「うさぎってどんなにおい?」と質問されたら皆さんはどのような想像しますか?くさいと思う方もいると思いますが、お日様の元を駆け回っているうさぎを想像すると、いいにおいもしそうですよね。実は「うさ吸い」という言葉があるほど、うさぎのにおいに癒されている方は多いのです。ただし、飼うとなるとしっかりと臭い対策も必要です。そこでこの記事では、うさぎの臭い対策や急に臭いが強くなった時の原因などについて詳しく解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じるうさぎはくさい?部屋で飼うとにおいは気になる?
- うさぎのからだのにおい
- うさぎの排泄物のにおい
うさぎのからだのにおい
うさぎの体臭はあまり「くさい」とは感じません。うさぎのにおいを吸って癒されることを意味する「うさ吸い」という言葉があるくらい、むしろいい匂いと感じる人が多く、「おひさまのにおい」や「牧草のにおい」と感じたりもするほどです!
なんとなく野生的なイメージがあると、「うさぎってくさいんだろうな・・・」というイメージを持っている方も少なくないかと思いますが、むしろいい匂いと感じるんですね!
ただし顎や肛門近くにある「臭腺」という、においの液を分泌する腺に汚れが溜まっている時には、うさぎのからだからくさいにおいがすることがありますので、定期的なケアは欠かせません。
うさぎの排泄物のにおい
続いて気になる排泄物のにおい。うさぎの排泄物はおしっことうんちでそれぞれにおいが異なります。
うさぎのおしっこの臭い
うさぎのおしっこはアンモニア臭がします。
カルシウムが多く含まれているためトイレにこびりつく尿石ができやすく、尿石が溜まるとトイレからもアンモニア臭を放ちます。そのため、定期的なトイレ掃除はお部屋のにおい対策には欠かせません。
うさぎのうんちの臭い
うさぎのうんちには2種類あり、それぞれでにおいが異なります。
- コロコロうんち
- 盲腸便
日頃からできるうさぎのにおい対策はどんなことが必要?
ここまでうさぎのからだや排泄物のにおいについて紹介してきました。
一緒にお部屋で暮らすとなると、うさぎのからだはいいにおいとは言っても、におい対策は必要です。一緒に過ごすお部屋のにおいはなるべく快適に過ごせるように保ちたいですよね。
そこで続いては、うさぎをお迎えしたら必要になるにおい対策について解説していきます!
- うさぎにトイレを覚えさせる
- うさぎのからだのケアを行う
- マーキング対策をする
うさぎのにおい対策①うさぎにトイレを覚えさせる
最も大切なうさぎのにおい対策は、うさぎにトイレを覚えさせることです。うさぎにトイレを覚えさせ、あちこちで排泄をしてしまう頻度を下げることは、におい対策にもつながります。
特ににおいが強いおしっこをトイレ以外の場所でしてしまった場合、すぐに処理をしないとにおいが染み付いてしまい、部屋に排泄物のくさいにおいが漂ってしまう原因にもつながります・・・。
うさぎは自分の排泄物のにおいがする同じ場所でトイレをする習性があります。
トイレ以外の場所をトイレと認識してしまうと、ずっとその場所で排泄をしてしまい、おしっこのくさいにおいが染みつく原因にもなってしまいますので、トイレを覚えさせることはにおい対策でとても重要なことと言えますね。
うさぎのにおい対策②うさぎのからだのケアを行う
うさぎは自分で毛づくろいをしてからだの清潔を保っていますが、におい対策は飼い主によるケアも欠かせません。
日頃からできるうさぎのからだのケアはブラッシングです。
ブラッシングは皮膚や被毛の汚れを落とすことに効果的ですが、ブラッシングをしてあげる習慣があれば、うさぎについてしまっている排泄物や、臭腺汚れを早くに見つけて綺麗にしてあげることができますね。
特に臭腺の汚れは溜まると「いや〜なくさいにおい」がしてしまいます。
もし汚れを見つけた場合は、ペット用ボディタオルやドライシャンプーで拭き取ってあげてください。汚れを見つけたからといって、うさぎをお風呂に入れることは厳禁です。あくまでお風呂は最終手段のような認識でいてください。
うさぎは水浴びをする習慣がないため濡れることにストレスを感じやすく、また、被毛が非常に密に生えているため乾くまでに低体温症になってしまう危険性もあります。
うさぎのにおい対策③マーキング対策をする
去勢手術が済んでいないオスうさぎは、おしっこを撒き散らしながら縄張りを主張する「スプレー」というマーキング行動が頻繁に見られます。
においが気になるおしっこを撒き散らしてしまうため、頻繁にされてしまうと部屋がおしっこのくさいにおいが気になってくるでしょう。
スプレーは本能的な行動のため、しつけで改善することは難しいです。
そのため、このようなマーキングが原因のにおい対策で必要になることを3つ紹介します。
- 行動できる場所を制限し、壁や床を保護する
- 強すぎる芳香剤は使わない
- 去勢手術をする
うさぎのにおいが急に臭くなったと感じる原因を5つ紹介!病気の可能性も?
ここまでうさぎのにおい対策について解説してきました。
上記で解説したことをやっていれば、確実ににおいが気にならないかというと必ずしもそうではありません。うさぎと一緒に暮らしていると、「急にうさぎが臭くなった・・・」と感じることもります。
そこで最後に、どのような時にうさぎが急に臭くなったと感じることがあるのかを紹介していきます。
- うさぎの体が汚れている
- 臭腺から出る分泌液が詰まっている
- トイレに尿石が溜まっている
- 部分的に炎症を起こしている
- 盲腸便を残している
うさぎが急に臭くなった原因①うさぎの体が汚れている
うさぎは自分で毛づくろいをして体を清潔に保ちますが、毛づくろいが届かない部分もあります。また、足の裏におしっこやうんちがついて放置されていればそれがにおいの原因になります。
特にトイレを失敗してしまいあちこちに排泄物が散らばっている状態だと、誤って踏んで足の裏に排泄物がついてしまい、被毛ににおいが絡んでしまう可能性があります。
うさぎから排泄物のにおいが感じられる時は濡れタオルで拭き取ってあげるなどして、からだを綺麗にしてあげてくださいね。
うさぎが急に臭くなった原因②臭腺から出る分泌液が詰まっている
肛門近くにある臭腺は分泌液が詰まりやすく、臭腺が詰まっていることが原因で急にうさぎのにおいがくさい感じることがあります。
臭腺に茶色や黒色をした汚れがこびりつき、大きな塊となることもあり、これがにおいの原因となります。臭腺から分泌液が出ることは仕方がありませんが、定期的に臭腺のケアをしてきれいに保つことが重要です。
うさぎが急に臭くなった原因③トイレに尿石が溜まっている
うさぎのおしっこにはカルシウムが多く含まれているため、尿石がこびりつきやすいです。この尿石が溜まればアンモニアのにおいをよりキツく感じ、「急に部屋が臭くなったな」と感じることがあります。
あちこちでトイレをしてしまう子の場合は、処理しきれていないおしっこが尿石となって、においを発している可能性もあります。
トイレに尿石を溜めないためにも、日頃からのトイレ掃除が必須です。
うさぎが急に臭くなった原因④部分的に炎症を起こしている
耳や口などに炎症を起こしていると、部分的にうさぎからくさいにおいを感じることがあります。
うさぎの様子に大きな変化がなくても、急に部分的ににおいがしている場合は炎症を起こしている可能性が高いため、動物病院で診てもらうことをおすすめします。
うさぎは体調不良を隠す習性があるため、うさぎに明らかな異変があってからでは、「もう我慢の限界!」の合図です。うさぎにそこまで辛い思いはさせたくないですよね。
自己判断で様子見をしたり、市販の薬で対処しようとせずに、動物病院で診てもらうことが安心できるでしょう。
うさぎが急に臭くなった原因⑤下痢や軟便をしている・盲腸便を残している
普段見るはずのないうさぎのうんちがあることが、急に臭くなったにおいの原因になっていることも捨てきれません。
うさぎは普段コロコロうんちか盲腸便のどちらかのうんちをすることが正常ですが、下痢や軟便をしていると、「いつもと違うにおいがする」と感じるでしょう。
また、盲腸便はツンとしたくさいにおいがするうんちで、うさぎが排泄と同時に肛門から直接食べてしまうものだと解説してきました。そのため、食べきれずに残っていれば、「普段と違うにおいがするな」と感じるかもしれません。
下痢や軟便をしている・盲腸便を残している、これらはどちらにしてもうさぎの体に異常が起きているサインであり、動物病院へ行く必要があります。
まとめ:うさぎのにおい対策は日頃のケアが重要!
この記事のポイントは、
- うさぎのからだは無臭、おしっこはアンモニア臭、盲腸便はくさい嫌なにおいがする
- 日頃からできるうさぎのにおい対策はトイレのしつけやからだのケア
- うさぎが急に臭くなった感じる時もある
- 日頃のケアを徹底していれば部屋でうさぎを飼ってもにおいは気にならない!