内容をまとめると
- 飼育されているうさぎは季節に関わらず発情期が訪れる
- うさぎの発情期には行動や排泄物にも変化が見られる
- 発情期がうさぎの健康に悪い影響を及ぼす可能性がある
- うさぎの治療費は全額自己負担のため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ!
うさぎは繁殖力が高いことで有名です。発情期に見られる行動に頭を悩ます飼い主さんもいることかと思います。ではうさぎの発情期にはどのような特徴がや行動が見られるのでしょうか?うさぎの行動や習性について認識することで、うさぎとより良い生活を送れるようにしましょう。
この記事の目次
目次を閉じるうさぎの発情期について解説!発情期の期間はどれくらいで、いつ終わる?
発情期とは、繁殖に関する生理現象を迎えている時期のことを意味しており、交尾を求めて行動にも変化が見られる時期のことです。
一般的に、野生のうさぎの発情期は春から夏の時期に迎えることが多いですが、飼育しているペットのうさぎは時期に関わらず年中発情期が訪れます。
メスのうさぎの発情期は、通常は1週間〜2週間程度で終わり、1日〜2日程度の休止期間を経てからまた発情期を迎えるため、年中発情期と言っても過言ではありません・・・。ただし、個体差や環境要因によって長さや期間が異なることがあります。
オスのうさぎは、発情期に特に明確なサイクルはありませんが、メスの発情期に合わせるように発情します。
「年中発情期」と聞くとびっくりしてしまいますが、うさぎの発情期は何歳まで続き、いつ終わるのか気になりますよね。うさぎの発情期は「2〜3歳をピークに落ち着いてくる」というのが一般的ではありますが、「何歳まで続く」のかはうさぎによってバラバラのため、元気なうちはずっと続くものだと思っておくと良いでしょう!
うさぎの発情期の特徴とは?行動や食欲には変化があるの?
発情期を迎えたうさぎはどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、うさぎの発情期の特徴や変化について下記の4つの項目に分けて解説していきます。
- うさぎの発情期の行動の特徴【オスうさぎ】
- うさぎの発情期の行動の特徴【メスうさぎ】
- うさぎの発情期の食欲の変化
- うさぎの発情期の排泄物の特徴や変化
うさぎの発情期の行動の特徴【オスうさぎ】
うさぎの発情期の行動の一例には、オス・メス共通して一般的には下記のような特徴があります。
- 攻撃的になる
- 甘えてくる
- 頻繁に鳴き声を出すようになる
これらの行動に加えて、オス・メスそれぞれの性別によって発情期に見られる行動にも違いがあり、まずはオスによく見られる発情期中の行動を紹介していきます。
オスの行動
- 「カクカク」と呼ばれるマウンティングを取る
- 縄張りを主張する「スプレー」をする
- 足を踏んで鳴らす「足ダン」をする
- 分泌液で「マーキング」をする
うさぎの発情期の行動の特徴【メスうさぎ】
続いては、メスうさぎの発情期中の行動について解説していきます!
メスの行動
- お尻を高く突き上げ
- 縄張り意識が強くなる
- 偽妊娠をすることがある
うさぎの発情期の食欲の変化
うさぎの発情期における食欲は、一般的には減少する傾向にあります。
発情期中は性的な興奮状態にあり食事に興味を持たないことや、体内でのホルモンバランスが変化することなどが、食欲が減少する要因とされています。
食欲が完全に失われるわけではないものの、食事を摂る量や頻度・食欲が減少する可能性があるため、うさぎの健康を維持するためには、与える餌の種類や量、頻度に注意深く配慮する必要があります。
また、うさぎが食欲を失った場合は、ストレスを感じている可能性もあるため、発情期中は適切な環境を用意し、ストレスを軽減することも重要です。
うさぎの発情期の排泄物の特徴や変化
うさぎの発情期において、排泄物の変化も見られることがあります。
排泄物の種類は、うさぎの健康状態を示す指標の一つであり、発情期においても同様です。
発情期中のうさぎの排泄物は通常よりも臭いが強く、色が変化することがあります。特に、オスのうさぎの場合は尿中に高濃度のホルモンが含まれるため、強い臭いを放つことがあります。
うさぎの発情期中には、通常よりも多量の尿や軟便を排泄することがあるため、トイレの管理には特に注意が必要です。
これは、ホルモンの影響により膀胱が刺激されたり、腸の運動が活発になることで、尿の生成や排泄が促進されるためです。
軟便はうさぎにとって健康上の問題を引き起こすことがあります。排泄物の変化を見逃さず、食事にも注意をしたり、適切な対応を取るようにしましょう。
うさぎの発情期に注意すること
うさぎの発情期の注意点として下記2つに項目を分けて紹介します。
- 「噛む・引っ掻く」など攻撃的になることがある
- 健康に影響を及ぼす可能性がある
攻撃的になることがある
発情期になると、オス・メスともに攻撃的になることがあります。
オスの場合は自分の縄張りやメスを守るために、メスの場合は自分の縄張りや子供を守るために攻撃的になることがあり、「噛む・引っ掻く」などの攻撃行動が見られます。
うさぎの歯はとても鋭く噛む力も強いため、深い傷を負うことがあります。
うさぎが攻撃的にならないように、発情期には慣れない人や動物と接触させないようにしたり、できるだけ静かな環境を用意してあげることで、うさぎを落ち着かせることも大切です。
健康に影響を及ぼす可能性がある
うさぎの発情期には、健康面でのリスクがあります。
例えばメスの場合は、偽妊娠や膿瘍などの病気になることがあります。
偽妊娠とは、交尾がなかったにもかかわらず妊娠と同様の症状が現れる状態で、乳腺の肥大や抱卵行動、食欲不振などが見られます。
この状態が長引くと、最悪の場合、命を落とす可能性もあります。
オスの場合は、発情期に性的衝動が高まりから自らを壁や床などに擦りつけたり、自傷行為をすることがあり、これにより陰茎部分に炎症が生じることがあります。
また、発情期のうさぎは通常時よりもストレスを感じやすくなっており、健康上のリスクが高まっています。
想像以上の治療費用がかかることもありますので、万が一に備えてうさぎのペット保険への加入も検討してみてはいかがでしょうか。
また、小動物のペット保険ランキングもぜひ参考にしてみてください。
うさぎの発情期予防のために、去勢・避妊手術はするべき?
ここまでうさぎの発情期の特徴や注意点について解説してきましたが、発情期の行動を抑えるためにもうさぎにも去勢・避妊手術はするべきなのでしょうか?
去勢・避妊手術をすることのメリット・デメリットについて解説していきます。
去勢・避妊手術をするメリット
- うさぎのストレスを軽減することができる。
- 繁殖を防ぐことができる。
- 病気の予防につながる。
- 問題行動が減少する
問題行動が減少する
うさぎの発情期には、攻撃的な行動やマーキング、周囲のものを噛むなどの問題行動を示すことがありますが、これらの行動は、うさぎが自分の縄張りを主張し、繁殖を促すための自然な行動として発生しています。去勢・避妊手術をするデメリット
- 手術のリスクがある
- 肥満につながる可能性がある
肥満につながる可能性がある
うさぎの「発情期」についてのまとめ
ここまでうさぎの発情期について解説してきました。
この記事のポイントは
- うさぎは時期にかかわらずほぼ年中発情期
- うさぎの発情期中には行動や食欲にも変化が見られる
- うさぎの発情期中は攻撃的になったり健康に被害が出ることがあるため、飼い主さんがよく注意してあげよう
- うさぎの発情期を抑えるために避妊去勢手術も手段だが、うさぎに負担がかかることなので、メリット・デメリットを踏まえて獣医師さんとよく相談してから決めよう
でした!
うさぎの発情期には問題行動が散見され、飼育にも頭を悩ます方が多いでしょう。
去勢・避妊手術をすることで問題行動を解決できることのみならず、病気の予防にも繋がりますが、手術にはリスクも伴うため、手術のリスクとメリットを慎重に考慮することが必要でしょう。
またMOFFMEでは、他にもうさぎやうさぎのペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!
記事モデル:うさぎのももこ