うさぎの鳴き声の種類別に気持ちや意味を解説!鳴き声はうるさい?どうやって鳴いてるの?のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. うさぎは鼻を鳴らして鳴き声を出して、気持ちを伝えている
  2. 鳴き声には様々な種類があるが、中には病気のサインである鳴き声もある
  3. 鳴き声の聞き分けをして、病気の合図を見逃さないことが長生きのポイント
  4. うさぎの治療費は全額自己負担のため、万が一に備えるペット保険への加入がおすすめ

うさぎの鳴き声を聞いたことがありますか?実はうさぎには声帯がないので犬や猫のように「声」は出せませんが、鼻を鳴らすことで飼い主や周囲に何かを伝えようとすることがあります。鳴き声によっては体調不良や病気のサインである可能性も。話すことのできないうさぎに代わって、飼い主がうさぎの気持ちや状態に気付いてあげるための大切なシグナルのひとつです。この記事ではうさぎの鳴き声について、うさぎの気持ちや状態を知るヒントを解説します!

記事監修者「西森 史奈」

監修者西森 史奈
MOFFME編集部うさぎ担当。愛玩動物飼養管理士、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。

すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という想いに共感しMOFFMEに参画。特に近年飼育頭数が増えているうさぎに着目し、飼い主とうさぎが長く一緒に幸せに暮らしていけるようにうさぎに関する正しい情報を発信すべく日々勉強中。

この記事の目次

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うさぎはどうやって「鳴き声」を出してるの?

実はうさぎには声を出すための声帯がありません。自然界では捕食される側であり、声を出すと見つかってしまうために声帯が発達しなかったと言われています。


声を出すには声帯を吐く息で振動させる必要があるため、声帯のないうさぎは鳴き声を出せないのです。


ではこのうさぎの「鳴き声」と言っているのはなんなのでしょうか?実はこの「鳴き声」の正体は、正確には鼻を鳴らしたり、食道を狭めたりして発している「音」です。


だから犬の「ワンワン」や猫の「ニャーニャー」などのはっきりとした鳴き声ではなく、「ぷうぷう」や「グゥグゥ」などという音になります。


この音は個体差があり、大きく聞こえる子もいれば小さい音の子もいますし、怒りや恐怖などで出した鳴き声は大きくなる事もあります。


ほとんど聞こえないくらいの音の子や鳴かない子もいるので、「うちの子は鳴くことがないけど異常なのかな?」と思うかもしれませんが、異常ではないので心配いりません。

うさぎの鳴き声の種類別に意味や気持ちを解説


静かで感情があまりないようなイメージのうさぎですが、実はとても感情が豊かで、鳴き声でいろいろな感情を表します


鳴き声の意味の違いを聞き分ける事ができれば、円滑にコミュニケーションが取れて絆が深まり、さらにうさぎの不調や異変にも早く気付く事ができるのです。


そういった事から、うさぎの鳴き声の意味や気持ちを知る事はとても重要なのです!


そこでまず初めに、

  • 「ぷぅぷぅ」「クークー」
  • 「グゥグゥ」
  • 「クックッ」
  • 「ブーブー」「ブッブッ」

上記の鳴き声について解説していきましょう。 

「ぷぅぷぅ」「クークー」は嬉しい・甘えたい合図

高い音で「ぷぅぷぅ」や「クークー」といった鳴き声は、「嬉しい!」や「甘えたい!」といった気持ちの表れです。


撫でられている時やケージから出してもらって嬉しい時に「ぷぅぷぅ」と鳴いたり、近くに寄って来てスリスリとしながら甘えて来た時にこのように鳴いたりします。


特に人に懐いているうさぎはよくこのような鳴き声を出し、撫でてあげるともっと気持ち良さそうに鳴いて、「嬉しい!」という気持ちを表現してくれるので、こちらまで嬉しくなってしまいますね!


また、リラックスして眠そうな時にも小さく「ぷぅぷぅ」や「クークー」と聞こえてきます。小さくて聞こえづらいですが、リラックスしているのでそっと見守っていてあげてくださいね。 

「グゥグゥ」は楽しい合図

楽しい気持ちの表現は、少し低い感じの「グゥグゥ」という鳴き声になります。例えるなら猫が喉をゴロゴロと鳴らすのに似ていて、喉の奥や体の中で鳴っているのが聞こえてくる感じです。

  • 部屋んぽ(部屋の中の散歩)中に部屋中を走り回っているとき
  • 飼い主さんが遊んでくれているとき
などの楽しい時間に「グゥグゥ」と鳴いています。


ちょっと低い鳴き声だし、基本的に顔は無表情のうさぎなので、「もしかして怒ってる?」と思うかもしれませんが、遊んでいる時にこのような鳴き声をしているなら楽しい合図です!


ご機嫌で遊んでいるので自由に遊ばせてやるのもいいでしょう。もっと一緒に遊んだりおやつをあげたり、コミュニケーションを取ると更に絆が深まりますよ!

「クックッ」は興奮や遊びたがっている合図

何かで興奮している時や、遊びたいと要求している時には少し詰まったような声で「クックッ」と鳴き声を出します。


特によく聞くのは部屋んぽの時に走ったりジャンプで跳びまわったりして興奮している時です。この時の興奮の鳴き声は、楽しそうにしているのでいい鳴き声です。


しかし、他の何かが原因で興奮して出している時には、その興奮がいいものなのか、悪いものなのかの判断が必要です。変わった様子がないかよく観察してあげてくださいね。


また、「一緒に遊ぼうよ!」と寄って来て誘う時にも聞かれることがあります。こういう時には遊んであげると喜ぶので、時間があれば遊んであげてくださいね。

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「ブーブー」「ブッブッ」は怒りや威嚇している合図

低い声で「ブーブー」や短く「ブッブッ」という鳴き声は、怒っている時や相手を威嚇している時に出す鳴き声です。この鳴き声と共に飛び掛かって来たり、咬んだりしてくる事もあるので注意してください。


うさぎが「ブーブー」「ブッブッ」と鳴き声を出すときは、

  • ケージ内に急に手を入れたとき
  • 苦手な抱っこや爪切りをするとき
  • 突然大きな音がしたとき
  • 知らない人が急に来たとき
  • ケージが汚れているとき
  • 早くエサやおやつが欲しいとき
などの状況下で鳴くことがあります。

心当たりがないのに「ブーブー」「ブッブッ」と怒っている鳴き声をしているときは、何が原因なのかを突き止めて解消してあげましょう。

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こんな鳴き声には要注意!病院へ行くべき鳴き声とは


うさぎの鳴き声には体調が悪いサインもあるため、しっかりと聞き分けて早期に対応してあげることがとても大切です。そこでここからは、「うさぎの要注意な鳴き声」について解説していきます。


今からあげる鳴き声は通常だったらあまり聞かない鳴き声です。

  • 鼻詰まりのような「プー」「ピー」や、くしゃみみたいな鳴き声
  • 「キュッキュッ」「キーキー」「キュー」など悲鳴のような鳴き声

もしこんな声を出している時はすぐに気付いて対処してあげてください。鳴き声以外でも変わった様子がないか確認して、必要なら病院に連れて行きましょう。

鼻詰まりのような「プー」「ピー」や、くしゃみみたいな鳴き声

鼻が詰まっているような「プー」「ピー」音は鼻炎や腫瘍などで鼻が詰まっている場合や、くしゃみみたいな鳴き声はスナッフルという呼吸器疾患でしている場合があります。


また、寝ている時にいびきのように「プー」「ピー」と音がする事もありますが、これは加齢や肥満が原因で気道が狭くなっていびきをかくようになる場合があるのです。


いずれにせよ、何らかの原因で鼻の中や気道が狭まっている可能性があります。うさぎは鼻呼吸をする動物なので、鼻の疾患が悪化すると命に関わる事もありますし、気道が塞がってしまうと呼吸ができなくなってしまいます


早めに病院に連れて行き、診てもらうことをおすすめします。


また、スナッフルの場合は細菌感染、ストレスや免疫力の低下などが原因とも考えられるので、他の子も飼っていれば隔離し、生活環境を整えてあげてください。

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「キュッキュッ」「キーキー」「キュー」など悲鳴のような鳴き声

うさぎがこのような鳴き声を高い声で出す時は、激しい痛みや恐怖を感じた時です。

  • どこかが耐えられないくらい痛い
  • 苦しい
  • ものすごい恐怖を感じている
など、うさぎにとって危機的な状況である可能性が高いため、もし聞いたらすぐに対応してあげましょう。


本来うさぎは自然界では弱っている所を見せると捕まってしまうため、痛みや苦しさを隠す習性があります。それを鳴いて表すというのはよほどの事があるのでしょう。


重大な病気やケガをしているかもしれないので、この鳴き声を聞いたらすぐにうさぎの所に行って状態を確認してください。


何かが落ちて来たり倒れたりして体が潰されていないか、足をどこかに挟んでいないか、または他の動物の気配がないか、など。


はっきりとした原因がわからなくても、

  • 元気がない
  • 呼吸が荒い
  • うずくまってじっとしている
など変わった様子があれば、病院へ連れて行って診てもらうと安心できるでしょう。

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うさぎの鳴き声はどれくらいうるさい?

うさぎの鳴き声は、今まで説明した通り鼻や食道の辺りから出ている音なので、嬉しい時など・怒っている時などの鳴き声はうるさいとは感じません。


鳴き声の大きさも個体差があるので声が小さい子だとほとんど聞こえない場合もあります


ただし、痛みや恐怖を感じた時の悲鳴のような鳴き声はけっこう大きな声で響きます。あまり聞くことのない鳴き声ですし、そんな声を出されないような飼い方をしたいものですよね。


そしてどちらかというと、鳴き声よりもうさぎの行動の音の方がうるさいかもしれません。

  • ケージの柵などを噛む
  • トイレや食器をひっくり返す
  • 響くような大きな足ダンする
など、うさぎの行動は結構音を立てることが多く「鳴き声」よりも「うさぎの生活音」が気になることが多いですので、都度対策をしていくことをおすすめします!

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鳴き声以外の仕草からもうさぎの感情を読み取ろう


ここまでうさぎの鳴き声からわかる気持ちや意味について解説してきましたが、うさぎは鳴き声に限らず他の仕草からも感情を表しています。


嬉しい時・楽しい時、怒っている時・ストレスを感じている時など様々な感情を表現して飼い主さんに伝えようとしているその仕草には、例えば足ダンや歯ぎしりがあります。ここではこの2つの仕草からわかる気持ちについて解説していきます!


鳴き声のみならず仕草からもうさぎの気持ちが理解できるようになれば、さらにうさぎとも仲良くなることができますね。

足ダンをしている時のうさぎの気持ち

足ダンは、元々は仲間に危険を知らせるための手段でしたが、飼われているうさぎは様々な感情を足ダンで表現します。


うさぎの代表的な感情表現の一つなので、飼い主さんのほとんどはこの音を聞いた事があるのではないでしょうか。


うさぎが足ダンするのは例えばこんな時です。

  • 警戒している
  • 怒っている・不満がある
  • 構ってほしい・遊んで欲しい
  • 嬉しい
  • お腹がすいた・ご飯が気に入らない
その時の状況などでどんな気持ちで足ダンをしているのかは意外とわかるものです。

警戒や怒りの足ダンは、足ダンと共に耳や尻尾をピンと立てる、目を見開く、鼻をヒクヒクさせるなどの警戒サインをしているとわかります。

飼い主さんが帰って来た時などにソワソワした感じで動き回ったり跳ねまわったりしていれば構ってほしい・嬉しい表現なんだと判断できます。

その子その子でどんな時にするかは違いますが、自分のうさぎをよく見て観察することで「どんな気持ちを表しているのか?」の見分けがつくようになります。

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歯ぎしりをしている時のうさぎの気持ち

うさぎが感情を表現する仕草として、歯ぎしりもあります。感情だけでなく病気のサインである事もありますが、こんな時にします。

  • 撫でられて嬉しい時
  • 遊んでいて楽しい時
  • 興奮している時
  • どこかが痛い時・苦しい時
これらの歯ぎしりもその時の状況や、音の種類で判別できます。

嬉しい時や楽しい時の歯ぎしりは「カチカチ」「コリコリ」など、軽くて軽快な感じの音です。

興奮の時は「ゴリゴリ」と大きい音になりますが、楽しく遊んでいる時の興奮の場合は心配ありません。

痛みや苦しさからの場合は「ギシギシ」と強く頻繁に歯ぎしりします。元気や食欲がないなどの様子もあれば病院に行った方が良いでしょう。

歯ぎしりの音も個体差があるので、普段から観察して把握してあげてくださいね!

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うさぎの鳴き声に関するまとめ!

うさぎの鳴き声の種類と意味をわかっていただけましたか?ポイントとしては、

  • うさぎの鳴き声は、正確には鼻を鳴らしたり食道を狭めたりして出している音
  • 「ぷぅぷぅ」「クークー」「グゥグゥ」は嬉しい・楽しいなどの良い意味の鳴き声
  • 「クックッ」は興奮や遊びたい時の鳴き声で、その時の状況により良い意味か判断が必要
  • 「ブーブー」「プップッ」は怒りや威嚇なので注意が必要
  • 「プー」「ピー」は鼻や呼吸器の疾患の可能性があるので要注意
  • 「キュッキュッ」「キー」などの悲鳴のような声は、激しい痛みや恐怖なのですぐに状態を確認する
  • うさぎの鳴き声はうるさくないが、うさぎが出す物音の方がうるさい
  • 鳴き声以外にも足ダンや歯ぎしりなどの様子と一緒に気持ちを読み取ろう!
でした!

うさぎは大きな声で鳴けなくても、様々な方法で私たちに気持ちや状態を伝えようとしています。そんなうさぎの鳴き声を受け止め、全てを理解して生活していくのはすぐには難しいかもしれません。

でも日々の生活でうさぎと向き合い、少しずつ理解していけば、きっとうさぎと良い関係を築けるでしょう。


MOFFMEではうさぎについてや、うさぎのペット保険に関する記事も多く出していますのでぜひ確認してみてくださいね!


画像モデル:まぴんこ