うさぎの外散歩、通称「うさんぽ」に憧れを持つ飼い主さんも多いのではないでしょうか。しかし室内とは異なる外の環境は危険が多く、準備不足は事故を起こす危険性があります。この記事では、うさぎとの外散歩で事故を起こさないために、外散歩の危険性や注意点、うさんぽまでの手順や用意するべきグッズなどについて詳しく解説していきます。
この記事の目次
目次を閉じるそもそもうさぎに散歩は必要?うさぎが外で散歩をするメリット・デメリットとは
うさぎは毎日好きに行動ができるような、お散歩の時間が必要です。1日に1時間程度お部屋をお散歩させてあげることで、運動不足やストレスの解消に繋がります。
ところで、「へやんぽ」「うさんぽ」という言葉を聞いたことはありませんか?
「へやんぽ」とはうさぎを室内で散歩させること、「うさんぽ」とは、うさぎを外で散歩させることを意味している言葉で、うさぎ飼いの界隈でよく使用されています。
うさぎの室内散歩・外散歩でそれぞれの言葉があるように、うさぎは室内・外それぞれで散歩をさせるべきなのでしょうか?
結論からお伝えするとうさぎの散歩は、室内散歩の「へやんぽ」のみで十分であり、外散歩の「うさんぽ」は必須ではありません。うさぎを外に連れ出すことは危険が多く、「うさんぽはいらない!」という反対意見も多いことは事実ですが、うさんぽにはもちろんメリットもあります!
うさんぽには危険がつきもののため、うさんぽのメリット・デメリットをあらかじめ理解しておくことが重要であり、理解した上で「うちの子もうさんぽにチャレンジしてみようかな?」と判断してあげてくださいね!
まずは
- うさぎが外散歩をするメリット
- うさぎが外散歩をするデメリット
うさぎが外で散歩をするメリット
うさぎの外散歩「うさんぽ」は必須ではないと解説してきましたが、いらないと言われているうさんぽにももちろんメリットがあります!
- ストレス発散につながる
- 思う存分運動不足を解消できる
- 特別感が味わえる
うさぎが外で散歩をするデメリット
一方で、危険が多くある外に出るうさんぽにはデメリットも存在します。
- 慣れない環境にストレスがかかる可能性がある
- 脱走やケガ、誤食などの危険性がある
- カラスなどの天敵に襲われる危険性がある
いつからうさぎを外散歩させていいの?うさんぽをする手順は?
- うさぎが飼い主に懐いていることが大前提!
- うさんぽ用のアイテムや、外の環境に慣れてもらう
- うさぎに危険や害がない環境か要チェック
うさんぽまでの手順①うさぎが飼い主に懐いていることが大前提!
うさんぽをするにはうさぎが飼い主に懐いていて、抱っこもできることが大前提です。
うさんぽ中も当然、飼い主がうさぎを守ってあげる必要があります。
うさぎが抱っこに慣れていなかったり、飼い主の言うことを聞いてくれない状態でうさんぽに連れ出してしまうと、脱走に繋がったり、安全を確保できない危険性があることは想像できるかと思います。
抱っこをしても嫌がらず、飼い主の言うことを聞いてくれるくらい懐いていることで、うさぎ自身の安全を守ってあげることに繋がりますね。
うさんぽをするための初めの一歩は、飼い主とうさぎの信頼関係を築き、懐いていることが重要なポイントといえます。
うさぎが抱っこになれる方法やコツについては下記の記事で紹介していますのでぜひ参考にしてくださいね。
うさんぽまでの手順②うさんぽ用のアイテムや、外の環境に慣れてもらう
うさんぽはハーネスやリードをつけたり、うさぎ用のカートに乗せて散歩をするため、これらのうさんぽ用のアイテムはまず部屋の中で慣れさせる必要があります。
うさぎによってはハーネスがストレスになり、かじったり脱ごうとしたりすることもありますが、無理につけようとはせずに、時間をかけて徐々に慣れさせてあげてください。
長く付けられるようになってきたら、へやんぽのときにもハーネスやリードを付けて散歩をさせてあげると、慣れる練習になりますね。
うさんぽ用のアイテムに慣れてきたら、外の環境にも慣れてもらう必要があります。
室内と比べて外の世界は、些細なことでもうさぎにとっては不安になる要素になり得ます。
例えば音や匂い、風の当たり方など、普段と違うということでパニックになってしまうこともあるため、最初はベランダや家の近くに出て、うさぎの様子をよく観察してください。
少しづつ外にいる時間を長くするなどして慣らしてあげると、ストレスをかけることなく外の環境に慣れてくれるでしょう。
うさんぽまでの手順③うさぎに事故の危険性がない環境か要チェック
- 犬の散歩や子供が多い時間帯ではないか
- 除草剤など害になるものが撒かれていないか
- ゴミなどが多い場所ではないか
- リラックスできるような環境か
うさぎが外で散歩をするために必須なアイテムは?
うさんぽをするための必須アイテムは下記の通りです。
- キャリー・カート
- ハーネス・リード
- 飲み水
- サークル
- ウェットティッシュ
- ゴミ袋
- カメラ
- おやつ
うさぎを外で散歩させることは危険がつきもの!事故を起こさないための注意点を解説
うさんぽに憧れる方も多いと思います。
ただし、うさぎの散歩は室内だけでも十分であり、危険な環境である外に連れ出すことは必須ではありませんし、いくつか注意したいこともあります。
ここでは、うさんぽに関する注意したいことについて5つに分けて解説していきます。
- うさんぽに適している時期や気温か
- 脱走や他の動物との接触に注意
- うさんぽが好きではない子もいる
- 帰宅後にはケアと身体のチェックをする
- 万が一の怪我に備えてペット保険に加入することも手段
事故を起こさないための注意点①うさんぽに適している時期や気温か
うさんぽをする場合は、穏やかで過ごしやすい天気のいい日にしましょう。
うさぎは暑さ・寒さに弱い動物のため、夏や冬など気温が厳しい季節は避けてください
移動中に熱中症など、体調に異変を起こしてしまう危険性があります。
特に暑さには非常に弱く、最悪の場合命に関わる危険性もありますので、うさんぽをする時間帯が、快適に過ごせる気候かを注意して確認してください。
事故を起こさないための注意点②脱走や他の動物との接触に注意
外での散歩で心配なことの一つに脱走があります。
ハーネスが大きくて脱げてしまったり、キャリーやカートから隙を突いて出ていってしまったりと思わぬ事故が起きる可能性があるため、うさんぽ中は常に細心の注意を払ってうさぎから目を離さないように注意してください。
また、カラスや犬など普段触れ合わないような動物との接触は、ケガをしたり、病原菌や寄生虫など健康を害するものをもらってしまう可能性があるため、接触を避けるようにすることが吉です。
事故を起こさないための注意点③うさんぽが好きではない子もいる
人間も性格が様々であるのと同じく、うさぎにも性格は様々です。
外の環境に強く興味をもってすぐにうさんぽができるようになる子もいれば、慣れない環境に不安を隠せない子もいるでしょう。
無理にうさんぽをさせてしまうことはうさぎにとって強いストレスにつながります。
うさんぽのトレーニングを長くしていても、なかなかハーネスに慣れてくれなかったり、外の環境に不安な様子を見せ続けていたら、うさんぽは諦めることもうさぎのためです。
うさんぽは必須ではありませんので、うさんぽのトレーニングを続けるのかは、うさぎの様子をしっかりと確認しながら判断してあげてくださいね。
事故を起こさないための注意点④帰宅後にはケアと身体のチェックをする
うさんぽから帰宅した後は、下記のような確認やお世話をしてあげてください。
- 怪我をしていないか確認する
- 虫がついていないか確認する
- ブラッシングをしてあげる
- うさんぽ後の様子がおかしくないか観察する
万が一の怪我に備えてペット保険に加入することも手段
外での散歩は非常に危険が多いです。例えば、室内散歩では起こらないような下記のようなことが起きる危険性があります。
- 芝生の薬品による影響
- 吸い殻などの誤飲
- 枝や小石などによる怪我
アニコム損保によると、うさぎの年間診療費の最高額は50万円を超えたというデータもあるようです。
ペット保険は必要になってからでは加入できませんので、健康なうちからあらかじめ加入しておくことを検討してみてはいかがでしょうか。
うさぎに人気のおすすめペット保険についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ:うさぎの外散歩には準備と注意が必要!
うさんぽについて解説してきました。
この記事のポイントは、
- うさぎを外で散歩をさせる「うさんぽ」は必須ではない
- 部屋で散歩をさせる「へやんぽ」だけでも問題ない
- うさんぽ用のアイテムは部屋の中でしっかりと慣れさせる
- 徐々に外の環境に慣れさせてからうさんぽを行う
- うさんぽの場所や環境にも十分配慮する
- 帰宅後はいつも以上に様子に異変がないかを確認する