内容をまとめると
- うさぎにとってチモシーは健康に生きていく上で需要な食べ物!
- チモシーを食べないと命に関わる症状を併発しやすい
- チモシーを食べない原因を見つけて対策してあげることが大切
- 万が一に備えてペット保険への加入もおすすめ!
うさぎが小さなお口でむしゃむしゃと食べ物を食べる姿はとても愛らしいですよね。うさぎの食べ物といえば、にんじんや葉っぱを食べている印象がありますが、中でもチモシーは命に関わるほど重要な食べ物です。チモシーを食べないからといって与えないことはあってはいけません。そこでこの記事では、うさぎが生きていく上でとても重要な食べ物であるチモシーを食べない時の原因と対処法や選び方、散らかす時の対処法について解説していきます!
この記事の目次
目次を閉じるうさぎがチモシーを食べない!うさぎにとってチモシーの重要性とは?
草食動物のうさぎといえば牧草をむしゃむしゃと食べている姿を思い浮かべませんか?
うさぎにとってチモシーはとても重要な食べ物であり、食べなければ命に関わるような症状を起こすこともあるため、「チモシーを食べない」なんてことはあってはなりません。
それほどまでにうさぎにとってチモシーが重要な理由を2つに分けて解説していきます。
- 歯を削り、伸びすぎを防ぐ
- 胃腸の働きを手助けする
チモシーの役割①歯を削り、伸びすぎを防ぐ
うさぎはチモシーを食べることで、適度な長さに歯を削っています。
うさぎの歯は永久に伸び続けるため、放っておくと噛み合わせの異常である不正咬合を発症します。
不正咬合になると、うまく口を動かせなくなることから食欲が低下したり、歯の根本が伸び、眼球が飛び出る症状や、うまく毛づくろいができなくなり皮膚疾患を起こす可能性があります。
単に歯が伸びて食べにくくなるだけではなく、さまざまな症状を併発する可能性があるため、チモシーを食べて適切な長さへと歯を削る必要があるのです。
チモシーの役割②胃腸の働きを手助けする
うさぎチモシーを食べることで、胃腸の働きをサポートしています。
そもそも草食動物であるうさぎは「繊維質」が最も重要な栄養であり、繊維質を摂取するために牧草を食べる必要がありますが、この繊維質によって毛玉や便がスムーズに排出される手助けとなっています。
繊維質が不足すると、毛球症(胃腸うっ滞)という病気にかかりやすくなり、様々な症状を併発する危険性が高まります。
腸内環境を整えて、胃腸の働きをサポートするためにチモシーを食べる必要があるのです。
うさぎがチモシーを食べない時の原因と対処法について解説!
うさぎがチモシーの食べ過ぎを心配する飼い主さんもいらっしゃいますが、チモシーの食べ過ぎを心配する必要はありません。
草食動物であるうさぎはチモシーを食べることで健康を保っているため、むしろいつでも好きな時にたくさん食べられるようにしてあげる必要があります。
チモシーの食べ過ぎで心配するよりも、食べないという状況を心配するべきです。
続いて、うさぎがチモシーを食べない時に考えられる原因を紹介していきます。
- 好きなチモシーではない
- そもそもチモシーが好きではない
- 体調が悪くて食べられない
うさぎがチモシーを食べない原因と対処法①好きなチモシーではない
まず第一に、好みのチモシーではないことが考えられます。
うさぎの好みは個体差があるため、「このチモシーをあげれば間違いない!」というチモシーはありません。
後述しますが、うさぎのチモシーには様々な種類があるため、多くの種類の中からうさぎがよく食べる好みのチモシーを見つけることは当然大変なことです。
しかし、多くの種類があるからこそきっと好みのチモシーを見つけることもできますし、我が子同然のうさぎの好き嫌いを知れるいい機会として、楽しんで見つけてあげてくださいね。
また、好みのチモシーであっても鮮度が落ちていて食べなくなることもあります。大量買いを避けて、開封口は必ず閉じて保管するようにしましょう。
うさぎがチモシーを食べない原因と対処法②そもそもチモシーが好きではない
種類を変えてもなかなかチモシーを食べない場合は、そもそもチモシーが好きではない可能性があります。
「チモシーが好きではないなら仕方ないか・・」と諦めてはいけません!
その場合は、レンジで温めて風味を出したり、チモシーやペレットで作る「牧草クッキー」を作って、少しずつチモシーに慣れていってもらうと次第にチモシーだけでも食べてくれるようになります。
チモシーだけでは食べない場合には、一工夫加えて様子を見てあげてください。
うさぎがチモシーを食べない原因と対処法③体調が悪くて食べられない
体調が悪くてチモシーを食べないことも考えられます。
今まで食べていたチモシーを急に食べなくなったり、いつもと違う様子があればすぐに動物病院で診てもらうことをおすすめします。
うさぎが動物病院にかかった時の治療費用は全額自己負担となります。さらに動物の医療は自由診療のため治療費用は動物病院によって様々で、思わぬ費用がかかる可能性もあります。
下記の記事では、治療費用の一部を補償してくれるペット保険について詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
チモシーにはどんな種類があるの?選び方は?
ここまでうさぎにとってのチモシーの必要性や、チモシーを食べないことの原因について解説してきました。チモシーはうさぎの生活に欠かせない重要な主食であることがご理解頂けたかと思います。
うさぎにとって需要な主食であるからこそ、食いつきが良いよく食べる好みのチモシーを見つけてあげる必要がありますが、その種類は多岐に渡ります。
そこでここからは、
- うさぎのチモシーの種類
- うさぎのチモシーの選び方
について解説していきます。
その前に、チモシーは「牧草」と言ったりもしますよね。チモシーと牧草にはどのような違いがあるのでしょうか。
チモシーとは牧草の一種です。牧草にはマメ科とイネ科に分かれており、マメ科のアルファルファとイネ科のチモシーが一般的な牧草です。
マメ科のアルファルファという牧草はイネ科のチモシーと比べてタンパク質・カルシウムともに豊富に含まれており、うさぎにとっても美味しいと感じるようですが、成長期以降にもアルファルファを中心に与え続けると、尿路結石に繋がります。
そのため、成長期以降のうさぎにはアルファルファではなく、チモシーを与えることが良いとされています。
さらにチモシーにも種類がありますので、続けて解説していきます。
チモシーにはどのような種類があるの?
牧草の中でもイネ科の一般的な牧草をチモシーと説明しましたが、チモシーと一口に言っても種類は様々です。
チモシーは大きく分けて下記の3つによって種類が分かれています。
- 刈り取りの時期
- 圧縮の強弱
- 産地
1番刈り | 2番刈り | 3番刈り | |
---|---|---|---|
収穫時期 | 春〜初夏 | 夏〜秋 | 冬の初め |
栄養価 | ◎ | ○ | △ |
固さ | 固め | 柔らかめ | 2番刈りよりも 柔らかめ |
おすすめのうさぎ | 固い茎を噛むことのできる 健康なうさぎ | 柔らかいチモシーが好きなうさぎ 歯が弱っているうさぎ | 牧草が初めてのうさぎ 歯が弱っているうさぎ |
圧縮の回数
シングルプレス | ダブルプレス | |
---|---|---|
圧縮の回数 | 1回 | 2回 |
茎や穂の状態 | あまり潰れておらず自然な状態 | 潰れて柔らかくなっている状態 |
おすすめのうさぎ | 固い茎を噛むことのできるうさぎ 固いチモシーを好むうさぎ | 歯が弱っているうさぎ 柔らかいチモシーが好きなうさぎ |
- アメリカ産
- カナダ産
- オーストラリア産
- 日本産
チモシーはどうやって選べばいいの?
チモシーの種類について解説してきましたが、これだけの種類があるとどうやって選べばいいのか迷ってしまいますよね。
歯も丈夫で健康なうさぎにはまずはチモシー1番刈りのシングルプレスをあげてみてください。うさぎのチモシーとして最もメジャーな種類です。
もしあまり食べない場合には柔らかさを変えてみたり、他のチモシーと混ぜてあげてもいいかもしれません。
好みはうさぎによって異なるため、色々な種類を試して好みを見つけてあげる必要があります。
種類が多くて迷いますが、どんなチモシーが好みなのか様々な種類を試して、楽しみながら好みを見つけてあげてくださいね。
うさぎがチモシーを散らかすときの対処方法!
うさぎがチモシーを散らかしてスノコの下に落ち、チモシーが無駄になってしまったことや、掃除で大変な思いをしている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
うさぎがチモシーを散らかす原因には
- チモシーを引っ張り出すときに他のチモシーもくっついて出てくる
- チモシーの選り好みをしている
- 散らして遊んでいる
チモシーを取り出しやすい容器に替える
チモシーを入れている容器を替えるだけでも多少散らかりが改善されることもあります。
縦置きの容器の場合、チモシーを引っ張り出す時に他のチモシーもくっついて引っ張り出されてしまうことがありますが、チモシーを横置きにできる、深さのある大きめの容器を用意することで、一緒に引っ張り出されることが軽減されます。
完全に散らかりが解消されるわけではありませんが、試しに容器を変更してみてもいいかもしれません。
容器自体は100均などで安価に購入することができます。
チモシーをスノコの下へ落ちないように工夫する
チモシー入れの下に、プレートや、わらのマットなどの敷物をして、スノコの下にチモシーが落ちることを防ぎます。
散らかすこと自体を改善できる方法ではありませんが、敷物の上にあるチモシーはまだ食べられるため、自分で散らかしても自分で食べて片付けをしてくれる可能性があります。
また、敷物をすることで、スノコの下にチモシーが落ちることが防げるため、新鮮なチモシーがスノコ下に落ちてしまって、無駄になることを多少防ぐことができます。
チモシーを替えて選り好みを減らす
うさぎは同じチモシーでも、自分の好みを選んで食べることがあります。
うさぎが引っ張り出したけど食べていない、散らかっているチモシーを触ってみると、同じような固さではないですか?もし同じようなかたさのチモシーが散らばっている場合、その部分は苦手であることがわかりますね。
なるべくよく食べているチモシーの形状に近いチモシーを用意してあげることで、散らかすことが改善されるかもしれません。
あまりにも選り好みがひどい場合には、チモシー自体を選び直してあげて、なるべく好みのチモシーを見つけてあげてください。
チモシー以外で遊べるようにおもちゃを用意する
うさぎはチモシーを散らかして遊んでいることもあります。この場合は、何かおもちゃを用意してあげることがおすすめです。
かじったり掘ったりできるおもちゃなど、うさぎ用のおもちゃも種類が多くありますので、うさぎが気に入るおもちゃを見つけて与えてあげると、チモシーで遊ぶことを改善できるかもしれません。
まとめ:うさぎにとってチモシーは重要な食べ物!
この記事のポイントは、
- うさぎにチモシーが必要な理由は歯を削るため、胃腸の働きをサポートするため
- チモシーを食べない時は好みではないか、体調が悪いことが考えられる
- チモシーはイネ科の牧草の一種。マメ科の牧草はタンパク質とカルシウムが豊富で尿路結石になりやすいため、チモシーが最適
- チモシーには、刈りの時期、圧縮の回数、産地によって種類が異なる
- チモシーは1日にいくらでも食べて良い