犬は人間の何倍も耳が良いという話は聞いたことがあるかと思います。ですが耳が良すぎることで人間よりも過度に反応する音がいくつかあります。今回のMOFFME記事では、犬が反応する音や反応する音を活かす方法を紹介していきます。
この記事の目次
目次を閉じる犬が反応する音を紹介!犬が好きな音や嫌いな音を詳しく解説
犬は人より耳が良いとよく言われています。実際、犬は人間よりも音に敏感です。
犬の好きな音を知ることにより、音を利用したしつけや問題行動を解決することができます。
また、犬の嫌いな音を知ると、怖がらないように対策することができるのです。
当たり前のことですが、人間と犬には、違うことがたくさんあります。
犬がどんな音に反応するのか理解することで、愛犬とより良い関係を築くことができるで
しょう。
今回のMOFFME記事では、犬が反応する音について
- 犬と人間の聴力を比較
- 犬が反応する音を種類別に紹介
- 犬が反応する音を活かす方法を解説
をくわしく解説します。
ぜひ、最後までご覧ください。
犬と人間の聴力を比較
犬と人間では、聴力にどのような違いがあるのか、犬種により聴力に違いがあるかについても解説します。
普段、愛犬との生活の中で、突然なにもないところを見て、耳をピクピクさせていることはありませんか。
人間より耳がよい犬は、小さな音を聞き取り、音の方向に耳を向け、どんな音か確認します。
犬は人間と違い、音の方向に耳を向けないと聞き取れないといわれているからです。
この項目では
- 犬と人間の聴力を比較:周波数
- 犬と人間の聴力を比較:音圧レベル
- 犬種によって聴力に差はあるのか
をくわしく解説します。
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犬と人間の聴力を比較:周波数
音の聞こえ方は、音の振動の数(周波数)が関係し、周波数が高いと高音、低いと低音が聞き取りやすくなります。
犬と人間では周波数に違いがあり、人は16~20,000Hzですが、犬は65~50,000Hzです。
犬が反応する音には、人には聞くことのできない超音波やモスキート音などがあります。
また、音を聞き分ける能力にも違いがあり、人は2つの音を判別できますが、犬は2つ以上の周波数を判別できません。
犬と人間では、聞き取れる音の周波数や判別できる音の数に違いがあるのです。
犬と人間の聴力を比較:音圧レベル
音圧レベルとは、音の大きさを表します。よく家電製品の作動音で聞くデシベル(dB)です。
人間と犬の音圧レベルを比べると、人間は最低0dB、犬は最低-5dBになります。犬の方が、人より小さい音でも聞き取れるのです。
また、犬は音の方向に耳を合わせないと聞き取れないといわれていますが、人は全方向から音を聞き取ることができます。
愛犬が違う方向を向き、耳をピクピクさせているときは、なにか小さい音を気づき聞き取っているのです。
犬種によって聴力に差はあるのか
柴犬やコーギーなどの立ち耳の犬と、ミニチュア・ダックスフンドやシーズーなどの垂れ耳の犬では、聴力に差がないといわれています。
立ち耳の犬より、垂れ耳の犬は音が入ってくる方向が限られるため、耳を動かしたり、頭をかたむけたりしますが、耳の形状での聴力の差もないです。
今後の実験結果によっては、犬種により聴力の違いがあるかもしれませんが、現時点の研究では犬種による違いはありません。
犬が反応する音を種類別に紹介
犬の好きな音や嫌いな音にどんな音があるのか、想像できますか。
音の中には、本能的に反応してしまう音や好きな音、嫌いな音があり、どのような音があるのか理解しましょう。
愛犬を見ていると、遊びやおかしなど、好きなことが期待できるの音には、しっぽを振り喜んでいるように見えます。
逆に、飼い主が不機嫌なときや怒ったときの声、苦手なものがあるとしっぽを下げて、避けているように見えますよね。
犬はいろいろな音を聞き、学習していき、その経験をもとに、音で周りの状況を察知しているのでしょう。
この項目では、犬が反応する音
- 本能的に反応する音
- 好きな音
- 嫌いな音
をくわしく紹介します。
犬が反応する音①本能的に反応する音
犬が本能的に反応する音は、、小型げっ歯類の立てる音や遠吠えです。
小型げっ歯類とは、ラットやハムスター、モルモットなどになり、小型げっ歯類は犬の獲物になります。
小型げっ歯類が立てる音やそれに近い周波数の音を聞くと、犬は本能的に獲物があると思い反応するのです。
犬の遠吠えは、犬同士のコミュニケーションや連絡用として、発せられていると考えられています。
ディズニー映画「101匹わんちゃん」でも、遠吠えで仔犬の情報を集めていました。遠吠えは、犬にとって大切な連絡方法です。
愛犬が、救急車やパトカーのサイレンを聞くと反応するのは、遠吠えに近い周波数だからだといわれており、本能的な習性になります。
犬が反応する音②好きな音
犬が好きな音は、楽しい音や安心できる音になります。
楽しい音とは、犬にとっていいことがあるときの音です。
たとえば、おやつの袋の音やピーピーと音が鳴るおもちゃ、飼い主がほめるときの声などがあります。
飼い主がほめるときや名前を呼ぶときは、高めの声が多く、愛犬が楽しいことがあると認識し、しっぽを振ったり、耳を向けたりします。
また、安心できる音は、飼い主の愛情を感じることができるので、好きな音です。
飼い主と落ち着いた時間に聞く「かわいい」「いい子」は、ささやくような声で落ち着いており、安心できます。
犬はどんな行動をしたときに、楽しい音や安心できる音が聞こえてくるかを学習し、音を聞いただけで連想して、しっぽを振ってよろこびます。
犬が反応する音③嫌いな音
犬が嫌いな音は、不機嫌な声や怖い体験をした音、空気が一緒に振動する音です。
人は不快なことや怒ると声も低音になります。不機嫌な声とは、犬が良からぬ行動をして、飼い主が怒ったり、不快になったときの声です。
怖い体験をしたときの音とは、音を聞いた直後にイヤな体験をしたことを学習し覚えています。
たとえば、掃除機やドライヤー、花火などの音は、人が聞いても大きく、犬は恐怖を感じやすい傾向があります。
空気が一緒に振動する音は、耳では聞き取れない超低周波です。超低周波は、脳や耳、あごの骨に振動が伝わり、犬が不安になると考えられています。
たとえば、雷の音で怯える犬です。犬は低周波が近づくと、大きな危険が近づいていると感じる習性があり、不安や警戒をします。
犬が反応する音を活かす方法を解説
犬が反応する音を活かす方法として、しつけがあります。しつけを効果的に行うためにも、音の利用は有効です。
しつけは、何も知らない子に、良いことと悪いことを教えるので、愛犬や飼い主にとても負担がかかることが多く、教えるのに疲れて諦めてしまうときもあります。
また、しつけ以外にも、留守番のときも音を効果的に利用することで、落ち着いて留守番をさせることができます。
音を効果的に使う方法をくわしく解説しますね。
この項目では、犬が反応する音を活かす方法として、
- しつけ
- 無駄吠え防止
- 留守番時
をくわしく紹介します。
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犬が反応する音を活かす方法①しつけ
音を使ってしつけをするメリットは、犬が音に抵抗がなくなることや飼い主も大きな声を出すことがなく、スムーズにしつけができることです。
教えるときは、犬笛やクリッカーなど、販売されているグッツを取り入れるといいでしょう。
しつけの際に音と一緒に、できた場合はおやつを与えたり、ほめてあげるとよいです。逆に失敗やダメなことをした場合は、飼い主が「ダメ」と教えるようにしましょう。
しつけに音を利用すると、犬に毎回同じ指示を出せるので、家族により指示がバラバラになることを防ぎ、犬が指示による混乱をなくすことができます。
犬が反応する音を活かす方法②無駄吠え防止
音を利用して、無駄吠えを防止するには、クリッカーや犬用の超音波アプリを使うと良いでしょう。
たとえば、玄関チャイムで無駄吠えをしたときに、すぐクリッカーや犬用の超音波アプリで嫌な音を鳴らすと、犬がチャイムで吠えるとイヤな音が鳴ると学習し吠えるのをやめます。
ただ、イヤな音を鳴らすだけではなく、吠えるのをやめたら、おやつを与えたり、褒めてあげてくださいね。
犬用のアプリはダウンロードするだけで使用できるので、試しに使ってみてはいかがでしょうか。
犬が反応する音を活かす方法③留守番時
犬の留守番のときに、音を取り入れることで、安心して留守番することができるでしょう。
留守番中は無音の空間です。その中で、外から犬の声や工事の音などの外気音が聞こえると、犬は不快に感じることが多くなります。
留守番のときに、ラジオやよくかけている曲などの音があると、犬はかなりの確率で落ち着きを取りもどすものです。
また、不安分離症の犬には、犬がリラックスできる音楽がCDで販売されており、YouTubeでもあるので、試してみるのもよいでしょう。
まとめ:飼い主として愛犬が反応する音を把握しよう
- 犬と人間の聴力を比較
- 犬が反応する音を種類別に紹介
- 犬が反応する音を活かす方法を解説
愛犬は飼い主より、耳が良く、敏感に反応する音がいくつかあります。
音を効果的に使うことにより、しつけや愛犬とのコミュニケーションが取りやすくなるので、実践してみてはいかがでしょうか。
またMOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!