ハリネズミはバナナを食べられる！栄養素、上手な与え方・適量とは？

ハリネズミは、今まで食べていたのに突然食べなくなる時がありますよね。偏食しやすいハリネズミのために、食べられるものを増やしておきたいものです。

また原因がまだ解明されていませんが、ビタミンやカルシウム不足など栄養不良が関係しているのではといわれている、ふらつき症候群。

できる限り発症を防ぐため、ハリネズミに与える食べ物は栄養面も考えて与えたいですよね。

そこで、今回MOFFMEでは

• ハリネズミに与えられるバナナのメリットと栄養素
  
• ハリネズミにバナナを与える時のポイントと注意点
  
• バナナ以外でハリネズミが食べてOK・ダメな野菜・果物
  

について、詳しく解説します。

ハリネズミのご飯で困っている飼い主さんは、ぜひ最後までお読みください。

ハリネズミには専用の餌がありますが偏食になりやすいため、栄養が偏る傾向があります。バランスのよい食事をハリネズミに与えるには、オヤツは欠かせません。

ハリネズミにご飯の種類を増やしたいなら、バナナはハリネズミにとって与えやすさや栄養面、手に入りやすさなどを考えるとベストな食べ物のひとつなのです。

ここでは

• バナナはハリネズミにとってベストな理由
  
• ハリネズミにバナナを与えるメリットや栄養素
  

について、おすすめする理由や根拠を解説します。

バナナは与える果肉部分が柔らかく繊維質なども感じにくいので、噛む力が弱いハリネズミには最適です。

また、手に入れやすいというのもおすすめする理由のひとつです。たいてい年中バナナはスーパーで見かけますし、値段も手ごろですよね。

さらに果物は食べごろの判断が難しいものもありますが、バナナは食べごろが比較的分かりやすく与える時に迷うことは少ないでしょう。

皮は手で簡単にむけるので、忙しい飼い主さんにとってもバナナはハリネズミに与えやすい果物といえますね。

ハリネズミは雑食ですが、野生では昆虫をメインに食べて生活しています。消化管が短く、植物性の食べ物の消化がどちらかというと苦手で、高カロリーな食事が求められます。

バナナは果物の中でもカロリーは高めですし、不足しがちなミネラル類やビタミン類もまんべんなく含まれていて消化がしやすく、ハリネズミにとって3拍子揃った果物なのです。

ただしバナナは、カルシウムの含有量が100ℊ中6㎎に対しリンは27㎎と4倍強の違いがあります。

ハリネズミのカルシウムとリンのバランスは、カルシウムが1.2~1.5に対してリンは1.0が望ましく、カルシウムとリンのバランスだけを見ると注意が必要な果物です。

カルシウムに比べてリンが多いと骨の異常が出やすくなります。ハリネズミにバナナを与える時はカルシウム不足にならないように気をつけましょう。

ハリネズミにバナナを与えるメリットが分かったら、与え方や与える量、注意点などが気になりますよね。

あえて与えるなら、ハリネズミに安全で楽しんで食べてほしいものです。

そこで、バナナをハリネズミに与える時のポイントとして

• 上手に与える方法と量
  
• 与える時に注意すること
  

について、詳しく解説します。

ハリネズミにバナナを与える時のコツを理解して、上手に与えてくださいね。

ハリネズミの口は小さく噛む力が弱いので、バナナを与えるなら1cm角程度に切ったり、潰したりしましょう。

量は小さじ1杯弱ほどを目安に与えてくださいね。

ハリネズミは臆病な性格のため、ただバナナを置いておくだけでは食べない可能性があります。ハリネズミの鼻先にバナナを近づけ、興味を持たせるとよいでしょう。

バナナが問題ないならバナナチップも与えてよいのではと思うかもしれませんが、ハリネズミは固い食べ物は苦手です。

口の中を傷つける恐れがありますので、ハリネズミにバナナチップを与えるのはやめましょう。

バナナをハリネズミに与える時には、皮はむき白い筋も取り除いて与えましょう。

ハリネズミは前にも述べたように植物性の食べ物の消化が苦手ですので、皮や白い筋を与えると消化不良になる傾向があります。

ハリネズミは甘いものを好む傾向があるのでバナナは好物となる可能性が高いですが、食べないハリネズミもいます。

食べさせなくてはいけないものではありませんので、食べない場合は無理させないでくださいね。

与えすぎて好物になるとハリネズミは偏食を起こし、他のものを食べなくなる可能性があります。

また糖分が多いため肥満や虫歯になりやすいので与えすぎには注意しましょう。

ハリネズミは偏食しやすく栄養バランスが崩れれば、栄養不足から病気になる可能性が高まるので気をつけたいですよね。

バナナ以外でハリネズミに与えてよいものはないかと、お考えの飼い主さんに

• ハリネズミにおすすめな野菜・果物
  
• ハリネズミにNGな野菜・果物
  

をご紹介します。

おすすめな野菜と果物は、ハリネズミが不足しやすいカルシウムと過剰になりやすいリンの含有量を元に選びました。

ハリネズミに与える食べ物のレパートリーを増やすための参考にしてくださいね。

ハリネズミにたんぱく質の補給として与えるゆで卵やささみ、ミルワームなどはカルシウムよりリンの含有量が多いので、カルシウム不足になりやすい食べ物なのです。

そこでリンの含有量が低い、にんじん、きゃべつ、さつまいも、小松菜、りんご、ブルーベリー、梨、メロンがハリネズミにおすすめです。

ゆでて皮をむいたにんじんは、100g中にカルシウムが29㎎、リンは26㎎と理想のバランス1.2〜1.5:1.0に近い含有量です。

またブルーベリーはカルシウムが8㎎ですが、リンも9㎎程度しか含まれていません。

特にゆでた小松菜はカルシウムが150㎎、リンは46㎎ですのでカルシウム補給にもなりますよ。

消化不良を起こす可能性があるため、野菜はゆでて、果物は皮を除き、それぞれ細かく切ったり潰したりして与えてくださいね。

ハリネズミが中毒を起こす絶対食べさせてはいけない野菜や果物は、ネギやニラ、にんにくなどネギ属の野菜、じゃがいもの芽や緑色に変色した部分、アボカドです。

ネギ属の野菜に含まれている有機チオ硫酸化合物が血液中の赤血球を壊して、食べたハリネズミが貧血を起こします。

じゃがいもの芽や緑色になった部分には、ソラニンなどいくつかの毒素が含まれています。嘔吐や下痢などの症状を起こしますので、ハリネズミが口にしないようにしましょう。

アボカドは人が食べても問題ありませんが、ハリネズミが食べると嘔吐や下痢、呼吸困難の症状がでます。

ペルシンという毒素が皮や種などに含まれていますが、果肉にも含まれているともいわれていますので与えないでください。

ハリネズミにバナナを与えるメリットや与える時の注意点、バナナ以外でハリネズミにおすすめの野菜や果物、NGな野菜や果物について解説してきました。

ポイントは

• 与えるバナナの量は、小さじ一杯弱ほどにする
  
• 白い筋や皮は、ハリネズミが消化不良を起こすので取り除くこと
  
• 食べやすいように小さく切る、または潰すこと
  
• 与えすぎると、肥満や虫歯になるので気をつける
  
• バナナ以外ではにんじん、小松菜、ブルーベリーなどがハリネズミにおすすめ
  
• ハリネズミにネギ属の野菜・じゃがいもの芽や緑色に変色した部分・アボカドを与えると中毒を起こす
  

です。

できるだけ安全にいろんな食べ物を与えて、ハリネズミの偏食を防ぎましょう。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。