うさぎの抱っこの仕方を解説!暴れる・嫌がるときの対処法や練習方法【うさぎ先生監修】のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. うさぎは抱っこを好まないが、抱っこに慣れることはできる
  2. 抱っこをできるようになるとメリットが多い
  3. 抱っこには骨折の危険性があるため注意が必要
  4. 万が一に備えるペット保険への加入もおすすめ

うさぎを抱っこしようとしたら暴れたり逃げられたりした経験はありませんか?「懐いてないのかな」なんて悲しい思いをしたこともあるのではないでしょうか。しかし、そもそもうさぎは抱っこを好む動物なのでしょうか?この記事では、うさぎの抱っこに関するテーマで解説していきます。

記事監修者「たま先生のうさぎ学校」

監修者たま先生のうさぎ学校
うさぎ先生

うさぎさんの飼育歴20年以上。大切な家族であるうさぎと一緒に暮らし感じたこと、学んだことを共有できればと思い、Youtubeで活動を開始。ただ「かわいい」を発信するだけでなく、飼育に関することはもちろん、お迎えの心構え、病気、別れ、学校飼育、動物虐待などうさぎさんに起こっている問題にも着目し、わかりやすく発信しています。

この記事の目次

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そもそもうさぎは抱っこされることが好き?それとも嫌い?

うさぎは小さくもふもふとしていて、かわいい見た目から、抱っこをして愛でてあげたくなりますよね。しかし、うさぎ自身は抱っこされることが好きな動物なのでしょうか?


結論からお伝えすると、うさぎは抱っこが嫌いな動物です。しかし、うさぎに抱っこを慣れさせることはできますし、むしろ練習をしてうさぎに抱っこを慣れさせた方がメリットが多いです。


常に地に足をつけて獲物から狙われながら生活をしてきた野生のうさぎの足が地から離れる時は、獲物に狩られたときを彷彿とさせ、「自分が危険な状況だ!」という本能から、抱っこをされると暴れる・嫌がる、さらに逃げることが多いのです。


しかしながら、ペットとして飼育しているうさぎは抱っこができるようになると多くのメリットがあり、うさぎの安全を守ることにもつながるのです!

うさぎに抱っこを慣れさせることのメリット

うさぎは抱っこが嫌いな動物ではありますが、抱っこを慣れさせることには多くのメリットがあります!
  • 病院でのストレスを軽減することができる
  • 危険な状況を回避することができる
  • 自分で爪切りや投薬をスムーズにしやすくなる
それぞれについて解説していきます!

病院でのストレスを軽減することができる

動物病院での診察はうさぎを抱っこして行われることが多いです。ただでさえ動物病院という慣れない環境に行くこと自体がうさぎにとって怖いことであるにもかかわらず、さらに抱っこにも耐性がないと、うさぎにとって大きなストレスになってしまいますよね・・・。

危険な状況を回避することができる

例えばうさぎが椅子やソファに登ってしまったときや、サークルを飛び越えて部屋の中を散策に行ってしまったときなど、元の安全な場所に連れ戻してあげる必要がありますうさぎの骨はとても折れやすいため、椅子やソファからの転落や、部屋の中のものにぶつかったりつまづいたりしてしまうだけで骨折をしてしまう可能性があるのです。

危険な状況を察知し回避するための手段として、抱っこができるようになることは必要なことではないでしょうか。

自分で爪切りや投薬をスムーズにしやすくなる

爪切りや投薬をする時には抱っこをして保定する必要があります。しかし、そもそも爪切りや投薬を嫌がるうさぎは多く、さらに抱っこも嫌いで暴れる状態だと、爪切りや投薬時に思わぬ怪我につながる可能性があります。 ストレスを感じさせてしまうことなくスムーズに終わらせるためにも、日頃から抱っこに慣れさせてあげることが大切ですね。

監修者コメント:

草食動物のうさぎさんは抱っこが苦手です。

飼い主様もうさぎさんが嫌がることはしたくないと思いますが、抱っこが出来るようになっておかなければいけません。

抱っこができないと、いざというときに困ってしまいます。

うさぎの抱っこの練習はいつから?毎日するべき?


ここまでうさぎに抱っこを慣れさせることのメリットを紹介してきました!


それでは、いつからうさぎの抱っこの練習をしていいのでしょうか?それは「うさぎが環境や飼い主に慣れてから」です。抱っこをしたいからと、すぐにうさぎを抱っこしてはいけません。


お迎えしたての場合は、まだ環境に慣れておらず、ストレスを感じやすい状態になっています。そんな状態でただでさえ嫌いな抱っこの練習をしてしまうと、うさぎには過剰なストレスがかかりますし、「嫌がることをしてくる人だ!」と認識されかねません


うさぎが少しづつ新しい環境に慣れてきたら、飼い主の手が安全であることをうさぎに認識してもらう必要があります。うさぎの抱っこの練習をするための次の段階は「うさぎ自身が触られることに慣れてもらう」ことです。


頭や背中など撫でやすい部分を撫でて、うさぎがリラックスしている様子が見られるまでは抱っこをするのはやめましょう。触られることに慣れた後でも、いきなり抱っこをしようとすると驚いて暴れることがありますので、頭や背中を撫でて、落ち着いている様子が見られてから抱っこの練習をするようにしてあげてくださいね。抱っこの仕方については後述します!


また抱っこの練習はなるべく毎日習慣化してあげると早くに慣れてくれるようになりますが、もちろん無理は禁物です。

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うさぎは抱っこが嫌いな動物ですが、練習をして慣れさせることで多くのメリットがあります。では早速うさぎの抱っこの仕方について解説していきます!


この記事のポイントを抑えて、安全に抱っこができるように練習をしていきましょう!

うさぎの抱っこの仕方・練習方法を画像付きで解説!

うさぎの抱っこの仕方のポイントは2つあります。
  • 優しく持ち上げてお尻を支える
  • 飼い主の体に寄せる

優しく持ち上げてお尻を支える

うさぎが飼い主に触られることにすっかり慣れたら、早速抱っこをしてみましょう!

まず、うさぎのお腹の下に片手を入れて優しく持ち上げて、もう片方の手でお尻を優しく支えます。この動作は素早く行うことがポイントです。

①抱っこをする時の手の位置

②優しく持ち上げる

③お尻を優しく支える


飼い主の体に寄せる

次に、うさぎの体を横向きにして、飼い主のお腹あたりに密着させます。腕にうさぎの頭が乗るようにして、お腹の下に入れていた手を抜きます。

うさぎの頭が下がったり、不自然な体勢になっていないか注意してください。そして、お腹の下から抜いた手でうさぎを優しく撫でてあげてあげれば完璧です!

もし抱っこ中に暴れる・嫌がる様子を見せたらそっとおろしてあげてくださいね。

抱っこ嫌いを克服するための練習方法やコツとは?

抱っこ嫌いなうさぎが抱っこを克服するためには、2つにポイントがあります。

  • 信頼関係を築くこと
  • 抱っこが嬉しいことだと印象付けること
まずは信頼関係を築くこと。日頃からスキンシップを取り、「飼い主は安全な人だ!」と認識してもらうことが重要です。

また、そもそもうさぎは抱っこが嫌いで苦手な動物のため、抱っこに対するイメージを改善してあげる必要もありますね。

抱っこをされて、いつも爪切りや投薬、診察などではうさぎにとって抱っこは楽しくて嬉しいものだとは思いません。抱っこができたらおやつなどご褒美をあげたり、へやんぽの前や一緒に遊ぶ時などの楽しいことの前に抱っこをしてあげることで、抱っこの印象を変えてあげてくださいね!

うさぎが暴れる・逃げる・嫌がるので抱っこができない時の対処法

抱っこをしようとすると、「どうしても暴れるため練習が進まない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。


しかし、抱っこの練習に焦りは禁物です!暴れて嫌がる場合には、下記2つの理由から、無理に抱っこの練習を続けることをおすすめしません。

  • 骨折の危険性があるため
  • 抱っこに嫌なイメージがついてしまうため
うさぎの骨は脆く、少しの衝撃で骨折をしてしまいます。そのため、抱っこが嫌で暴れる時に無理に押さえつけたり抱き抱えようとすると、骨折しかねません。

飼い主が原因で、うさぎに痛い思いをして欲しくないですよね。

また、嫌がる様子をわかりながらも抱っこをし続けようとすると、うさぎに抱っこのイメージが悪くついてしまいます。飼い主に対しても苦手意識を持ってしまう可能性さえあります

そうなればますます抱っこができるようになるまで時間がかかってしまいますよね。

暴れる・嫌がる場合はすぐに抱っこの練習はやめて、ゆっくり慣れさせてあげましょう。

監修者コメント:

お腹に体重がかかると肺や内臓を圧迫してしまうのでお尻は同時に支えます。

不適切な抱っこでうさぎさんにストレスを与えていないかポイントを確認しましょう。うさぎさんが暴れて、無理に力がかからないよう注意が必要です。

また、うさぎさん自身も抱っこに対する慣れが必要です。ケージを出してあげるときに抱っこをしてあげたり、小さな積み重ねの経験も大切です。

うさぎの抱っこの練習で注意すること


うさぎの抱っこは慣れさせた方がいいと解説してきましたが、抱っこをする時には気をつけたい注意点があります。

うさぎを抱っこする時の注意点について

  • 抱っこはなるべく座ってすること
  • 1回に長く抱っこしたり、1日に何度も抱っこをしないこと
  • うさぎの爪が引っかからない素材の服を着用すること
上記の3つについてそれぞれ解説していきます。

抱っこはなるべく座ってすること

うさぎが抱っこに慣れてきたように思えても、突然暴れたり抵抗したりることがあります。


この時にもし立って抱っこをしていたら、腕から転落してしまう可能性があります。


うさぎの骨は折れやすく、人間が立っている高さから転落してしまったら、骨折をしてしまう可能性が非常に高いです。


そのため、もし暴れてもすぐにおろしてあげられるようにするために、座って抱っこをすることが好ましいと言えます。

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1回に長く抱っこしたり、1日に何度も抱っこをしないこと

うさぎが暴れることがなくなったからといって、1回の抱っこで長時間、また1日に何度も抱っこをしてしまうことはうさぎに負担をかけている可能性があります。


うさぎは犬や猫のように、大きな鳴き声を発したり、尻尾の動きなどで感情が読めるわけではありません。


もしかしたら我慢をさせてしまっている可能性もあります。


抱っこを慣れさせてあげることは大切なことですが、時間や回数を決めて抱っこをしてあげるようにしましょう。

うさぎの爪が引っかからない素材の服を着用すること

うさぎの爪が服に引っかかると、うさぎが骨折をしてしまったりケガをしてしまう危険性があります。


大人しく爪が服から外れることを待ってくれればいいですが、うさぎはパニックになりやすいため、爪が引っかかったまま暴れてしまうことも考えられますよね。


エプロンを着用したり、爪が引っかからないような素材の服を着て抱っこをすること、また定期的なうさぎの爪切りをして、引っかかるリスクを下げることで、骨折やケガを予防してあげてくださいね。

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補足:もしも抱っこで骨折してしまった時の治療費用

もしも骨折をしてしまった場合、ギプスの固定のみでは1万円、手術になると10万円前後かかることがあると言われています。


しかし、動物の医療は自由診療のため、動物病院によって治療費用は異なります。手術費用が10万円以上かかることもありますし、想定を大幅に上回る金額になることもあり得ます。


治療費用が払えないからといって治療を断念するなんてことを避けるために、ペット保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。


ペット保険に加入していれば治療費用の一部が補償されるため、もしもの時に助けになってくれるでしょう。


ケガや病気をしてからでは加入ができませんので、健康なうちにご検討することをおすすめします。

うさぎのペット保険について詳しく解説していますので、ご確認してみてください。

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監修者コメント:

うさぎさんの骨は軽くて薄い為、骨折しやすい動物です。

人間にとってみたら些細な怪我でも、うさぎさんにとっては命に関わるような怪我や病気まで発展する場合もあります。

愛するうさぎさんが取り返しつかない事態にならないように、すぐ動物病院で診察を受けることは大切なことです。ペット保険に加入していれば、手術が必要になっても金銭面では安心できますね。

まとめ:うさぎの抱っこの練習はうさぎのペースに合わせて行おう!

うさぎの抱っこについて解説してきました。


この記事のポイントは

  • うさぎは抱っこが嫌いな動物だが、慣れさせることはできる
  • うさぎの抱っこをするには、まずは信頼関係を築いてから
  • うさぎが暴れる・嫌がる場合には無理に抱っこの練習を続けないこと
  • うさぎの抱っこはできるようになった方がメリットが多い
  • 抱っこがケガにつながる可能性もあるので、注意点を守ること
でした。

うさぎは抱っこを好まない動物ですが、慣れさせてあげることはできます。うさぎが抱っこに慣れることは、うさぎ自身もストレスを感じる機会が減ったりとメリットが多いのではないでしょうか。

MOFFMEでは他にもうさぎに関する記事や、ペット保険に関する記事も公開していますので、ぜひ確認してみてくださいね。