らない
ダッチうさぎはしつけが簡単といえども、完璧にできるわけではありません。
遊ぶことやご飯を食べることに夢中になっていたり、マーキング行為など本能的なことが原因でトイレ以外で排泄物が出てしまうことがあるからです。
失敗した際に怒ったりすると、排泄行為がいけないことと認識してしまうおそれがあるため、失敗しても怒らずに接してあげてくださいね。
うさぎはトイレを覚えることができる動物ですので、トイレのしつけ方について詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてください。
ダッチうさぎを飼うときに準備するものは?
ダッチうさぎをお迎えするときに最低限必要なものを紹介します。
- ゲージ
- トイレ
- 牧草・チモシー
- おやつ、ペレット
- 給水ボトル
- かじり木やおもちゃ
温度変化に弱いうさぎの飼育は、今は室内飼いが基本です。まずうさぎの家となるゲージが必要です。
うさぎはかじる動物なので金属製のケージが好ましく、うさぎの大きさに合わせてなるべく大きいものを揃えてあげてください。
牧草やチモシーは好き嫌いがあるため、お迎えしたらさまざまなチモシーを試して好みのチモシーを見つけてあげてくださいね。
ダッチうさぎの性格や特徴、寿命についてのまとめ
ここまでパンダのような見た目が愛らしいダッチうさぎについて解説してきました。
この記事のポイントは、
- ダッチうさぎの性格は穏やかで甘えん坊なことが多い
- ダッチうさぎは名前の通り、オランダ(ダッチ)発祥のうさぎ
- ダッチうさぎのカラーは白黒のみならず、7種類もある
- ダッチうさぎの寿命は5〜8年ほどだが、10年以上生きることもある
- かかりやすい病気を理解して予防することが大切
- ダッチうさぎは初心者でも飼いやすいと言われているが、飼育の注意点を守ること